3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2015年03月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

コメント表示されたくないメッセージは直接以下のメールアドレス宛に送っていただければ対応いたします。
ashiyakko.tenkikkoあっとgmail.com
"あっと"は@に変えてください。

登録完了


気象予報士への登録完了の通知書が昨日雨が降りしきる中届きました。
天気を専門に扱う気象庁なのですから、こういう濡れてはいけないものは雨が降らない日に配達するなんて言う配慮があってもいいものですが。
それはさておき、これにて無事に気象予報士となることができました。登録日は3月13日ですね。
合格発表があった3月6日に、もうすぐ廃止されるクロネコメール便で送ったら、2日あまり地元の集配所どまり。結局、発送が3月8日、東京の気象業務センターへの到着が3月9日となってしまいました。それからおよそ10日で通知書が届いたことになります。合格発表後すぐですし、登録希望者も多いことでしょうからもっと時間がかかるかと思いましたが、結構早く登録していただきました。
一応、通知書の写真を載せますが、このIT時代、いくらでも画像加工できるので、自分が気象予報士だという証明は画像だけでは不可能ですね。私も個人情報の関係から登録番号と氏名、生年月日の一部を消させていただきました。あくまでも、登録通知書がどのようなものなのかを紹介するためだけの画像です。
登録番号は9000番代で、気象予報士試験はもうすぐ合格者10000人目を出しそうです。
この通知書を手にして、ますます気象予報士としての自覚と、今後ますます勉強していかないといけないという使命感を新たにしました。

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合格通知

自分へのプレゼント


気象予報士試験に合格したら購入したいと思っていた本がありました。少しお高い本ですが、気象に関することがさまざま書かれている、『気象予報士ハンドブック』(日本気象予報士会編)という本です。初版が2008年と少し古いデータですが、天気予報に関することはもちろん、生活と気象についてなど、気象を単なる勉強以外の側面からも書かれた本です。合格後、書店を何か所か見て回りましたが、どこも在庫なしで、最終的にネットにて注文し、昨日到着しました。ハンドブックという割に重さは約2キロ、実に900ページにも及ぶいわば気象の百科事典です。持ち運びには若干不便ではありますが、今後、少しずつ読んでいき、また、必要な時の参考書にしていきたいと思います。

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気象予報士ハンドブック (本体価格¥15000+税)
気象予報士ハンドブック

職業癖



実際、気象好きの人のどれくらいがこのような職業癖を持っているのでしょうか。
私は、よく、街中を歩いていると、様々なところで気圧配置を考えてしまいます。
たとえば、自転車に乗っているとき。前にほかの自転車が走っていると、その距離が縮まっていくときは収束、離れていくときは発散なんかを考えてしまいます。横から自転車がやって来て合流してくるときなんかもです。
道路上で北向きに向かう人と南向きに向かう人がそれぞれ列をなして動いているときはその間に停滞前線ができているように思ったりします。
街中を歩いているとき、人が固まって歩いていると、そこは高気圧、自分が台風のように思えて、人の塊を回り込むように予報円を想像しながら歩いてしまいます。
街中に歩いている人の動きを推測して、もっとも密度が小さくなる場所(低気圧)を探そうとしてしまいます。
気象を学習していると、たんに教科書の上の話だけでなく、普通に生活していてもいろいろなものが気象に関するものに見えてしまうものですね。
なんか、書いていて変な記事になってしまいました。

