3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2015年08月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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西日本では激しい雨に注意 東日本は小康状態 (2015年8月31日)

アシヤッコ(筆者)「昨日は第44回気象予報士試験の日。今絶望している方、ギリギリラインっぽくって不安な方、難なくクリアできそうで密かに喜んでいる方いろいろいらっしゃるでしょう。この記事を見られる方は、不安を抱かれている方が多いのかな?ひとまず受験された方、お疲れ様でした。受験されるにあたっては当然真剣に勉強してきたことでしょう。勉強した量が多ければ多いほど、受験後に不安を感じるものです。不安に感じることはそれだけ勉強してきた証と思えばいいのです。私も受験後はそれほどでもなかった不安が日を増すごとに増えていき、合格発表直前がピークでした。ただ、今不安に感じてももう結果を覆すことはできません。昨日の、そして今までの自分を信じることしかできません。『努力は人を裏切らない』という言葉がありますが、私は大学受験や気象予報士試験を始めこの言葉を何度も実感してきました。合格発表までは、不安に押しつぶされそうになることもあるかと思いますが、この言葉を信じて合格発表まで乗り切りましょう。
ただ、正直言って努力がすぐに実る人もいれば、少し時間がかかる人もいます。私は比較的時間のかかる方だと思っています。私の場合、だいたいなんでも一発合格がでないですから(笑)でも一度失敗しても決して諦めないのが自分の性格。
今回、もし不甲斐ない結果に終わったとしても是非、諦めないでください。せっかく気象という分野に興味を持ったのですから、その思いをしっかり持って次につなげてください。そもそも気象に単なる興味を持っただけでは気象予報士試験は受けないでしょう。受験したということ自体がそれだけ気象への興味が並々ではないということ。このブログに来られた受験者の方はおそらく検索欄に気象という文字を入れられたことでしょう。試験が終わった今でもそういう気象関連の検索をかけるということはよほど気象への思いが強いということ。私の人生はまだ短いですが、人生においてある分野にそれほどの熱い思いを抱くことはそうそうないと思います。
気象予報士として半年あまり経ちましたが、気象予報士試験の合格がゴールではないということを毎日のように感じています。もし今回、試験の合格をゴールととらえて、うまくいかなかった方は、今度は、試験を一つの通過点ととらえてみてはいかがでしょうか?」

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アウル教授 「さて、前置きが長くなったが、それでは今日の天気を見ていこう。」

図1 午前6時の地上天気図
生徒 「日本付近は前線が横たわっっていて、東海沖と九州北部には前線の折れ曲がり、東シナ海には低気圧がありますね。」

アウル教授 「前線の折れ曲がりは小さな低気圧と考えていいと言ったが、今回の東海沖の折れ曲がりに関しては解消傾向にあるようで雨雲はほとんど伴っていない。一方で九州北部の折れ曲がりから低気圧にかけては発達した雨雲が作られており、激しい雨を降らせておるようじゃ。今日はこの雨雲がゆっくり東へ進んでくるために、西日本を中心に雨、一時的に雨足が強まる恐れがある。」

生徒 「一方で、東海沖の折れ曲がりが解消傾向ということは、東日本方面の前線は活動が弱いということでしょうか?」

アウル教授 「東日本の雨雲はまばらで、比較的止み間も多いという予想じゃ。昨日は東日本で雨、西日本で曇りとなったが、今日はそれが逆転しそうじゃ。ただ、昨日の西日本のように、一時的にぱらっと来る時間帯もありそうなので、今日は、西日本はしっかりした傘、東日本は折り畳み傘が便利じゃろう。」

生徒 「北海道や小笠原諸島、沖縄などは今日も高気圧圏内ですね。」

アウル教授 「北海道は広く高気圧に覆われる予想じゃ。石垣島には雨マークが付いているので、石垣島は前線の影響を受けそうじゃ。沖縄本島や小笠原諸島は晴れて、30℃を超えてきそうじゃ。」

生徒 「上空の寒気はどうなりましたか?」

アウル教授 「以前、日本海側や東北を中心に寒気に覆われておる。今日も東北は北よりの涼しい湿った風が入る。山沿いを中心に気温次第では発達した雨雲ができる恐れがあるので、注意が必要じゃ。雷鳴が聞こえたり、竜巻が見えたりした時は頑丈な建物に入るようにしよう。気象庁の発表する竜巻注意情報などの気象情もこまめに確認すると良いじゃろう。」

