3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2015年06月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

コメント表示されたくないメッセージは直接以下のメールアドレス宛に送っていただければ対応いたします。
ashiyakko.tenkikkoあっとgmail.com
"あっと"は@に変えてください。

台風9号 (予定通り)発生 (2015年6月30日)

ギリギリの飛び込みセーフか。
先ほど午後9時過ぎに台風9号が発生しました。
6月も残すところあと3時間というところで発生。まあ、これについてはどうでもいいことですが。
とはいうものの、現在の中心気圧は1002hPaですし、このあとの進路もまだまだわかりません。
しかし、台風への備えはそろそろしておいてもいい時期ですね。
具体的に何をすればいいのか?
まず、雨対策としては側溝や雨樋の掃除でしょうか。これは台風だけでなく、これからの梅雨の雨でもそうですが、大雨が心配されます。場合によっては側溝があふれたりするほどの雨が降ることも考えられます。ゴミなどで側溝が詰まっていないか確認すると良いでしょう。自分でできない場合は行政へ頼むのがいいと思います。
それから、万一に備えて、避難経路を確認しておいたり、懐中電灯やラジオ、意外に忘れがちなのが乾電池を準備しておくと安心ですね。早め早めに準備しておきましょう。




現在の台風予想進路ですが、まだわかりませんというのが正直なところです。ただ、4日、5日の予報円は若干北向きの進路に変わってくる予想というのが気になりますね。

ヨーロッパの気象機関発表の予想を見てみましょう。
ヨーロッパ中期予報センター発表の7月9日9時の天気図です。当初の予報よりも(悪いことに)台風らしき渦が列島よりとなっています。(6月28日の予想では、8日に沖縄から台湾付近でしたが、上の図では九州直撃となっています。)
何れにしてもまだ1週間近く準備期間があります。今後進路予想が変わることも十分考えられます。

明日以降も前回の台風同様、最新の進路がわかり次第お知らせしていきたいと思います。

さて、ヨーロッパ中期予報センターでは、もう1つの台風らしき低気圧が予想されていました。これについてはまだ気象庁からの発表はありません。

ひまわり8号運用まであと1週間(2015年6月30日)

6月も今日で終わりですね。早くも今年は半分が終わってしまいました。上半期の予定は全て終わったでしょうか?
さて、明日から7月。気象に関しては新たなスタートの月となりそうです。
7月7日(七夕)、いよいよひまわり8号の運用が開始されます。
これまで度々台風の目の様子などの画像が公開されてきました。映像を見たことをある人なら思わず歓声を上げてしまいたくなるくらいの明瞭さ。いよいよ全面的に公開されることになります。
どのように公開されるのか、まだわかりませんが、今の気象庁HPの衛星画像の場所で公開されるのではと想像しています。
今までの衛星画像は、30分間隔でしたが、これからは日本付近は2.5分毎と圧倒的に短い時間で捉えることになります。
さらに分解能も向上します。より細かく雲を見ることができるようになるわけです。
そして、何と言っても革新的なのはカラー画像となることでしょうか。実は今までの画像は、着色した陸地の画像に雲画像を重ねただけだったのですね。雲は完全に白黒でその濃さの違いからいろいろ判断するしかありませんでした。これでは空中に浮かぶものを物質毎(雲と雲以外のもの)に区別することは基本的にはできませんでした。それに対してカラーとなることで、雲と雲以外の物質を見分けることができるようになります。

例えば、局地的雷雨(ゲリラ雷雨)は1時間程度しか続かない上、とても小さい現象(規模という意味で。もちろん被害の大きさという意味ではない。)なので、今までの撮影間隔、分解能では映らないものもありました。しかし、これからはこれら小さい現象も良く観察できるようになり、より早期に積乱雲の発生を感知、防災につなげることができます。

結局衛星は雲を写すものなので雲がなければ意味がないといえば意味がないですね。7月7日は雨の特異日。その意味で、この日を選んだのは日本付近が雲に覆われる可能性が高いと考えているからでしょうか?

さて、気象技術はこのように日々進歩しています。しかし、これらは全て人間が天気予報を作る上での資料にすぎません。いくらいいデータがあっても使い方を誤れば意味がありません。いい本を買っても置いとくだけではなんのためにもならないのと同じです。(たとえビミョー)それをどう活用していくかは人間次第、気象予報士次第といえます。観測技術の向上に私たち気象予報士も追いついていけるよう、努めていきたいと思います。

西から天気下り坂 本格的な梅雨へ(2015年6月30日)

生徒 「6月も今日で終わりですね。最終日の今日は西から天気下り坂のようですね。」

図1 午前3時の地上天気図
アウル教授 「南の方に停滞していた梅雨前線がぐーっと北に上がってくる予想じゃ。今夜には九州にかかり始めるため、九州では全域で激しい雨に注意が必要じゃ。梅雨前線の雨ということもあり、比較的長い時間雨が降る予想で、九州では明日朝までに200mmの大雨が予想されておる。6月はすでに九州各地で雨量が多くなっておるが、最後の最後にまた大雨となりそうじゃ。土砂災害に厳重な警戒が必要じゃ。」