人ごみ停滞前線
▲道路上の人の流れによる前線

人ごみ台風
▲街中での予報円

巨大サイクロン


インターネットを見ていたら、バヌアツに超大型サイクロン直撃という記事を見つけました。
日本では、基本的に、日本国内の天気予報が基本的で、普段目にする気象衛星画像や、天気図などはほとんどが東アジアのものでしょう。気象庁ホームページでは実は、日本を北半球の中心とした全球の気象衛星画像を見ることができます。
それがこれ。バヌアツを襲ったサイクロンはこの時間にはだいぶ衰弱しているようなので、もう少し見やすいために昨日の16時(日本時)の画像を持ってきました。(これより前のほうがおそらく発達していたのだろうけどホームページ上にはこれが一番古い画像でした。)
サイクロン
ちなみにサイクロンとは、台風と同じように熱帯低気圧が発達したもので、基本的には同じものと考えてください(厳密には熱帯低気圧が台風になる基準と熱帯低気圧がサイクロンになる基準の風速は異なる)
上の画像の上の赤丸で囲った雲域が今マリアナ諸島付近にある台風3号です。下の赤丸で囲った雲域が今回のサイクロンです。大きさの違いを明確にするため、赤丸も誇張して書いていますが、雲域だけを見ても大きいのがわかりますね。目もはっきり見えます。最大瞬間風速は85m/sに達するようです。また、このサイクロンは南半球なのでサイクロンの周りは時計回りの風が吹いていていることも、周りのスパイラルバンドに対応する雲域で分かります。南半球の雲はなかなか見る機会がなく、こういう大きなニュースが入ってこないと目にすることのないレア画像です。(もっとも、このサイクロンに被害を受けた方々には申し訳ないことですが)
さて、いずれこのような強さの台風が日本を襲うかもしれません。温暖化し、海水温が高くなれば、より強い台風ができる可能性もあります。気象学を学んだことがある人ならばわかると思いますが、低気圧性の循環は高気圧性の循環と違い、理論上、どれだけでも風が強くなれます。台風は地震とは違い、襲来が数日前にはわかり、準備期間も比較的あるものです。しかし、実際にどのルートを通るのか、どの地域にどのくらいの雨が降るのかといったことは、実際に襲来してみなければわからないというのが現状です。台風が沖縄あたりに来てもまだ日本海に行くのか太平洋側を通るのか確定していないということもよくあることです。
台風はたしかに準備期間はありますが、いざ来てしまえば去るまで身動きが取れなくなってしまいます。それだけに、準備期間に何ができるのか、過不足なく準備できるよう普段から考えておくことが大切ですね。



天気予報資料の入手方法 (2016年3月15日更新)

天気予報を行っていくには、適切な資料がなければなりません。天気予報は、下駄飛ばしのような運試し的なものではなく、基本的には、観測された情報から科学的に予想していくものだからです。
では、どの資料を使っていけばよいのか?
気象に関する資料は非常に多くあります。これらの資料をどのように入手し、どのように使っていけばよいのかがまとめられているサイトというものは、あまり見当たりませんでした。
自分の確認の目的にも、ここで一度まとめていきたいと思います。
ただし、まだ不明な点がありますので、分かり次第更新していきたいと思います。
また、この情報は2016年3月15日時点のものであり、今後気象庁の方針により変更される可能性があります。その際は、できるだけ早く更新したいと考えていますが、更新までの間に時間を要する可能性があります。ご了承ください。

①過去の流れを知る
天気予報の原点は、過去の予想が現在どの程度再現されているかということを知ることです。もともと晴れ予想だったのに雨。なぜか?もともと20℃まで上がる予想だったのに15℃までしか上がらなかった。なぜか?
これらの原因をアメダスの観測データや、2015年12月9日からは、過去3日間の天気図を遡ってその原因を探ることができます。 
また、どのような流れで今に至ったのかを知ることも大切です。発達しながら低気圧がやってきたのか、発達のピークを過ぎて衰えながらやってきたのか、両者では大きく違ってきます。

現在の状態を知る/短時間予想をする
現在の状態を知るには、レーダーナウキャスト、解析雨量、衛星画像、アメダス観測、地上天気図と高層天気図を用います。短時間予想は3時間以内の予想のことです。それぞれ気象庁ホームページで閲覧可能です。

レーダーナウキャスト
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

解析雨量
http://www.jma.go.jp/jp/radame/

衛星画像
http://www.jma.go.jp/jp/gms/

衛星画像(高頻度)
http://www.jma.go.jp/jp/gms150jp/

アメダス
http://www.jma.go.jp/jp/amedas/ 

推計気象分布
http://www.data.jma.go.jp/obd/bunpu/index.html

地上天気図
地上天気図はさらに速報天気図とアジア地上天気図に分かれています。どちらも気象庁のホームページから入手可能です。
速報天気図は、1日7回、解析のおよそ2時間15分後に掲載されます。解析時刻と掲載時刻の関係は次の表のようになっています。時刻については、直感的に理解できるよう日本時刻で記載していきます。(以下同じ)
解析時刻(日本時) 3時 6時 9時 12時 15時 18時 21時
掲載時刻(日本時) 5時15分 8時15分 11時15分 14時15分 17時15分 20時15分 23時15分

注)2015年12月9日より、速報天気図、アジア地上天気図ともにカラー版が追加されて発表されるようになりました。これに伴い従来の2時間10分後の発表から2時間15分後の発表に変更されています。

速報天気図は、気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/g3/index.html)より閲覧できます。


