3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年04月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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被災地は今日も雨のぱらつく可能性が。(2016年4月25日)


■お天気メモ■
・今日も日本の南に前線あり。沖縄や奄美は激しい雨に注意。
・前線の影響で九州や四国は雲が広がりやすく、今日も雨がぱらつく可能性あり。
・東日本太平洋側は昨日よりかは雲が取れて日差しもある予想。
・北海道は夜以降、内陸部を中心に所により雨の予想。
・今日も黄砂の影響で遠くがかすんで見えるかも。車の運転時には注意を。 

生徒 「沖縄付近にこの頃前線がずっと停滞していますが、沖縄はそろそろ梅雨入りなんでしょうか?」

アウル教授 「ん〜、難しいところじゃ。というのも、この前線は木曜日あたりまで停滞する予想じゃが、その後は晴れが戻るということで一旦は前線がなくなっていく予想なのじゃ。しかし、1ヶ月予想を見てみると、今後も沖縄は前線の影響で曇りや雨の日が多いと書かれているので、おそらく前線がまた発生するのではなかろうか。そうなるとこのタイミングで梅雨入りとしても不思議ではないかもしれん。過去の梅雨入り発表が4月中に行われたことは何度かあることから、このタイミングで梅雨入りとなってもそこまで驚くことではない。あとは気象台の気分次第かのう。」

生徒 「桜の季節がついこの間かと思ったのにもう梅雨の話題になってくるんですね。」

アウル教授 「日本は南北に長い国じゃからのう。桜前線がようやく津軽海峡を超えたらしいが、そうなると北海道の北はまだ冬の様相、本州は春、沖縄は初夏と、とても気候差の大きな時期となっておる。」

生徒 「気候差、きこうさ、こうさ、黄砂!そういえば黄砂が飛んできているようですね。」

アウル教授 「おいおい、親父ギャグかよ。まあ、その通り黄砂が観測されておる。これについては後で詳しく述べる。」

図1 24日夜の天気図

生徒 「日本の南で前線が波打っているように見えますね。」

アウル教授 「前線の波打ちの時は、北に盛り上がった部分にまとまった雨雲が発生する可能性がある。その部分は前線状の弱い低気圧とみなすことができるからじゃ。今回も九州南部を中心にまとまった雨雲があるが、今回はそこまで強い雨雲は含んでいないようじゃ。弱い雨が降る程度となっておる。それよりも危険な雨雲が前線から外れた奄美地方や沖縄地方にかかっておる。」

生徒 「沖縄地方では1時間に20mmを超えるような雨も観測されていて、また、雷も伴っているようで、降り方が心配ですね。」

アウル教授 「夜になってライン状の雨雲は沖縄よりやや南に下がってきたが、ひとまず今日朝までは発達した雨雲から激しい雨の恐れがある。今日日中も前線が近い位置に停滞し続けるために雨が降りやすい予想じゃ。引き続き雷雨に注意が必要じゃ。」

生徒 「被災地の雨も気になりますが、沖縄の雨も気になりますね。」

アウル教授 「まあ、こういう強い雨雲を見ても、なんとなく梅雨の走りを感じさせる。」

生徒 「昨日も弱い雨が降った被災地熊本県ですが今日はどうですか?」

アウル教授 「今日も比較的雲が多く、雨が降る可能性もあるという予想が出ておる。ただ、やはり今日も昨日のような弱い雨ではある。しかし、少し降っただけでも崩れてしまうような不安定な部分もあると思うので引き続き土砂災害等には念のため注意しておこう。次の本格的な雨が明後日水曜日に予想されておるのでそちらの雨はより注意が必要じゃ。」

図2 今後の予想天気図

アウル教授 「今日は本州の近くには高気圧があるという形で広い範囲では晴れる予想じゃ。昨日は雲が多かった東京も今日は日差しの出る時間帯も多い予想じゃ。ただ、西日本の太平洋側に当たる九州南部や四国では1日を通して雲の多い天気や雨が降る時間帯もある予想じゃ。こちらでは今日も傘がお守りということになりそうじゃ。」

