ある社会人の成長日記

ある社会人がつらつらと趣味などを述べるブログです。

2015年12月

冬型緩み始めるも寒気は居座り気温低め (2015年12月18日)

生徒 「今朝は各地一段と冷え込んでいますね。今年始めて氷が張った地域も多いのではないでしょうか?」

アウル教授 「太平洋側を中心に冬晴れとなっておって、都市部でも少し内陸に行くと氷点下の冷え込みとなっている地域もある。通勤通学時は温かい格好で。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「気圧配置としては西高東低の冬型の気圧配置ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。全国的に西から北寄りの風が吹いておって、これに伴い寒気が南下しているという状況じゃ。しかし、西から冬型は解消しつつあるようじゃ。というのは大陸の高気圧が今度は移動性高気圧となって西日本へ迫ってきているからじゃ。明日夜の天気図をみるとよくわかるじゃろう。」

図2 今夜の予想天気図(上)と明日夜の予想天気図(下)

生徒 「明日夜には西日本から東日本の冬型は解消していますね。」

アウル教授 「すでに西日本の日本海側の雨雲はなくなってきていることからも冬型は西から弱まる傾向を見せておるが、寒気に関しては居座りそうじゃ。今日明日と冷たい空気に覆われ、寒気が抜けて気温が上がってくるのは明後日以降の予想じゃ。天気に関しては西日本の日本海側はまだ雲が多いが、夜以降は晴れてくる予想じゃ。」

生徒 「今後の天気はどうなっていきますか?」

アウル教授 「現在、北日本も含めて比較的雨雲、雪雲が少ない状況となっておる。しかし、今夜にかけて、上空を気圧の谷が通過する。今夜の予想天気図でも北海道方面から日本海中部、朝鮮半島にかけて気圧の谷が伸びていることがわかるじゃろう。この気圧の谷に沿って雨雲がライン状に分布し、気圧の谷が東へ行くとともに、このラインも南へ下がりながら東へ進んでいく。このために、今夜遅くから明日朝にかけて北日本から東日本の日本海側にかけてまた雪雲が広がってくる、というより雪雲の帯が北から降りてくるという予想じゃ。」

生徒 「高気圧が西に移動してくるしわ寄せが北日本に来ていますね。北日本の等圧線が混み合っている状況が明日夜も続いているようですね。」

アウル教授 「北日本(東北以北)に関してはこの後も冬型が続いて、日本海側を中心に雪の予想が、来週前半にかけて続いておる。等圧線も混み合っておるから強風や高波にも注意が必要な日が続きそうじゃ。」

生徒 「小笠原方面は雨マークがついていますが、これはちょうどこの辺りに大陸の高気圧の張り出しの南限があって、前線が作られているためですね。」

アウル教授 「そうじゃ。日本のはるか東には前線が描かれていて、なんとなく天気図で前線が描かれてはいないが小笠原方面へ延長できそうな気がするじゃろう。」

図3 午前8時発表の天気予報

アウル教授 「太平洋側を中心に晴れるが気温は低めじゃのう。西日本では平年並みの寒さとなりそうじゃ。この寒さは明日明後日ごろまで続くが、明々後日以降は気温がまた上がってくる地域も多い。気温の高い日と低い日が周期的に変化するので体調管理をしっかりすることが大切じゃのう。」

(画像は全て気象庁HPより)

寒気南下中で今週末にかけて寒い日に (2015年12月17日)

生徒 「いよいよ冬型がやってきましたね。もしかして12月に入って初めての本格的な冬型かというくらい12月前半は穏やかな日が多かったですね。」

アウル教授 「今回の冬型は今週末にかけて続く予想じゃが、それでも平年に比べれば冬型の期間は短いだろうか。来週前半になるとまた平年を上回る気温の日も出てくるということでやはり12月は平均気温としては高い1ヶ月になりそうじゃのう。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「気圧配置は西高東低の冬型。日本海側を中心に雨や雪となっているようですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。昨日の予想通り、山陰地方の方が北陸地方より気温が低くなっておる。山陰地方の方が雪が降りやすい状況じゃ。また、一部は豊後水道を通って四国北部に雨雲が流れ込んでいるという状況じゃ。これもいつも通りの冬の天気かのう。」

生徒 「太平洋側は晴れるかと思いきや、雲も多めですね。」

アウル教授 「上空の寒気が悪さをしているようじゃ。上空は深い気圧の谷が通過しているために寒気が入ってきておる。一方で昨日まで特に関東は日中18℃などという温かい空気に覆われておった。このために地上付近と上空の気温差が大きくなって大気が不安定となり雨雲が雲が多くなっているのじゃ。ただし、雨雲の発生には上昇気流だけではダメだったじゃろう。」

