3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年03月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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今週末は雷雨に警戒。桜前線より雷前線に注意。(2016年3月26日)


■お天気メモ■
・移動性高気圧に本州は覆われ、北海道から四国まで日中は晴れ予想。
・北日本の上空寒気は抜け始め、日本海側の雪も限定的に。
・上空の寒気が西日本に接近。西日本は気圧の谷場に。大気の状態は次第に非常に不安定に。午後以降九州と中国地方は雷を伴った激しい雨の恐れ。外出時は十分な注意を。
・関東の南には気圧の谷や前線が発生。伊豆諸島は朝から雨が降りやすい。
・高気圧周辺の湿った空気の入る沖縄は朝まで雨の予想。その後天気は回復。 

生徒 「3月ももう直ぐ終わりですね。この時期は別れの季節。鉄道業界では、今回のダイヤ改正で廃止される特急列車のラストランに多くの鉄道ファンが詰めかけたりしたようですね。」

アウル教授 「別れの季節であるとともに新たなスタートの時代でもある。今日は北海道新幹線が開通する日じゃ。これで北海道から九州まで新幹線で行くことができるようになった。この時期乗るならば、桜前線がどの辺りにあるのかを見てみるのも面白いじゃろうのう。」

生徒 「そういえば昨日は1地点も開花発表がありませんでした。やはり昨日は全国的に気温が低かったためでしょうか?」

アウル教授 「今日は昨日よりかは気温が上がってくる予想なのでまた開花発表が出てくるのではなかろうか。既に開花した地域も今日は開花が若干進みそうじゃ。昨日より皇居の乾通りが一般公開されたそうじゃが、日に日に多くの方が訪れることじゃろう。特に週末は混みそうじゃが、東京に関しては明日の天気は少し気にした方が良さそうじゃ。と言うのも大気の状態が非常に不安定となるためじゃ。その原因を探っていこう。」

図1 25日夜の天気図

生徒 「本州は高気圧に覆われてきましたね。」

アウル教授 「北日本の冬型も緩み、北日本上空の寒気も抜けつつある。日本海側の雪雲はまばらになってきた。今日日中も日本海側の雪雲は一部に限られそうで、広い範囲では天気は回復へと向かいそうじゃ。」

生徒 「沖縄付近には低気圧が発生しました。」

アウル教授 「本州を覆ってくれている高気圧はかなり小さめである。中国大陸南部にはもう一つ高気圧があって、この高気圧と高気圧の間にあたる九州〜沖縄にかけては弱い気圧の谷となっておる。この気圧の谷の中で発生した低気圧である。この後気圧の谷や低気圧はゆっくりと東へ進んでいく。沖縄では朝までは雨が降りやすいがその後は高気圧に覆われてくるため天気は回復してくる予想じゃ。」

生徒 「関東の南は等圧線が北に膨らんだ気圧の谷となっているようですね。」

アウル教授 「こちらでは伊豆諸島で雨雲が少し発生しておるという状況じゃ。この後この気圧の谷の部分には低気圧が発生する予想で、今日は伊豆諸島で朝から雨が降りやすい状態が続きそうじゃ。」

生徒 「本州は今日は穏やかに晴れそうですね。」

アウル教授 「日中は北海道から近畿、四国に関しては晴れて、風も弱いため昨日以上に気温が上がってきそうじゃ。しかし、先ほど述べたように九州〜沖縄には弱い気圧の谷があって、今夜もまだこの辺りにある予想じゃ。」

図2 今後の予想天気図

アウル教授 「これに加えて、実は上空にはかなり強い寒気が入ってくる。下の図は上空の寒気の分布を示した部分じゃが、青い線より内側には特に強い寒気があって、この寒気が上空に近づいてくると大気の状態は非常に不安定となる。朝鮮半島付近と北海道の北にあるが、これは、北海道の北にあるような冷たい空気が朝鮮半島の上空まで下がってきているということじゃ。いかに強い寒気であるかわかるじゃろう。」