生徒 「今日の北海道は夕方以降曇りや雨が予想されていますね。」

アウル教授 「こちらでは当然日本の南の前線の影響は受けないほど離れておる。しかし、北海道には朝の時点で西に低気圧がある。夜には描かれていないものの等圧線がグッときたにカーブした部分が見える。低気圧自体は弱まりながら北海道に近づくため、北海道では夕方以降内陸部を中心にところによって雨や雪となる予想じゃ。」

生徒 「昨日から日本各地で黄砂が観測されていますね。」

アウル教授 「黄砂は高気圧つに覆われるときほど影響を受けやすい。というのも高気圧の下降気流によって上空に舞いあげられていた黄砂が地上に降ってくるためじゃ。視界が5km以下になると、交通事故が発生しやすくなるので注意が必要じゃ。また、呼吸器系に疾患がある方も注意じゃ。今日も晴れても洗濯物の外干しはやめたほうがよさそうじゃ。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「気温は今日も25℃近くまで上がる予想で、各地でそろそろ熱中症対策が必要になってくる。激しい運動をした後はしっかりと水分と塩分を取るなどして、熱中症にならないよう注意しよう。」

図4 熊本市の時系列予想


アウル教授 「今日は概ね曇り空じゃが、昨日のように一時的に雨の可能性はある。」

図5 熊本県の週間予報

アウル教授 「次に特に注意が必要な雨が明後日の水曜日に予想されておる。本州を通過する低気圧による雨で、また降り方に注意が必要と言えそうじゃ。降水確率も90%と高く、ほぼ確実に降ると言って良いじゃろう。まだまだ土砂災害の心配が続いてしまいそうじゃ。」

太平洋側ほどぐずついた天気に。太平洋側は傘がお守り。(2016年4月24日)


■お天気メモ■
・近畿から関東にかけてかかっている雨雲は、関東以外では明け方ごろまで、関東は午前中まで残る予想。
・その後も関東を含む太平洋側を中心に雲が広がりやすい予想。九州も南部で雨が降り続き、熊本でも雨がぱらつく可能性も。
・関東は午後以降も一部で雨が降り、日差しに恵まれない一日に。
・奄美地方と沖縄地方にはライン状の発達した雨雲があって、落雷も起きている模様。今日も一日、激しい雨や落雷、竜巻などの突風に注意。前線には沿わない形で分布していることにも注意。
・日本海側は高気圧接近で晴れる地域が多いものの、今日は下降気流に乗って黄砂が降ってくる予想。視界不良による交通障害に注意。外干しは今日はやめたほうがよさそう。 

生徒 「もうすぐGWですね。今年は長い人は4/29から5/8までの10連休が取れるということで、家族旅行を計画している方もいるでしょうし、熊本県にボランティアに行こうと考えている人もいるのでしょうか?天気も気になるところです。」

アウル教授 「そうじゃのう。連休はじめの29、30日は北日本ほど曇りや雨の天気が予想されておる。逆に西日本ほど晴れるという予想が出ておる。お出かけは西日本方面がいいのかのう。」

図1 23日夜の天気図

生徒 「まず沖縄方面ですが、こちらでは非常に発達した雨雲がライン状に分布していますね。一部が奄美大島にかかっていて、雷も伴っているようです。」

アウル教授 「このライン状の雨雲の特徴は、前線に沿っているわけではないという点じゃ。上の天気図に赤いラインを入れた部分がライン状の雨雲となっておる。前線よりもやや南に下がる形で分布しておる。さて、どうしたことか?はっきり言ってよくわからないのじゃが、風の向きを詳しく見ると、前線付近とは別にこのライン状の雨雲付近でも風がぶつかり合っているようじゃ。推測にはなるが、前線に向かう南風が、前線付近で北風とぶつかった後、南へ反射して、それが南風とぶつかっているのではないかと考えておる。いずれにせよ今日は前線の位置だけとライン状の雨雲が必ずしも一致していないということに注意してほしい。前線の南側広い範囲で発達した雨雲が発生する可能性があるという考えでいたほうがよさそうじゃ。」

