3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年04月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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GW最初の週末はお出かけ日和だけど、夜は日本海側で雨の心配。(2016年4月30日)


■お天気メモ■
・一時的な冬型に伴う雨雲が北海道と東北にかかっている。東北は明け方ごろまで、北海道は正午ごろまで雨が降りやすい。
・北海道では広い範囲で雪となっていて積雪地域も。季節外れの雪のため、交通障害や路面凍結に注意。
・東日本と北日本を中心に風が強く吹いている。風のピークは過ぎたが、夕方ごろまでは強風に注意。
・東北日本海側と北陸では低気圧の影響で夕方以降雲が広がり雨になる予想。夕方以降は大気不安定となり雷を伴ったり雨足が強まることに注意。
・西日本や東日本太平洋側は一日を通して晴れるが、朝は気温が低めで広い範囲に霜注意報。 

生徒 「昨日は関東でも風が強く吹きました。歩いたり自転車に乗っていても風に煽られそうになるくらい強い風でしたね。」

アウル教授 「三陸沖を発達しながら低気圧が北上していった。発達の度合いが大きかったため等圧線がどんどん混んで風が強くなったのじゃ。風のピークは過ぎたが、今日いっぱい強風に注意が必要といったところじゃ。」

図1 29日夜の天気図
アウル教授 「等圧線が混んでいるのは北日本中心で北日本では風速10m/sを超える風が吹いているところが多数ある。低気圧は次第に北日本から離れていくが、今後の予想天気図を見るとこの低気圧は今日午前中が発達のピークとなる予想で、朝にかけてさらに発達する恐れがある。この兼ね合いで東北では朝まで、北海道は夕方ごろまで風が強い状態が続く予想じゃ。引き続き強風や高波に注意が必要じゃ。」

生徒 「北海道は季節外れの雪となっているようですね。積雪もしているようで、びっくりですね。」

アウル教授 「住民でさえ驚いているかもしれない。車などはもう夏用タイヤに変えた人も多いのではなかろうか。そんな中での大雪、路面凍結によるスリップ事故も危険じゃ。特にこの時期は普段は北海道にいない人が帰省してきて、慣れない道を運転するということも考えられる。積雪しているようなら運転は控えるなど、十分な注意を払ってほしい。」

図2 今後の予想天気図

生徒 「一方で太平洋側には高気圧が進んでくる予想ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。風向きも次第に北から南へと変わってくるじゃろう。南からの暖かい空気も入り、気温も上がってきそうじゃ。ただ、朝はまだ北寄りの風が残るところが多いため、最低気温はこの時期としては低くなりそうじゃ。広い範囲に霜注意報が発表されておる。農作物の管理に注意じゃ。また、熊本地震の被災地でも朝はやや冷え込むということで暖かくして過ごして貰えばと思う。」

生徒 「夜には日本海に低気圧が進んできますか?」

アウル教授 「低気圧の東側では湿った南風が入るが、太平洋側は高気圧に覆われているため、雨の心配はない。しかし、高気圧からやや離れた東日本日本海側や東北日本海側ではこの影響を次第に受けてきそうじゃ。さらに、上空には、あの北海道の東にある発達した低気圧がもたらした寒気が残っているため、上空と地上の気温差が大きくなり大気の状態が不安定になる。夕方以降、これらの地域では急な雨になったり、雷を伴う可能性があることに注意じゃ。お出かけの際は夕方以降は天気急変に十分お気をつけくだされ。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「東北や北陸の雨マークは朝までと夕方以降で、日中は晴れ間も広がる予想じゃ。気温も西日本ほど高く、25℃近くまで上がるところもある。今日は行楽日和と言えそうじゃ。北海道は午前中を中心に雪に注意じゃ。」

図4 熊本市の時系列予報


アウル教授 「今日はずらっと晴れマークが並んだ。GWに入ってボランティアの方も多く手伝いに行かれていることかと思うが、今日は気温も上がってくるので、こまめに水分補給をして熱中症に注意してほしい。被災者のためを思って頑張ることは素晴らしいことだと思うが、頑張りすぎて自分の体調を崩してしまうと元も子もない。余計に迷惑をかけることになってしまうので、適度に身体を休めながら活動してもらえればと思う。」

