毎日のように春の暖かさが日本列島を包み込み、桜の花見日和が続いています。
しかし遥か南の海上には台風4号があります。
日本がこれだけ5月並みという暖かさに覆われているということは、南の海上もいつも以上に暖かくなっているもので、そこに台風なんてのができると発達する可能性が出てきます。それが今の状況です。
気象衛星や天気図では南にあり、日本への接近も今の所予想されていない台風4号。ほとんどニュースになることもないのですが、1週間ほど前にでき、着々と勢力を強めてきました。31日21時の時点で905hPaにまで発達しています。台風が最も発生する9月でもこれほどの勢力に発達することは珍しいです。ましてまだ4月です。本来なら最も水温が低くなるような時期にもかかわらずです。この台風は更に、1日には895hPaにまで発達するとの予想も出ています。
この時期の台風は幸い日本にはほとんど来ず、この台風も今の所北上はしてこない予想です。残念ながらまたもフィリピン直撃が予想されていて、一昨年のような被害が心配されます。
しかし、今年は例年に比べ早い時期に強い勢力の台風が多くできています。温暖化の影響でしょうか。今後日本が台風シーズンを迎えた時、どれくらいの台風が来てしまうのか。とても不安になります。 
周囲を海に囲まれた日本。大都市の多くは海に面しています。津波対策だけでなく、台風による高潮の対策も進めていかなければなりません。台風による高潮被害は伊勢湾台風が有名ですが、それも遥か昔のこと。最近では台風による土砂災害や洪水の被害ばかり起きていてそちらの対策に持ちきりです。人々の記憶の中には台風の高潮は忘れ去られているかのようです。「災害は忘れた頃にやってくる」。決してフィリピンの災害を無駄にしないように高潮対策も意識したいものです。