生徒 「ということは今日も沖縄や奄美地方は雨が強く降る可能性があるということですね。」

アウル教授 「その通り。最新の雨雲レーダーをチェックしたり、空を見て怪しい雲が広がってきたり、遠くで雷の音が聞こえる、風が冷たく吹いてくる、などというのは雷雨の前兆でもあるから参考にしてほしい。」

生徒 「昨日は特に九州で予想よりも早く雨が降り出してきましたね。熊本も夕方頃からの予想でしたが、昼前後から降り出しました。」

アウル教授 「その原因は予想よりも前線が北になったためじゃろう。前線北側はそこまで発達した雨雲はないが、比較的広い範囲に弱い雨を降らせる雲が広がっておる。その雨雲がかかったのじゃ。夜になって熊本では雨が上がったが、今日もいい天気とは言えず、一次的に雨が降る可能性もある。」

生徒 「今日もあまり天気は良くないのですか?」

アウル教授 「太平洋側に前線が停滞するという状況が続くため太平洋側ほど曇りや雨になる。今すでに近畿から関東にかけてまとまった雨雲があるが、この雨雲は午前中で本州からは抜けていく予想じゃ。関東南部では昼前まで雨が残るかもしれないがその他の地域は明け方ごろまでには止む予想じゃ。しかし、その後も雲が広がりやすい天気が続き、午後以降は再び関東南部では雨が降る可能性がやや高くなっておる。」

図2 今後の予想天気図

アウル教授 「前線から最も近い九州に関しては南部を中心に今日日中も雨が続く予想じゃ。この雨雲の一部が北へ流れ込んで、熊本県でも一時的に雨の可能性がある。」

生徒 「日本海側や北日本は今日は晴れてくる予想ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。日本海に高気圧が進んでくるため日本海側ほど晴れ間が広がる予想じゃ。ただ、今日は黄砂に注意が必要じゃ。高気圧の東側というのは下降気流が発生する。それゆえ天気がいいのではあるが、この下降気流に乗って上空に舞いあげられていた黄砂が地上に降ってくる。これにより遠くがかすんで見える可能性がある。呼吸器系に疾患がある人も注意が必要じゃな。洗濯物も、晴れて外干ししたいところじゃが今日はやめたほうがいいかもしれん。」

図3 今日昼の黄砂予想

図4 今日の天気予報

アウル教授 「今日は太平洋側ほど曇りマークや雨のマークがついておる。奄美や沖縄は激しい雨になる可能性もあるので空の変化に注意じゃ。気温は平年並みか平年よりやや高くまで上がってくる予想じゃ。」

図5 熊本市の時系列予想


アウル教授 「一日を通して曇りマークが並んだが、一時的に雨の可能性もある。降水確率は日中で30%じゃ。」

図6 熊本県の週間予報

アウル教授 「ぐずついた天気は水曜か木曜あたりで29日以降は再び晴れマークもついておる。日中の気温は平年並みで推移していきそうじゃ。」

防災教育について考える

熊本地震から1週間以上が経ちました。ようやく余震の回数も減ってきていますが、気象庁は以前の会見で、「これで収束すると思わないでほしい。次の大きな地震が起こる可能性もある。」と言っていましたので、油断はできないところです。

さて、今日は地震を始め自然災害に対する教育の話、つまり防災教育については考えたいと思います。

みなさんがかつて学生時代に、今学生の方は今の、授業の時間割を思い出してみてください。そこに、「防災」という科目はありますか?おそらくないでしょう。現在、防災教育を授業の一環として導入されているのはおそらく、防災科なんていう過程の高校生か大学生くらいではないでしょうか?つまり、多くの人は、まともに防災教育を受けないで教育過程を卒業してしまうのです。これは極めて異例な国とも言えます。

日本はご存知地震大国です。昔から幾度となく巨大地震に悩まされてきました。周囲を海に囲まれた日本は津波の脅威もよく知っています。それに加え、気象の分野でも四季がはっきりした気候区に位置しています。季節の変わり目は豪雨になることも多くあります。世界の中でも自然災害が特に起こりやすい国とも言えるでしょう。それにもかかわらず、自分の命を守る術を学ぶ「防災」という授業は存在しないのです。どう思いますか?アフリカで難病が流行っている地域では医療を学ぼうと必死になる人がたくさんいます。あるものに悩まされると人はそれを克服しようと必死になろうとするものです。なのに日本人は地震に数多く悩まされながら、防災に必死とは言えないのではないでしょうか?

