3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2015年09月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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9月最終日 九州以外で秋晴れ続く (2015年9月30日)

生徒 「今日で9月も終わりですね。一月前と比べれば、気温も下がり、随分と過ごしやすい日になりました。すっかり蝉の声は聞かなくなり、金木犀が香ったり、銀杏が異臭を放ったりと、秋だなと感じる場面も多くなりました。」

アウル教授 「特に昨日、そして今日は夏の湿った空気ではなく、秋のカラッとした空気に覆われて、爽やかな日となっておる。」

図1 午前6時の地上天気図

アウル教授 「このような爽やかな空気をもたらしているのは、大陸からやってきた高気圧じゃ。この時間も本州の広い範囲で高気圧に覆われて晴れておるようじゃ。大陸由来ということで空気が乾燥しておる。昨日は東京で最小湿度が20%台にまで下がるなど、カラッとした空気となっておる。」

生徒 「ただ、九州方面には雨雲もちらほら見られますね。」

アウル教授 「高気圧の中心は夜にかけて東日本へと移っていきそうじゃ。すでに九州は高気圧圏外になったようで、変わって西からは前線が北上し、九州方面では午後以降、雨が降りやすくなってくる予想じゃ。九州では帰宅時に広い範囲で傘が必要になってきそうじゃ。」

生徒 「明日から10月ですが、早速雨の気配ですか?」

アウル教授 「昨日夕方、気象庁は気象情報を発表しておる。台風から変わった熱帯低気圧が中国大陸にあるが、この後この低気圧は温帯低気圧となって日本海へ急発達しながら進むという予想なのじゃ。いわゆる爆弾低気圧になりそうなのじゃ。」

生徒 「爆弾低気圧。久しぶりに聞きますね。春にはよく聞くのですが。どちらにせよ、爆弾低気圧が日本を襲う時は各地で突風や大雨被害が起きますね。」

アウル教授 「今回の今までの爆弾低気圧同様、突風や激しい雨に注意が必要となるということで気象情報が発表されておるのじゃ。今日に関しては九州を除き激しい雨や突風への注意は必要ないが、明日以降は全国的に十分な注意が必要となってくる。爆弾低気圧は急発達する上、速度も早いため、低気圧から今はずっと離れた北日本でも明日夜には影響が出てきそうじゃ。」

生徒 「一方で昨日までは北海道は低気圧の影響を受けていましたね。」

アウル教授 「北海道に居座っておった低気圧はやや東へ進み、上空寒気も抜け始めている。まだポツポツと雨雲が分布しておるが、午後以降はこれらの雨雲もなくなってくる予想じゃ。ただ、地上天気図でもわかるように北海道は東に低気圧、西の高気圧ということで、等圧線が非常に混み合っている。強い北風に注意が必要じゃ。また、北風ということで今日も気温は低めじゃ。」

図2 午前8時発表の天気予報

アウル教授 「ということで今日のところは本州では穏やかに晴れそうじゃ。九州では前線の影響で雨となりそうじゃ。お出かけ時は傘を忘れずに。」

(画像は全て気象庁HPより)

九州と北海道は雨 本州は今日も秋晴れ (2015年9月29日)

生徒 「台風21号の威力は物凄かったですね。最大瞬間風速80m/sを超えるなんて、一体どんな風が吹いていたのかと思います。」

アウル教授 竜巻でもなかなかこの最大瞬間風速には達しないほど、強い風じゃ。窓が割れるなどの被害も発生しておるようじゃ。台風に関してはすでに沖縄からは遠ざかってきており、今後風が強まるということはなさそうじゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「昨日から本州は大陸の高気圧に覆われ始めましたね。」

アウル教授 「昨日は大陸の高気圧の張り出しがそれほど明らかではなかったが、今日の天気図ではしっかりと張り出してきていることが見て取れるじゃろう。今日は昨日以上に秋めいた空気に覆われそうじゃ。大陸の高気圧ということで空気も乾燥し、カラッとした秋空が期待できそうじゃ。」

