3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年05月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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5月最後は北日本で大雷雨の可能性(2016年5月31日)


■お天気メモ■
・上空に強い寒気を持った低気圧(寒冷渦)が北日本に接近、明日にかけて通過。この影響で北日本の大気は非常に不安定に。 
・気温の上がる午後以降、北日本の発雷確率が上昇。70%超えで発雷するところも。
・北日本は天気急変に注意。落雷や突風、強風、激しい雨や雹が降る可能性あり。(気象情報による注意喚起あり)         
・この寒気の影響は関東北部内陸以北で注意。東日本も午後は雲のやや多めの予想。
・西日本ほど今日も晴れて真夏日に。熱中症注意。
・沖縄も今日は梅雨の中休み。 

生徒 「昨日は肌寒い一日でしたね。」

アウル教授 「日中もほとんど気温の上がらなかった東京は、半袖では寒かっただろう。周りでも、寒いという声が聞かれた。今日は気温の方は戻ってきそうじゃ。ただ、天気はそこまで良くない。」

図1 深夜0時の赤外衛星画像

アウル教授 「今日注目したいのは緑で囲った部分にある雲。1枚の画像だけからはわかりにくいかもしれんが、気になる方は気象庁hpで、何枚かの衛星画像を時間を追って見てみるとよくわかるじゃろう。この雲は反時計回りに回転していることがわかる。この円の主に東側で雲が発生し、それが流されてコンマ状の雲を作り出しておる。この雲がなんなのか、天気図を見てみよう。」

図2 30日夜の天気図

生徒 「雲のあると思われる場所には低気圧がありますが、前線などはないですね。」

アウル教授 「雲の分布からしても前線を伴うような大きな低気圧には見えない。しかし、これぞ"山椒は小粒でもピリリと辛い"の象徴とも言える低気圧なのじゃ。」

生徒 「つまり、小さい低気圧だけど油断できないということですね。」

アウル教授 「種明かしをしてしまえば、この低気圧は今まで何度も出てきた寒冷渦じゃ。上空に寒気を伴った低気圧で、寒気は冷たい空気で重たい空気なはずじゃ。つまり、地面に行けば行くほどこの重たい空気の影響で気圧が大きく上がってくる。逆に上空に行くほど気圧の下がり方が大きく、上空ほど低気圧が強いのじゃ。このために地上天気図では小さな低気圧としてしか描かれないが、上空は強い低気圧になっているのじゃ。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「この低気圧は夜にかけて北海道に近づいていき、通過していく予想ですね。こうなると北日本を中心に上空寒気が入って大気の状態が不安定になりそうですね。」

アウル教授 「上空の寒気が入るとなぜ大気の状態が不安定になるかというと、地上と上空の気温差が大きくなるからじゃ。この時、地上の気温は上空より高いから、暖かい空気が地上に、冷たい空気が上空にあるという状況になる。冷房を天井に設置するものだし、お風呂は1番風呂で底の方がぬるいことからも、暖かい空気は下から上に、冷たい空気は上から下に行く性質があることは知っておるじゃろう。これを対流という。この対流は暖かい空気と冷たい空気の温度差が大きければ大きいほど強く起きる。対流こそが雲を作るわけで、強い対流からは発達した雨雲ができるのじゃ。だから、大気の状態が不安定というのじゃ。」

生徒 「今日はどの地域で注意が必要ですか?」

アウル教授 「今日は北海道は朝から、東北は午後から広い範囲で雨になってくる予想じゃが、今言ったように発達した雨雲ができやすいので雷を伴ったり、激しく降ったり、雹が降る可能性が高くなっておる。下の図は発雷確率というもので、気象庁が発表しているものではあるが、HPには書かれていない。」

図4 夕方の発雷確率

アウル教授 「東北北部や北海道西部では発雷確率が70%を超えているようなところもあり、ほぼ間違いなく雷がなるという気持ちでいた方がいいかもしれん。雷鳴がしたときは、頑丈な建物内で雷が収まるまで待機することが大切じゃ。特に夕方は帰宅時間帯に重なり、交通機関が乱れるかもしれんが、不用意に屋外を歩いたり、木のそばを通ったりすると危険じゃ。屋内でも窓やコンセントからは離れよう。雷への注意は夕方だけではなく、今日日中通じて必要じゃが、一番発雷確率が高い時間帯がこの夕方のようじゃ。」

