3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2015年10月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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ひんやりしたハロウィン 風邪をひかないように (2015年10月31日)

生徒 「10月最終日。と同時に今日はハロウィンですね。教授も仮装するんですか?」

アウル教授 「わしはせんよ。じゃが、カボチャくらいなら食べる。一年のうちでカボチャを食べるのは、このハロウィンと冬至の日とあと数回程度じゃからのう。」

生徒 「今日は各地で仮装した人に出会いそうですが、気になる天気はどうでしょうか?」

アウル教授 「全国的に気温が低い1日となりそうじゃ。露出の多い仮装は肌冷えに注意が必要じゃ。といっても、みんなの熱気で寒さなんて感じないかもしれんのう。しかし、パーティなどが終わって帰宅時などは寒さを感じるかもしれん。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「北日本は西高東低の冬型が続いていますね。」

アウル教授 「そうじゃな。等圧線も比較的混んでおるので、強風に注意が必要じゃ。今日は上空を気圧の谷と寒気が通過する予想じゃ。このために地上では大気の状態が不安定となって、日本海側では、発達した雨雲ができて、雷を伴う恐れもある。雨雲レーダーなどで適宜自分の近くに危険な雨雲がないか警戒しながら過ごしてほしい。」

生徒 「一方で西日本方面は西から高気圧に覆われてきていますね。」

アウル教授 「しかし、この高気圧は張り出しがやや弱い。このために高気圧の南縁に当たる太平洋側では比較的雲の多い天気となっておる。全国的な冬型なら、太平洋側はカラッと晴れることが多いのじゃが、あくまで冬型は北日本だけという状況で、西日本や東日本は太平洋側でもすっきりした青空が広がっていないという状況じゃ。今日は青空が覗いたり、曇ったりという天気で、雨には至らない予想じゃが、日差しタップリとは言えなさそうじゃ。その分、気温もあまり上がってこずに、東京では昨日より2℃ほど低い気温となりそうじゃ。」

生徒  「沖縄方面は前線がありますね。」

アウル教授 「昨日はテーパリングクラウドによる強い雨に注意を呼びかけたが、この雲域は現在は見られなくなっておる。ただ、前線に沿って、小さいながらも発達した雨雲が点在している状況で、いつ陸地にかかってもおかしくない状況じゃ。急な雨に注意が必要となる。また、前線の北側に位置する沖縄じゃが、天気図を見ても比較的等圧線が混み合っている。こちらでも強風や、海上においては高波に注意が必要となる。」

図2 午前8時発表の天気予報

アウル教授 「西日本から東日本にかけて、日中は20℃を下回る地域も多くありそうで、ひんやりしそうじゃ。風邪をひかないようにしてほしい。」

(画像は全て気象庁HPより)

沖縄と日本海側で雷雨に注意 (2015年10月30日)

生徒 「昨日はひんやりした一日でしたね。自転車に乗ると、さらに体感は下がって、一枚上着をきてちょうどいいくらいでした。」

アウル教授 「これから来週の頭にかけて気温の低い状態が続く予想じゃ。と言ってもこれで平年並みの気温なのじゃが、いつもよりも高い気温が続いたせいで、肌寒く感じるのう。一方で、昨日、異常天気早期警戒情報というものが出された。これによると、来月3日以降、北海道から奄美地方まで平年よりかなり気温が高くなるという予想じゃ。異常天気と書かれておるが、都会で生活する人にとっては、過ごしやすい一週間となりそうじゃ。ただ、農作物などへの対策に注意が必要ということで出されておる情報じゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

図2 午前8時25分の雨雲レーダー

アウル教授 「今日は天気図だけじゃなく、雨雲レーダーも見てみよう。」

生徒 「パッと目に入ってくるのが、沖縄あたりに赤色の雨雲がありますね。」

アウル教授 「地上天気図では沖縄付近に前線が伸びてきているが、その中でも、前線が折れ曲がっているところで特に発達した雨雲ができておる。衛星画像で見ると、三角形のような雲が現れており、これは"テーパリングクラウド"と呼ばれる積乱雲製造工場じゃ。雲の形から、"ニンジン状の雲"とも呼ばれる。」

生徒 「積乱雲製造工場とは、不気味な名前つけられましたね。」

アウル教授 「事実、この雲の先端、人参でいうと一番はしっこの尖った部分で次々と発達した雨雲が作られて、これが風に流される形で雨雲が存在する。この先端部分は風が強くぶつかっておるのじゃ。積乱雲群であるから、当然雷を伴った雨雲ができておる。今日はこの雲が南へ下がってきそうなのじゃ。すると、南西諸島の一部でこの雨雲による激しい雨の恐れがある。同時に落雷や突風へも注意が必要となる。」