生徒 「冷たい空気は下に溜まる性質があるので、上空に入ると下に下がろうと下降気流ができて、その反動でもともと地面付近の空気が上空に上がる上昇気流ができるという対流ができやすいためでしたね。強い寒気ほど下降気流も上昇気流も強くなるんでした。」

図3 上空の寒気予想(上:朝9時、下:夜9時)

生徒 「朝鮮半島上空の寒気が九州方面へ移動してくることがわかりますね。」

アウル教授 「このため、午後以降、九州と中国地方では大気の状態が非常に不安定となってくるため、落雷や突風、急な強い雨に注意が必要じゃ。雷がなっている時間帯の外出は控えるようにしよう。また、この上空の寒気は明日以降も東へ進んでくるため、明日は中国や四国、東日本でも大気の状態が非常に不安定となってくることは頭に入れておこう。」

生徒 「ちなみに北日本方面の青いラインに注目すると朝は北海道が青い線の内側にあるものの、夜には抜けていることから、先ほど解説されたように北日本は寒気が抜けていくということが現れていますね。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「発達した雨雲は気圧の谷周辺で発生してくる。黒い雲が広がってきた、雲の下が細胞のように膨らんでいる、垂れ下がる雲(ろうと雲)が見える、急に冷たい風が吹いてくる、雷の音が聞こえるなどは嵐の前兆じゃから頑丈な建物内に待機するようにしよう。」

生徒 「晴れる地域では昨日より若干気温が上がってきそうですね。」

冬型持続し桜も凍える冬の寒さ。(2016年3月25日)


■お天気メモ■
・今日も冬型が続き、北海道と東日本日本海側で雨や雪が夕方まで降りやすい。
・寒気が南下してきている影響で北陸でも雪となる恐れ。
・北日本上空に強い寒気が居座る影響で大気の状態は不安定。落雷や突風、降雪の強まりに注意。
・全国的に等圧線がやや混み合うため強風と高波注意。
・夜以降は大陸の高気圧の張り出しがさらに強まり、 本州を覆ってくる予想。日本海側の雪は止んでくるが気温が低い状態が続く。防寒対策をしっかりと。
・沖縄は高気圧の縁にあたり、湿った空気が入るため雨が降りやすい。強風にも注意。 

生徒 「昨日は急な冬への逆戻りでかなり寒く感じた一日でした。それでも宮崎と高知では桜の開花発表がありました。」

アウル教授 「おとといから一気に5℃以上下がり風邪をひきやすい状態となっておる。桜もこの寒さで成長が遅れたのか、おとといは開花ラッシュだったのが昨日はたった2地点にとどまった。今日もこの寒い状態が続いてしまいそうじゃ。桜の成長はちょっと遅れることになる。」

図1 24日夜の天気図

生徒 「東北や北陸には冬型による雪雲がかかっているようですね。」

アウル教授 「昨夜の天気図を見ると北陸や東北では等圧線が縦に走っている一方で西日本の等圧線は横向きとなっておる。これにより風の向きが西日本と東日本で異なっており、海からの風となる東日本日本海側で雪雲が発生しているという状況じゃ。」

生徒 「当初は西日本も等圧線が立ってくる予想でしたがまだ立ってはいませんね。これが西日本には雨雲がない理由でしょうか。」

アウル教授 「そうじゃな。それから、昨日の記事でも書いたが北海道上空は寒冷渦がある。地上の低気圧はおとといの夜の時点で消滅してしまったが上空には強い寒気が入っておる。上空の寒気は大気の状態を不安定にし、発達した雲を作るわけじゃが、この影響も東日本、北日本日本海側の雪雲に影響しておるのじゃろう。こういう原因から、日本海側では雷を伴ったり雪の降り方が強まる恐れがある。しかも寒冷渦の動きは遅いことから上空の寒気も居座ってしまい比較的長い間大気の状態が不安定じゃ。」