図5 熊本県の週間予報

アウル教授 「心配なのは3日の雨じゃ。長続きしない雨ではあるが、今後の情報に注意してほしい。その後はまた晴れ間が戻ってくる予想じゃ。気温はかなり高い状態で推移していく予想じゃ。水分補給を忘れずに。また、車中避難をされている方は、小さいお子さんを車の中に放置して物資を取りに行くということも危険じゃ。この時期晴れればすぐに、閉じられた空間は温度が上がってしまう。風通しを良くすることが大切じゃ。」

北日本は季節外れの冬型。GW初日はまさかの雪⁉︎ (2016年4月29日)


■お天気メモ■
・低気圧が発達しながら三陸沖を北上中。今後も大きく発達する予想で東日本と北日本は風が強まって波も高くなる予想。強風と高波注意。
・東日本と北日本で季節外れの冬型の気圧配置。北海道と東日本日本海側で雨が降りやすく北海道では雪となる予想も。落雷や突風だけでなく風雪にも注意。
・関東の雨は朝には取れて、西日本や東日本太平洋側は天気回復し晴れ間が広がる予想。ただ、北風よりの風がやや強く、関東を除いて平年より気温は低め予想。 

生徒 「雨雲レーダーでは雨が降っていないように見えるところでもアメダスを見ると関東で降っているという状況ですね。」

アウル教授 「雨雲レーダーは上空のある高さ付近を見ているのじゃが、それよりも高さの低い雲からの雨というのは雨雲レーダーでは捉えられない場合がある。こういう時は、雨雲レーダーには写っていないのに雨が降っている場合もある。雨自体は弱いことが普通じゃが、雨雲レーダーだけでなくアメダスのデータも参考にしなければならない。」

生徒 「西から天気が回復傾向ではありますよね。」

アウル教授 「そうじゃのう。関東の雨も朝には止んで日中は西日本〜東日本太平洋側で晴れることになりそうじゃ。今日からGWという方も多いじゃろう。GW初日は、西日本〜東日本太平洋側でお出かけ日和となりそうじゃ。」

図1 28日夜の天気図

アウル教授 「関東に雨を降らせている原因は昨日も書いたように、隠れた低気圧じゃ。天気図を見ると太平洋側に気圧の谷が見られるがこれは、昨日日中西日本を横断した後、弱った低気圧の名残じゃ。これによる弱い雨雲が関東にかかっているという状況じゃ。この雲は朝には関東から抜けていく予想じゃ。」

生徒 「一方で三陸沖には低気圧が北上してきましたね。これにより東日本日本海側と北日本に広く雨雲がかかっているようですね。」

アウル教授 「まず、低気圧は閉塞段階に入ったかのように見えるが、この後も急速に発達しながら北上していく予想になっておる。閉塞しているのに珍しい低気圧じゃ。その理由としては、説明しづらいのじゃが、実はこの低気圧、完全に閉塞したとは言い切れない状態でまだ発達できる要素を持っているということじゃ。低気圧の発達とともに東日本や北日本で等圧線が混み合ってきておる。北海道では風速20m/sを超える風も観測されておる。今後も風が強まってくる可能性があるので、強風や高波に注意が必要じゃ。」

図2 今後の予想天気図

生徒 「東シナ海には高気圧が進んできて、これが西日本方面の天気回復をもたらすというわけですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。ただ、東日本や北日本はよく見ると西に高気圧、東に低気圧というまるで冬のような西高東低の気圧配置となっておる。日本海側で雨が降りやすいのはこのためでもある。この気圧配置の状態が夜になっても続くので日本海側の雨は夜まで続いてしまいそうじゃ。」

生徒 「北海道では雨を通り越して雪になっているところもあるとか。」

アウル教授 「冬型の気圧配置になっているため寒気が南下してきて気温が平年より5℃近く低くなっておる。北海道では季節外れの雪となっていて、今後の雪が積もったり、風雪になる可能性もある。雪の降り方にはこの時期だからこそ十分注意が必要じゃ。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「東日本日本海側と北日本は今日は傘がお守りという一日になりそうじゃ。その他の地域は絶好のGW初日を迎えるわけじゃが、今日は北寄りの風が強いため、山々に遮断される関東を除いて平年よりも数℃低い気温となりそうじゃ。関東は平年並みまで上がってくる予想じゃ。」

図4 熊本市の時系列予報


アウル教授 「今日は朝から晴れそうじゃ。降水確率も0%とここ数日降り続いた雨からようやく解放される。GWはボランティアなども多く熊本へ行くじゃろうが、今日は天気が味方してくれそうじゃ。気温も20℃前後と過ごしやすくなりそうじゃ。」