仲間との関わり合いを学ぶ「道徳」、生活を学ぶ「家庭科」、パソコンとの関わり合いを学ぶ「情報」、これらはとっくにほぼすべての教育機関で学ぶことができます。しかし、自然との関わり合いを学ぶ「防災」は残念ながら普及していません。

でも、避難訓練くらいならしたことあるよ!と仰る方もいるでしょう。そうですね。避難訓練は普及しています。えっと、年に1、2回だけだけど。それも、教育者が、指導しやすいようなテーマに沿って。それで役になったという例も確かに東日本大震災の時に報告されているようです。しかし、現実はそんなものではありません。気象予報士になって、日々の天気を見ていると、教科書的な場合もありますが、教科書通りにはいかない例もたくさんあります。比較的方程式が確立されていて、予報の精度も高い天気の分野でさえです。まして、 地震予知などというのは、場所、時間をバッチリ当てるという予報の精度はほぼ0といっても過言ではありません。そもそも教科書というものを作ることができないのです。

もしかするとこのことが、文部科学省が防災教育を普及させない理由があるのでしょうか?

私は何も、避難訓練を否定しているわけではありません。何かが起こったときのことを想像して、シミュレーションして、実際に行動してみる。素晴らしいことだと思います。しかし、3つの問題点があると思います。まず頻度が少なすぎる。年に1、2回で身につくはずがない。どうですか?ご自身が学生の時に参加した避難訓練を思い出してみてください。しっかり覚えていますか?次に、面白くない。誤解を招く表現かもしれませんが、何も避難訓練に面白みが必要なわけではなく、毎回同じような条件で行ってしまう避難訓練はつまらないし、あまり役には立たないということです。事実、例えば低学年の間は必死になって取り組んでいた避難訓練も、高学年になるにつれサボりがちに、半分ふざけながら参加していた人も少なくないでしょう。避難訓練に慣れっこになってしまったのです。それにほとんどが学校内限定の避難訓練です。こんなのが実際に役立つはずがない。最後に、 種類が少ない。避難訓練の種類といえば、地震か火災か津波くらいでしょうか?でも、豪雨災害や洪水災害など他にも災害はたくさんあります。

ではどうすればいいんでしょうか?やはり頻度を増やすということは大切だと思います。あとでまた述べます。それからもっと大切なのは、頭を使わせる避難訓練です。今の避難訓練は、先生たちがすべて指揮して、避難場所の体育館であったり運動場であったりにぞろぞろ並んで避難します。そんなこと実際にあると思いますか?できるわけがないでしょう。実際に起きた時は、みんなが揃って授業中かはわからないし、教師がいないかもしれない。普段使っている避難経路が使えないかもしれない。場合によっては下よりも上に行くことが大切かもしれない。今回の熊本地震のように大きな地震が立て続けに起きるかもしれない。もっと言えば学校内でないかもしれない。それこそ避難訓練は"迷路"にしたほうが役立つと思うのです。今回はここは通れないだとか、今回は津波の恐れがあるだとか、今は夜だとか、毎回毎回状況を変えて、そして教師もつかずに生徒自身で考えて行動させる。それこそが実際の災害時に活かすことのできる力を育てられるのではないでしょうか?場合によっては、訓練といえど、しっかり避難できなかった生徒に対しては、「実際ならあなたはここで息絶えてたよ」と言ってあげることも必要かと思います。何がダメだったのかを考えることも大切だからです。