図2 午前8時発表の天気予報

(画像は全て気象庁HPより)

傘の手放せない一日 大雨に注意 (2015年8月30日)

生徒 「今日は気象予報士試験の日。天気が心配ですね。」

アウル教授 「受験生の方は今日は傘が必須になりそうじゃ。受験会場に到達するまでに雨で濡れて、気分悪く受験することがないように注意してもらいたい。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「日本付近は秋雨前線が停滞していて、東海や四国でこの時間は激しい雨が降っていますね。」

アウル教授 「昨日から同じような所で激しい雨が降っており、気象警報や土砂災害警戒情報が発表されている地域がある。すでに雨量が多くなっておるので土砂災害にも注意が必要じゃ。天気図ではちょうど前線が折れ曲がっているところで激しい雨が降っておる。上の図は午前6時のものじゃが、この時は近畿と九州南部で激しい雨が降っておった。これが東へと進んでおるのじゃ。」

生徒 「この前線、しばらく日本付近に停滞しそうですか?」

アウル教授 「残念ながらここ1週間ほどは少なくとも停滞しそうじゃ。今週は全国的に曇りや雨の予想が出ておる。ただ、この雨も季節を進めるもの。季節は着実に秋へと向かっておる。梅雨のような雨天気は鬱陶しいかもしれんが、美味しい秋の味覚でも思い浮かべながら過ごせば多少は気分も良くなるじゃろう。」

生徒 「松茸、くり、、、」

アウル教授 「さて、今日この後の天気じゃが、雨雲レーダーでは中国地方や九州北部に関しては雨雲が抜けておる所もある。天気分布予報でもこれらの地域は今日は比較的止み間も多い予想じゃ。九州より西では前線が大きく南へ下がっておって、今日日中は比較的前線から離れるためと考えられる。後で出す天気マークでも広島は曇りマークとなっておる。今日日中これらの地域でお出かけする方は折りたたみの傘程度でいいかもしれん。ただ、夜になるとまた前線が上がってきて、九州の西には低気圧も現れる予想で夜遅くになるとまたしっかり雨が降り出す予想じゃから、帰りが遅くなる方は雨に注意が必要じゃ。」

生徒 「一方で東日本では広く雨の予想が出ていますね。」

アウル教授 「こちらでは先ほども書いた前線の折れ曲がりが日中にかけて通過する予想で一日中雨雲がかかる予想となっておる。東海ではすでに激しい雨となっておるが、その他の地域でも激しい雨の恐れがあるので、お出かけの際はしっかりした長傘を持っていった方が安心じゃろう。」

生徒 「北海道や沖縄、小笠原諸島などは晴れマークが付いていますね。」

アウル教授 「北海道は北の高気圧、小笠原諸島や沖縄は太平洋高気圧に覆われるため今日は晴れる予想じゃ。地上天気図では、沖縄は太平洋高気圧に覆われていないように見えるが、この図は等圧線が4hPaごとに引かれているためでより詳しく見ると太平洋高気圧の圏内じゃ。」

図2 午前9時発表の天気予報

(画像は気象庁HPより)

西から雨雲接近中 激しい雨に注意 (2015年8月29日)

生徒 「8月ももう終わりですね。この週末は宿題ラッシュということで、レジャー施設は多少空きますかね?」

アウル教授 「天気もそれほど良くないということで、外出する家族連れは少ない週末となるかもしれんのう。」

生徒 「教授は小さい頃宿題は早くする方でしたか?遅くする方でしたか?」

アウル教授 「もちろん早くする方じゃ。ただ、一部の面倒くさい宿題は後回しになっていったかのう。場合によっては8月30日くらいまで残っておったかもしれん。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「北から高気圧の張り出しが強くなっていますね。」

