3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2015年06月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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ashiyakko.tenkikkoあっとgmail.com
"あっと"は@に変えてください。

北日本に2つの低気圧(2015年6月28日)

生徒 「低気圧の影響で昨日は東北では激しい雨の降ったところがあったようですね。」

アウル教授 「日本海の発達した低気圧は上空に寒気を持っていて大気が不安定じゃった。そこに向かって、北海道の北の高気圧を回る強い東風が吹き付けられて、特に脊梁山脈の東側(日本海側)で強い雨雲が発生したのじゃ。」

図1  午前6時の地上天気図
生徒 「この低気圧周りの雨雲がしっかりした渦を巻いているのが台風みたいですね。」

アウル教授 「昨日は986hPaにまで発達した。この時間は衰弱傾向ではあるが、それでも低気圧の中では発達した部類に入るじゃろう。」

生徒 「太平洋側にはもう一つ、梅雨前線上の低気圧がありますね。」

アウル教授 「こちらの低気圧も今発達の最盛期を迎えており、このあとは衰弱していく予想じゃ。しかし、東北や北海道は東西の低気圧と北の高気圧の間で等圧線が異常に混み合っておる。今日も強風に注意が必要じゃ。もちろん低気圧による雨も降る。いわゆる暴風雨に警戒じゃ。」

生徒 「上空寒気はどうですか?」

アウル教授 「今日夜にかけて上空の気圧の谷が東日本を通過する予想じゃ。このタイミングで寒気が入るから、午後以降関東でもやや大気が不安定となり、雲が広がりやすくなる予想じゃ。東京では雨が降るとまでは予想されていないようじゃ。北陸地方は今日いっぱい寒気が残るから、こちらでも大気は不安定で雨が予想されておる。日本海の低気圧周りの北風が脊梁山脈にぶつかって雨雲ができるといったところじゃろうか。」

アウル教授 「それにしても日本海の低気圧はもともと前線上に低気圧で、昨日の朝に今太平洋にある低気圧に世代交代した。その太平洋の低気圧もそろそろ次の世代に交代しようとしている。おじいちゃん低気圧、お父さん低気圧、孫低気圧を見ているようで面白いのう。」

生徒 「………」

アウル教授 「今度は南に目を向けて梅雨前線じゃが、今日は大きな動きはない予想で、同じような場所に停滞する予想じゃ。九州南部や奄美では雨雲に通り道となるから、今日も大雨に注意が必要じゃ。」

図2 午前8時発表の天気予報
アウル教授 「前線から離れた西日本では概ね晴れる予想じゃ。今日も晴れて暑くなりそうじゃのう。東日本太平洋側も午後以降大気がやや不安定で雲が広がりやすいが、雨にはならない予想で、気温は上がってきそうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

北と西で雨雲発生中(2015年6月27日)

生徒 「昨日は本州各地でまとまった雨になりましたね。」

アウル教授 「昨日の雨で本格的な梅雨シーズンを感じた方も多いじゃろう。」

生徒 「この時間は雨が止んでいますが、まだ降りますか?」

アウル教授 「天気は回復に向かっておる。ひとまず前線はまた南下中じゃ。九州ではこの後もかかり続ける予想で雨じゃが、西日本から東日本では雨雲は無くなってきておる。」

図1  午前9時の地上天気図
アウル教授 「北海道の北に高気圧があり、日本海に低気圧があるため、北日本ではかなり等圧線が混み合っておる。えりも岬では最大瞬間風速29m/sを観測するなど、風が強い状態となっておる。今後も強風に気をつけてもらいたい。」

生徒 「日本海の低気圧は昨日は前線についていましたよね。」

アウル教授 「昨日午後に閉塞し、関東沖の低気圧に世代交代したのじゃ。日本海の低気圧は今後消滅していく予想じゃ。しかし、上空には寒気を持っておるから、日本海側では大気がやや不安定となっておる。ここに、北海道の北の高気圧から強い東風が吹いておる。地形的な上昇気流なども加わり、北日本では雨雲ができておる。」

生徒 「北日本と九州で雨。他の地域は天気回復という感じですね。」

アウル教授 「天気回復といっても、今の東京は雲が多い。まだ前線から近いためであろうか。今日は雨は降らなくても曇りがちの天気なのかもしれぬのう。」

アウル教授 「そうそう。先ほど東北北部で梅雨入り発表があった。これで、一般的に発表される梅雨入り発表は全て発表された。本格的な梅雨の到来じゃ。」

図2 午前11時発表の天気予報

アウル教授 「東京に傘マークがついておるが、天気分布予報ではこの後雨は予想されておらぬ。」雲が多いためか、真夏日にはならなさそうじゃ。ただ、昨日の雨の影響で湿度が高く蒸し暑いじゃろう。」

(画像は全て気象庁HPより)

気象予報士試験 験を担ぐ?

