ある社会人の成長日記

ある社会人がつらつらと趣味などを述べるブログです。

2016年04月

沖縄から青森まで広い範囲で雨が降り出す。大雨と強風に注意。(2016年4月21日)


■お天気メモ■
・本州を低気圧が通過するため、沖縄から青森まで広い範囲で雨が降ってくる予想。
・低気圧接近により等圧線が狭くなるため次第に風が強まってくる。強風に注意。
・低気圧や前線周辺では発達した雨雲からの激しい雨の恐れ。落雷や突風にも注意。
・被災地も朝から夕方まで雨の予想で総雨量も多くなる。土砂災害に注意。被災地以外でも雨量が多くなると土砂災害の恐れがある。最新の気象情報をチェック。
・北海道は、雨の降る範囲は狭く、晴れる地域も多いが、風が強い予想。 

生徒 「今日は西から雨雲が広がってくるということで、地震の被災地ではまた心配な雨ですね。」

アウル教授 「前回の雨が先週末であったが、それ以降も度々大きな地震が発生しており、さらに地盤が弱くなっているところもあろう。この雨で土砂災害の危険性が高まる可能性もある。崩れかけた崖や建物などには近づかないことが大切じゃ。」

図1 20日夜の天気図

生徒 「高気圧はもう日本の東の海上に抜けたようですね。」

アウル教授 「本州上空には雲が広がってきており、今日は朝雨が降っていない地域でももう雲に覆われているじゃろう。天気は下り坂へと向かっていく。」

生徒 「東シナ海に進んできた低気圧と前線が今回の雨をもたらすわけですね。」

アウル教授 「日本海を進むと思っていたが、どうやら本州上空を進んでいくという形になりそうじゃ。このため、雨の北限としては津軽海峡あたりとなり、それより北の北海道では雨は降りにくい予想じゃ。こちらでは晴れ間も広がるかもしれん。ただ、今後の予想天気図を見てもわかるように特に午前中にかけては等圧線の間隔が狭く風が強く吹く恐れがある。強風に注意が必要じゃ。」

図2 今後の予想天気図

アウル教授 「朝の時点で温暖前線が九州にかかってくるので、この時点でもう九州は雨が降り出してくる。そして、夜の天気図では寒冷前線がすでに九州を通過しきっているので、九州ではこの時間には雨は上がってくるという予想じゃ。」

生徒 「その他の地域も含めていつ頃雨が降ってきそうですか?」

アウル教授 「九州では未明〜日没ごろにかけて、中国四国では朝〜夜遅くにかけて、近畿は昼前〜夜遅くにかけて雨が降る予想じゃ。東海や北陸、関東甲信越では昼過ぎ〜、東北は夜になってからの降り出しで、これらの地域は今日は天気回復はなさそうじゃ。ここで挙げた時間はあくまでも大まかな分布で、実際には早くから降り出したり、遅くまで降るような場所が所により発生する可能性がある。」

生徒 「雨量も多くなりますか?」

アウル教授 「今日夕方までに九州では150mm、四国では130mm、近畿では100mmの大雨となる可能性がある。特に熊本県や大分県は土砂災害に警戒じゃ。その他の東日本などは夜以降が雨のメインなため、ここに数値は上がっていないが、所により強く降ったり雷を伴う可能性もあるので注意が必要じゃ。」

生徒 「低気圧が近づいてくると風も強まってきますから、強風、場合によっては暴風雨などにも注意が必要ですね。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「朝降っていなくても夜の帰宅時間帯は雨になっている地域が多いので今日は傘を忘れずに持っていきたい。」

図4 熊本市の時系列予報


アウル教授 「熊本は朝から夕方にかけて雨が降るが、作業をする側からすれば、一日中雨ということになる。日中は風もやや強く吹くので、外作業をされる方は飛来物にも注意が必要じゃな。」

図5 熊本県の週間予報

アウル教授 「この先1週間、晴れマークがないという寂しい週間予報になっておる。定期的に雨が降る予想であるから、地盤状況等に十分注意なさってください。」

今日の晴れを有効に使おう。明日は再び荒天注意。(2016年4月20日)