図5 熊本県の週間予報


アウル教授 「しかし、明日以降は雨が降るか気温が高いかというややボランティアの方にとっては大変な日が予想されておる。連休前半と後半は25℃を超えて夏日となりそうじゃ。熱中症にならぬようこまめに水分を取りながら作業にあたって欲しい。連休半ばは曇りや雨が予想されておる。再び土砂災害の注意が必要になる。」

まだ天気回復じゃないよ。雨が上がっても油断厳禁。(2016年4月28日)


■お天気メモ■
・前線上の低気圧が発達しながら本州太平洋側に沿って北上。また、西日本は低気圧が通過。全国的に風も強まってくる。
・2つの低気圧により太平洋側で雨が一旦止む時間帯があるかもしれないがその後再び雨に。北海道は夜以降雪のところも。
・本当の天気回復は今夜以降。今日は傘が必須。
・雨の降る時間帯が長いため、総雨量が多くなり大雨となる可能性も。四国で100mm予想。 土砂災害に注意。

生徒 「西から雨が上がってきているようですね。」

アウル教授 「雨雲の分布状況を見てみよう。」

図1 深夜0時時点の雨雲レーダー

生徒 「九州など、雨雲がほぼなくなっている地域もありますね。」

アウル教授 「今は一旦雨雲が抜けてきているように見えるが、今日日中はまた雨が降りやすい天気になる予想じゃ。雨のピークは九州では超えたが、1日を通して雨がぱらつきやすい天気となりそうじゃ。九州の天気回復は夜以降となる。雨雲自体は全体的に東へ移動するが、日本海側を中心に西の方でも雨雲が発生しやすい状況となる。」

図2 27日夜の天気図と今後の予想天気図


アウル教授 「その原因は2つの低気圧にある。一つは九州北部にある低気圧、今降っている雨というのはほとんどこの低気圧によるものじゃ。もう一つは太平洋側に伸びる前線上の低気圧、雨雲自体は海上中心じゃが、沖縄などで激しい雨を降らせておる。」

生徒 「まず、九州の低気圧ですが、朝には四国に進んで、夜にはその姿を消していますね。」

アウル教授 「西日本を横断していく形の低気圧じゃが、夜に消滅したと考えるのは間違っておる。確かに天気図上からは姿を消しておるが、低気圧としては残っておる。その痕跡が夜の天気図で太平洋側に伸びる気圧の谷(赤い線で書いた部分)じゃ。今日はこの隠れた低気圧が厄介な存在となりそうじゃ。」

生徒 「一方で太平洋側の前線は発達しながら北上してきて三陸沖まで進んでいくという予想ですね。」

アウル教授 「南岸低気圧のコースを通っていく。太平洋側に雨をもたらす低気圧じゃ。朝の時点では低気圧がまだ日本の南にあるということで太平洋側に広く雨が降る。その後関東沖を通って北上していくが、一般的に低気圧は西側では雨雲があまりないことが多い。ところが今回はそうはならない。」

生徒 「確かに、普通ならば低気圧や前線が過ぎた後というのは天気がすぐに回復に向かうものですが今回は雨が長引く予想ですね。」

アウル教授 「前線とは、温度の異なる空気の境目であるから、低気圧や前線のすぐ後ろには、冷たく乾燥した空気が控えておるのじゃ。このために天気が回復することが多い。しかし、今回は隠れた低気圧が悪さをするためになかなか天気回復にはなってくれないのじゃ。」

生徒 「隠れた低気圧がどういう悪さをするのが気になるところですが、予想天気図上にオレンジの矢印が書き加えられていますがこれはなんですか?隠れた低気圧と関係があるのですか?」

アウル教授 「この矢印は湿った空気の流れを書いた。湿った空気は低気圧の東側で温暖前線を横切って北上した後、反時計回りの風に乗ってぐるっと向きを変え、日本海側にまで入ってくる。東北や北海道の太平洋側だけでなく日本海側でも雨雲が発生しやすいのはこのためじゃ。雨雲は低気圧の北側に分布するというのは普段と同じじゃ。しかし今言ったように一般的には低気圧の後ろには乾いた空気があるので、この北側の雨雲が南へは下がって来にくい。下がってきても消滅してしまうのじゃ。ところがここで厄介なのが先ほどの隠れた低気圧じゃ。この低気圧の西側では、北風が吹くために、日本海側の雨雲を太平洋側まで引き込んでしまうのじゃ。逆に低気圧の東側では南風じゃが、この南風は前線のすぐ後ろにある乾いた空気からの風であるため雨雲は発生しにくい。つまり2つの低気圧で挟まれた領域では雨雲の穴となり、その周囲で雨が降るという構図になるのじゃ。その穴も低気圧とともに東へ移動する。天気分布予報でその点を確認してみよう。」