生徒 「一方で前線は日本の南に停滞していますね。」

アウル教授 「秋雨前線が九州に一部かかっているという状況じゃ。台風からの湿った空気が流れ込んでおり影響で前線の活動が活発となっており、前線のかかっている九州南部では発達した雨雲もある。台風の勢力が弱まってきたこと、大陸の高気圧が張り出してきたことなどから前線は南下中で、午後以降はゆっくりと解消に向かうそうじゃが、九州南部では午前中を中心に激しい雨、落雷、突風に注意が必要じゃ。ちなみに、梅雨前線と違って秋雨前線が北から南へ下がるもの。前線が南下するということは季節が進むこととも言えるじゃろう。今日も前線は南下していくので、季節は前へと進んでいく。」

生徒 「一方で北日本は昨日から雷雨となっていますね。」

アウル教授 「上空に非常に強い寒気、地上でも低気圧が張り出しておるのがわかるじゃろう。大陸の高気圧を押し返すような形で北海道に居座っているため、今日も北日本では雷を伴った激しい雨の恐れがある。また、北風が強く吹くため、気温もあまり上がらなさそうじゃ。天気分布予報を見ると、内陸山沿いでは一時的に雨ではなく雪の予想も出ておる。それほど気温が上がってこない予想じゃ。」

生徒 「早くも雪ですか…秋を通り越して冬みたいですね。」


図2 午前7時発表の天気予報

アウル教授 「本州は秋めいた空気に覆われる。気温が28℃前後とこの時期としては高いが、湿度が低くそれほど暑いとは感じないかもしれん。北海道では日中も15℃前後と本州に住む私たちの感覚からすると冬間近の気温となりそうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

引き続き北と南で強雨注意 本州は秋晴れへ (2015年9月28日)

生徒 「今日は台風21号の動きが気になりますね。」

アウル教授 「昨日のこの時間と比べさらに発達して中心気圧925hPaとなっており、勢力を落とさないまま先島諸島に接近している。速度がゆっくりということで、台風の接近時間が長く、雨風の強い状態が今日一杯続きそうじゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

アウル教授 「台風21号は目がはっきりした雲を見ることができる。雨雲レーダーでもぽっかり空いた台風の目が確認できるくらい発達しておる。雨雲全体の大きさは意外にも小さく、先島諸島にかかる程度じゃ。しかし、雨雲の速度が遅いため、一旦かかるとなかなか止まないという厄介な状態となりそうじゃ。明日朝までに300mmという災害級の大雨となる予想が出ておる。いまは弱い雨が降っていてもこの後非常に激しい雨の恐れがある。また、台風周辺の湿った空気が流れ込む影響で沖縄本島や奄美地方にも発達した雨雲が所々できておる。ただ、これに関しては台風周辺の風に流されるということもあって、比較的動きがある。短時間の強雨には注意が必要じゃが一日中降り続くというよりは降ったり止んだりと言って感じじゃ。」

生徒 「一方で一時大型にまでなった風に関してはどうでしょうか?」

アウル教授 「雨雲の狭さとは対照的に風が広い範囲で強くなっており、沖縄本島地方も一時強風域に入っておった。現在は強風域から抜け、風が弱まってきているようじゃ。一方で先島諸島は一部が暴風域に入りはじめておる。暴風域は風速25m/s以上の風とされておるが、その上限はない。今回の台風は中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速70m/sであるから、これに匹敵するような暴風の恐れがある。屋外では車などのトン級の物体さえも宙を舞う恐れがあり、非常に危険じゃ。屋内でも外からの飛来物の恐れがあるので窓際は危険となる。安全な建物内の、窓から離れた場所で台風の過ぎ去るのを待つのが一番じゃ。」

生徒 「一方で北海道の西にも発達した雨雲がありますね。」

アウル教授 「こちらに関しては当然台風とは全く関係ない。上空に強い寒気の影響じゃ。昨日は寒冷前線が通過し、その前後で雨が降り、通過後は一旦天気が回復した。しかし、今日はまた次の気圧の谷(前線としては書かれていないが、上の天気図でもわかる)が接近しており、この影響で非常に発達した雨雲が列をなしてできておるのが雨雲レーダーでわかる。雷を伴った激しい雨を降らせる雨雲で、日中この雨雲が北海道を通過していきそうじゃ。今日も落雷や突風へ注意が必要じゃ。」