アジア地上天気図は1日4回、解析のおよそ2時間30分後に掲載されます。解析時刻と掲載時刻の関係は次の表のようになっています。
解析時刻(日本時) 3時00分 9時00分 15時00分 21時00分
掲載時刻(日本時) 5時30分 11時30分 17時30分 23時30分

アジア地上天気図は、気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/g3/wcAsia.html)より閲覧できます。 もしくは、上の、速報天気図と同じページで閲覧できます。

高層天気図
高層天気図は1日2回、解析のおよそ3時間半後に掲載されます。こちらも気象庁のホームページから入手可能です。解析時刻と掲載時刻の関係は次の表のようになっています。
解析時刻(日本時) 9時00分 21時00分
掲載時刻(日本時) 12時30分 0時30分
高層天気図は、気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/metcht/kosou.html)より閲覧できます。

沿岸波浪実況図
毎日、午前9時の波浪状況を気象庁が発表しています。発表は毎日午後1時頃です。上記リンクより閲覧可能です。

予想をする
一言に予想をするといってもさまざまな予想があります。短期予想、中期予想、長期予想など、予想する期間に応じて使用する資料も異なってきます。
短期予報は先2日間までの予想を言い、比較的狭い範囲での数値予想(メソモデルや局地モデル)を基本的には用います。ただ、初期時刻と実況のずれに応じて全球モデルを用いる場合があります。
中期予想は2日後から7日後までの予想を行います。比較的広い範囲での数値予想(全球モデル)を基本的には用います。
長期予報は7日以上の予想のことをいい、主に季節予想がこれに該当します。季節予想は特定の日の気象現象を予想するのではなく、気象の傾向を予想します。初期時刻の誤差が大きく影響してしまう予報期間なので、アンサンブル予想を用います。
また、天気予報ガイダンスというものもあります。これは、数値予報から計算されたいわゆるパソコンによる天気予報ですが、必ずしも完璧ではありません。下に記した資料だけでなく、地形の影響などを総合的に踏まえて、人が修正しながら用います。

短期予想をする
短期予想(2日先まで)にはまず、パソコンによって得られる数値予想資料を用います。数値予報はGPVと略されることがあります。数値予想資料には、メソモデル(MSM)と、全球モデル(GSM)、そして、局地モデル(LFM)があります。基本的にはメソモデルを用いますが、場合によっては全球モデルも参照にします。
また、気象庁は短期予報解説資料や沿岸波浪予想図を発表しています。

地上天気図で見る2日先までの天気図は、速報天気図と同じページで、白黒版、カラー版ともに閲覧可能です。

メソモデル(MSM)
メソモデルは、比較的狭い領域(東アジアだけなど)を対象としています。計算に使われる際の格子間隔も狭く、地域ごとの地形的影響もかなり詳細に取り入れています。
メソモデルは1日8回、解析時刻の2時間10分後(3時、9時、15時、21時解析分)から2時間30分後(0時、6時、12時、18時解析分)に掲載されます。それぞれ39時間先までの予想を行っています。解析時刻と掲載時刻の関係は次の表のようになっています。
解析時刻(日本時) 0時00分 3時00分 6時00分 9時00分 12時00分 15時00分 18時00分 21時00分
掲載時刻(日本時) 2時30分 5時10分 8時30分 11時10分 14時30分 17時10分 20時30分 23時10分
メソモデル数値予想は気象庁ホームページ上で見当たりませんでした。
以下のサイトで閲覧できます。
-ウェザーリポートホームページ(http://www.weather-report.jp/com/professional/gpv/yoso.html)
-GPV天気予報(http://weather-gpv.info/)

また、メソモデルに基づく天気予報ガイダンスも同時に発表されます。
-ウェザーリポートホームページ(http://www.weather-report.jp/com/professional/msm/kiatsu/japan.html)


全球モデル(GSM)
全球モデルは、比較的広い範囲(ユーラシア大陸全域など)を対象としています。計算に使われる際の格子間隔はメソモデルに比べて広く、地形の影響も粗くなります。天気の概況を見るときに使います。
全球モデルは、1日4回、解析時刻の4時間後に掲載されます。21時解析分のみ264時間先まで予想し、それ以外の3時、9時、15時解析分は84時間先までの予想を行っています。解析時間と掲載時間の関係は次の表のようになっています。
解析時刻(日本時) 3時00分 9時00分 15時00分 21時00分
掲載時刻(日本時) 7時00分 13時00分 19時00分 1時00分
全球モデル数値予想も気象庁ホームページ上で見当たりませんでした。
以下のサイトで閲覧できます。
-ウェザーリポートホームページ(http://www.weather-report.jp/com/professional/gpv/jikyo8.html)
-GPV天気予想(http://weather-gpv.info/)