生徒 「はい。水蒸気が必要なんですよね。冬型では関東は北風のため、水蒸気はありませんね。」

アウル教授 「その通り。じゃから、雨雲が広い範囲に広がるということにはならず、雲が広がるということにとどまっているのじゃ。この後も雲が比較的広がりやすい時間帯があるものの広い範囲での雨には関東はならない予想じゃ。雨が降るとしても局地的で、どうしても濡れたくない方は折りたたみの傘を持っていくと良いという程度じゃろう。」

生徒 「一方で日本海側はしっかりとした雨や雪となりそうですね。」

アウル教授 「日本海側では海からの風が入るために水蒸気はたっぷり。まとまった雨雲や雪雲ができる。同時に雷を伴うこともある。というのも雷は雲の中に氷があるときにできると言われており、雪雲の中は当然氷が多く含まれるから、冬型のような比較的背の低い雲であっても雷を伴うことがあるので注意が必要じゃ。」

生徒 「この後も冬型は強まりますか?」

アウル教授 「今夜や明日の予想天気図を見てみると良いじゃろう。」

図2 今夜の予想天気図 (上)と明日夜の予想天気図(下)

アウル教授 「今夜にかけて明瞭な冬型が続く。これとともに寒気は南下してくるので、明日の朝はまた気温が低くなる。明日の夜にかけて西日本の冬型は弱まってくるが、東日本、北日本はまだ等圧線が混み合って冬型が続く。冬型が緩んでもすぐには寒気は抜けないために、西日本は明後日まで、東日本や北日本は明々後日までは寒気の影響で寒い一日となりそうじゃ。」

生徒 「冬型が強まってくると北風が強まってきそうですね。太平洋側も含めて強風にも注意が必要ですね。」

図3 午前8時発表の天気予報

アウル教授 「意外かもしれんが北海道や東北、関東の予想最高気温は平年より高めじゃ。しかし、昨日に比べれば気温が下がり寒く感じそうじゃ。一方で西日本各地は平年並みか平年よりも気温が下がりそうじゃ。結局全国的に寒く感じるということじゃのう。」

(画像は全て気象庁HPより)

冬型スタート 今日はまだ気温が高め (2015年12月16日)

生徒 「今朝の天気図を見ると、冬型の傾向が見えてきましたね。」

アウル教授 「昨日の予想では3つ玉低気圧のような予想となっておったが、予想されていた太平洋の低気圧が発生しないなど、予想を外れる動きを見せておるが、最終的な冬型へは着実に向かっているようじゃ。これから明日明後日にかけて冬型が強まり、気温が一気に下がってくるので注意が必要じゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「日本海西部や渤海で冬型特有の吹き出しの雲が見えてきましたね。」

アウル教授 「今日のところは日中はまだ全国的な冬型とまでは言えない気圧配置であるが、夜には冬型となって日本海側では雨が降る予想となっておる。合わせて今夜の天気図も見ておこう。」


生徒 「降り出しは雨になりますか?雪になりますか?」

アウル教授 「冬型になるとすぐに雪となるわけではなく、若干のタイムラグがある。冬型になって北風が強まることで寒気が南下してくるためじゃ。今夜に冬型へと移行するわけじゃが、今日のところは、まだ昨日までの比較的暖かい空気が残るために内陸部以外では雨が中心となる予想じゃ。」

生徒 「なるほど。広い範囲で雨マークなわけですね。でも明日の天気は雪マークが増えてきますね。」

アウル教授 「明日明後日と冬型が続き寒気が南下してくるため、雨の地域も次第に雪となってくる予想じゃ。山地に限らず、日本海側の平野でも雪となる恐れがある。また、明日は上空を気圧の谷が通過するため大気の状態が不安定となりそうじゃ日本海側の雪が強まることもありそうじゃ。雪の降り方にも注意が必要じゃ。」