■お天気メモ■
・晴れは今日まで。明日は全国的に荒れた天気になる予想。被災地は今日の晴れを有効に。
・北日本は午後以降、気圧差が大きくなるため、強風に注意。
・移動性高気圧は夜には抜けてくるため、夕方以降雲が広がりやすい。 ただ、今日は雨にはならない予想。

生徒 「今日は北から南まで晴れる予想が出ていますね。」

アウル教授 「今日まで移動性高気圧に覆われるため全国的に晴れる予想じゃ。昨日は上空寒気が入って大気の状態が不安定だった北日本も、今日は寒気も抜けてくる。日中は晴れマークがずらりと並んでおる。」

図1 19日夜の天気図と今後の予想天気図


生徒 「日中は高気圧が覆ってくれそうですが、夜には高気圧は東の海上に抜けてきていますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。そうなると次第に南寄りの湿った空気が入る場となってくる。それを表しているのが、日本の西で発生する前線と低気圧じゃ。前線や低気圧は、この南寄りの暖かく湿った風によって活動が活発になる。」

生徒 「まだ今夜の時点では東シナ海ですので影響は明日以降ということになりそうですね。」

アウル教授 「そうじゃな。ただ、明日はこの低気圧と前線の影響をもろに受けてしまうので、荒れた天気となって大雨になる恐れもある。特に被災地は度重なる地震と、先週末の雨により地盤がただでさえ緩んでいると思うので、この雨もまた土砂災害を始め二次災害に注意が必要な雨となりそうじゃ。今日は一日晴れるよそうなので明日に備えたい。」

生徒 「夜になると北日本では等圧線が混んでくる予想ですね。」

アウル教授 「等圧線が混んでくるというのも高気圧から抜けてくる特徴である。北日本は北海道の北にやってくる低気圧の影響もあって気圧差が大きくなり、等圧線が混むため、午後以降次第に風が強まってくる予想じゃ。強風や高波注意じゃ。また、全国的にも、高気圧が抜けてくる夕方以降、次第に雲が広がってくる予想じゃ。でも今日の雨はなさそうじゃ。」

図2 今日の天気予報

アウル教授 「降水確率は全国的に10%程度と低い。湿った空気の入る先島諸島は雲が広がりやすく降水確率も30%とやや高めじゃ。」

図3 熊本市の時系列予報


アウル教授 「日中は25℃近くまで上がるため、動くと汗をかきそうじゃ。水分補給をしっかりして熱中症に備えよう。車の中でもエンジンを切っていると暑くなってくる時期じゃ。車の中に子供を残していくというのも危険じゃ。一方で朝は10℃近くまで下りひんやりする。気温差が大きいので体調管理にできるだけ努めよう。」

図4 熊本県の週間予報

アウル教授 「これから1週間は雲が広がりやすかったり雨が降ったりとあまりいい天気とは言えなさそうじゃ。その意味でも今日の晴れはき貴重なものとなりそうじゃ。」

雲も取れて晴れる地域が多いが北日本は大気不安定。(2016年4月19日)


■お天気メモ■
・南西諸島〜西日本では高気圧に覆われて晴れてくる。日本の南の前線は離れ、雲も取れてくる。
・北日本は上空寒気の影響で大気の状態がやや不安定。雲が広がりやすい1日に。北海道は断続的に雨や雪。
・日本海に小さな低気圧があって日中東北を通過。昼前から夕方にかけて雨が降る予想。発達した雨雲ができると雷を伴う恐れも。

生徒 「昨日は上着いらずの暖かさになり、半袖姿の方も多く見かけました。運動なんかすればもう暑く感じる時期でしょうね。」

アウル教授 「昨日は東京でも最高気温が26.8℃となり、夏日となった。予想では23℃くらいであったため、それを大きく上回る気温となった。午前中を中心によく晴れたからじゃ。事実最高気温は11時頃に出た。一方で午後以降は雲が広がりやすく、雨がぱらつく時間帯もあった。ここまで気温が上がってくると熱中症の心配も出てくる。特に熊本地震の被災地では作業により多くの汗をかくであろうから、しっかりと水分補給して熱中症にならないよう注意してほしい。避難所で水分を取っていなさそうな年配の方を見かけたら、ぜひ水分補給を勧めてあげよう。」

