3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2015年07月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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九州は台風に警戒、本州は猛暑に警戒 (2015年7月26日)

生徒 「今日も朝から暑いですね。最近は室内でも冷房をつけなければ朝でも30℃を超える暑さとなっています。」

アウル教授 「熱中症は外にいる時だけではなくむしろ室内で起きるほうが多いそうじゃ。熱中症というと熱射病という言葉もあることから、日差しのもとで起きそうなものじゃが、日差しがなくても十分起きうる。家の中だから安心ということはないので注意してほしい。」

図1 午前6時の地上天気図

アウル教授 「今日も本州は南から太平洋高気圧に覆われておる。朝からしっかり晴れてセミも大合唱じゃ。台風の北上に伴い太平洋高気圧も西日本を中心に北へ伸びておる。西日本を中心に昨日以上に勢力の強い高気圧に覆われて暑くなってきそうじゃ。」

生徒 「昨夜は奄美地方で台風による大雨となりましたね。」

アウル教授 「今回の台風は台風の南側から東側に活発な雨雲を伴っておる。九州の西を通るから、九州は台風の東側。ということは活発な雨雲がかかり、昨夜の奄美のような大雨となる恐れがある。また、台風は衰弱傾向じゃ。これはある意味ではいいことじゃが、一方では、台風が雨雲を中心付近に引き付けておく力がなくなってきておるということで、雨雲の範囲は外に拡大してきておる。今日は台風からやや離れた四国西部でも雨雲がかかる予想となっておる。」

生徒 「梅雨前線は同じようなところにとどまっていますね。」

アウル教授 「北海道の北東側にいわゆるオホーツク海気団があって、現在ブロッキング中で動きが遅くなっておる。南の太平洋高気圧との間はほとんど位置が変わらず、前線も同じような場所に止まっておる。九州付近の台風周辺のような激しい雨雲はほとんどないが、しとしと降る雨が続いておるようじゃ。」

図2 午前9時発表の天気予報

アウル教授 「太平洋高気圧に覆われる地域は晴れて暑くなってきそうじゃ。昨夜は気温がそれほど下がらず、昨日の暑さが残って気温が高い状態でスタートしたから、今日は昨日以上に気温が上がってきそうじゃ。名古屋や東京では36℃の猛暑日予想。内陸ではこれ以上の暑さとなって、場合によっては40℃近くに達する地点も出てくるかもしれん。広い範囲に高温注意情報が発表されておる。今日は日曜でお出かけされる方も多いと思うが、熱中症への対策は万全にじゃ。一方で、九州は台風の影響で激しい雨に注意が必要じゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

台風12号情報(第12号) (2015年7月25日)


この記事は7月26日0時時点の情報をもとに作成しています。    

台風12号の影響で奄美地方では猛烈な雨を観測しました。奄美地方の伊仙という場所では、午後8時までの1時間に102.5mmの猛烈な雨、さらにその後午後9時までの1時間に96.5mmの猛烈な雨を観測しました。午後6時頃から激しい雨が降り始め、午後6時から深夜0時までの6時間に319.5mmもの雨が降りました。現在この地域には土砂災害警戒情報が発表されています。

まずは最新の情報から見ていきましょう。
午後11時時点の情報です。
台風12号

称号
位置 奄美市の西北西50km
速度 西北西へ20km/h
中心気圧 975hPa
中心付近の最大風速 30m/s
最大瞬間風速 45m/s
暴風域の半径 125km(南東側160km、北西側90km)
強風域の半径 260km(南東側300km、北西側220km)

伊仙で時間雨量100mmを超す猛烈な雨が降っていた頃、沖縄の那覇や奄美大島の名瀬では全く雨は観測されませんでした。それほど今回の台風は少し離れるだけで影響が小さくなるということです。一方で、接近した場合は猛烈な雨をもやらすということです。現在奄美大島に接近しており、名瀬では時間雨量10mmを超す雨が降り始めています。この後猛烈な雨が降る恐れもあります。一方で少し離れた沖縄の那覇は雨は観測されていません。
風についても、台風が接近した際は猛烈な風が吹きますが少し離れるだけで弱まるという傾向を示しています。午後0時時点で奄美大島の北端にある笠利という場所では風速27.7m/sの暴風が吹いています。一方で沖縄本島まで行けば風速は10m/sを下回るほどです。
ここで注意したいのは、確かに今後台風から離れていく沖縄に関しては雨風ともに比較的弱い状態で推移していくことが想像できます。一方で台風12号は進路を西寄りから北寄りへと変えつつあり、ちょうど奄美大島あたりを中心とした回転をするような進路予想です。つまり、奄美大島では台風が近い状態が長く続くことが懸念されます。猛烈な雨風が長時間襲う恐れがあります。加えてこの接近は暗い時間帯となっていますから、避難が危険です。すでに台風が接近しているわけですから外出は控え、家の中の安全な場所で睡眠をとるようにしましょう。