生徒 「明日は山陰では雪マークとなっていますが、北陸では雨マークとなっていますね。」

アウル教授 「微妙なラインを聞いてくるね。今の状況としては北ほど雪の降る気温に近い状況となっておる。これは北ほど寒いというのと同じことじゃ。つまり、北日本で雪が降るためには少しの気温低下で良いが、西日本で雪が降るためにはかなり気温が下がらねばならないということじゃ。どれだけ気温が下がって雪の降る気温に達するかが雨雪判断のポイントとなってくる。冬型は西から強まってくるため、西ほど寒気は早く南下してくる。明日は日中をかけて寒気が南下してくるわけじゃが、西日本ほど寒気に早く覆われて気温も下がり具合が大きくなる。このバランスを考えて、山陰では気温が大きく下がらないと雪にはならないが、寒気の影響を大きく受けるためにその気温低下に達し雪、東北や北海道は寒気の影響自体は小さいが、その小ささでも雪となる気温まで下がるために雪、一方で北陸は寒気の影響では雪となる気温まで下がらないために雨という予想が出されているのだと思う。ちなみに九州は雨予想じゃが、これは寒気の影響を大きく受けるが、元の気温が高いために雪の気温までは下がらないということじゃろう。しかし、こう考えると、少しの気温差、寒気の南下速度で、雪の範囲は広がったり狭まったりすると考えられるので、明日も雨が予想されている北陸でも、今後の予想では雪になってくることも考えられる。(もちろん逆もあるのじゃが)。」

生徒 「朝の冷え込みも強まりそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。特に晴れる太平洋側を中心に朝は放射冷却が効いて、0度近くまで下がってくる地域も出てくるじゃろう。これから週末にかけては朝布団から出るのが辛くなりそうじゃ。」

生徒 「寒気の影響は受けないと思われる沖縄でも雨が降っていますね。」

アウル教授 「沖縄が寒気の影響を受けないかといえば間違いになるだろう。雪となるような気温まで下がることはないが、寒気の影響を受けることが受ける。そして、南からは台風27号の湿った空気が入るために、沖縄では雨が予想されておる。ちなみに那覇の今日の気温は17℃と一見高い気温に見えるが、平年では20℃を超えていることからすると寒気の影響を受けていることがわかる。九州よりも西にある沖縄は九州よりも早く寒気の影響を受けているようじゃ。」

図3 午前9時発表の天気予報

アウル教授 「今日のところは冬型の入り口ということでまだ寒気の南下は弱い。しかし日本海側を中心に雨は降り出してくるので、日本海側では傘が必要となってくる。夜には北海道から九州まで日本海側では雨となる予想じゃ。すでに北陸を中心に雨は降り始めているが、これが次第に広がってくるということじゃ。太平洋側は、まだ北風も弱く陽射しの影響を受けて気温は上がってきそうじゃ。しかし、明日明後日と気温は下がってくるので注意が必要じゃ。九州では早くも今日から寒気の影響を受け始めて、気温が平年並みにまで下がってくる地域も出てきそうじゃ。」

生徒 「そういえば昨日、関東は南風とか言っていませんでしたか?」

アウル教授 「😓いや、あの、気温が上がる予想だったために早とちりしてしまったようじゃまだ北風の影響を大きくは受けず日差しが出てくるためというのは正しいじゃろう。」

(画像は全て気象庁HPより)

自分にとって今年の漢字は?

今年も、1年を表す漢字が話題となる時期になりましたね。
昨日、日本漢字能力検定協会主催の「今年の漢字」が発表されて、「安」に決まりましたね。安全保障を始め、平和を意識させることが多かったようです。ただ、天気という面では、決して安心できるような穏やかなものではありませんでしたよね。エルニーニョは起きるし、台風は毎月発生するし、台風による水害もありましたし、今年も気象犠牲者が残念ながら多い一年となってしまいました。

皆さんそれぞれにとっての1年は様々で、個人個人思うところの今年の漢字があることでしょう。皆さんにとっての今年はどんな一年で、漢字で表すとどうなりますか?一年を振り返り、良きところは継続し、悪しきところは直す、これは、気象の分野に限らず必要なことですね。来年を有意義に過ごすためにも、今年を振り返ってみるといいでしょう。といっても、今年初めのことってほとんど覚えていないんですよね。だいたい思い出すことが夏以降のことばっかりだったりして…(笑)

私の今年の一年を表す漢字は、「でしょうか。今年は晴れて気象予報士試験に合格したことを始め、これからも天気の分野に関わっていくことのできる道が開けた一年になったと思います。合格後も、これからがスタートという気持ちを肝に銘じながら、天気の予想をするというだけでなく、気象に関する知識や原理を身につけようと努力してきた、そんな一年でした。精進の進ですね。

また、今年は二十歳を迎え、人生の中でも大きなポイント通過の年となりました。

あとは、まあ毎年のことですが進級の進。だけど大学の進級はそう簡単ではなかったりして…振り返れば今年も頑張ったと思っています。

来年も、日々目標を持ちながら、達成したら次の目標、また達成したら次の目標という具合に精進していきたいですね。(まだ今年半月残っていますが)