「防災」とは、2つの意味があります。一つは今言ったように、災害から身を守るということです。もう一つは、災害が起きた後も身を守るということです。どういうことかというと、地震災害では何も地震だけによるものではありません。その後に雨が降れば土砂災害の可能性もありますし、車で避難していればエコノミークラス症候群になる可能性もあります。実際の地震ではストレスなどメンタル面でも不安定になるかもしれません。いわゆる災害関連死を防ぐことも大切ということです。

少し地震についての話になりすぎたので地震から話題を変えます。防災は何も地震に対するものだけではありません。種類を増やすということですが、ここで問題になってくるのはどの災害が起きやすいかは地域によって異なるということです。内陸県で津波の避難訓練を頻繁にしても有効とは言えないでしょう。逆に土砂災害とかへの訓練の方が必要でしょう。しかし起きにくいからといって全く学ばないというのもよくありません。旅行で海水浴に行っていた時に津波に遭う可能性もあるからです。将来は今住んでいるところとは全く別のところに住むかもしれないからです。将来どこに行っても、考えて行動できる力を身につけさせることが大切なのです。

こういう地域差があることも防災の教科書を作れない理由なのでしょうか?それでもいいんです。教科書作っちゃえば。教科書では、一般的な災害に対して、しっかり学べるようなものを作り、避難訓練は地域に即したものを行う。内陸県でも教科書で津波について学ぶ。実際の災害は教科書的なものばかりではないと書きましたが、教科書の内容が理解していないようでは教科書的かどうかを判断することもできないのですから。応用は基礎の上に立つものです。

防災とは何も大きな災害ばかりではありません。例えば雷がなった時はどう行動するのか?ゲリラ雷雨などで河川が増水した時はどうするのか?増水した河川に人が流された時は?沿岸部の地域は高波や高潮も考えられます。大雨の後は地滑りがあるかもしれません。地域差があるもの、地域差がないもの、いろいろあります。地域差のないものは教科書で、地域差のあるものは個別に学んでいくことが大切です。

こうなると、教科書で学ぶこともたくさんあるし、実際に体と頭を動かしてシミュレーションすることもたくさんある、とても年2、3回では足りません。低学年の時から少しずつ、でも確実に力になる防災教育がこれからは必要なのではないでしょうか?「防災」と言う科目がやはり必要です。

正直言って、今の防災教育は、指導者側の訓練になっているような気がします。指導者側が実際の災害時に慌てないで行動できることも確かに大切です。しかし生徒想いではない。国語や数学といった一般教養は、社会に出てからも役に立つような教育がされています。しかし、避難訓練などは、その学校にいる時しか役立たない。社会に出てから、時ところ変われば行動できない人が多いのは今の防災教育に問題があるからではないでしょうか?次の災害は待ってはくれません。少しでも早く今の防災教育を見直して、社会に出てからも役に立つような力を小さいうちから身につけることが大切だと思います。昨年、東京都に"東京防災"と言う冊子が配られました。そこに書いてある内容を実際の教育現場で一つの授業として使っていればあれを全世帯に今更配る必要はなかったはずです。

残念ながら自然災害はなくすことができません。しかし、自然災害で命を落とす人の数を減らすことはそれほど難しいことではないでしょう。大きな地震災害が起きた今こそ、防災教育を見直すべきです。

被災地では夕方前から雨に。雨の範囲は前線次第。(2016年4月23日)


■お天気メモ■
・日本の南に前線があって、奄美地方では発達した雨雲からの激しい雨や落雷に注意。
・日本の南の前線は西から活発になりながらやや北上。昼過ぎから九州では雨が降り出す予想。
・この雨は夜遅くにかけて西日本各地に広がる予想。
・北日本は低気圧と前線が通過。朝から夕方にかけて北海道と東北北部を雨雲が通過。落雷や突風にも注意。この前線の影響で夜は東日本で雲が広がりやすく所により雨がぱらつく予想。