生徒 「南も北も激しい雨に注意が必要ということですが、本州はどうですか?」

アウル教授 「今日の本州は西から高気圧に覆われてくる予想じゃ。昨日まで近かった前線も南へ下がった。大陸からの高気圧ということで空気も乾燥し、晴れて過ごしやすい一日となりそうじゃ。久しぶりに秋晴れにも期待できそうな関東じゃ。」

図2 

アウル教授 「ということで先島諸島では大雨と暴風に最大級の警戒を。沖縄や奄美では一時的に激しい雨の時間帯がありそうじゃ。北海道では雷を伴った雨に注意が必要で、一部東北に流れ込む恐れがあるが、メインは北海道じゃろう。東日本から西日本は晴れて、過ごしやすい一日となりそうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

なかなかすっきり晴れず 北日本は雷雨 沖縄は台風に注意 (2015年9月27日)

生徒 「ここ最近はすっきりした秋晴れがありませんね。今日の東京もどんよりした雲が広がって、雨でも降るのかと言った感じです。今日は中秋の名月。天気が心配ですね。」

アウル教授 「日本の南に前線が停滞しておって前線の北側の弱い雨雲が太平洋側を中心にかかりやすい状況となっておる。前線自体のかかっている九州南部ではやや強い雨雲が、その他の地域は弱い雨雲がかかっているという感じじゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

アウル教授 「天気図を見ても、ちょうど日本列島の南では前線が北へ盛り上がっていて、前線に近いことがわかるじゃろう。九州南部に前線がかかっていることもわかる。この後じゃが、ゆっくりとこの盛り上がりは東へ進み、前線は日本から離れていく予想で、太平洋側の弱い雨雲はなくなっていき、九州のやや強い雨雲は弱い雨雲へと変わっていく予想じゃ。天気分布予報によると、夕方には九州南部と関東を除く西日本、東日本では晴れ間もひろがって中秋の名月に期待ができそうじゃ。関東に関しては、雨はやんでくるものの雲が広がりやすいという予想で、他地域に比べれば中秋の名月は見にくくなりそうじゃ。また弱いながらも雨が降りやすい九州南部はさらに難しいかもしれんが、雨が止んでいればもしかしたら雲の隙間から顔をのぞかせることもあるかもしれんし、気温もちょうどいいくらいじゃから、外に出て空を見上げてみるというのもいいことかもしれんのう。」

生徒 「一方で北日本には寒冷前線が近づいていますね。」

アウル教授 「典型的な寒冷前線の性質として激しい雨が短時間の降るというのがあるがまさにそういう雨が降りそうじゃ。発達した帯状の雨雲が北海道の西から東へと進んでいきそうじゃ。この雨雲には発雷が多数検知されているので、落雷や突風といったシビアな現象にも十分な注意が必要じゃ。前線が東へと進み夜には北海道東部にかかりそうじゃ。前線通過後は天気が回復していくので、西部では夜までには雨が止んで晴れ間も広がってきそうじゃ。月も期待できる。西武に関しては夜の時点で前線がかかっているということで月見は難しいかもしれん。」

生徒 「さらに日本の南には台風21号があって沖縄地方に近づいていますね。」

アウル教授 「昨日から今日にかけて台風21号は大きく発達してきておる。これは沖縄近海の海水温が高いためで、この後もさらに発達しながら先島諸島に接近する予想となっておる。現時点で中心付近の最大瞬間風速は70m/sとなっておる。先島諸島への最接近は明日の朝と予想されておるが、すでに沖縄本島地方も含め台風の強風域に入っており、風速が10m/sを超える地点も出始めておる。雨に関しては現時点ではまだあまり観測されておらんが、台風の中心付近には非常に発達した雨雲が解析されており、この雨雲が先島諸島に接近する予想となっておる。明日の先島諸島は暴風雨となる予想で、最大級の警戒が必要となる。沖縄本島地方でも雨はそれほどでも風に関しては強まってきそうで強風もしくは暴風への備えが必要となる。今回の台風は先島諸島にかなり近いところを通過する上、台風の進行方向にたいして右側に入る予想が濃厚であるため、今年接近した台風の中でもかなり強い雨風となる恐れがある。今までにも車がひっくり返るほどの被害が台風の度に起こってきたが、今回もそれ並みもしくはそれ以上の被害が起きる恐れは十分あると思うので、最大級の警戒が必要で、台風が完全に離れるまでこの警戒は必要じゃ。というのは今回は発達しながらの接近ということで、台風が離れ始めてもなかなか雨風の強い状態が収まらないことが予想されるからじゃ。南西諸島の方は…月見なんていう気分ではないかのう。」