生徒 「日本海側は今日も雪が続くのでしょうか?」

アウル教授 「日中は降り続きそうじゃ。北風が吹くということで寒気が南下してきておる。このため北陸でも雪となるような冷たい空気となっておる。この雪は夜になると止んできそうじゃ。その理由は大陸の高気圧の張り出しにある。」

図2 今後の予想天気図

アウル教授 「昨日と同じように大陸の高気圧の張り出しを1020hPaの太い等圧線に注目してみてみよう。」

生徒 「予想天気図ではオレンジ色でなぞった部分ですね。朝から晩にかけて西日本から東日本へと進んでくることがわかりますね。」

アウル教授 「この動きは大陸の高気圧が東へと張り出しを強めていくことを表す。これにより夜は東日本日本海側も高気圧圏内となり、雪雲がなくなっていくのじゃ。ただ、大陸の高気圧は北からやってくるわけで当然冷たい空気を持っておる。これがやってくるということは日本は冷たい空気に覆われ、気温が下がる(上がらない)ということがわかる。」

生徒 「昨日もそうでしたが全国的に等圧線が混み合っていて風が強く吹く時間帯がありましたね。」

アウル教授 「今日も比較的等圧線が混み合った状態が続く。特に南西諸島方面で等圧線が混み合っているようじゃ。全国的に強風と高波に注意が必要じゃ。」

生徒 「南西諸島で等圧線が混み合っているのは大陸の高気圧の境がこの辺りということでしょうか?」

アウル教授 「そうじゃのう。高気圧の中では等圧線の感覚は広く風は弱い。そのしわ寄せが高気圧の縁にくるため、高気圧の周辺では風が強い。今日の南西諸島に関しては東寄りの風となるが、この地域で東寄りの風は海からの湿った風となる。これにより南西諸島では比較的広い範囲に雨雲が分布しておるのじゃ。今日の南西諸島は雨が降ったりやんだりであるため傘の持参が必要になる。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「気温は今日も近畿より東で10℃前後と平年を下回る寒さじゃ。特に長野は、平年12℃に対して5℃なのでかなり低い。朝の冷え込みもきついところがあり、今日は朝から冬の服装が必要じゃ。花冷えで鼻冷えしないように(風邪をひかないように)…」

久々の冬型で気温は1ヶ月逆戻り。(2016年3月24日)


■お天気メモ■
・北海道は、低気圧と上空寒気の影響で雪が降りやすく落雷や突風の恐れあり。
・本州は次第に冬型が強まり、日本海側は曇りや雨か雪、全国的に北風が強まる予想。 
・日本の南は雨雲の通り道。一部が太平洋沿岸にかかる予想で関東も午前中一時雨の地域も。
・日本の南の雨雲は徐々に南下し、太平洋側は晴れ間が広がってくる。 南西諸島と伊豆諸島では午前中を中心に雨で激しく降ったり雷を伴うことも。
・気温が昨日と比べて大きく下がり、今日は冬服でお出かけを。 

生徒 「昨日は各地で桜開花ラッシュとなりましたね。新たに佐賀、松山、広島、松江、鳥取、大阪、京都、奈良、前橋、熊谷、横浜、甲府の12地点で開花発表がありました。」

アウル教授 「太平洋側各地は1週間後の30日前後は信頼度A(今後予想が変わりにくい)で晴れが予想されておるので満開に近い桜が楽しめそうじゃ。気温も20℃前後まで上がり、暖かくなりそうで現時点では第1候補となりそうな日じゃ。日本海側は信頼度がやや下がってBではあるが、それでも晴れ予想が出ておるので期待度は高そうじゃ。」