西から雨雲と寒気が接近中 気温のジェットコースターは間も無く下り坂 (2015年12月15日)

生徒 「12月もターニングポイント。年賀状作成や大掃除など忙しくなってきますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。お天気の方も気温の変化が大きく、忙しい天気と言えるじゃろう。体調管理が大切じゃ。風邪をひいて年を越すということにならないよう、手洗いうがいからしっかり対策をしよう。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「日本付近は低気圧で賑わっていますね。」

アウル教授 「昨日あたりから気圧の谷の中にあって、低気圧が発生しやすい状況となっておる。2つ玉低気圧どころか、3つ玉、4つ玉のように低気圧がぽこぽこ発生している状況で、このあとも、まだ天気図に描かれていない低気圧が発生してくる予想じゃ。」

生徒 「こうなると、天気は良くはなさそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。今日は西から天気が下り坂となる。」

生徒 「具体的にはどの地域でいつから降ってきますか?」

アウル教授 「まず、すでに九州では雨が降り出しておる。天気図でいうと、九州北部にある低気圧の影響じゃ。この低気圧が東へ進むとともに雨雲も東へ進む。九州の雨が夕方には止んでくる予想じゃ。一方で、昼前には中国四国、昼過ぎには近畿、夕方には北陸や東海、夜には東北で雨が降ってくる予想じゃ。低気圧に近い北陸や東北日本海側は激しく降ったり雷を伴うこともあるのでそういった不安定現象にも注意が必要じゃ。」

生徒 「あれ?関東が入っていませんでしたが、関東の雨はどうでしょうか?」

アウル教授 「今日の関東は予想では曇りとなっておる。実は先ほど述べた、まだ天気図に描かれていない低気圧とは今夜に紀伊半島沖にできる低気圧のことを言っておった。」


生徒 「今夜の天気図では前線を伴った低気圧が紀伊半島沖に描かれていますね。」

アウル教授 「一方で九州北部にある低気圧は東北方面へと進んでいるのがわかるじゃろう。おそらく東海などで降る雨は九州北部の低気圧によるものではなく、このあと発生が予想されている太平洋側の低気圧による影響と思われる。この太平洋側の低気圧による雨が東海から伊豆諸島にかけてかかる予想じゃ。しかし、この低気圧の雨雲も関東にはかかってこない予想なのじゃ。関東からはやや離れた場所を通過していくためじゃ。」

生徒 「関東は日本海の低気圧も太平洋の低気圧もどちらの雨雲もかからない雨雲の穴となるということですね。」

アウル教授 「その通り。ただ、やはり低気圧に一番近い関東南部沿岸ではところによって雨雲がかかってくる可能性もある。曇り予想だからといって絶対に雨が降らないという予想でもないから、折りたたみの傘があれば降らなかった時の置き忘れ防止にもつながって良いじゃろう。」

生徒 「もう一つ北海道付近も低気圧がありますよね。」

アウル教授 「そうじゃそうじゃ。忘れてはならない低気圧じゃ。九州北部の低気圧や、太平洋の低気圧が雨雲を東へと進めてくるわけじゃが、一方で北海道にはこれとは別の低気圧が近づくため、東北などよりも早くから雨が降り出してくると予想じゃ。早くも昼前には降ってくるところも出てきそうじゃ。気温の低い内陸の一部では雪となるが、広い範囲今日は南風のために気温が高く、雪ではなく雨となりそうじゃ。」

生徒 「今日は南風ということですね。」

アウル教授 「雨が降る地域も南風のおかげで気温は上がってきそうじゃ。しかし、明日夜の天気図を見ればわかるように、西高東低の冬型の気圧配置となっておる。明後日朝は全国的に冷え込み、初氷の便りも増えそうじゃ。明後日木曜日は日中も気温が低く真冬並みの寒さとなるところも出てきそうじゃ。今日は南風で気温が高くなってくる分、明後日との気温差がより大きくなって体感が下がりそうじゃ。」

生徒 「ジェットコースターみたいに勢い良く下がるということですね。服装など気をつけなければなりませんね。」


アウル教授 「ひとまず今日に関しては、雨は降るが気温は上がってきそうじゃ。九州の雨は夕方には止んできて、九州では一足早く冬型へとなってくるため、明日にも気温が大きく下がってきそうじゃ。その他の地域は明日はまだそれほど下がらない上、関東など南風が入る地域では今日より上がる予想ではあるが、明後日は大幅に低めという感じで何れにせよ気温差が大きくなるので注意が必要じゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)
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