生徒 「なるほど。この後もこの雲がどこに動いていくのが監視が必要ですね。次に目につくのは、日本海側の雨ですね。」

アウル教授 「沖縄の雲と比べれば、パッとしない色使いの雨雲であるが、これでも一部で雷を伴っておるようじゃ。油断はできないのう。」

生徒 「この雨雲は日本海の低気圧によるものですよね。」

アウル教授 「その通りじゃ。この雨雲、どちらかというと南北方向へ走っている気がしないかい?」

生徒 「そう言われればそうですね。冬型の気圧配置の時は風のふく向きに平行、つまり東西方向に小さい雨雲が並ぶというのを想像しますが、この雨雲は比較的まとまった感じですね。」

アウル教授 「この雨雲はどちらかというと冬型による雨雲ではなく、寒冷前線による雨雲に似ておる。地上天気図では前線が書かれておらんので、これをシアラインと呼んでおる。シアとは境界という感じで捉えてほしい。何かの境界というのは、大気が不安定となりやすいものじゃ。ここで顕著なのが温度差じゃ。」

生徒 「寒冷前線も前線を境に温度が大きく変わりますね。前線通過前は気温が高いのに、通過すると数度下がるというのはよくあることですね。あれと同じ感じですか?」

アウル教授 「まさにその通りじゃ。日本海の低気圧が北からの冷たい空気を南へ持ってきており、その境が、雨雲となって見えているのじゃ。寒冷前線付近で雷を伴った激しい雨が降ることはよくあることじゃが、あれと同じように雷を伴った雨に注意が必要じゃ。そして、この雨雲が通り過ぎた後は…」

生徒 「気温が下がる!」

アウル教授 「そうそう。明日にかけて、日本海側を中心に気温が下がりそうじゃ。ところによっては5℃近くも今日と比べて明日は下がると予想されておる。明日はハロウィンだが、このような地域は寒さ対策も必要となってくる。そして、気温が下がるということは、雨が雨でいられなくなって、雪となる地域も北海道では出てきそうじゃ。積雪の恐れもあるので路面状況にも十分な注意が必要じゃ。」

生徒 「太平洋側の地域はどうでしょうか?現在の東京はやや雲の多い天気となっていますが。」

アウル教授 「この雲も次第に取れてくるという予想じゃ。その理由としては、大陸から高気圧が張り出してくるためじゃ。先ほど沖縄付近のテーパリングクラウドが南へ下がってくるという話をしたが、それは大陸から高気圧が張り出してきて南へ押し下げられるためじゃ。このために東日本や西日本は晴れ間が広がってきそうじゃ。下の天気マークで九州北部に雨マークが付いているが、現時点ではすでに雨雲は南へ下がってきておるようじゃ。南部に関しては、やはり前線の影響をやや受けそうで、例えばテーパリングクラウドの一番北の弱い雨雲がかかったりするために雨が降りやすい一日となる。」

図3 午前8時の地上天気図

アウル教授 「最高気温20℃と聞いてどう感じるだろうか?実はこの時期に20℃というと、暖かい部類に入る季節となっておる。先ほども書いたように東京の平年は18℃近くじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

晴れたり曇ったり、肌寒い一日になりそう (2015年10月29日)

生徒 「世間では、明後日のハロウィンで盛り上がりを見せていますね。」

アウル教授 「街中でたまに見かける仮装姿の人、今年も趣向を凝らしたものが流行っておるようじゃ。気になる当日の天気じゃが、冬型が強まって、太平洋側は晴れるものの気温が低めという予想じゃ。仮装するにも、厚手の仮装がいいかもしれんのう。」

生徒 「では今日の天気をお願いします。」

図1 午前6時の地上天気図

アウル教授 「さて、今朝の東京であるが、どんよりした雲に覆われておる。この原因は、地上天気図でも見られるように気圧の谷の影響じゃ。ちょうど関東付近で等圧線がくねくね曲がっておるじゃろう。」

生徒 「大きく見ると、東は低気圧の領域、西は高気圧の領域で、関東はその境目あたりの、低気圧側というわけですね。」

アウル教授 「今夜にはこの気圧の谷は深まって、低気圧として天気図に描かれることになる予想じゃが、今日はこの気圧の谷や低気圧の影響で、関東地方は南部ほど雲の広がりやすい1日となりそうなのじゃ。日差しが少なく、気温がほとんど上がってこない予想なので、肌寒い一日となりそうじゃ。少し気になるのが、天気分布予報で夜以降関東南部の一部で雨が予想されておる。念のため折りたたみの傘があるといいじゃろう。今日は気温が低めのため、少しの雨でも濡れてしまうと寒く感じるので注意が必要じゃ。」

