3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年05月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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あわや梅雨入り?前線はこれから南下していく。(2016年5月26日)


■お天気メモ■
・日本海の前線は南下しながら、東へ進む。前線に向かって湿った南風。前線付近で大雨注意。雨雲は西日本から東日本、東北へと広がる。
・東シナ海の高気圧のために、前線は四国沖で折れ曲がる。前線の折れ曲がりは警戒区域。四国では雨の降り方に注意。 

生徒 「天気図を見ると前線が日本海まで北上しました。昨日の予想では本当に前線がそこまで上がるのかと思いましたが、上がりましたね。舞うで梅雨入り後のような天気図ですね。」

アウル教授 「ただ、一時的なものとみておる。気象台も梅雨入りの発表は行っておらん。」

図1 25日夜の天気図

アウル教授 「赤い矢印は高気圧や低気圧を回る風が前線に向かってどのように吹いているかを書いたものじゃ。本州を中心に東の高気圧を回る南風で湿った風が入ってきておる。一方で日本海には北の低気圧を回る西〜北寄りの風が吹いておる。この2つの風がぶつかり合う部分に前線が発生しておるのじゃ。」

生徒 「前線付近にはそれほど雨雲がないような気がします。雨雲は九州の東に発生した低気圧部分が中心ですね。」

アウル教授 「現時点では前線活動が活発でないようじゃが、今日は前線付近で雨雲も発生してくる。というのは前線が南へ下がるとともに、こうなると停滞前線ではなく寒冷前線になるからじゃ。」

生徒 「前線が南へ下がってくるのはなぜですか?」

アウル教授 「東の高気圧は次第に日本から離れていく。そうなると南風は弱まってくる。停滞前線とは前線を挟んで2つの風あるいは空気が拮抗しているような場合であるが、南風が弱まることで北から南へと下がる動きができるためじゃ。さらに、東シナ海には高気圧がある。この高気圧を回る風により九州付近で北寄りの風が強くなる。結果、この部分の前線が大きく南へ折れる形となるのじゃ。」

生徒 「前線の折れ曲がりは強い雨警戒エリアでしたね。」

アウル教授 「その通りじゃ。前線が折れ曲がった部分は、風が反時計回りに回るため、低気圧があると言える。九州の東に発生した低気圧も、西と東の高気圧の間にあってちょうど風が反時計回りに回る部分にできておる。このような場所では雨雲が他の部分より発達する可能性がある。今日は特に四国で雨の降り方に注意が必要じゃ。」

図2 今後の予想天気図

アウル教授 「その他の部分でも停滞前線が寒冷前線ヘと変わってくるので雨の降り方に気をつけたい。」

生徒 「停滞前線が寒冷前線に変わるとどうして雨雲がより発達するのですか?」

アウル教授 「前線部分で風がぶつかり合っているわけじゃが、停滞前線は単にぶつかるだけじゃ。しかし寒冷前線は、北から南へと動くため、北風がより強い状態で南風にぶつかる。当然北風が強い方がぶつかった時の南風の受ける衝撃は大きい。勢いよく上へ(上空へ)飛ばされるため、より強い上昇気流ができるためじゃ。」

生徒 「具体的にどの地域で今日は雨が降るのでしょうか?」

アウル教授 「朝は、四国を中心に中国や近畿など西日本で雨が降る地域が多い。また、前線に近い東北日本海側や北陸でも一部雨の予想じゃ。一方で東日本太平洋側や北海道は曇りや晴れが多い予想じゃ。午後以降は雨雲は東へ広がり、夕方には東海や北陸、関東北部などで雨の可能性がある。そして夜になると東北や甲信、関東南部でも雨が降ってくる予想じゃ。おかえりが遅いほど傘が必要になるかもしれん。一方で夜になると九州から天気は回復へと向かう。」

生徒 「等圧線間隔は北日本で狭めですね。」

アウル教授 「北日本は高気圧と低気圧の間で引き続き強風に注意したい。昨日は関東でも風がやや強めであったが今日も10m/s程度の風が吹く予想もある。北日本だけでなく東日本もやや強い風の恐れがある。」

生徒 「明日の朝になると大陸から次の前線が見え始めますね。これが本来の梅雨前線でしょうね。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「朝の気温が高く、最低気温20℃超えが多く予想されておる。やや寝苦しい時期になってきたのかもしれん。」

半分お手上げ。今日は西と北から雨雲広がる。明日は…?(2016年5月25日)


■お天気メモ■
・ライン状の雨雲が通過中。書かれていない寒冷前線?今日は関東以外で雨が降りやすい。
・梅雨前線消滅?分裂?前線書かれていなくても南西諸島は今日も雨の予想。
・明日は梅雨前線ジャンプ?今後の天気が読み取れない。 