生徒 「新潟県や関東北部でも20%くらいの発雷確率となっていますね。」

アウル教授 「上空寒気の中心は北日本なので南へ行くほど雷の可能性というのは低くなってくるが、その南端に当たる関東北部内陸や北陸東部ではところによって雷雲が発生するかもしれん。空の変化に注意したい。」

生徒 「低気圧はやや発達しながら北海道にやってきて、東の高気圧との間では特に等圧線が混み合ってくるようですから、風も次第に強まってきそうですね。」

アウル教授 「雷もなって、雨も降って、風も強いと、外出は危険じゃろう。帰りが遅くなるとしても、雷が過ぎるまでは屋内退避じゃ。ちなみに雷の落雷情報などは電力会社のHPや、気象庁HPの雷ナウキャストで見ることができるのでこちらをチェックすると良いじゃろう。」

生徒 「西日本方面は今日も良く晴れそうですか?」

アウル教授 「九州の西には高気圧があって、高気圧に近い九州ほど今日も晴れて気温は30℃近くが予想されておる。沖縄の前線も今日は活動が弱く梅雨の中休みとなりそうじゃ。東日本方面は、雷雨にならないところでも、上空の気温がやや低く、大気の状態がやや不安定なために、完全な晴れというよりは雲が多めの空が予想されておる。」

図5 今日の天気予報

アウル教授 「今日の快晴度は、九州>中国四国>近畿>東日本>北日本(雷雨)という具合に西ほど晴れ渡る予想じゃ。これに対応して気温も西ほど高い。30℃を超えて真夏日となるところも予想されておる。関東は、雲は多めじゃが、昨日と違って日差しも多少あるので、気温はまた平年並みに戻りそうじゃ。」

関東は4月並みの気温で肌寒い雨。今日は一枚多めで。(2016年5月30日)


■お天気メモ■
・日本の南を前線と低気圧が東へ進んできている。雨の範囲は東日本へ。
・西日本は高気圧に覆われて天気は回復へ。気温も上がり初夏が戻る。
・関東は日中、風向きが北に。また雨や曇りが続き、気温は20℃近くまでしか上がらない予想。4月並みの気温に逆戻り。 
・北日本の雨は午後から局地的だが、明日からは北日本で雷雨警戒。

生徒 「昨日は東京は比較的晴れて気温が上がり暑くなりました。とうとう初冷房をつけてしまいました。」

アウル教授 「おやおや。とうとう冷房シーズンインですかい。ただ、今日は肌寒く感じるような天気になりそうじゃ。冷房をかけたままだと風邪をひいてしまうぞ。」

図1 昨夜23時の赤外衛星画像

アウル教授 「今日も衛星画像から入っていこう。緑のラインは昨日同様上空のジェット気流で、前線による雲の北限の目安と言える。」

生徒 「それにしても東北や北海道にもかなり雲がかかっているように見えますね。」

アウル教授 「この雲は前線とはまた別の雲と思われる。それは天気図を見ると見えてきそうじゃ。」

図2 昨夜の天気図

アウル教授 「まず、日本の南には梅雨前線が横たわっていて、この雲が衛星画像のジェット気流のあたりまで広がっておる。一方で、北海道と日本の東にはそれぞれ高気圧があって、その間の三陸沖から東北にかけては弱い気圧の谷になっておるのじゃ(青い二重線)。ただ、前線によって南からの湿った空気はかなり少なくなっているので、ほとんど雲だけで雨は降っておらん。一方で、前線に伴う雲は雨雲を多く含んでおる。」

生徒 「今日は雨の中心が東日本へ移ってくるのでしょうか?」

アウル教授 「今後の天気図と、ジェット気流の様子を見てみよう。」

図3 今後の予想天気図とジェット気流の推定位置

生徒 「朝の時点ですが、低気圧は東海沖まで進んできて、ジェット気流も近畿あたりで南に下がっていますね。」

アウル教授 「低気圧の西側にあたる西日本では、風向きが北になり、湿った空気は入らなくなる。また、西には高気圧も控えており、天気は回復していきそうじゃ。九州や中国、四国の雨は朝まで、その後午前中から日差しが戻ってきそうじゃ。一方で近畿の雨は昼前までで、その後も雲がやや多い予想じゃ。これはジェット気流が南に膨らんだ部分というのは上空に寒気がある部分でもあり、大気の状態がやや不安定な状況が続く上、朝まで降った雨によって空気が湿っているために雲ができやすいのじゃ。ただ、北からの乾燥した空気が入ってくるため新たな雨雲発生は予想されておらん。西日本は朝の通勤通学時間帯は雨が残る可能性があるが、帰りには止んでいるので今日は傘の忘れに注意したい。」