生徒 「一方で、北海道の北には発達した低気圧がありますね。」

アウル教授 「北海道の低気圧と、九州付近の高気圧の間で、西高東低の冬型の気圧配置となっておるが、いつもの冬型と比べて、高気圧は南より、低気圧は北寄りとなっておる。等圧線も俗に言う縦縞模様ではなく、比較的ななめに走っておる。それほど強い冬型とは言えない。風の分布を見ても西日本の日本海側は、西寄りの風と、陸地に沿う形で拭くために時雨れるといったこともない。一方で、北日本や東日本の日本海側では西風は沿岸から内陸へ向かう風となるので、冬型特有の時雨が起きておる状況じゃ。しかし、この後は冬型が強まってきて、北海道では雨が雪に変わる地域もありそうじゃ。また、明日以降は西日本の日本海側にも時雨が広がりそうじゃ。」

生徒 「なるほど。弱い冬型で、今日の雨主体は東日本と北日本中心ということですね。ただ、明日以降は冬型が強まり、雨の範囲も拡大するということですね。」

アウル教授 「北海道では等圧線が混み合っているので風の強い状況にも注意が必要じゃ。それから、日本海側では西寄りの風が主流じゃが、太平洋側に行くと北寄りの風となって、今日は晴れてもあまり気温は上がって来なさそうじゃ。天気分布予報では、気圧の谷が近い関東はもちろんのこと、その他の地域も晴れたり曇ったりと日差しにはあまり恵まれない一日となりそうじゃ。」

図2 午前8時発表の天気予報

アウル教授 「東日本と北日本の日本海側は時雨れる予想じゃ。関東南部は夜以降にわか雨に注意が必要じゃ。その他の地域は雲の多い時間帯もあるものの、雨までは予想されておらん。気温が低めなので服装にも気を使う必要があるのう。」

(画像は全て気象庁HPより)

前線が通過し、これからゆっくり冬型へ (2015年10月28日)

生徒 「昨日から今朝にかけて前線が通過したわけですが、関東地方はあまり雨が降りませんでしたね。」

アウル教授 「そうじゃのう。近畿地方あたりを前線が通過するまでは、ライン状の雨雲が連なっておったのじゃが、次第にそれは見えにくくなり、形を崩した感じで関東に近づいた。そのため、一部地域では強い雨が降ったが、東京などでは雨雲がかからない感じで朝を迎えた。そして今朝はまた、快晴と言える青空スタートとなっておる。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「前線が通過したあとは冬型になっていくのですよね。」

アウル教授 「傾向としては冬型じゃが、今回はしっくりとした冬型移行となりそうじゃ。北海道の北にある低気圧はまだそれほど発達しておらず、等圧線の間隔は広い。風も北海道ではやや強いものの、他地域では弱い状況じゃ。ただ、日本海側では早くも北風による弱い雨雲ができておる。低気圧も今後発達していく予想で、次第に風も強まり、日本海側も顕著な時雨となっていきそうじゃ。日本海沿岸では強風や高波、高潮に注意が必要となってくる。明日にかけては寒気も入ってくるということで、東日本から北日本でこの影響を受けて、気温が下がりそうじゃ。一方で今日に関してはまだ冬型は弱いため、日差しも出る地域では東日本も気温が上がってきそうじゃ。」

生徒 「むしろ気温が上がった次の日は寒いと余計に肌寒く感じそうですね。」

アウル教授 「そうじゃな。日ごとの気温差が大きくなっておるので体調管理もしっかりせねばのう。西日本に関しては冬型の影響は受けず、高気圧に覆われてよく晴れるため、明日以降もあまり気温は下がらない予想じゃ。」

生徒 「太平洋側の関東沖には別の低気圧がありますね。」

アウル教授 「昨日までに小笠原諸島や伊豆諸島で雨を降らせてきた低気圧じゃ。この低気圧に関しても今後発達する予想で、低気圧からのびる前線が一部小笠原諸島にかかっておる。小笠原諸島では午前中を中心に雨の予想じゃが、前線の通過後の午後は天気回復となりそうじゃ。関東沖ではこの低気圧による強風や高波に注意が必要となる。また、天気分布予報によると、関東では夜以降やや雲の多い天気となりそうじゃ。おそらくこの低気圧が近づくためと考えられるが、今の所雨にまではならない予想じゃ。」