生徒 「30日ですね。ふむふむ、予定を空けておきましょう。」

アウル教授 「ただ、今日からはちょっと冬が戻ってきそうじゃ。花見はこれを乗り越えた後で。今日は花冷えとなりそうじゃ。コートなど冬服でお出かけください。」

図1 23日夜の天気図

アウル教授 「寒くなる原因を見ていく前に、実は今、太平洋沖に沿って雨雲が分布しているという状況じゃ。天気図を見ると紀伊半島沖や沖縄に低気圧が発生しているのがわかる。昨日の予想では日本の南に前線が発生する予想であったが、前線は描かれておらず代わりに低気圧が描かれておる。しかし、雨雲の分布としては帯状に連なっていることから、どちらかというと前線の要素が強そうじゃ。その原因は日本の南北に位置する2つの高気圧じゃ。大陸の高気圧による風の流れを青い矢印で、日本の南の高気圧による風の流れを 赤い矢印で書いた。するとちょうど日本の南で青い矢印と赤い矢印が出会う場所がある。この部分が雨雲として帯状になっておるのじゃ。」

生徒 「青い矢印は大陸由来の冷たい風、赤い矢印は南からの暖かく湿った風でこの2つが出会うと、暖かい空気は上空へと上昇気流ができて、さらに湿った空気があるため雲ができて雨を降らすというわけですね。」

アウル教授 「よくわかっているじゃないか。」

生徒 「いや〜、それほどでも。」

アウル教授 「調子にのるな(^ ^)」

生徒 「この雨雲の下では雨足が強まったり、雷を伴ったりしそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。この雨雲の帯が今後どう動くのかが注目すべき点じゃ。」

生徒 「どう動くんですか?」

アウル教授 「それを考えるにあたっては今後の天気図を見ていく必要がある。注目点は大陸の高気圧の張り出し具合じゃ。その目安として1020hPaの太い等圧線に注目してみよう。昨夜の時点で日本海を南北に通っているやつじゃ。」

図2 今後の予想天気図


アウル教授 「注目すべき1020hPaの等圧線の一部をオレンジ色でなぞってみた。何か気づく点はあるかな?」

生徒 「時間とともに南下してくる予想ですね。」

アウル教授 「その通り。じゃが70点。確かにそれは重要じゃ。朝はまだ日本海沿岸だったのが夜には西日本〜沖縄より南まで下がっていくことがわかる。つまり、大陸の高気圧が日本へ張り出してくるということじゃ。すると、日本の南の雨雲はどうなるかな?」

生徒 「もともと大陸の高気圧の縁を通る風と、日本の南の高気圧との風のぶつかる場所にできていたので、大陸の高気圧が南へ張り出すと風のぶつかる場所も南に下がりますね。」

アウル教授 「そうじゃな。雨雲は高気圧の南縁に沿って南へ下がっていくと考えるのが正しい。ちなみに雨雲の位置は日本の南の寒冷前線のあたりにあると思われる。今言ったように時間とともに南へ下がっていく様子がよくわかる。」

生徒 「なるほど。よくわかりました。」

アウル教授 「しかし、朝の時点では関東の近くにまだ低気圧があり、前線が伊豆諸島方面に伸びておる。午前中までは伊豆諸島と南西諸島でまだ雨が降りやすく、低気圧に一番近い関東は一時的に雨がぱらつく恐れがある。」

生徒 「午後以降は関東も含め晴れてくるのでしょうか?」

アウル教授 「広い範囲は高気圧に覆われてくるため晴れてくる。降水確率も午前中が20〜30%とやや高いが午後は0〜10%と低くなるところが多い。しかし唯一と言っていいがこのパターンから外れる太平洋側の地域がある。それは静岡〜山梨にかけてじゃ。こちらでは夕方に一時雨が予想されている地域がある。この理由であるが、今夜の予想天気図を見ると、非常に見づらいのじゃが東海沖に気圧の谷があることがわかる。おそらくこの影響を受けるものと思われる。」

生徒 「大陸の高気圧の張り出しで注目すべき点として残り30点分は何なのですか?」

アウル教授 「もう一つ注目したいのは等圧線の傾きじゃ。予想天気図を見るとオレンジのラインは朝は北東〜南西へと斜めに走る予想なのが、次第に南北へと縦に走るように変わっていくことがわかる。昨夜の天気図(図1)まで戻ると、西日本日本海側は等圧線が東西方向であるのに対し東日本日本海側は等圧線が南北となっておる。これは東日本のみがすでに冬型となっているということでこれを反映して東日本のみに雨雲が存在しているという状況が作られた。しかし、今日は次第に西日本の等圧線も南北に立ってくることから、日本海側全域で冬型特有の雨雲、雪雲が作られる予想なのじゃ。今回は東から西へと冬型が広がっていく。」