図2 午前9時発表の天気予報


アウル教授 「さて、今日ゆっくりと月見が楽しめそうなのは、九州南部と関東、それに北海道東部、沖縄地方以外の地域じゃろうか。ただ、九州南部や関東では雨さえ止んでいれば、雲に隙間から見えることもあると思うので、秋の空気を感じながら夜空を見上げてみるというのも、たまにはいいことじゃろう。」


東日本の雨も回復傾向 太平洋側と北日本は雨が降りやすい (2015年9月26日)

生徒 「9月ももう終わりが見えてきましたね。今年も残すところあと3ヶ月あまり。1年って早いですね。」

アウル教授 「昨日から今日にかけては空気のひんやりして、秋の気配、季節の移ろいを感じさせるような気候となった。今日も昨日に比べれば気温が上がってきそうじゃが、平年並みの気温。気温だけでなく紅葉や周りの自然にも変化が現れてきそうじゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「日本付近は高気圧にしっかり覆われるでもなく、低気圧の影響を大きく受けるでもなくっていった気圧配置ですね。」

アウル教授 「昨日まで天気の崩れをもたらした低気圧は一旦は日本の南へ下がっておる。海上では激しい雨の降っているところもあるが、前線に伴う雨雲は陸地にはほとんどかかっていないようじゃ。一方で、日本海には小さいながらも低気圧があって、低気圧の東側、ちょうど東北地方には弱い雨雲が所々にかかっておる。よく、小さい低気圧は上空に強い寒気を持っている寒冷渦だと言ってきたりしたが、今回のこの低気圧は上空にそれほど強い寒気もないので、発達した雨雲とはなっておらず、所によって一時的にしとしと降る雨が降りやすいという感じじゃ。」

生徒 「所によって、降りやすい、曖昧な表現ですね。」

アウル教授 「雨雲自体にまとまりがなく、そこでいつ降るという予想ができないのじゃ。ただ、降りやすいとしか言えん。」

生徒 「東北のみ今日は雨ですか?」

アウル教授 「実は日本の南の前線はゆっくり北上するという予想なのじゃ。と言うのも台風21号からの暖かく湿った空気がどんどん流れ込み、これが前線を北へと押し上げているからじゃ。そのため、今日は太平洋側では雨が降るおそれがある。こちらも前線の一番北側の雨雲がかかるといった感じで雨は弱く降っている時間帯自体は短いかもしれんが念のため傘があると安心じゃろう。使わなくて済むかもしれんので置き忘れの多い長傘よりも折りたたみの方が便利かもしれん。」

生徒 「台風21号の動きが気になりますね。」

アウル教授 「台風21号。発達の速度はゆっくりだが、確実に発達しているようで、今後も発達しながら先島諸島へ接近するおそれが出ておる。先島諸島へは明後日最接近する予想なのでそれまでに台風への備えをしておこう。沖縄本島地方は、台風から離れているものの次第に波が高くなる予想なので、海上作業や海のレジャーは注意が必要じゃ。当初予想されていた本州への接近は確率が低くなっておる。」

図2 午前6時発表の天気予報

アウル教授 「ということで今日は前線に近い太平洋側と東北では雨のおそれがあって傘があると安心という天気。降る時間自体は短く、天気マークには現れていない地域もある。西日本日本海側は概ね晴れる予想じゃ。沖縄は迫る台風21号への備えを早めに。」

(画像は全て気象庁HPより)

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