生徒 「随分と浮かない顔をされていますね。」

アウル教授 「そうなのじゃ。今日から明日にかけての天気がうまく理解できず、壁にぶつかっておる。今日は整理しながら考えていきたい。」


アウル教授 「まず私を悩ませているのは突然梅雨前線が消えてしまったことじゃ。」

生徒 「あれま。沖縄の前線がなくなってしまっていますね。でも沖縄周辺には雨雲があって、前線はありそうな気もしますねどね。」

アウル教授 「そうなのじゃ。沖縄のやや東には等圧線が、ここに前線を引いてくれと言わんばかりにカーブして気圧の谷を作っておる。ちなみにこれは先日まで沖縄上空にあった寒冷渦によるものと思われる。」

生徒 「では、沖縄の雨はこれとは関係ないのですか?」

アウル教授 「寒冷渦部分の気圧の谷は、日本のはるか南からやってくる南風と、日本の東の高気圧を回る東風がぶつかる部分にできておるようじゃ。一方で南西諸島は日本のはるか南からの風と、東シナ海の高気圧を回る北寄りの風とのぶつかる部分にあるようで、当初の梅雨前線は西と東に分かれたとも捉えられる。」

生徒 「日本海沿岸に沿って雨雲が伸びていますね。」

アウル教授 「その雨雲の位置こそが第2の悩みじゃ。天気図を見るとこちらもまた大陸の低気圧の南に、前線を引いてくれと言わんばかりの気圧の谷が伸びておる。が、この気圧の谷と雨雲の分布は一致していない。ここは、大陸の低気圧を回る西寄りの風と、日本の東の高気圧を回る南風がぶつかる部分にあるのであろうが、天気図と雨雲の位置は腑に落ちない。」

生徒 「んー。なかなかに難しいですね。」

アウル教授 「そればかりではない。さらに頭を悩ませているのが今後の予想天気図じゃ。」

図2 今後の予想天気図


アウル教授 「朝には梅雨前線がまるでずっとあったかのように書かれておる。かと思えば今夜から明日の朝にかけては前線が一気に日本海まで飛んでいて、まるで沖縄は梅雨明け、本州は東北南部まで梅雨入りのような天気図になっておる。なぜ突然日本海まで飛ぶのか、理解に苦しんでおるのじゃ。」

アウル教授 「というわけで今日は深くは語れない。日本海の気圧の谷に伴う雨は東へと移動していくが、雨の帯の向きが北東〜南西方向に伸びているため、西日本と北日本で先に降り出しておる。東へ進むにつれ、西日本の雨は東へ、北日本の雨は南へと進んでいく。結局、一番最後まで雨が到達しない関東では今日は雨を免れるという予想じゃ。その他の地域では雨が降ってくる。雨の降り方が一時的に強まったり雷を伴う可能性もある。また、天気図を見ると北日本ほど等圧線が混み合っているのがわかる。大陸の低気圧と東の高気圧の間で気圧差が大きいためじゃ。北日本ほど強風や高波にも注意したい。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「昨日の九州の雨の降り出し予想から調子が狂ってきているようにも思える。今日は他の予報士さんの解説などを見て勉強したい。」

夜も熱中症に注意。次第に湿度が増し、むしむしした暑さに。(2016年5月24日)


■お天気メモ■
・ようやく高気圧は東へ退散傾向。変わって湿った空気が入りやすくなる。九州では朝から雨が降り出す。
・昼過ぎまでは日差しも出る東日本を中心に今日も暑い天気に。
・夜には寒冷前線に近い気圧の谷が接近。湿った空気と合わさり、大気の状態は非常に不安定へ。雨が強く降る可能性も。
・沖縄の梅雨前線は、夜にかけて沖縄本島付近まで北上。日中は晴れる沖縄本島も夜は曇りや雨の予想。 

生徒 「締め切った室内では夜になっても気温が高いままですね。かといって窓を開けたまま寝るとまだ風邪をひきかねない季節でもあり、快適な睡眠を得るためにも工夫が必要な時期ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。下の図は昨日のマイルームの気温推移を表しておるが、外は20℃を下回るように気温でも、締め切った室内では日中の暑さが残り25℃以上の室内熱帯夜になってきておる。寝る前に一度空気を入れ替えるというのも一つの手かもしれんのう。」

図1 昨夜を含む気温変化(室内)

生徒 「昨日までは湿度が低めのカラッとした晴れでしたが今日は湿度も上がってきてむしむししてくるということですか。」

アウル 「ようやく日本を覆っていた高気圧は東へ抜けつつある状況じゃ。しかし、高気圧が抜けるということは晴れともお別れということでもある。これからは湿った南風が入ってくるようになり、雲が多くなってくる。早くも九州では朝から雨のところが出てくるという予想じゃ。」