なお、9時と21時解析分は、同時刻に数値予想天気図として、気象庁のホームページに掲載されています。
-気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/metcht/suuchi.html)

さらに、全球モデルに基づく天気予報ガイダンスが同時刻に発表されます。
-予報ガイダンス(http://www.imocwx.com/guid.htm)


局地モデル(LFM)
メソモデルより狭い領域の予想に用います。1日24回、毎正時に解析をはじめ、1時間半後に発表されます。それぞれ9時間先までの予想を行います。解析時間と掲載時間の関係は次の表のようになっています。(この表に関しては時刻は12時間制で表記します。)
解析時刻(日本時) 0時00分 1時00分 2時00分 3時00分 4時00分 5時00分 6時00分 7時00分 8時00分 9時00分 10時00分 11時00分
掲載時刻(日本時) 1時30分 2時30分 3時30分 4時30分 5時30分 6時30分 7時30分 8時10分 9時30分 10時30分 11時30分 0時30分
掲載場所に関しては現在調査中です。


以下は、短期予報を行う際の補助資料(一部)です。これらの資料は以下のリンクより閲覧可能です。
-地球気ホームページ(http://n-kishou.com/ee/index.html)
-ウェザーニュースホームページ(https://labs.weathernews.jp/data.html)
-sunny spotホームページ(http://www.sunny-spot.net/chart/senmon.html?area=0)
ただし、ウェザーニュースは月額300円の会員登録が必要となります。その分、下記コンテンツ以外の気象データを閲覧することが可能です。(例えば下層雲量予想や局地天気図など)

短期予報解説資料
その日の予想に必要な大気擾乱の予想や、解析資料の使用上の注意などを気象庁が発表したもので、毎日午前4時前と午後4時前に発表されます。

沿岸波浪予想図
その日の午前9時の波浪状況を初期値とした予報図を気象庁が発表しています。発表は毎日午後3時頃です。


中期予想をする
中期予想(2日から7日後の予想)には、全球モデルまたは週間アンサンブル予想を用います。
他にも気象庁は週間天気予報解説資料を発表しています。
全球モデルについては③項に書きましたので、ここではアンサンブル予想について書きます。
以下の資料も、先ほど書いた地球気またはウェザーニュースのホームページから閲覧可能です。
-地球気ホームページ(http://n-kishou.com/ee/index.html )
-ウェザーニュースホームページ(https://labs.weathernews.jp/data.html)

週間予報支援図(アンサンブル)
初期時刻の72時間後から192時間後までの500hPa高度および渦度、850hPa相当温位、500hPa特定高度線と降水量予想のアンサンブル、850hPa気温偏差アンサンブルについて気象庁が毎日発表しているものです。毎日21時解析分が翌日4時半頃発表されます。

週間解説予想図(週間アンサンブル予想図ともいう)
初期時刻の72時間後から192時間後までの地上気圧配置と地上降水域について気象庁が毎日発表しているものです。

週間天気予報解説資料
発表の翌日から1週間の天気傾向の解説を気象庁が発表しているもので毎日午前10時ごろ発表されます。上記リンクより閲覧可能です。


長期予想をする
長期予想(7日を超える予想)はアンサンブル予想を用います。これは特定の日にちの予想を行うのではなく、1か月や3か月などの期間における傾向(平年並みなのか平年より低いのかなど)を表したものです。

全般季節予報支援資料(1か月予報)/解説資料
発表日の翌日から1か月の天気傾向の解説を気象庁が発表しているもので、毎週木曜日午後2時40分に発表されます。支援資料は上記リンクより閲覧可能です。
解説資料は気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/)に掲載されます。

3か月予報
発表月の翌月から3か月の予報を気象庁が解説したもので、毎月25日午後2時10分発表されます。
気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/000_1_10.html)に掲載されます。

暖候期予報/寒候期予報
暖候期予報は6月から8月の予報、寒候期予報は12月から2月の予報で気象庁が発表します。暖候期予報は2月25日午後2時10分、寒候期予報は9月25日午後2時10分に掲載されます。ともに気象庁ホームページで確認できます。


何か誤っている点、付け加えてほしい点などございましたらコメントにてお寄せください。














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