図3 朝、夕方、夜遅くの天気分布予報

アウル教授 「朝の時点で、赤いばつ印の位置に低気圧がある。この時間帯はまだ広い範囲で雨が降っておる。若干近畿で雨雲の穴になっている気もするが。時間が飛んで夕方を見てみると関東で雨が弱くなっておる。これが穴といった部分じゃ。穴が東へ移動してきた形じゃ。太平洋側では一時的に雨が止んだり、弱くなるかもしれんが、夕方の時点で近畿で雨が降っているように再び雨が降り出す。そして夜遅く、ようやく西日本方面は雨が上がってこれで天気は回復に向かうが、関東は再び雨になるなど東日本と北日本で雨が続く予想じゃ。」

生徒 「なんだか、ややこしい天気分布ですね。こんなの覚えられませんよ。」

アウル教授 「とにかく、今日の太平洋側は一旦雨が上がってもまだ雨が降る可能性があるということを覚えておこう。日本海側に関してはこのような雨雲の穴はないのでまとまって雨が降る。結局、傘は今日の必須アイテムとなるということじゃ。」

生徒 「地震の被災地も今日はまだ雨が降りやすい予想なので土砂災害も心配が続きますね。」

アウル教授 「天気としては今日までが雨なので、明日以降は天気回復する。」

生徒 「それから全国的に見ても雨が降る時間帯が長くなるので総雨量も多くなりそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。四国では最大100mmの雨が予想されておるから九州に限らず土砂災害に注意が必要かもしれん。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「今日は先ほどの湿った空気の流れ込みを見てもわかるように、風向きとしては北寄りになる。雨も長引き、日差しも少ないため気温は下がる。東京は17℃と20℃に届かない気温になりそうでここ数日暖かかった分、少し肌寒く感じるかもしれん。また、低気圧は発達しながら三陸沖へと進むため風もやや強まってくる。強風に注意じゃ。」

図5 熊本市の時系列予報


アウル教授 「昼過ぎまでは雨が降りやすい状況が続く。天気回復は夜以降となりそうじゃ。こちらでも気温は低下傾向にある。日中も気温が上がるというよりは下がり続ける傾向にあるので一日の最高気温が未明のうちに観測されることになるかもしれん。日中は20℃を下回るのでこちらもやや肌寒く感じるかもしれん。」

図6 熊本県の週間予報

アウル教授 「明日以降は天気が回復して晴れのGW前半に入る。気温も明日はまだ20℃止まりも、明後日以降は夏日予想にもなっておる。心配のGW後半の天気じゃが、今のところ雨は3日火曜日で、その翌日には晴れマークがついておる。ただ、この付近の天気は今後変わってくる可能性も高い。」

比較的長めの雨。大雨や土砂災害に注意。(2016年4月27日)


■お天気メモ■
・東シナ海に低気圧が発生するため西から天気下り坂。前線も北上してくる。
・今回の雨の特徴は長く降ること。総雨量が多くなり大雨になる恐れも。土砂災害に警戒。雨は夜には関東までやってくる予想。
・所々で発達した雨雲も見られる。沖縄や九州南部は特に落雷や突風、激しい雨にも注意。
・高気圧に覆われる北日本は今日は晴れ間が広がる予想。 

生徒 「早くも九州では雨が降り出してきているようですね。」

アウル教授 「鹿児島県では1時間に5〜10mmの、体感的にはやや強い雨が降っておるようじゃ。今日は1日を通して雨が続く予想で、大雨になる恐れもある。夕方までに九州と奄美では100〜150mmの雨となる可能性がある。地震の被災地に限らず土砂災害に注意が必要じゃ。」

図1 26日夜の天気図

生徒 「一日雨が降るというのは低気圧の移動速度が遅いということですか?」

アウル教授 「半分あっておるが半分違う。まず、前線上の低気圧がこれから東シナ海にできる予想じゃ。実はまだできていないのじゃ。じゃあ、今の九州の雨は何かというと九州の南にある前線上の低気圧によるものじゃろう。今日はこのように、1つの低気圧だけでなく、幾つかの低気圧の影響で長い間雨が降るのじゃ。その中には移動速度の遅い低気圧もあるので同じような場所に長い間降る可能性がある。」