第44回気象予報士試験の受験受付が今週月曜から始まっています。
締め切りは7月10日必着です。
受験予定の方は期間に注意してください。
ちなみに、願書は大安の日がいいなんて言います。
6月22日から7月10日までの大安は
6月22日、6月28日(日)、7月4日(土)、7月10日(金)
ということで、土日か締め切り当日ということになってしまいます。土日は郵便局が閉まっているところも多いので、大安まかせは今回は難しいかもしれませんね。

東北南部で梅雨入り(2015年6月26日)

ようやく東北南部が梅雨入りしました。
昨日あたりから今日梅雨入りしそうな予感はしていたので、やっぱりという感じですが…
東北南部は平年では6月12日が梅雨入りですからちょうど2週間遅れの梅雨入りです。
6月前半に関東から西が相次いで梅雨入りしたタイミングで前線が少し日本に近づいていましたが、それ以降南の海上で停滞する状況が続いていました。今日になってようやく(一次的かもしれませんが)前線が日本海まで一部達しました。
この後、東北北部ですが、今夜から明日にかけて雨が予想されています。こちらでもこのタイミングで梅雨入り発表されるかもしれませんね。
いよいよ全国的に本格的な梅雨の季節がやってきました。今年は雨量が多くなる予想ですから早め早めに大雨対策をしておきましょう。

7〜9月の季節予報(2015年6月発表)

今月はどういうわけか、普段発表されている季節予報が25日ではなく、24日に発表されたようです。まあ、早いに越したことはないのですが。
発表されてから数日経ちますが、ここで現段階での予想を見ていきたいと思います。

今月10日前後に発表されたエルニーニョ監視速報では依然、この夏は強いエルニーニョが起きる(というよりもう起きている)予想となっています。
梅雨に入ったのになかなか雨が降らない、東北はだいぶ梅雨入りが遅れた、などすでにその影響が現れてきているように思います。

まず、7〜9月の平均気温予想です。日本海側を中心に平年より低い予想です。次に降水量です。広い範囲で平年より多い予想です。

先月の季節予想が発表された時、この図はあくまでも3ヶ月の平均だと言いました7、8、9月それぞれで見ていく必要があります。

【7月】
平均気温は沖縄を除いて平年よりやや低い予想をなっています。平均気温は晴れの日数といい関係がありますから、平年より低いということはくもりがちということになります。
降水量を見ても雨が多い月になりそうですね。すでに九州では今月大雨になっていますが、この後も平年より多いペースで降るということでしょう。梅雨末期の大雨にも注意が必要です。
曇りがちということも最も示すのが日照時間でしょうか。全国的に平年よりやや少ない予想です。農業のことはわかりませんのでどの程度影響するかはっきりしたコメントはできません。

7月は本州付近に前線が停滞しやすく、曇りや雨が多い予想となっています。梅雨明けも遅れる可能性がありますね。

【8月】

本来なら日本は太平洋高気圧にすっぽり覆われる時期です。高気圧が雲を追い払ってくれています。しかし今年はその高気圧の力が弱く、日本を覆ってくれません。そうなると日本付近は雲が通りやすくなり、雨が降りやすかったり、日差しが少なく、気温があまりあがらなかったりします。

8月になっても前線の影響を受けやすい状態が続く予想です。今年は水不足はあまり考えられなさそうですが、日照不足による農作物の成長は少し心配ですね。

【9月】
9月は夏から秋への移行期です。秋雨前線が北から南下してくる時期です。秋雨前線は南の太平洋高気圧と北の高気圧との境で形成されます。本来は夏は北海道も含め太平洋高気圧にしっかり覆われているので秋雨前線は北海道の北から北海道を通ってゆっくり下がってきます。しかし、今年は太平洋高気圧と北の高気圧がぶつかる場所が東北やそれより南となり、北日本は逆に北の高気圧にすぐに覆われて晴れが多い予想、降水量も少ない予想となっています。

今年の夏の天候を大きく左右するものがエルニーニョということは先月から変わっていないです。今後エルニーニョがどのように推移していくのか、多くの気象関係者が注目している点でしょう。

(画像は全て気象庁HPより)


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