生徒 「西日本も次第に雨ですか?」

アウル教授 「前線が近づいて来るため、昼過ぎには四国、夕方には中国地方、夜の初め頃には近畿地方で雨が降り始めてきそうじゃ。西日本ではおかえりの際に傘があると安心じゃのう。」

生徒 「梅雨前線の雨の特徴はなんですか?」

アウル教授 「まず、長い雨というのが特徴じゃ。たとえ時間雨量が少なくても総雨量は多くなる恐れがある。それから、前線上に低気圧ができると、その低気圧の通過するタイミングで激しい雨や落雷、突風が吹く可能性もある。」

図2 午前6時発表の天気予報

アウル教授 「北海道の雨は前線とはまた別の理由じゃ。こちらでは大陸から寒冷渦が近づいて来るため大気が不安定となる予想じゃ。落雷や急な雨に注意が必要じゃ。東日本は今日いっぱいは天気持ちそうじゃのう。」

(画像は全て気象庁HPより)

天気は周期変化(2015年6月29日)

生徒 「6月ももう終わりが近いですね。ここ最近雨や晴れが周期的な気がします。」

アウル教授 「梅雨前線はこの時期としては南に下がっておる。本来なら本州にかかっていてもおかしくない時期じゃ。日本付近は上空の気圧の谷(低気圧に対応)と気圧の尾根(高気圧に対応)が短い距離に交互に並んでおる。2、3日周期に気圧の谷と気圧の尾根が入れ替わり、雨と晴れが交互になっておるのじゃ。」

生徒 「今日は晴れていますね。」

アウル教授 「昨日まで実は気圧の谷があった。東北北部での雨がそのせいじゃ。今日は気圧の尾根が上空を覆い、地上では高気圧が西から覆って来るため晴れる予想じゃ。しかし、明日以降はまた気圧の谷が近づいて天気は西から下り坂じゃ。」

図1  午前6時の地上天気図
生徒 「本当だ。天気図も、低気圧、高気圧が交互に並んでいますね。でもこれって、春によく見かける移動性高気圧の時の気圧配置に似てますね。」

アウル教授 「梅雨前線の北はまだ春の空気。天気は周期的に変化して、ゆっくり季節が変化していくのじゃ。」

図2  午前9時発表の天気予報

生徒 「ということで北海道から本州までずらっと晴れマークが並びましたね。」

アウル教授 「昨日のような上空の寒気も抜け、今日は安定した晴れが望めそうじゃ。週始めとしては最高の一日になりそうじゃのう。」

生徒 「ただし、奄美地方は前線の影響で今日も雨の予想ですね。」

アウル教授 「それから今日は北風中心。暑いとは思うが、それでも気温はやや低めの予想じゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

台風9号の発生が近い!?(2015年6月28日)

ここ最近、台風という言葉聞きませんね。
実は1週間ほど前に台風8号が南シナ海で発生しましたが、そのまま中国大陸で消滅。ほとんどニュースにもなりませんでした。
太平洋の南はここ1ヶ月半、穏やかな状態が続いてきました。
前回太平洋で発生したのは台風7号で5月10日前後まで遡ります。
このまま台風はこないのかと思いきや、少し怪しい状態へと移ってきています。
気象庁はまだ現段階で台風の発生予想などは発表していません。
しかし、今日発表の2日後の予想天気図には何やら怪しい熱帯低気圧が。

図1  30日9時の予想天気図
TDとは熱帯低気圧のことで、台風の卵です。
この2つをヨーロッパの中期予報センター発表の予想天気図で追っていきましょう。

図2  7月3日9時の予想天気図
日本の南に2重丸がありますね。もしや台風?と思ってしまいます。その西側にも小さいながら丸が…これは?

図3 7月5日9時の予想天気図
2日後の7月5日です。日本の南の2重丸は若干西へ移動し、丸の数も増えました。東側の小さい丸はあまり変わっていませんね。

図4  7月7日9時の予想天気図
さらに2日後の7月7日。世間では七夕で雨の特異日。おや?沖縄、台湾、フィリピンの沖にぐるぐる円が…やはりこれはもしや…
そして、東側のもう一つの丸は大きくなって西へ進んでいる!?

図5 7月8日9時の予想天気図
最後に、予想されている最も遅い時刻、7月8日。以前、丸いものが沖縄付近に。日本の南にはもう一つの丸が西向きに。

図6  米軍発表の衛星画像
変わって、米軍発表の衛星画像です。MEDIUMはこの後台風として発達する可能性が中位のちょっと警戒という意味です。こちらでも台風発生の可能性が注視されています。

明日か明後日には気象庁も台風情報を発表し始める可能性がありますね。
ヨーロッパの予想も7月8日まで。それ以降大陸へ進むのか、日本へやってくるのかはまだわかりません。
ここ最近台風のことは全く頭になかった方も多いでしょう。しかし、日本の台風シーズンは通常、これからです。梅雨前線+台風は災害を引き起こすこともあります。早めのうちに台風対策をしておきましょう。
ただし、もちろん上の予想が全て外れて台風なんて発生しない可能性もあります。しかし、この後台風がもう一度もやってこないなんてことはあまり考えられませんので、対策は無駄にはならないでしょう。
livedoor プロフィール
最新コメント
ブログランキング参加中

ブログランキングならblogram


人気ブログランキングへ