図2 今後の予想天気図


生徒 「朝の天気図と夜の天気図、ほとんど低気圧の位置が変わっていないように見えますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。事実、この低気圧は動きが遅い。夜になっても九州付近にある。このために九州では朝から晩まで雨が降り続いてしまうのじゃ。」

生徒 「低気圧の速度が遅いということは、雨雲の広がり具合も遅いということでしょうか?東日本方面なんかは今日いっぱい天気持つのですか?」

アウル教授 「そうはならない。実は夜の予想天気図だけデータが古いものを使っておる。だからやや不十分な天気図なのじゃ。最新の予報では夜の天気図で四国沖に書いた赤いバツ印の付近にもう一つ前線上の低気圧ができてこれが明日朝にかけて東へ進んでいくという予想なのじゃ。この低気圧によって雨雲の範囲自体は順調に東へ広がっていく。九州付近のノロノロ低気圧は明日朝には九州付近で弱まっていく予想なのじゃ。」

生徒 「なるほど。雨雲自体は東へ広がっていくけど、西側の雨雲がなくなっていくわけでもないので九州などは朝から晩まで雨が降るというわけなんですね。」

アウル教授 「その通り。雨雲がまるまる移動してくるというよりはまるで雨雲が東へ引き伸ばされていくというイメージを持つと良いじゃろう。」

生徒 「実際にどの時間帯に雨が降るのですか?」

アウル教授 「時系列予報や天気分布予報によると、
九州:夜遅くになっても降り続く
四国:明け方ごろから夜遅く以降も続く
中国:昼前から夜遅く以降も続く
近畿、中部地方内陸部:夕方から夜遅く以降も続く
東海、北陸、関東北部、甲信:夜から
関東南部:夜遅くから
という感じになっておる。」

生徒 「一度降り出すと今日いっぱい天気回復はないということですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。あくまでも大まかな分布で細かいところまで見れば、挙げた時間帯より早く降り出したり雨のやみ間があるかもしれん。」

生徒 「それでも今日は広い範囲で傘が必要ですね。」

アウル教授 「西日本は朝降っていなくても帰宅時間帯は降っている可能性が高いので傘が必須じゃ。東日本各地は雨の振り出しとしては夜になってからと予想されておる。東京都内では夜遅くになってからの降り出し予想じゃしかし、ところによっては昼過ぎからぱらつく予想もあり、長傘でなくても折り畳み傘はカバンに忍ばせておくと安心じゃろう。」

生徒 「沖縄や奄美は低気圧だけでなく前線も通過していく予想ですね。」

アウル教授 「前線付近では活発な雨雲が発生して雷を伴った激しい雨の恐れがある。前線の南側にあたる沖縄や奄美では今日も雨の降り方には注意が必要じゃ。」

生徒 「晴れるのは北日本くらいですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。北日本は高気圧が通過するため今日は晴れ間も広がる予想じゃ。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「北陸にも晴れマークがあるが、夕方以降は雨が降ってくる地域も出てくる予想じゃ。一方で北日本は今日は雨の心配はなさそうじゃ。」

図4 熊本市の時系列予想


アウル教授 「今日は一日雨が降り続き、雨量が多くなる恐れがある。土砂災害に十分注意してほしい。」

図5 熊本県の週間予報

アウル教授 「GW前半は天気が良いので後半も期待しておったが、3日(火)に雨マークがつきだした。どの程度の雨なのかはまだわからんが、今後の予報を見守っていく必要がある。」

前線は、下がって上がる。九州を中心に今日も雨の一日。(2016年4月26日)


■お天気メモ■
・本州は'見えない'高気圧に覆われて晴れ予想。
・九州の南の前線は、午前中にかけてやや南へ下がるが、午後以降再び北上。次第に雲が広がり九州南部は今日も雨がち。傘が必要に。
・沖縄は前線が下がってくる午前中を中心に特に雷雨に警戒。その後も前線が近く雲が広がりやすい。急な雨に注意。
・北海道は足早に小さな低気圧が通過。昼前から夕方にかけて北東部で一時雨の予想も、範囲は狭い。 

生徒 「雨が降らないで欲しいと思っているところに限って、雨が続いてしまうのはどうしてでしょうね。」

アウル教授 「九州では連日のように雨が降っているようで、避難されている方もなかなか落ち着けない日々を過ごされていることじゃろう。この一連の雨も、あと1回ピークを迎えれば、晴れのGWに入っていきそうじゃ。あともう少し辛抱しよう。」