図1 18日夜の天気図

生徒 「昨日の雲は日本の南の前線によるものでしたが、前線は次第に南に下がってきていますね。」

アウル教授 「東シナ海から高気圧がやってきておる。この高気圧が前線を南へ下げておるのじゃ。西から雲がなくなってきておる。関東も朝には雲が取れて青空が広がってくる予想じゃ。」

生徒 「今日は広い範囲で晴れてきそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。しばらく前線が停滞していた南西諸島も含めて今日は東日本、西日本、南西諸島で晴れてくる予想じゃ。西日本ほど良く晴れて、降水確率も1日を通して0%というところが目立つ。一方で北日本はややぐずついた天気となりそうじゃ。」

生徒 「日本海に進んでくる低気圧ですね。」

アウル教授 「この低気圧、今後発達sするようなことはなく、そのまま東北方面へ進んでいく予想じゃ。」

図2 今後の予想天気図

アウル教授 「やや専門的になるが、低気圧は上空の気圧の谷の東側で発達すすという性質がある。今回の場合低気圧の発達がないわけだから、ちょうど上空の気圧の谷と低気圧が重なっているか、気圧の谷が低気圧より東にあるという状況じゃ。上空の気圧の谷は上空の寒気が入るなとも言える。つまりは、発達しない低気圧が近づく時、その上空には寒気が入ってきて大気の状態が不安定になるということじゃ。しかし、低気圧としては小さいため、影響する範囲は狭い。広範囲な大雨というよりは局地的な雨が特徴的じゃ。」

生徒 「今日は北海道や東北、新潟などで雨が予想されていますね。」

アウル教授 「もう一つ特徴なのは、小さな低気圧の影響はその影響する時間も恐れほど長くないということじゃ。今回の場合、低気圧の影響を受けるのは昼前から夕方までの間となりそうじゃ。それより前やそれ以降、つまりは朝晩は新潟や東北地方でも晴れるところが多いという予想じゃ。北海道に関しては、上空寒気が入るのは午後以降となり、昼過ぎから夜遅くにかけて雨雲や雪雲が発生しやすいという予想じゃ。ただ、降る時間帯は短いが、大気が不安定になることには変わりがない。発達した雨雲ができると当然雷を伴う可能性もあるので、そこのところは頭に入れておく必要があろう。」

図3 今日の予想天気図

アウル教授 「東北地方や新潟で雨が降る確率は、50%、北海道で雨が降る確率は30%じゃ。東北や新潟では、主に日中の降水のため通勤通学時間帯や帰宅時間帯は傘がいらないかもしれない。北海道は帰宅時間帯は傘が必要になるかもしれない。」

アウル教授 「前線とは暖かい空気と冷たい空気の境のことであるから、前線が南へ下がるということは、冷たい空気がやや優勢になるということでもある。このため昨日よりかは気温が5℃近く下がるところが多い。それでも20℃は超えてこの時期らしい気温となりそうじゃ。」

図4 熊本市の時系列予報


アウル教授 「今日は雨の心配もなく、安心して復興に取り組めそうじゃ。あとは、天気以外の面で何もないことを祈るばかりじゃ。」

図5 熊本県の週間予報

アウル教授 「今日から本州を覆う移動性高気圧が抜けたあとに次の雨が予想されておる。木曜日の雨も前回の雨同様、日本海に進んでくる低気圧によるものであるから、降り方に注意が必要な雨となりそうじゃ。この雨を意識した復興計画が大切じゃ。」

降るか降らないかは前線次第。北海道は引き続き暴風警戒。(2016年4月18日)


■お天気メモ■
・西日本の強風は弱まった。東日本や東北は今日も強風に注意。
・日本の南には前線が停滞。前線の北側で弱い雨を降らす雲が広がり、一部が太平洋側に。この雨は前線の位置次第で降水域が変わる。今日は太平洋側ほど雲が広がりやすい。
・沖縄は前線の南側に位置し、強い雨雲が通過する時間帯も。落雷や突風に注意。前線は同じような場所に停滞するため、局地的に雨量が多くなる恐れも。