生徒 「東日本はこれから雨雲が近づいてきますね。」

アウル教授 「それによく見ると夜にはジェット気流の南への膨らみが低気圧を追い越していることがわかる。つまり日中はほぼ並行するということじゃ。これが何を意味するか。ジェット気流は前線による雲の北限であると同時に、南へ膨らむと上空に寒気があることも意味する。ジェット気流は暖かい空気と冷たい空気の上空の境目(上空の前線)でもあるからじゃ。近畿のように、低気圧が離れてから上空の寒気がやってきても、もう地面は乾いた空気がはいっているのでこれ以上大気が不安定になって行くことはない。しかし、東日本のように、低気圧とほぼ同時に上空寒気がやってくると、まだ湿った空気がたっぷりあるので、できた雨雲が発達しやすいのじゃ。今日は雨の降り方に注意したい。低気圧が南を通過する夜まで関東では雨が降りやすい状況が続く。」

生徒 「今日は関東で気温が昨日に比べてグッと下がる予想ですね。」

アウル教授 「低気圧が風向きが南から東、北へと変わってくる。低気圧が過ぎた後は北風で天気回復というパターンが多いが、ここでの風の変化は低気圧が近づく直線の話をしておるので、北寄りに変わってきたからといって天気が回復するわけではない。ただ、北寄りの風に乗って気温の低い空気は入ってくる。今日の関東は朝には北東の風に変わってくる予想じゃ。雨も続く。北東の風によりややや冷たい空気も入ってくる。このために日中もほとんど気温が上がってこない予想じゃ。今日は昨日と比べて7、8℃下がり、肌寒く感じそうじゃ。長袖でちょうどいいくらいかもしれんのう。」

図4 今日の天気予報


アウル教授 「九州や中国四国は晴れてくるので30℃近くまで上がる予想じゃ。近畿は雨は止むものの雲が多いので他の西日本に比べればやや低めじゃ。それでも25℃を超えて暑く感じるかもしれん。東京は19℃とここ最近からは大きく下がるので注意したい。」

晴れのち雨。下り坂のポイントは上空ジェット気流。(2016年5月29日)


■お天気メモ■
・天気は西から下り坂。日本の南を前線上の低気圧が近づいてきた。
・この低気圧周辺で特に大雨に注意。昨日中国大陸上にあった熱帯低気圧による湿った空気によって発達した雨雲による激しい雨、雷に注意。
・ 九州南部や奄美で今日は雨量が多くなる予想。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水にも注意。
・低気圧は発達しながら南海上を進む予想。風も強まってくる。 

生徒 「昨日は結局梅雨入り発表はどこもありませんでしたね。」

アウル教授 「気象台は今回の雨は一時的な梅雨前線の北上と見ているのかもしれん。だが、今日も九州を中心に雨が降り、大雨に警戒な天気が続く。」

図1 午前5時30分の赤外衛星画像

生徒 「今朝の東京は日差しが出て晴れていますが、衛星画像でも雲が取れている様子がわかりますね。」

アウル教授 「昨日は帯状の雲に覆われやすかった本州も、一時的に雲が南へ下がっておる。この原因は上空の偏西風(ジェット気流)じゃ。その流れを緑の線で書いておる。ちょうど雲の北の境界にジェット気流がある。というのも、前線付近でできた雲はこのジェット気流の緯度までは北へ広がるが、ここで強い西風によって東へ流されるため、それ以上北には流れ込めないのじゃ。こうしてジェット気流を境に南側に帯状の雲が広がるというわけじゃ。」

生徒 「朝鮮半島は、ジェット気流より北なのに雲が広がっていますね。」

アウル教授 「あくまでもジェット気流より南にある前線で発生した雲の話で、ジェット気流より北に低気圧があったりした場合は当然雲が広がることになる。ただ、天気図を見ると本州は高気圧に覆われておる。このため東日本、北日本ほど晴れのスタートとなる。」

図2 29日3時の天気図

生徒 「九州南部に前線が伸びてきましたね。」

アウル教授 「先ほどのジェット気流の位置を見ると、九州付近は北へ盛り上がっていることがわかる。この部分は雨雲も北へ盛り上がっていて、このために九州では雨が降り始めているようじゃ。この後の天気図とジェット気流の位置を見ていこう。」