アウル教授 「東日本を中心に涼しい空気に覆われて気温が低めとなっておる。北東からの涼しい風が入っておるためじゃ。一方で、湿った空気でもあるため、山沿いでは太平洋側を中心に雨雲がかかっておる。南からの風ほどの水蒸気はなく、発達した激しい雨というのはあまりないが、それでも1時間に5mm程度のざっとした雨を降らせておるようじゃ。この雨がさらに体感を下げて、肌寒く感じさせておるのかもしれん。日中もこの影響は続き、気温もあまり上がってこない予想じゃ。一枚羽織るものがあるといいかもしれんのう。」

生徒 「一方で九州方面は前線ができてきて、活発な雨雲もあるようですね。」

アウル教授 「沖縄の南の高気圧と中国大陸上の高気圧の間は気圧の谷で前線が形成されておる。さらに、昨日も話したように東シナ海では広く上空の寒気に覆われており、これが上昇気流を助長しておる。前線に向かう南風は水蒸気も大量にあることから、東北日本海側の雨雲と比べて大きく発達した雨雲ができておるのじゃ。所によっては1時間に30mmを超すような激しい雨を降らせておる。この前線はゆっくりと西日本方面へ伸びてくる予想で、雨雲も西から広がってきそうじゃ。強く降る恐れもあるのでしっかした傘が必要になってくるじゃろう。」

生徒 「東北や九州以外にも東海地方や近畿地方など所々で活発な雨雲がまばらに見られますね。」

アウル教授 「こちらは、前線自体は描かれていないものの弱い気圧の谷の中にある。沖縄の南の高気圧と、北海道の北の高気圧の間にあって、2つの高気圧からの風がぶつかって上昇気流を作っておるのじゃ。また、上空には寒気があるため、この影響もあってやや発達した雨雲ができておるのじゃ。九州の雨よりは発達が小さいが東北の雨よりは発達しているというレベルじゃろう。雨が降っている時間自体はそれほど強くないが、瞬間的に強く降る恐れがある。今日の本州は大気の状態が不安定でこのようなやや発達した雨雲が発生しやすい。明日以降は広い範囲で前線による激しい雨となりそうじゃが、その先行の雨雲となりそうじゃ。」

図2 午前9時発表の天気予報

アウル教授 「大阪に雨マークが付いておらんが、雨が降らないというわけではないので注意じゃ。すでに午前10時現在、大阪府北部にはやや発達した雨雲が観測されておる。降っている時間帯自体が短いためにマークに現れてこないというだけじゃ。結局今日は上にあげたいづれかの理由により広い範囲で雨の恐れがありそうじゃ。外出時は傘が必要となりそうじゃ。北海道に関しては比較的安定して晴れる予想が出ておる。」

(画像は全て気象庁HPより)

東日本は今日もやませの影響大 西から天気は下り坂(2015年8月28日)

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「日本付近は高気圧に覆われるでもなく低気圧に覆われるでもなく、どういう状況か見辛い天気図ですね。」

アウル教授 「高気圧に覆われれば晴れ、低気圧に覆われれば雨というのは正しいが、晴れや雨は地上天気図で描かれる高気圧や低気圧だけでは決まらん。天気図の中の隠れた低気圧を見つけていくことが重要じゃ。」

生徒 「沖縄の南に高気圧が一つ、北海道の北にも高気圧が一つありますね。」

アウル教授 「南の高気圧からは日本付近は西寄りの風が吹く。一方で北の高気圧からは日本付近は東寄りの風が吹く。そして、この高気圧と高気圧の間、東海沖あたりには弱いながらも低気圧がある。昨日の夜の天気図には描かれておったが、今朝の天気図ではすでに描かれておらん。この低気圧の東側、つまり関東では低気圧による南寄りの風と北からの高気圧による風がぶつかって雨雲。一方で低気圧の東側は低気圧による北よりの風と南の高気圧による風がぶつかって雨雲ができておるのじゃ。」