生徒 「昨日は暴風による被害が多数起きました。死傷者が出るなど、予想を上回る暴風が吹き荒れる1日になりましたね。」

アウル教授 「当初から暴風には警戒が呼びかけられておったが、その予想では最大風速20m/s、最大瞬間風速30m/sというものであった。これでも十分強い風ではあるが、昨日は日本海に進んできた低気圧が予想よりも10hPa近く低くまで発達したために、予想を超える風となってしまったのじゃ。山形では最大風速30m/s、富山では最大瞬間風速38m/sを記録した。」

生徒 「風は次第に西日本から収まってはきていますが、依然北日本を中心に強い状態が続いていますね。」

図1 深夜0時時点のアメダス風向風速

アウル教授 「西日本〜関東甲信越までの地域は風速が10m/sを切っている地域がほとんどじゃ。一方で北海道では赤い矢印の風速20m/s以上の地点もある。東北でも風速10m/s以上や15m/s以上という地点が見られる。風速20m/s以上の、いわゆる暴風に関しては、今日午前中までの注意が呼びかけられておるが、その後も風速10m/sを超えるような強風は今日夕方までは続く可能性があるという予想になっておるので引き続き風への警戒は続けて欲しい。東日本と北日本には暴風と波浪の警報が発表されている地域もある。なお、暴風となると交通機関が乱れる恐れがある。東北や北海道では今日の通勤通学時間帯は時間に余裕を持って出かけた方がいいかもしれんのう。」

図2 17日夜の天気図

生徒 「日本海の低気圧としては閉塞前線ができ始めたことから、発達のピークは過ぎたようですね。」

アウル教授 「この低気圧は今後衰弱していくが、変わって太平洋側に低気圧が発生して、そこから前線が日本の南に伸びるという形になる。また、北日本には次の低気圧が西から近づいてくるため、天気が回復するというのは難しい。東北北部から北海道にかけては今日いっぱい、雨や雪が降りやすい天気で、天気の回復は明日以降となりそうじゃ。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「熊本地震の被災地は昨日朝までで雨は止んで昨日日中は晴れて暑くなったようですね。」

アウル教授 「これで天気も回復と言いたいところじゃが、少し厄介な天気となりそうじゃ。今日は日本の南に前線が停滞するという状況じゃ。この前線の北側には弱い雨雲がかかり、雨が降りやすい。この雨雲が本州太平洋側にかかるという予想じゃ。前線はその後やや南へ下がるということで、午前中は雨がぱらつく時間帯があるかもしれん。降水確率は30%じゃ。この予想は難しく、鹿児島県では雨マークがついておるが熊本県にはついていない。しかし天気分布予報では午前中に雨の予想があり、結局、日本の南の前線次第ということになりそうじゃ。予想よりも南ならば曇りか晴れ、北寄りになれば雨ということでちょうど熊本あたりが雨と曇りの境ということじゃろうか。また、昨日の朝までに降った雨の影響でまだ地盤が緩んでいる地域も多いじゃろう。土砂災害の可能性は昨日よりはなくなるが、それでもまだ安心はできないということは頭に入れておこう。大きな揺れがくると一気に土砂災害が起きる可能性がある。」

生徒 「この前線の影響は熊本だけではないようですね。」

アウル教授 「太平洋側に広く影響する。特に西日本の太平洋側では一時雨の可能性がある。関東をはじめ東日本太平洋側も雲が広がる時間帯が多いという予想じゃ。伊豆諸島は午後以降に一時雨の予想が出ておる。それから、沖縄や奄美は前線よりも南側に入り、湿った空気が入る場であるため、発達した雨雲が通過する可能性がある。前線は同じような場所に停滞するため、同じような場所に雨が降る可能性がある。落雷や突風、それに大雨に注意が必要じゃ。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「マークでは晴れのち曇りとなっておるが、朝のうちもしくは昼前には雲が広がってくる地域が多いという予想じゃ。今日は太平洋側を中心に折り畳み傘があると安心という天気になりそうじゃ。」

図5 熊本市の時系列予報


アウル教授 「繰り返しになるが一応雨マークはないが、午前中は弱い雨が降る可能性がある。気温は昨日より5℃以上下がるので、体感としては肌寒く感じるかもしれない。」

図6 熊本県の週間予報

アウル教授 「次の本格的な雨は木曜日に予想されておる。明日以降本州に移動性高気圧がやってきて、それが抜けたあと南風が入るタイミングということになる。木曜日の降水確率は80%、信頼度もAと高めなので、雨が降るという予定の元復興に取り掛かると良いじゃろう。」