もう米軍の予想との比較はいらないでしょう。
この後は海水温が低い領域を進み(もうすでに進んではいますが)、勢力を落としながら北上する予想です。暴風域も26日15時から18時くらいには消滅する予想となっています。九州へに上陸の可能性もありますが、すでに衰弱傾向で、熱帯低気圧に変わるのが早いか、上陸が早いかといったところでしょう。最も熱帯低気圧に変わっても中心付近では暴風雨の恐れがあります。上陸という統計には含まれませんが。

さて、連日お伝えしていますが、今回の台風で本州の一番の被害といえば猛暑です。台風北上に伴い太平洋高気圧の張り出しが特に西日本で北上してきています。明日以降も高気圧に覆われて猛暑に注意が必要です。東京では最高気温36℃の猛暑日が予想されていますので、最も暑くなる午後の時間は外出を控えるなどの対策もありかと思います。
ひとまず、現在台風の接近している奄美では暴風雨に、今日以降は本州で猛暑に注意しましょう。
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今日も晴れるけど夕立に注意(2015年7月25日)

生徒 「昨日は関東を中心ぬ激しい夕立がありましたね。各地で落雷や冠水が起きたようですね。」

アウル教授 「新潟あたりから関東に向かって、台風12号あたりからぐるっと日本海を回ってきた暖かく湿った空気が流れ込んでおり大気が不安定となっているようじゃ。関東はギリギリ太平洋高気圧に入るか入らないかというあたりで、比較的湿った空気が入りやすい状況。日中の昇温がこの不安定さを加速させ、発達した雨雲を生み出したのじゃ。この状況は今日も続くから、特に関東では午後以降雲の変化に注意が必要じゃ。」

図1 午前9時の地上天気図

アウル教授 「天気図としては昨日とあまり変わっておらん。太平洋側を中心に今日も太平洋高気圧に覆われて晴れる一方、東北地方は前線や湿った空気の通り道となって雨が降りやすい天気じゃ。台風北上に伴い、特に西側の太平洋高気圧が若干北へ張り出したため、前線もやや北上した。それでも関東付近の太平洋高気圧の位置はあまり変わらず、高気圧に入るかどうかというところは変わっておらん。昨日は東北南部にかかっていた前線も津軽海峡あたりまで北上したため、北海道でも今日はぐずついた天気になりそうじゃ。」

生徒 「沖縄や奄美は台風が接近していますね。」

アウル教授 「台風は今夜沖縄奄美に最接近する予想じゃ。今回の台風は比較的小さく、台風周辺でしか雨風が強くないという特徴があるが、沖縄奄美はその台風近くに入るため、暴風雨に注意が必要じゃ。また、連日言っておることじゃが雨風は台風周辺だけでも高波は台風から離れた場所でも起きるから、特に太平洋沿岸は注意が必要じゃ。」

図2 午前9時の天気予報

アウル教授 「今日も晴れて各地で真夏日、猛暑日予想じゃ。世間は夏休みに入り花火大会など外のレジャーも増えてくるじゃろう。夕方になっても気温が高い状態が続くので、いくら夕方のレジャーでも熱中症への対策は怠らないように。」

台風12号情報(第11号) (2015年7月24日)


この記事は7月25日0時時点の情報をもとに作成しています。    

台風12号は本州への直撃の確率はかなり低くなってきています。一方で、これから25日夜にかけて、沖縄奄美地方に接近する見込みで、こちらでは暴風雨に注意が必要となってきます。           

まずは最新の情報から見ていきましょう。
午後11時時点の情報です。
台風12号

称号 強い
位置 南大東島の南南西80km
速度 西北西へ10km/h
中心気圧 965hPa
中心付近の最大風速 35m/s
最大瞬間風速 50m/s
暴風域の半径 70km
強風域の半径 220km

今回の台風は比較的コンパクトな台風です。一方で速度はまたもや遅くなっています。このことから、台風から離れた地域への雨風の影響はかなり小さくなります。一方で、台風が接近する地域では強い雨風が長い時間続くことになります。これから接近する沖縄本島や奄美地方は、台風12号の影響を長い時間受けそうです。一方で、本州への影響は雨風はほとんどない予想となっています。
沖縄や奄美地方への最接近は明日の夕方以降となりそうです。予報円の中心を見ると、ちょうど沖縄本島と奄美大島の間真ん中を通る予想となっています。今回の台風は速度が遅いのでそれほど大きな差は出ないと思いますが、一般的に台風の進行方向右側、今回でいうと奄美地方の方が沖縄本島よりも強い風が吹くと言われています。
 