生徒 「西日本日本海側も今日は雲が広がりやすく、一部は雨や雪が降るということですね。」

アウル教授 「その通りじゃ。また、等圧線がこのように南北になることで北風が全国的に強まってくる。強風や高波に注意が必要であるとともに、この北風により寒気が南下してくるので気温が下がってきそうじゃ。今日気温が上がりにくいにはこのためじゃ。」

生徒 「昨日まで北海道の北に低気圧がありましたが昨夜9時の天気図ではもう描かれていませんね。」

アウル教授 「昨日も言ったようにこの低気圧は寒冷渦によるものじゃが、衰弱傾向にあるということじゃった。朝の予想天気図では描かれておるがこれは昨日朝9時時点での予想であるためやや古い予想となっておるためじゃ。低気圧としては描かれなくなったが、上空は寒冷渦に伴う寒気がしっかり北海道を覆ってきているので大気の状態としては不安定となる。所々で雪雲が発生し、落雷や突風が吹く可能性があるので雪雲の発生には注意が必要じゃ。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「今日はとにかく気温が昨日と比べて下がることに注意じゃ。東京について見てみると、昨日の最高気温は18℃だったので今日はそれより7℃も低くなることがわかる。東京で日中11℃というのは2月下旬並みの気温で、季節が1ヶ月逆戻りした寒さとなりそうじゃ。今日は冬の格好で外に出た方が良さそうじゃ。」

本州は気圧の谷の中。雲が広がり始め気温が高いのは今日まで。(2016年3月23日)


■お天気メモ■
・北海道は低気圧が南下してくるため雪のエリアが次第に拡大。低気圧は衰弱傾向にあり降り方はそこまで強くない予想。
・東北〜北陸を気圧の谷が朝にかけて通過。その後弱い冬型となることもあり、東北〜北陸と関東北部は雨や雪が降りやすい。明け方にかけては落雷や突風、激しい雨に注意。
・本州全体として気圧の谷の中へ。日本の南には前線ができ、冬型の気圧配置にもなるため、時間を追うごとに曇りエリアが増えてくる。
・沖縄は前線ができるため、午後以降雨の予想。降り方にも注意。

生徒 「昨日は長崎と熊本で桜の開花が発表されました。春を感じる一方で明日以降は気温がぐっと下がる予想が全国的に出ていますね。」

アウル教授 「今日はまだ気温の高いところが多いが、明日は平年を下回る気温となるところも出てきそうじゃ。ここ最近暖かく感じていただけにかなりひんやり感じるかもしれん。冬服はあと少し必要なのでまだ片付けないように。」

図1 22日夜の天気分布

アウル教授 「記事の始めの画像が天気分布の図というのもだいぶおなじみになってきたが、この分布図はかなり落とし穴もありそうということがわかってきた。と言うのもどうやらこの天気分布はかなりの誤差を含んでしまっているようじゃ。その例としてこの時間、西日本特に近畿に雨の分布域があるが一切降っておらん。おそらく、雨雲レーダーが上空高いところの雲を観測したデータが入っておって、地上にまで落下してこない雨が含まれているためじゃろう。この分布図だけを信用するのは注意が必要じゃ。」

図2 22日夜の天気図

生徒 「一方で東北の雨は実際に降っているものですね。」

アウル教授 「この雨は北海道の南から東北を通って日本海に伸びる気圧の谷による雨雲じゃ。この雨雲は発雷も検知されていることから降り方には注意が必要な雲となる。これから朝にかけて東北を通過していく予想で、この通過のタイミングで落雷や突風、激しい雨に注意が必要じゃ。天気図を見るとこの気圧の谷より東側にもう一つ気圧の谷(三陸沖〜紀伊半島)があるのがわかるが、こちらではほとんど雨雲がない。また、気圧の谷は東北北部から順にかかっていくので雨雲も東北北部から北陸へと南に移動しながら広がっていく予想じゃ。」