生徒 「関東から東海にかけて所々に雨雲があるのはそのためですね。よく見ると、東海沖を中心とする円を描くような雨雲の分布をしていますね。」

アウル教授 「まあこれに関しては、北と南の高気圧の間、気圧の谷の中に東海や関東があると簡単に考えてもいいじゃろう。」

生徒 「一方で沖縄付近の東シナ海から九州にかけても発達した雨雲がかかって、雷も一部伴っているようですね。」

アウル教授 「朝鮮半島の北に低気圧があるじゃろう。小さな低気圧、というより旧台風15号なのじゃが、この上空は非常に強い寒気を伴った上空の気圧の谷となっておって、この部分から寒気が沖縄まで南下し、東シナ海は上空の寒気に覆われておる。ここに、地上では先ほどの南の高気圧から南風、つまりは暖かく湿った空気が地上付近を沖縄から九州方面へ吹いておる。上空は強い寒気、地上は暖かい空気ということで大気の状態が非常に不安定。また雨の材料となる水蒸気は豊富にあることから、発達した雨雲が次々とできておる状況じゃ。」

生徒 「この寒気は今後本州への影響が広がってきますか?」

アウル教授 「上空の寒気の移動速度は非常にゆっくりしておるが、着実に本州へと広がってきそうじゃ。また、比較的長い間影響を与えそうじゃ。週間予報では西から天気が崩れ始めるが、今日に関しては九州は雨雲がかかるかどうか、晴れ間もあるという感じじゃ。明日になると雨雲が進んできて雨が降りやすくなる。明明後日になってようやく西日本全域で雨雲がかかってくるというくらいで、その後も来月頭にかけて雨が降りやすくなりそうじゃ。ただ、こういう雨(秋雨前線による雨じゃが)も季節を秋へと進める機会となりそうじゃ。」

図2 午前9時発表の天気予報

アウル教授 「北からの高気圧に覆われる東日本、北日本は今日も気温は低めで過ごしやすい一日となりそうじゃ。西日本は晴れて今日も夏の暑さになりそうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

今日も気温は西高東低 (2015年8月27日)

生徒 「昨日の関東は日中もあまり気温が上がらずに肌寒い一日になりました。」

アウル教授 「東日本は北からの高気圧に覆われており、北よりの涼しい風が吹いておる。」

図1 午前6時の地上天気図

アウル教授 「この時間雨雲の分布は大きく3つある。1つは北海道。2つ目は東北。そして3つ目は東海。」

生徒 「まず北海道の雨雲をお願いします。」

アウル教授 「台風15号から変わった低気圧が北海道の西の大陸まで北上してきた。この低気圧周辺の雨雲が北海道にかかって雨を降らせておる。低気圧はこの後も衰弱していく予想で、これに伴い雨雲も消滅していく。北海道の雨雲も解消傾向で徐々に天気は回復していく予想じゃ。」

生徒 「東北の雨雲はどうでしょうか?」

アウル教授 「東北地方は北からの高気圧の張り出しの影響で北東方向の涼しい風が吹いておる。この涼しい風は海からの風ということで水蒸気はある程度持っておる。この風が奥羽山脈を始め東北を走る脊梁山脈にぶつかることで、太平洋側中心に雨雲が発生しておる。北から高気圧が張り出すという気圧配置はしばらく続きそうで、そのために東北の雨雲もなかなか取れそうにない。週間予報でも少なくとも明日までは雨マークがあることから、曇りや雨の降りやすい天気が東北太平洋側は続きそうじゃ。」

生徒 「そして最後は東海地方ですね。今朝も激しい雨を観測しており、この3つの雨域の中では一番発達した雲がありそうですがどうでしょうか?」

アウル教授 「東海から関東にかけては、北から張り出した高気圧による涼しい空気が、まだ残る夏の暖かい空気とぶつかる部分に位置しておる。つまりは小さな前線と考えて貰えば良い。南寄りの風は暖かく、北よりの風よりも水蒸気をさらに含んでおる。このため、上にあげた2つの雨域よりも発達した雨雲ができておるのじゃ。このぶつかりも北からの高気圧の張り出しが続くために解消されない。今は雨雲の範囲自体は少ないが、この後は範囲が関東にも広がってくる予想で、夕方以降は雨が降る恐れがあるので天気急変に注意が必要じゃ。」

図2 午前9時発表の天気予報

アウル教授 「西日本に関しては今日も広く晴れてきそうじゃ。昨日以上によく晴れて青空が広がってきそうじゃ。気温もぐんぐん上がり各地で真夏日予想。まだ熱中症対策が必要となりそうじゃ。暑さひと段落と言って無理に冷房を消すのは危険じゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)
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