さて、気になるのはこの後の進路です。

気象庁
米軍

台風は今後海水温の低い領域へと進むため勢力は落ちていく予想で、明日夜以降は暴風警戒域も無くなっていきますので、暴風域も消滅していく予想です。また、日本海に入る前後で熱帯低気圧へと勢力を落としていく予想です。熱帯低気圧周辺ではしばらくの間暴風雨に警戒が必要ですが、今回の台風は比較的小さいということもあり、台風や熱帯低気圧から少し離れるだけでも影響はかなり小さくなるのではと考えています。現に週間予報では、本州の日本海側でさえ晴れマークが並んでいるほどです。
問題は猛暑です。台風は熱帯低気圧へと弱まっていくにしても多少の南風が入り、列島は暖かく湿った空気が流れ込みます。これが例えばフェーン現象として日本海側の地域に吹き下ろしたり、晴れた太平洋側の日照による昇温と結びついたりして、気温がぐんぐん上がっていくことが心配されます。昨日の記事でも書きましたが、ただでさえ気温が一年で一番暑い時期ですから、これにその他の昇温の要因を加えると、猛暑日やそれ以上の気温となる恐れがあります。
すでに週間予報では各地連日の真夏日が予想され、場所によっては猛暑日の予想も出ています。内陸やフェーン現象の影響をよく受ける場所ではさらに気温が上がり、40℃近くに達しないとも言えません。今回は台風による雨風に沖縄や奄美の方が備えるのはもちろんですが、全国的に暑さへの備えが必要になってきます。

台風が来るまでにやっておきたいリスト(一部)
①停電時に備えて、懐中電灯、電池、ラジオ、携帯充電器の準備。
②台風接近時に外出しなくて良いように食料品の確保
③家の周りの側溝掃除
④ハザードマップを確認し、どこが危険かを把握 
⑤農家の方は農作物への被害が最小限となるよう対策  
⑥庭などのプランターの整理や、強風で倒れそうな木々の固定 
⑦暑さ対策
などでしょうか。個人個人でこのリストは変わりますが、①〜④は多くの人に当てはまることでしょう。特に台風11号で大きな被害を受けた地域では、④は非常に重要となってきます。自治体の情報を活用するなど自主的な備えをしましょう。⑦は今回のように日本海へ回り込む台風で注意が必要です。

日本海側は激しい雨に注意 (2015年7月24日)

生徒 「昨日は比較的涼しかったですが今日は暑さがぶり返しましたね。」

アウル教授 「昨日雨を降らせた気圧の谷は抜け、今日はまた南から高気圧に覆われてきており、広い範囲で青空が広がっておる。」

図1 午前9時の地上天気図
アウル教授 「地上の太平洋高気圧の境は1012hPaの等圧線(九州から中国地方、東海地方を通っているやつ)あたりと考えられる。上空の高気圧もほぼ同じで、西日本から関東まで覆っておる。これらの地域は今日も日差したっぷりで暑くなってきそうじゃ。」

生徒 「東北方面は前線が伸びてきていますね。」

アウル教授 「東北や北日本は太平洋高気圧の圏内ではなく、その周縁に当たる。太平洋高気圧の縁は湿った南風が入るため、雲が広がりやすかったり雨が降ったりする。今日の東北も所により激しい雨の恐れがある。一方、前線がいわば壁の役割をしてくれて、北海道方面には湿った南風は入らん。そのため、北海道は晴れる予想じゃ。」

生徒 「台風12号は沖縄に近づいていますね。」

アウル教授 「台風は強い勢力を維持したまま大東島地方に接近しておる。今夜にかけて接近し、暴風雨に注意が必要じゃ。また、明日にかけては沖縄本島や奄美地方にも近づいていく予想となっておるから、こちらの地域でも台風への備えが急がれる。台風から離れた本州も、沿岸部ではすでにうねりが到達しておるから、海上作業は注意が必要じゃ。」


アウル教授 「太平洋高気圧に覆われる関東から九州にかけて広く晴れて猛暑日が予想されておる。熱中症対策は万全に。一方、東北は前線の影響で激しい雨の恐れがある。北日本は暖かい空気が前線に遮断されるので晴れる予想じゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

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本日の高温注意情報
埼玉県、群馬県、山梨県、静岡県、岐阜県、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、鳥取県、岡山県、島根県、香川県、愛媛県、福岡県、大分県、熊本県、鹿児島県、
沖縄県 八重山地方
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