図3 今後の予想天気図

アウル教授 「朝の天気図で日本の東の低気圧から関東沿岸に伸びる寒冷前線がこの気圧の谷が通過したあとの姿じゃ。」

生徒 「北海道の北の低気圧を見ると時間を追うごとに南下してくる様子がわかりますね。」

アウル教授 「昨日も書いたがこの低気圧は寒冷渦となっており、移動速度が遅い。昨日から同じような場所に居座っておる。移動速度が遅いので影響は長引くのが寒冷渦の特徴じゃ。中心気圧を見ると昨日夜は998hPaだったのが今夜には1008hPaとどんどん衰弱していくことがわかる。今夜には北海道のすぐ北にくるがかなり小さくなっておる。低気圧によって日中北海道は雪が所々で降るという状況ではあるが、それ以上の影響を受けることはないという予想じゃ。風もあまり強くはならない。」

生徒 「東北の気圧の谷が通過したあとは今日も春空が広がるのでしょうか?」

アウル教授 「残念ながらそうはなってくれない。日本の南には高気圧がいくつもあって、この部分が高気圧の通り道となっているようじゃ。しかし、そのせいで本州は大陸の高気圧と日本の南の高気圧の間の広い気圧の谷場となっておるのじゃ。北海道の北の低気圧や東北の気圧の谷などもこの広い気圧の谷の中に存在する。また、今夜には前線が本州の南に発生する予想で、関東沖には前線が折れ曲がったキンクもできる。さらに大陸の高気圧も張り出しを強め始めており、東日本日本海側を中心に弱いながらも北風が吹く冬型となっておる。これらの影響から太平洋側、日本海側とも次第に雲が多くなってくるという予想じゃ。北陸や関東北部は朝の気圧の谷による雨が降ったあとも引き続きこの冬型(北風)の影響で雨が降りやすいという予想じゃ。こちらの雨は朝ほど雷の危険性はないが、北陸以北では傘が必要になってきそうじゃ。」

生徒 「沖縄付近にも前線ができてくる予想ですね。」

アウル教授 「大陸の高気圧の縁に当たるこの部分は湿った空気が入ってくるので前線ができて午後以降は沖縄の広い範囲で雨が予想されておる。前線付近は降り方が強まるおそれがある。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「明日は大陸の高気圧の張り出しがさらに強くなって寒気がもたらされるため、気温がぐっと下がる予想じゃ。花冷えとなりそうじゃ。ということで暖かいのは今日までとなるので今日の暖かい空気は有効にりようしよう。」

東北を除き今日も春の陽気。各地の桜に期待大 (2016年3月22日)


■お天気メモ■
・新潟〜東北を気圧の谷が通過。雷を伴った激しい雨の恐れあり。雨雲は北から南へ広がる。
・北海道の北に低気圧が居座り、北海道はやや強い風の吹く予想。
・関東沖の低気圧は遠ざかり、変わって高気圧が日本の南に。今日も広い範囲で晴れ間が広がる。
・ 

生徒 「ようやく昨日、東京で桜の開花発表がありました。東京も春本番ですね。」

アウル教授 「今年は暖冬だったせいもあってか、各地平年より1週間弱早く開花が進んでおる。今日も広く晴れて桜の開花が進みそうじゃ。今日はどこで咲くかな?」

生徒 「予想最高気温は明日まで高い数値が出ていますね。その後明後日から週後半は気温が下がりそうです。」

アウル教授 「この時期の寒の戻りを"花冷え"と言って、花見の予定はこの花冷えを避けたほうがいい。風邪をひきやすい時期でもある。また、夜桜と言うのも風情があって多くの人が楽しみにしているじゃろうが、この花冷えの時期は5℃を下回るような真冬の最低気温となりそうなのでオススメできない。うまく気温の合う日を週間予報を見ながら選ぼう。」

