前回の記事で、1回目の受験は学科2科目の合格を目指して勉強したと書きましたが、実技の勉強を全くしていなかったわけではありません。しかし、7月末まで学科の参考書を学習していましたから、実技の勉強は8月に入ってからでした。当然こんな短期間であの実技試験をクリアできるはずもなく、それゆえ、1回目の合格発表で実技が落ちた時も、「やっぱりか。でも学科は合格できたし目標は達成!」と、残念がるというよりは、むしろ喜んだくらいでした。


この1回目の受験までに用いた参考書が『らくらく突破 気象予報士かんたん合格テキスト(実技編)』(気象予報士試験受験支援会著)です。学科試験の勉強を行ってきた参考書のシリーズ本です。

この本は、まず、実技で必要な知識が書かれていて、そのあと、事例別の演習問題が8題載っています。

この本によると、一般に実技試験に合格するには15~25題の事例演習をしなければならないということですから、8題だけを解いて試験に臨んだ当時の自分は全く合格するレベルではなかったのです。


1回目の実技試験のとき、まず焦ったのが、試験開始直後、受験生が一斉に問題用紙から資料を切り離していたことです。試験対策講座等を全く受講したことがなく、参考書に付随する問題演習のみを解いていた自分にとって、この試験が初めて、一つの問題を問題冊子という形で解くことになったのです。


気象予報士試験の実技試験の問題と解答用紙はそれぞれ冊子になっていて、問題冊子は、はじめ数ページが設問、そのあとに、ミシン目によって切り離せる資料(天気図など)が十数枚一体となったものです。


初めての受験はこの資料を切り離す音を聞いただけで圧倒されるかもしれません。というより、それだけ多くの人が資料を切り離すことを普通に知っているとは、よほど対策講座を受けている人が多いのか、試験常連客が多いのかどちらかということでしょうか。


あと、加筆するなら、解答冊子のほうは切り離してはいけません。このことは問題冊子の注意事項に書かれているか、試験監督者がアナウンスするはずです。


さて、少し喜んだ10月初めの合格発表がすぎ、今度は実技試験オンリーに集中できる環境が整いました。

1回目の受験以降、実技試験の勉強に、新たに加えて使っていた参考書が、『気象予報士実技試験 徹底解説と演習例題』(東京堂出版)という本です。この本も先に紹介した本同様、はじめに実技試験に必要な知識がまとめられていて、そのあとに演習問題が、この本は11題掲載されています。個人的には上で書いたらくらく突破シリーズ(実技編)の知識まとめよりこの本の知識まとめの方がより詳しく、丁寧であると感じました。この部分は大切に何度も読み返しました。


年末までは、実技の本2冊を、行き帰りの電車の中などの筆記勉強ができない場所では参考書前半の知識分野を、寝る前には参考書後半部の演習問題を繰り返し解いていきました。


年末までに、知識的な内容は大方頭に入りました。知識的な内容というのは天気図の読み取り方や前線解析の仕方などです。年が明けてからは、今度は実技試験の実際の過去問を用いて演習を行っていこうと思いました。どんな受験でもそうですが、過去問ほど実際の試験の模擬にふさわしいものはありません。1日に1事例ずつのペースで解いていきました。


実は今まで用いてきた2冊の参考書の演習問題には配点がついていませんでいた。それゆえ、自分が試験を受けたらどれくらいの得点がついてくるのかわかっていなかったのです。一方、過去問では、大まかな部分もありますが配点が書かれてます。試験まであと3週間余りになったころ50点くらいしか取れておらず、だんだんと焦りを感じるようになってきました。気象業務支援センターのホームページには、過去3年分の過去問、1年に2回で1回の試験で2事例なので計12事例分しかありません。演習を積まなければという思いと、過去問にも限りがあるという思いでますます焦りが出てきました。


全くの言い訳ですが、この焦りに追い打ちをかけたのが、気象予報士試験の翌日から始まる大学の期末考査の勉強です。特に学期末はレポートの提出なども重なり、気象予報士試験の勉強だけをやっているわけにもいかず、睡眠時間が短くなってしまう毎日でした。


それはさておき、この焦りの時期に、あるウェブサイトを見つけました。『 気象予報士受験者応援団 』というブログに出合いました。このブログの執筆者も気象予報士試験合格を目指して頑張っておられる方で、そのホームページに、過去3年以前の過去問を無償提供してくれるという情報を見つけたのです。さっそく連絡をして、過去問を提供していただきました。これで、限りがあると思われた気象予報試験過去問の制限がなくなったも同然でした。実技試験だけでなく学科試験の過去問も提供していただけますので、過去問演習の際はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。


試験当日の試験時間の直前まで、過去問演習をし続け、試験を受ける段階では、ぎりぎり70点をとる実力がついてきました。ちなみに、試験までに実技の演習はおよそ40事例ほど解いたことになります。(繰り返しは含まない。)逆に言えば、こんなに解いても、70点ほどまでしか伸びなかったともいえます。実技試験はたしかに、基礎知識の分野も多くあり、これらをすべて正解にできれば50から60点は取れます。しかし、残りは記述問題などで、これらは気象学的な知識はもちろんですが、求められた字数内に必要な要素をすべて入れていくという国語力が必要になってきます。気象学的にあっていることを書いたとしても、問題の趣旨にはずれていれば当然点数は出ないでしょう。


試験開始、今回は全く焦らずに問題冊子から資料を切り離せました。変な話ですが、まるで自分がもう試験の常連客であるかのように。


このようにして、2回目の受験は終了したわけですが、今回も前回同様、あまり手ごたえはありませんでした。もちろん、前回よりはできた感はありましたが。


試験からおよそ10日後に模範解答が発表されます。すぐに自己採点をしてみると、1つめが70点以上、2つ目が58点以上75点未満くらいとなりました。この時点で自分の平均は65点前後だろうとなりました。これは非常に厳しい状況で、発表までの1か月は非常に不安な月日でした。


かくして合格発表の日を迎えることとなりました。(一番初めの記事につながる)


長々と書いてきたことですが、実技試験で大切なことはやはり過去問でしっかり得点できるようにすることでしょう。


ちなみに、実技の勉強に関しても、試験対策講座等は全く受講せず、2冊の参考書と、試験の過去問のみを用いて合格を勝ち取りました。

少し自慢ですが、私は気象予報士試験に最もお金を費やさずに合格する部類に入るでしょうかね?まあ、なんでもお金をかければいいというわけではないので。

最後にメッセージ。今後気象予報士試験を目指される方、私のように、独学で合格を勝ち取る人も多くいます。独学だからといって取得までに時間がかかるわけではありませんし、要は本人の努力次第です。そして、資格取得は一つの目標としてはいいですが、それがゴールではなく、あくまでも通過点と考えることが大切です。せっかく興味を持って勉強してきたのですから合格した後も、その勉強を活かしていきましょう。私は合格した今でも、気象の勉強は続けています。


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私の気象予報士試験受験歴


第42回 学科一般;合格  学科専門;合格  実技;不合格


第43回 学科一般;免除  学科専門;免除  実技;合格


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実技試験で使用した参考書


①らくらく突破 気象予報士かんたん合格テキスト(実技編) (本体価格¥3200+税)

実技1


➁気象予報士実技試験 徹底解説と演習例題 (本体価格¥3500+税)

実技2


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気象予報士試験に関して質問等ございましたらコメントにてお寄せください。私のわかる範囲で回答させていただきます。