図1 25日夜の天気図

生徒 「日本の北と南で近づいてきているものが違いますね。北海道には低気圧、本州には高気圧が近づいて近づいてきています。」

アウル教授 「まず本州に近づく高気圧じゃが、これがやってくると前線は南へ押し下げられる。しかし、通過したあとは、前線が北へ上がってくる。まるで、ゴムに力を加えて離したときのようじゃ。今日はこの高気圧のために一旦南へ下がるが、午後以降西から今度は北へ上がってくる。そして明日の本格的な雨へと向かっていくことになる。この高気圧の移動場所を予想天気図で追って見ていこう。」


生徒 「追ってみると言っても、高気圧がなくなってしまっていますよ。」

アウル教授 「そうなのじゃ。この高気圧はそれほど強いものではない。だから等圧線の間に埋もれてしまっておる。しかし、高気圧があると思われる痕跡は残っておる。どこかというと等圧線の南への膨らみじゃ。本州を通る等圧線(1016hPa)に注目してみよう。朝の時点では四国沖、夜の時点では東海沖にあるじゃろう。ちょうどこの辺りに高気圧があると考える。」

生徒 「なるほど。これぞ見えない高気圧ですね。」

アウル教授 「夜になってもまだ高気圧圏内の西日本〜東日本は晴れ間が広がるが、九州では高気圧圏外となって湿った空気が入りやすくなる。すると前線が北上してきて、雲が広がりやすかったり雨が降ったりするのじゃ。今日の九州は、一旦朝は前線が少し南へ下がり、ところによっては日差しも出るものの、午後以降はまた曇りや、南部を中心に雨が降る予想じゃ。熊本もまた雨の可能性がある。」

生徒 「南西諸島でも発達した雨雲が発生しているという状況が続いていますね。」

アウル教授 「前線付近でライン状に発達した雨雲が発生していて、この下では雷を伴ったり激しく降ったりしておるようなので注意が必要じゃ。今日は午前中は前線が南へ下がっていくということで、奄美は小康状態、沖縄本島で雨が予想されておる。一方で午後以降は前線がやや北上するので沖縄で小康状態、奄美で雨という雨と曇りが奄美と沖縄で対称的となる。ただ、小康状態と言っても、場合によっては雨雲が流れ込んでくる可能性もあるので、急な強い雨にはやはり一日を通して注意しておいたほうが良いじゃろう。」

生徒 「北海道は低気圧が通過していく予想ですね。」

アウル教授 「この低気圧にはあまり雨を降らせる力がない。というのも、低気圧の南側にあたる本州を大陸由来の高気圧、つまり乾いた空気を持った高気圧が通過するため、湿った空気が低気圧に入らないためじゃ。高気圧が湿った空気をブロックしてくれるわけじゃな。全く降らないというわけではないが、降るのは北海道の北東部に限られそうじゃ。」

生徒 「低気圧は北海道の南部を通過していくのにどうして北東部で雨なんですか?」

アウル教授 「低気圧の周りを回る風を考えてみよう。低気圧に近い南部は南西寄りの風となる。しかし、先ほども書いたように南側には乾いた空気を持った高気圧があるために水蒸気が少ないのじゃ。一方で北東部は北東よりの風となるが、こちらではオホーツク海由来の湿った空気がある。なんとか水蒸気がある北東側で雨が降りやすいのじゃ。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「大阪は27℃まで上がり、汗ばむ陽気になりそうじゃ。沖縄で28℃を考えれば沖縄並みの気温ということになる。朝の気温もそれなりの高さで、今日は一日を通して暖かくなりそうじゃ。」

図4 熊本市の時系列予想


アウル教授 「前線が下がる朝は日が差す時間帯もあるかもしれん。ただ、前線がまた北上してくる午後以降は雲が広がり、マークではないが雨が降る可能性が高い。降水確率は40%じゃが、まあ40%なら降ると思っておいたほうがいい確率じゃと思う。」

図5 熊本県の週間予報

アウル教授 「次に注意したい雨は明日明後日の雨じゃ。低気圧が通過していく雨で激しく降ったり大雨になる可能性がある。その後は晴れマークが並び始めたのでGW前半はいい天気になりそうじゃ。雨で不安な方ももうしばらくの辛抱となりそうじゃ。」
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