生徒 「満開までは1週間ほどあるので本当に天気が気になるのは来週ですね。まだ予報は出ていませんけど。」

図1 21日夜の天気分布

図2 21日夜の天気図

アウル教授 「桜の話題は置いておいて、今日の天気を見ていこう。」

生徒 「まず、昨日夜の段階で東北日本海側に比較的まとまった雪エリアがありますね。」

アウル教授 「東北地方はオホーツク海の低気圧と日本の西の高気圧の間で弱めの冬型となっておる。日本海側を中心に北西の風となっており、これが雪雲を作り出しておる。今日は東北地方で雨や雪が降りやすい状況が続く。一時的に強く降ることもあるのでその理由をしっかり見ておく。」

図3 今後の予想天気図

アウル教授 「注目して欲しいのは青い線で書き込んだ気圧の谷じゃ。朝の時点では日本海に予想されているものが夜には太平洋沿岸に予想されておる。つまり日中、この気圧の谷が北日本を通過していく。」

生徒 「冬型による北西風は東北日本海側は海からの風ということで水蒸気が入ります。それとこの気圧の谷(上昇気流)で雨雲、雪雲が発生しやすいということですね。」

アウル教授 「そればかりではない。この天気図からはわからんが、上空の気圧の谷と寒気も今日東北を通過するのじゃ。上空の寒気があると大気は不安定となり、雷を伴うこともある。降り方に注意が必要じゃ。」

生徒 「今日は一日中雪が降り続きますか?」

アウル教授 「そうじゃのう。なんだかんだ言って夜まで続いてしまいそうじゃ。気圧の谷が北西から南西にやや傾いて伸びていることの反映からか、先に東北北部で降り出してそれが南へ広がっていき、夜になって止むのも東北北部からという予想じゃ。また、雨か雪かの判断じゃが、気象庁は日中は山間部を除き雨、朝晩はやや雪のエリアが広がるという予想をしておる。」

生徒 「北海道の北には発達した低気圧が同じような場所に留まっている予想が出ていますね。」

アウル教授 「この低気圧は上空の気圧の谷が追いついてしまった、いわゆる寒冷渦の状態となっておる。寒冷渦になると、上空の風が弱くなってしまうため低気圧が流されにくくなってしまう。そのために低気圧の速度は遅く同じような場所に留まってしまうのじゃ。勢力自体はどんどん衰えていくのじゃが、同じ場所で雨風の影響が長く続く、それが寒冷渦の特徴じゃ。今回はそれが北海道で、北海道では風がやや強い状態が続くという予想じゃ。」

生徒 「昨日は伊豆諸島や関東で雲の多い時間帯もありましたね。」

アウル教授 「当初は関東沖には目立った気圧の谷がないほどだったということを昨日書いたが、その後予想天気図に気圧の谷が予想され、ついに今日の天気図には低気圧が描かれるなど、時間を追うごとに関東沖の気圧が下がる予想になっていった。この理由としては、先ほども書いた上空の気圧の谷じゃろう。上空の気圧の谷は低気圧の発生の引き金となるからのう。」

生徒 「予想天気図ではどんどん離れていく予想ですね。」

アウル教授 「変わって西から高気圧が日本の南を進むという状況に変わってきつつある。こうなると関東も含めて晴れ間が広がってくる。」

生徒 「沖縄は昨夜の時点で雨雲がちらほら見られる状況でした。」

アウル教授 「日本の西にある高気圧は南への張り出しは弱い。南西諸島は高気圧の縁を回る湿った空気の通り道となっておるのじゃ。ただ、今日は高気圧が日本の南へと張り出し、進んでくるため、沖縄も高気圧圏内に入って雨雲の発生は少なくなりそうじゃ。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「代表地点だけであるが東海〜九州にかけて雲マークすらない晴れ一色と予想が出ておる。朝晩はかなり冷え込みがきついものの、日中は昨日以上に上がってくるところも多そうじゃ。今日も桜の開花発表が楽しみじゃ。」
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