図2 午前9時発表の天気予報

アウル教授 「今日は、冬型と言っても弱く、風の影響も少ないため、日差しによって気温は上がってきそうじゃ。過ごしやすい気候となりそうじゃ。ただ、明日以降、東日本では3℃近く、北日本では5℃近く今日よりも気温が下がってきそうじゃ。ところによってはこれ以上下がる可能性もある。気温のギャップに注意が必要じゃ。この冬型の影響で東日本と北日本の日本海側ではしばらく時雨そうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

西から天気は下り坂 前線通過時には激しい雨に注意 (2015年10月27日)

生徒 「昨日は一日文句なしの晴れでしたね。今日もこの時間東京は快晴となっています。」

アウル教授 「おとといの風が強い日が肌寒く感じられた分、昨日は風も弱く、ポカポカと感じられたじゃろう。今日は昨日以上に暖かさを感じる一日となりそうじゃ。ただ、これは天気の崩れの先駆けでもある。明日は東京でも雨が降りそうじゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

アウル教授 「ここからは雨天専門のツバメ准教授にバトンタッチじゃ。」

ツバメ准教授 「よろしくお願いします。早速ですが、天気図を見ると、日本の西、大陸からは低気圧と前線が迫ってきていることがわかりますね。」

生徒 「このままだと本州を寒冷前線が通過しそうですね。」

ツバメ准教授 「ご推察の通り、今日から明日にかけて寒冷前線が通過していく予想です。一般的な寒冷前線の知識通り、短時間強雨の注意が必要となってきます。場合によっては雷を伴うこともあるので、雨雲レーダーなどで適宜確認してください。」

生徒 「今日に関してはどの辺りまで進んできそうですか?」

ツバメ准教授 「今日夜の予想天気図では中国〜四国地方まで進んできそうです。この前線付近では激しい雨の恐れがあります。天気分布予報などとも照合してみると、東海地方あたりまでは今日中に雨が降り出してきそうです。」

生徒 「なるほど。では東京、関東地方の雨は明日に持ち越しですね。」

ツバメ准教授 「そんな感じですね。前線が通過するまでは南風が吹きます。前線通過直前は南風が強まるので、前線通過前後は強風にも注意が必要になってきますね。前線が通過する前の南風が気温を上げてくれます。今日日中は東京もこの風に恵まれて気温は昨日よりも高くなるという予想です。」

生徒 「前線通過後は冬型へと変わってきそうですか?」

ツバメ准教授 「今回も前回同様に前線通過後は広く見て西高東低の冬型の気圧配置へとなっていきそうです。西日本各地は前線が通過したあとすぐに冬型が強まるというわけではなさそうです。前線通過後はすぐに西から次の高気圧に覆われてくるためです。一方で東日本や北日本、特に北日本は明日以降冬型となってきて、風も強まり、ところによってはまた雪となる可能性もあります。」

生徒 「その他注意することはありそうですか?」

ツバメ准教授 「前線通過時は風が強まるとお話ししましたが、このタイミングで沿岸部では高波などにも注意が必要となります。また、この時期、満月に近いお月様で、大潮の時期ですから、南に開いた湾を中心に高潮にも注意が必要となります。これらは沿岸部以外の地域には影響のないことですね。」

生徒 「一方で前線とは別に、日本の南にはずっと低気圧がありますね。元をたどれば台風24号にまで遡るのですが、この影響がずっと南の島々で続いているようですね。」

ツバメ准教授 「昨日まで小笠原諸島を中心に雨が続いておりましたが、このあと低気圧は北上して、今度は伊豆諸島に影響をもたらしそうです。伊豆諸島では前線の影響とは別にこの低気圧の影響を受けますので、前線から離れた今日も早くも雨、ところによっては激しい雨に注意が必要となってきます。」

図2 午前8時発表の天気予報

ツバメ准教授 「ということで、今日の雨の境は東海地方(フォッサマグナ)あたりでしょうか。これより西の地域は雨の恐れがありますので傘をお忘れずに。それより東の地域は、今日は雨の降らない予想です。(南風によって一部地域では地形的な雨雲発生の恐れはありますが限定的です。)北日本、こちらでも雨です。日本列島は弓なりの形なので、日本海側から直線上の前線がかかるときはまず西日本と北日本がかかって、最後に前線がかかるのが新潟あたりとなるのは想像がつくでしょう。北日本は東北南部や上越よりも早く雨が降ることになります。日中は広く南風のために気温は上がってきそうです。」

(画像は全て気象庁HPより)
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