図2 23日夜の天気図

生徒 「沖縄の前線はこの時間ぐっと南に下がって先島諸島付近ですね。」

アウル教授 「沖縄本島地方では一旦雨も止み晴れているようじゃ。今日日中は沖縄本島地方では晴れ間が広がり梅雨の中休み、これぞ"さつきばれ"になるという予想じゃ。しかし前線はゆっくり北上してきて今夜には沖縄本島の緯度までやってくる。というより沖縄付近で前線がぐっと盛り上がってくる。前線の盛り上がりは前線上の低気圧の卵でもあるから、こうなると沖縄本島でも雲が広がりやすくなったり、雨が降りやすくなる。」

生徒 「昨日までは沖縄にも寒冷渦があって上空寒気の影響で大気の状態は不安定でしたね。」

アウル教授 「沖縄の上空寒気はほとんど抜けた。前線の折れ曲がりも東の海上へ抜けた。雨の主体は沖縄から東へ移っておる。しかし、前線のかかる先島諸島を中心に所々で小さいながらも発達した雨雲があるのでこれらが通過するときは雨が強く降ったり雷がなる可能性はある。また、夜にかけて前線が盛り上がっていくということで、夜ほど、そして明日にかけてまたまとまった雨になってくるという予想じゃ。沖縄本島の夜の降水確率は40%とやや高めじゃ。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「高気圧が抜けてくると湿った空気が入ってくるというのはいつものパターンですね。雨入る頃から降ってくるのでしょうか?」

アウル教授 「高気圧は、昼前にかけて西日本から抜けていく。一番早く抜ける九州では未明には抜けて朝には雨が降り出すところも出てくるが、東にいくほど抜ける時間は遅く、近畿周辺では朝はまだ日差しも出る予想じゃ。その後次第に雲が広がってきて、午後以降は中国四国でも一部で雨が降ってくる予想じゃ。ただ、この雨はどちらかというとまばらな雨で降らないところもある予想じゃ。続いて東日本や北日本は昼過ぎまで高気圧に覆われて日差しもたっぷりありそうじゃ。その分気温も上がり、東海や関東では今日も真夏日となる恐れがある。引き続き熱中症に注意したい。夕方以降は広く雲に覆われてくる予想じゃ。」

生徒 「西日本方面も曇るといえど気温はそれほど低いわけでもなさそうですね。」

アウル教授 「南風が入るからのう。気温が下がることはあまりなく、真夏日にはならないとしても真夏日一歩手前まで気温が上がってくる可能性がある。それに湿った空気も入ってくるわけで、湿度が上がってむしむしとした暑さになってきそうじゃ。梅雨っぽい体感かのう。」

生徒 「今回の雨はまばらということですね。」

アウル教授 「高気圧の抜けた後の湿った空気だけだと雨はまばらじゃ。まとまった雨が降るからにはまとまった上昇気流が必要じゃが、そういうのがまだないためじゃ。しかし、この湿った空気に例えば気圧の谷なんかが近づけばそこでまとまった雨雲ができる。今回も気圧の谷が夜以降近づいてくる予想じゃ。今日はまばらな雨雲も明日はまとまった雨雲ができていくという予想じゃ。」

生徒 「天気図では青い太線や赤い矢印が書かれていますがこれが気圧の谷ですか?」

アウル教授 「そうじゃ。赤い矢印は風の向きを表しておるのじゃが、大陸にある低気圧の周りを回り風と、今まで何度も出てきた南寄りの湿った風、この二つがぶつかるところに気圧の谷ができる。このような気圧の谷(収束線)は、大陸からの乾燥した風と、南からの湿った風のぶつかり合いということで寒冷前線に似た風のぶつかりじゃ。温暖前線がないから前線として描かれないだけで、寒冷前線がやってきたと考えても差し支えなさそうじゃ。」

生徒 「寒冷前線の雨ですから、ライン状のシャープな雨雲ができるということですか?」

アウル教授 「降水モデルではそのような雨雲ができるとしておる。この気圧の谷が、明日明後日と通過していく予想じゃ。今夜の時点で九州のすぐ西にやってくる。この気圧の谷に沿って発達した雨雲ができていくわけじゃから、気圧の谷のやや前面(東側)では、雷を伴った激しい雨に注意していく必要があるというわけじゃ。」

生徒 「ということは特に今夜以降、気圧の谷による雨の降り方に注意したいですね。今日日中はその先行雨が西日本で降りやすくなってくるということですね。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「晴れても曇っても30℃近くまで上がる予想じゃが、西日本ほどむしむしした暑さになってきそうじゃ。今日は西日本方面で次第に雨が降りやすくなってくるので、折り畳み傘のチェックをしておきたい。」

毎日変わらぬ天気図に少し飽きが出てくる頃。 (2016年5月23日)