図3 今後の予想天気図とジェット気流の位置

生徒 「まず今夜ですが、ジェット気流は本州で北に盛り上がってきますね。」

アウル教授 「低気圧や高気圧が西から東へ動くようにジェット気流の北への盛り上がりというのも西から東へ進む。朝の時点で九州付近で盛り上がっていたジェット気流は夜には本州で盛り上がるというわけじゃ。」

生徒 「天気図を見ると前線上の低気圧が九州まで進んでくるようですね。」

アウル教授 「前線上の低気圧というのは前線の中でも活発な雨雲ができる。それから昨日を思い出して欲しい。中国大陸上には台風のなりそこないである熱帯低気圧があった。この熱帯低気圧が運んできた湿った空気が前線と合体して東へ進んできておる。このために前線活動はただでさえ活発なのじゃ。そこへ前線上低気圧がやってくるわけじゃから、当然、大雨が心配される。今日は九州や奄美を中心に総雨量が120〜150mmの大雨となる予想じゃ。」

生徒 「ジェット気流の位置まで雲が広がるということは本州でも雨が降ってくるのでしょうか?」

アウル教授 「ジェット気流が北へ盛り上がってくると同時に雲も盛り上がってくるので西から雲が広がり雨が降ってくる。今日午前中は北海道から東海で晴れ間が広がる予想じゃが、近畿以西では雲が広がり始める。図1のジェット気流を見ると近畿以西でジェット気流の南に位置するためじゃ。その中でも九州と四国で雨が降る予想じゃ。午後になると雲の範囲はさらに東へ、雨の範囲も東へ広がる。夕方には近畿全域まで雨雲が広がり、関東も雲優勢となってくる予想じゃ。そして夜になると北日本も雲優勢となり、雨は中部地方で、さらに夜遅くには関東でも雨が降り出してくる予想じゃ。ちょうど今夜のジェット気流の位置が関東あたりを通っており、雨の分布ほぼ一致する。」

生徒 「今日はお出かけされる方、傘が必要なところが多くなってきそうですね。」

アウル教授 「明日にかけて前線上の低気圧は本州の南を進んでいく予想じゃ。ジェット気流は複雑なカーブを描くようになるが、今夜のジェット気流の盛り上がりが、東へ抜け、その西の盛り下がりが本州にやってきたと思えば、やはり西から東へ動いているとも取れる。ただ、このカーブの南北幅が大きくなっているだけじゃ。そして低気圧のすぐ西では大きく南へ下がっておる。これは低気圧通過後の天気回復を表しており、明日は西日本では天気回復する予想じゃ。一方で、東日本、とりわけ関東ではジェット気流が盛り上がった部分にあり、明日にかけても雨が降りやすい予想じゃ。雨の降り方にも注意したい。」

生徒 「低気圧の中心気圧を見ていくとやや発達していくことがわかりますね。次第に風も強まってきそうですね。強風や高波にも注意したいところです。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「これまで見てきたように、西日本は曇り(午前)のち雨(午後)、東日本は晴れ(午前)のち曇り(午後)のち雨(夜)となる。西日本は朝から雨のところもあるがのう。気温は西日本ほど低く、20〜25℃、東日本は25〜30℃が予想されておる。」

日中は関東以西で雲優勢。九州四国は雨のところも。梅雨入り?(2016年5月28日)


■お天気メモ■
・九州南部の緯度まで梅雨前線が北上。九州や四国を中心に雨雲広がる。九州南部で梅雨入り近い?
・本州は日中、高気圧でも低気圧でもない場。前線付近で発生した上空の雲に覆われやすい。
・夜には本州で高気圧が発生。夕方以降は本州で晴れ間が広がる。
・北海道は上空寒気の影響で大気不安定。地上の気温が上がる午後以降は急な雨に注意。
・中国大陸に熱帯低気圧出現。台風にはならないが、前線に向かって湿った空気を供給し、前線付近での大雨に注意。 