生徒 「もう晴れると初夏のような陽気ですね。昨日は各地で気温も上がりました。」

アウル教授 「最高気温が25℃を超えて夏日となった地域も多かった。今日も、午前中を中心に晴れるため、気温は昨日並みに上がってきそうじゃ。ただ、午後以降は西から天気が下り坂となる。西日本で夜までお出かけの方は傘が必要になりそうじゃ。熊本地震の被災地では再びの雨となる。これから約1週間、ぐずついた天気となるので、新たな災害に注意して欲しい。」

図1 22日夜の天気図

生徒 「雨の原因は日本の南にある長い前線ですね。まるで梅雨のような天気図になっていますね。」

アウル教授 「前線とは季節の境目でもある。前線の南には夏の空気がある。もう、太平洋高気圧が顔を出し始めておる。一方で前線の北側はまだ春の空気があって、これにより気温差が大きくなったところに前線があるのじゃ。」

生徒 「比較的暖かい空気と冷たい空気が接することで上昇気流ができて、雨雲が発生するというのが前線の性質でしたね。」

アウル教授 「ところで、温度の異なる空気がポンとあるだけでは前線はそれほど活発ではない。大切なのは温度の異なる空気がしっかりと接することじゃ。そこで大切になってくるのが風の存在じゃ。暖かい風と冷たい風がぶつかり合うことで前線活動が活発になる。昨夜の天気図では九州の西に高気圧がある。この高気圧の東側では北寄りの風が吹いておる。一方で日本の南には太平洋高気圧があってその西側は南風が吹いておる。つまり、南西諸島付近でこの2つの風がぶつかることになる。この部分で前線活動が活発になるのじゃ。」

生徒 「なるほど。事実、南西諸島近海では発達した雨雲も見られ雷も伴っているようですね。」

アウル教授 「今日はこの、北風と南風のぶつかり合いという観点で前線の活動を見ていこう。」

図2 今後の予想天気図


生徒 「まず朝ですが、本州付近は北海道の西にある低気圧の暖域(2つの前線に挟まれた領域)にあたり南風が吹きますね。」

アウル教授 「前線の南側も南風、北側も南風ということで前線活動は活発ではない。事実、日本の南では前線が書かれていない地域もある。今日の午前中は西日本〜東日本で晴れて、かつ南風が入るために気温も上がってくる予想じゃ。一方で北日本は前線が通過する場ということで朝から北海道西部と東北北部で雨が降り始め前線とともに東へ移動していく。通過時は雨が激しく降ったり雷を伴う恐れがあるので注意が必要じゃ。」

生徒 「夜になると大陸から高気圧がやってくるために前線の北側は北風に変わってきますね。」

アウル教授 「こうなると前線の南北で風向きが異なり、前線付近で風がぶつかる。前線の活動は活発になってくる。予想天気図を見ると西日本方面で前線の影響を受けることになりそうじゃ。東日本は大陸の高気圧からは離れており、風は南風のままだからじゃ。」

生徒 「天気分布予報では昼過ぎから九州西部で雨が降り出してくる予想ですね。熊本県でも夕方前から雨が降り出してくる予想になっていますね。その後夜にかけて西日本全域に雨雲が広がっていく予想なので夕方以降は西日本の広い範囲で傘の出番がありそうですね。」

アウル教授 「東日本でも場所によっては傘が必要になるかもしれん。というのは、北日本を通過する前線の南端にあたるのが東日本で、東日本は夜以降雲が広がりやすいという予想になっておる。ただ、西日本と比べれば雨の範囲も狭くまばらじゃ。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「西日本は晴れのち雨、東日本は晴れのち曇りや晴れ一時曇りとなっておるが、いずれも午前中は晴れ間が広がる予想じゃ。気温も昨日並みもしくは昨日以上に上がり、名古屋や長野は夏日予想が出ておる。前線の南に位置し夏の空気に覆われる石垣島は昨日と同じく29℃予想。ともすれば真夏日になってしまいそうじゃのう。」