全国的に春の嵐に。被災地は二次災害に厳重注意。(2016年4月17日)


■お天気メモ■
・日本海に発達しながら低気圧が進んでくる。発達は爆弾低気圧並み。低気圧からのびる温暖前線と寒冷前線の間に発達した雨雲あり。
・熊本地震の被災地では朝にかけて雨足が強まったり、雷を伴う恐れも。雨量も多くなり大雨となる恐れも。洪水や土砂災害の危険性が高まる。
・被災地に限らず今日は全国的に前線通過時を中心に雨が強く降る恐れあり。落雷や突風に注意。
・低気圧周辺で風が強まる。全国的に風は強まり暴風となる予想。各地に暴風警報発表。

生徒 「昨日夜から熊本県でも雨が降り出して、しっかりと降っているようですね。」

アウル教授 「今日はその雨の様子から見ていこう。」

図1 深夜0時時点の九州北部の雨雲レーダー

図2 深夜0時時点のアメダス雨量

生徒 「この時間は熊本県はちょうど雨雲の切れ間に入っているようですね。」

アウル教授 「しかし油断はできない。雨雲は全体的に北東方向へと動いておる。西側にはまとまった雨雲があって、赤や黄色の発達した部分もある。0時までの1時間には五島列島で23mmの強い雨を観測しておる。新たに発達した雨雲が発生する可能性もあり、このあとも雨の降り方には十分な注意が必要じゃ。」

生徒 「といっても、停電している地域もあり、むやみには動けませんね。」

アウル教授 「そうじゃのう。ただ、中には雨足が強まるにつれ、自宅の状況が不安になって、避難所から自宅へ帰ろうとしたり、逆に避難所へ暗闇の中行こうとする方もいるかもしれない。しかし、夜道は暗い上、道路にはがれきが散乱していたりと大変危険じゃ。むやみに外に出たりはせず、避難所にいる方は、避難所で、家にいる方は、家の中でもより安全なところへ避難して待機することが一番ではないかと思う。」

生徒 「そうですね。地震で思わぬところに段差ができていたり、マンホールが外れていたりする場所もあるということで危険ですね。自宅の様子が心配な方もいるかもしれませんが、ここはその気持ちをこらえて、まずは疲れた身体を休めてほしいですね。」

図3 16日夜の天気図

アウル教授 「改めて、雨の様子も見ながら今日の天気を見ていこう。今日は九州だけでなく、全国的にも荒れた天気になる可能性がある。雨の降り方や風の吹き方に注意が必要な1日となりそうじゃ。まずは雨から見ていく。」

生徒 「雨の原因は日本海に進んでくる発達中の低気圧ですね。そこから温暖前線と寒冷前線が伸びています。この前線に沿って雨雲が分布しているようですね。」

アウル教授 「前線と前線の間は暖域と言って、幅が広いと晴れることもあるのじゃが、今回は温暖前線と寒冷前線がだいぶ狭くなっており、低気圧中心以外ではこの暖域全体に雨雲が分布しているという状況じゃ。したがって今後の雨はこの暖域と低気圧中心がどこにあるかということを見ていけば良い。」

図4 今後の予想天気図

生徒 「まず朝の時点では九州では寒冷前線も通過して暖域から抜けていますね。」

アウル教授 「九州の雨は朝9時くらいまでとなりそうじゃ。その後は天気回復へと向かうが、そこまでで降った雨によっては、雨が止んだあとに土砂災害が起きる恐れがあるので雨が止んだからといって安心はできない。地震の揺れによって崩れかかった斜面はこの雨で完全に崩れてくるかもしれない。倒れた木などで塞がれたり、地震の揺れで壊れた堤防などでは、雨量によっては河川が増水し、普段は大丈夫な水量でも洪水になるかもしれない。水位の上昇は雨が止んだあとも続くので注意が必要じゃ。」