生徒 「今朝の東京は雲に覆われて日差しがありませんね。」

アウル教授 「まずは雲の様子を見てみよう。」

図1 午前8時30分の赤外衛星画像

生徒 「本州上空は東西に伸びる帯状の雲がかかっていますね。」

アウル教授 「天気図も見てみよう。」


アウル教授 「帯状の雲と聞くと前線を想像される方も多いかと思うが、前線がかかっておるわけではない。ただ、日本全体を見ると中国大陸中部に高気圧、日本のはるか東にも高気圧があって、日本全域が緩やかな気圧の谷場となっておる。日本付近に低気圧が多くあることからもわかる。九州南部に伸びてきた前線付近で発生した雲が、この気圧の谷に流れてきて帯状の雲がつくられておるのじゃ。雲としては上空高いところの雲主体ではあるが、所々で雨も降らせておるようじゃ。」

生徒 「今日は雨の心配がありますか?」

アウル教授 「降水確率としては10〜20%程度であるが、今見たようにこの帯状の雲の一部では雨雲が観測されておる。まとまった雨にはならんが、ぱらっとにわか雨の降る可能性はあると言えそうじゃ。この雨の降る確率は西日本ほど高くなる。」

生徒 「九州や四国では雨マークが付いていますね。」

アウル教授 「こちらではぱらっとにわか雨ではなく、比較的まとまった雨となる予想じゃ。梅雨前線が九州南部まで北上してきておる。前線本体の雨雲がかかるためじゃ。雨足が強まったり雷を伴うこともある。大雨に注意が必要で、九州南部では夕方までに100mmが予想されておる。」

生徒 「そろそろ九州や四国は梅雨入りでしょうか?」

アウル教授 「九州南部は平年5月31日に梅雨入りしており、3日ほど早いが、これから2、3日前線による雨が続くといいことで梅雨入り発表の可能性が高いかもしれん。九州北部や四国は6月5日が平年じゃが、こちらも2、3日前線による雨が続く予想なので、場合によっては一緒に梅雨入りするかもそれんのう。」

図2 今夜の予想天気図

生徒 「今夜になると高気圧に覆われる本州ですね。」

アウル教授 「この高気圧は西から移動してきたというよりは本州付近で発生する。つまり日中、本州は次第に高気圧かしてくるということじゃ。本州は先ほど述べたように弱い気圧の谷で雲が広がっておるが、この雲は午後以降ゆっくり取れてきて北から晴れが広がってくる予想じゃ。夕方以降は関東〜近畿で晴れ間が広がりそうじゃが、日中は雲優勢なため、あまり晴れた気にはならんかもしれんのう。夕焼けが臨める程度じゃろうか。」

生徒 「沖縄は今日も晴れですか。」

アウル教授 「そうじゃのう。前線が北上して離れているため今週末は晴れる予想じゃ。ただ、来週からはまた雨が予想されておる。ということはこのタイミングでまた前線は南へ下がることになる。この予想を踏まえて、九州や四国の予報官は梅雨入りかどうかを判断することになるじゃろう。」

生徒 「中国大陸上には熱帯低気圧が見えていますね。」

アウル教授 「数日前に南シナ海で発生した熱帯低気圧が中国大陸に上陸したものじゃ。今年はまだ台風が発生しておらず、いよいよ台風1号発生かとも思ったが、台風になることなく大陸に上陸した。今後台風になる可能性はほぼ0になったわけじゃが、この熱帯低気圧が南から運んできた非常に湿った空気が大陸上で前線に供給されておる。その雨雲が東に流れてくるため、九州では明日以降、また雨の降り方に注意が必要になりそうじゃ。」

アウル教授 「北海道上空にはやや強い寒気が流れ込む予想じゃ。日中は、北日本に関しては今日は朝から晴れて、気温が上がってくるため、上空と地上の気温差が大きくなってくる。気温差が大きいほど暖かい空気は上空へ、冷たい空気は地上へという対流が起きやすくなるので、雨雲が発生しやすくなる。気温の上がる午後以降は急な雨や落雷、突風に注意したい。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「雲優勢なため気温はやや低めじゃ。25℃前後で、一時期に比べれば低めじゃ。逆に晴れる北海道は気温高めで、九州とそう変わらない気温が予想されておる。この高い気温が大気を不安定にするのじゃ。」

今日は北日本や東日本で雨の降り方注意。(2016年5月27日)


■お天気メモ■
・日本海の前線は寒冷前線に変わる気配。活動が活発化しており、北日本で雨の降り方や落雷、突風注意。
・東海沖には低気圧があって、ゆっくり東へ進んでいる。東海や関東ではこの低気圧による雨が長く降る予想。雨の降り方と大雨に注意。
・北海道は午後以降、上空の寒気が入り大気の状態がやや不安定に。午前中の雨による湿った空気のために、午後以降も所々で雨が降る予想。落雷注意。 
・梅雨前線は夜に再び東から伸びてくる。日中は沖縄も前線から離れていて、小康状態。
・西日本は午後以降天気が一旦回復するも、前線接近や気圧の谷のために九州は雲が広がりやすい。