図4 熊本市の時系列予想


アウル教授 「時系列予想では朝も曇りマークとなっておるが、ちょうど九州の東西で朝は晴れと曇りの境になる予想じゃ。つまり晴れの領域が近いわけでもあり、限りなく晴れに近い曇りとも言えそうじゃ。午前中の降水確率は0%なのでまあ、午前中の天気はどうでもいいが、午後以降は雨が降り出してくるということでまた心配じゃ。午後以降の降水確率は50〜60%じゃ。」

図5 熊本県の週間予報

アウル教授 「曇りマークもあるのでずっと降り続くというわけではないじゃろうが、それでも来週水曜日までは毎日傘マークが付いており雨の時間帯があるという予想になっておる。こういう、少しずつ雨が降り続くというのは、いつまでも土砂災害の可能性が残るので気の抜けない1週間とも言えそうじゃ。GWに差し掛かる来週金曜日になるとようやく晴れマークが出てくる。」

一旦天気回復も、気の抜けない被災地の天気。(2016年4月22日)


■お天気メモ■
・低気圧と前線による雨は関東では明け方ごろまで、北陸と東北では朝までの予想。この雨は発達した雨雲を含むため、落雷や突風にも注意。
・この低気圧からのびる寒冷前線が南西諸島にのびる。南西諸島にはライン状の雨雲ができていて落雷も多数検知。沖縄と奄美は夕方まで雨が降りやすい予想で降り方に注意。
・今日は一旦天気回復の予想。しかし、昨日の雨で大雨となった被災地は今日も土砂災害の危険性がある。また、明日以降は西日本でぐずついた天気になる予想。 

生徒 「九州は昨日の雨で土砂崩れが発生した地域もあるということで、泣っ面に蜂と言いますか、次から次へと住民を苦しめてしまっていますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。まだ地震活動も終わったとは言えず、この先は雨がちな天気も続いてしまう。避難生活も長期化しているようで、お互いに励ましあいながら心のケアが大切な時期じゃろう。」

図1 21日夜の天気図

アウル教授 「熊本を始め西日本は雨が止んできておる。雨の中心は東日本へと移っておる。西から天気は回復と言えそうじゃ。まだ雨の降っている東日本じゃが、関東の雨は明け方ごろには止む予想じゃ。北陸や東北は朝9時ごろまで降り続くという予想じゃ。大気の状態が不安定となっておるので、落雷や突風にも注意が必要じゃ。」

生徒 「それ以降は東日本も天気回復ということで今日は晴れ間にも期待できそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。熊本なども一昨日の予報では今日は曇りという天気であったが晴れマークに変わっておる。ただ、明日以降はまた雨が降りやすい天気となるため、一時的な晴れに過ぎない。それに昨日雨量が多かったため地盤はまだ緩んでおる。雨が止んだ今日もまだ土砂災害が発生する可能性は残っておるので、引き続き注意が必要じゃ。崩れかけた斜面や家には近づいかないことじゃ。」

生徒 「沖縄周辺には発達した雨雲がありますね。こちらでは雷を伴っているところもあるようですね。」

アウル教授 「南西諸島には今日は前線が同じような場所に停滞するため日中は雨が降りやすい。また、発達した雨雲があることから、今後、激しい雨になる可能性もある。雨雲レーダーで適宜チェックしたり、雷の音がするときは安全な屋内で待機するなど注意が必要じゃ。」

図2 今後の予想天気図

アウル教授 「北日本には次の低気圧が近づいてくることがわかるが、今の所、今日は雨にはならない予想じゃ。しかし、明日は雨が予想されておる。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「気温は各地で上がって、東京は夏日予想が出ておる。九州も暑くなってくるので熱中症対策も大切じゃ。」

図4 熊本市の時系列予報


アウル教授 「今日は朝の冷え込みもそれほどきつくなく、風もそれほど強くない。明日はまた雨が予想されておるのでそれを意識した行動を。」

図5 熊本県の週間予報

アウル教授 「数日先の曇りが晴れになったりすることもあるが、それでもこの先1週間は雨が降りやすい天気と言えそうじゃ。数日毎に降る雨が作業の妨げになりそうじゃ。くれぐれも土砂災害などの二次災害は注意して欲しいところじゃ。」
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