生徒 「片付けなど大変かと思いますが、土砂災害が起きそうな気配を察知したら、周囲の人にも知らせて、安全な場所に直ちに避難できるようにしなければなりませんね。」

アウル教授 「さて、九州は雨が朝にはやんでくるが、逆に東海や北陸は朝から雨が降ってくる。それより西の地域はもう間もなく未明のうちに降ってくる。そして、昼前には関東や東北、北海道南部でも雨が降ってくる予想じゃ。この時間になると中国地方では止んでくる予想じゃ。」

生徒 「こう見ると雨の降る時間としては12時間くらいと短めですね。」

アウル教授 「しかし、ところによっては短い時間に一気に降る可能性もあるので警戒が必要な雨となる。」

生徒 「続いて昼過ぎには北海道全域で雨が降ってくる一方で四国や近畿では雨が止み、夕方には東北南部や関東北部、甲信で、夜になると関東南部や北陸で雨が止んでくる予想ですね。」

アウル教授 「今夜の予想天気図を見ると三重県沖に寒冷前線の折れ曲がり(キンク)が見られる。この影響で静岡県や関東南部では雨が止むのが少し遅くなるが夜にはやんでくる予想じゃ。」

生徒 「総雨量としてはどれくらいになるのでしょうか?」

アウル教授 「夕方までに九州や四国では150mm、東海では100mmの雨が予想されておる。夕方までと言っても九州や四国はほぼ午前中までじゃからそれまでにそれだけの雨が多いところで降る可能性があるということで大雨に注意が必要じゃ。熊本県など地震の被害があった地域には広い範囲に大雨警報が発表されておる。」

生徒 「低気圧は発達しながら日本海に進んでくるということで等圧線も混んでくる予想ですね。」

アウル教授 「風に関しては早くも西日本を中心に強まってきておる。」

図5 深夜0時のアメダス風向風速

図6 深夜0時の九州北部のアメダス風向風速

アウル教授 「西日本では赤い矢印の風速20m/sを超えてきている地点もある。九州でも長崎県を中心に風が強まっておる。西日本各地に暴風警報が発表されておる。」

図7 深夜0時時点の風に関する警報注意報発表状況

生徒 「被災地ではがれきが土砂が散乱しているような状況ですから、風によって飛ばされる可能性もあり、屋外での作業は十分注意して行う必要がありますね。風が強い場合は屋外での作業は取りやめるなど安全な行動を心がけてほしいものです。」

アウル教授 「風に関しては、最も強い風は低気圧が通過するまでじゃが、それ以降も比較的風の強い状態(風速10m/s近く)が雨が止んだあとも続く予想じゃ。低気圧の速度を見ると65km/hとなっており、一方で日本の東にある高気圧は45km/hであるからこの距離は次第に狭くなる。一方で低気圧は発達し気圧差は大きくなっていくことから、気圧の混み具合は強まってくる。このために特に低気圧の東側で風が強くなる予想なのじゃ。全国的に暴風となる恐れがある。雨が加われば暴風雨となり、外出危険になる可能性もあるので注意が必要じゃ。」

生徒 「具体的にどれくらい強く吹くのでしょうか?」

アウル教授 「全国的に風速20m/s前後、最大瞬間風30m/s前後が予想されておる。被災地に限らず風に注意が必要じゃ。」

図8 今日の天気予報

アウル教授 「北陸や東北日本海側の金沢や秋田、青森の天気マークは暴風雨を表しており、今日は荒れた天気となりそうじゃ。その他の地域でも雨風強くなってくるので、油断せずに。」


図9 熊本市の時系列予報


アウル教授 「繰り返しになるが、熊本県では朝9時頃まで雨が降り、風も強く吹きそうじゃ。雨が止んだあとも風は残る可能性がある。気温は日中20℃近くとなるが、夕方以降は朝よりも気温が下がってくる予想じゃ。これは寒冷前線の後ろに控える寒気が入ってくるためじゃ。少しひんやり感じるかもしれないので夜は一枚多く服を着ると良いのではなかろうか。」

図10 熊本県の週間予報

アウル教授 「これから1週間は雨と晴れが代わる代わる2日ごとくらいにやってくるという予想じゃ。気温は、寒気が入る明日は少し低めじゃが、それ以外は25℃前後まで上がり汗ばむ陽気になる予想じゃ。屋外での作業の際は水分補給もこまめにとるようにしよう。」
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アシヤッコ

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