生徒 「公共施設では冷房が強くなり始めました。場所によっては、寒いほどです。」

アウル教授 「気温が高い日が増えてきたことで、電車やスーパー、学校、会社など冷房の設定を低くしてきているところも多そうじゃのう。ただ、人によっては寒いくらいということもあろう。風邪をひかないように気をつけたい。」

生徒 「寒いのが苦手な方は服装調整できるものがあるといいですね。」

アウル教授 「今日は、西日本ほど気温が上がるので、服装調節が大変じゃ。東日本や北日本では暑さよりも雨の降り方に注意したい一日となりそうじゃ。」

図1 26日夜の天気図

図2 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「日本海には前線がありますが、昨日は活動があまり活発でなく雨雲もほとんどありませんでした。しかしこの時間、日本海側には北海道から北陸を中心に帯状の雨雲(緑で囲った部分)がかかっていますね。」

アウル教授 「前線の活動が活発になってきておるようじゃ。北海道の南の海上など発達した雨雲からは落雷も多数発生しておるようじゃ。前線の活動が活発になってきたことから、この前線は寒冷前線と温暖前線に変わろうとしているように思える。」

生徒 「停滞前線よりも寒冷前線の方が、帯状の発達した雨雲を伴うことが多いんでしたね。」

アウル教授 「これから前線は太平洋側まで下がっていく予想じゃ。つまり北から発達した雨雲が降りてくる。同時に東へも進むので全体的には南東方向へ進む。通過した地域は基本的には乾燥した空気に覆われて天気は回復へと向かう。」

生徒 「太平洋側には前線とは別に低気圧が発生していますね。小さいですが、この低気圧に伴うものと思われる雨雲が東海地方にかかっていますね。」

アウル教授 「小さい低気圧を侮るなかれ。この低気圧は東側で、本州に湿った南風をもたらす役割を果たしておる。前線活動を活発にするだけでなく、低気圧の東側でも雨雲が発生しておる。このあと低気圧は東へ進んでいく予想ではあるが、速度が遅い。いずれ、日本海側から降りてくる寒冷前線による雨雲と合体することで、東海や関東の太平洋側で激しい雨になる恐れがある。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「具体的にいつ注意すればいいのでしょうか?」

アウル教授 「北陸や東北の日本海側は朝9時の予想ではもう前線が通過しておる。そのため、この時間はもう雨が上がってくる予想じゃ。ということで朝まで雨の降り方に警戒したい。逆に東北や関東、東海の太平洋側は朝には全域で雨が降り出す予想じゃ。朝の通勤通学の時間帯は広い範囲で傘が必要になりそうじゃ。関東の雨のピークが午前中なので、通勤通学時間帯も含め午前中の雨の降り方には注意したい。北のほう(東北太平洋側)と西の方(東海)から雨雲は抜けてくるが、低気圧と前線の影響が最後まで残る関東南部では夕方ごろにかけて雨が降りやすい状況が続くという予想になっておる。」

生徒 「西日本方面は今日は晴れる所が多いのでしょうか?」

アウル教授 「次第に高気圧がやってくるため、日中は日差しの出るところもあるという予想じゃ。しかし、今夜の予想天気図を見ると、1つ1つの高気圧は小さく、その間には弱い気圧の谷があるようじゃ。このため九州では今日は雲が広がりやすい予想じゃ。」

生徒 「沖縄の梅雨はどうでしょうか?」

アウル教授 「天気図を見ると沖縄奄美は梅雨前線からやや離れた位置にある。このため今日は沖縄や奄美も晴れ優勢の日中となる予想じゃ。」

アウル教授 「北海道じゃが、上空に弱い寒気が午後以降入ってくるため大気の状態がやや不安定になる予想じゃ。それまでに降った雨で空気が湿っていればそれが再び雨雲となって雨を降らせる可能性がある。現時点では内陸部を中心に所々で午後以降の雨が予想されておる。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「次第に天気回復してくる西日本ほど今日は最高気温が高い。また、朝は全国的にまだ雲が多めであるため、朝の最低気温は高めという予想じゃ。」
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