■お天気メモ■
・気圧配置の変化が遅く、今日も北海道〜九州は高気圧に覆われる。引き続き熱中症警戒レベルの暑さに。
・前線の位置もほとんど変わらず、沖縄や奄美は梅雨空続く。
・沖縄上空には寒気も入っており、大気の状態は非常に不安定。非常に激しい雨や落雷、大雨に注意。 

生徒 「昨日一昨日は絶好のお出かけ日和になりましたね。もう初夏を通り越して真夏のような暑さとなったところもありましたが…」

アウル教授 「そんな中、昨日外を歩いているとこんなものを見つけたぞ。」

図1 昨日の1枚

生徒 「紫陽花ですね。」

アウル教授 「まだ花が咲いていない株も多かったものの、ちらほら咲き始めているようじゃ。梅雨へのカウントダウンをしておるようじゃのう。」

生徒 「紫陽花って紫の漢字を使っているけど色々な色が咲きますね。赤や白など虹のようですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。紫陽花は年によっても色が変化することもあり、とても色彩豊かな花じゃそうじゃ。特に、赤や紫や青というのはそこの土の酸性度を反映しているとか。酸性ほど青く、アルカリ性ほど赤いようじゃ。」

生徒 「ということは写真の紫陽花は青っぽいので、酸性ってことですかね。」

アウル教授 「そうじゃのう。もしかしたら、これは雨の酸性化を反映しているのかもしれんのう。昔はほとんど中性の雨じゃったから紫ぽかったが、雨が酸性化していくと、青いものが増えていくのかもしれんのう。」

生徒 「紫陽花から地球温暖化は想像したくないですね。」

図2 22日夜の天気図

アウル教授 「さて、あまり代わり映えのしない天気図。本州が高気圧、沖縄に前線というここ数日おなじみの状況が続いておる。」

生徒 「全体的に動きがゆっくりですね。これは日本の東に寒冷渦があって、行先をブロックされているからでしたね。」

アウル教授 「その通りじゃ。今日もまだ北海道〜九州にかけては高気圧に覆われてよく晴れる予想じゃ。ここ数日急に気温が高くなってきた。熱中症に十分注意したい。」

生徒 「真夏日が増えてきましたね。水分をしっかり取っていきたいですね。」

アウル教授 「一方で南西諸島方面はやはり梅雨空が続く。前線の位置もやや上下はするものにほとんど同じような場所にとどまり、文字通り停滞する予想じゃ。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「昨日の時点では南西諸島方面にも寒冷渦がありましたね。」

アウル教授 「こちらの寒冷渦、水蒸気が画像でも目立ちにくくはなっておるが、存在しているようじゃ。上空寒気もある。従って沖縄や奄美ははただでさえ大気の状態が不安定なのじゃ。そこにかかる梅雨前線。前線の活動は活発となっておる。深夜0時の時点では先島諸島方面で主に海上ではあるが多数落雷しているようじゃ。今日もこのような発達した雨雲が発生しやすく、激しい雨や落雷、竜巻などの突風に注意が必要じゃ。また、前線があまり動かないことから、雨雲の分布にもあまり変化がなく、従って同じような場所で雨が降り続く可能性がある。今日夕方までに南西諸島で100mmの大雨が予想されておる。」

生徒 「ようやく明日朝のなると高気圧が東へ抜けてくるような感じですね。」

アウル教授 「変わって朝鮮半島の北に進んでくる低気圧が今週の天気崩れをもたらしていくという流れじゃ。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「昨日よりも暑くなるところもあって、東京、名古屋、大阪は軒並み30℃超えの真夏日予想となっておる。北海道は昨日一昨日に比べればやや下がるがそれでも平年は20℃を下回っていることを考えればかなり高い気温じゃ。今日は熱中症に注意したい暑さとなりそうじゃ。」

2つの寒冷渦。間に挟まれた本州は長い晴れ間に。(2016年5月22日)


■お天気メモ■
・関東の東海上に寒冷渦があって昨日は大気不安定だった。今日はこの寒冷渦は離れていく。
・東シナ海にも寒冷渦があって、沖縄や奄美で大気不安定。前線と合わさって激しい雨を降らす恐れも。落雷や突風、激しい雨や大雨に注意。
・高気圧に覆われる北海道から九州は今日も晴れる予想。東日本も含め暑くなり、真夏日となるかも。
・広い範囲で乾燥注意報。火の取り扱いに注意。 

生徒 「昨日は北海道で真夏日となるなど、暑い一日になりましたね。東北などは曇りや雨になったようですが。」

アウル教授 「昨日の東日本は上空に強い寒気があったため、気温が上がってくるとともに大気の状態が不安定となり、曇りや雨となった。夜には雨雲はほとんどなくなってきておる。」

図1 深夜0時の赤外衛星画像

アウル教授 「赤い丸の部分を見ると雲が渦を巻いているのがわかる。これが昨日言った、寒冷渦じゃ。この雲はほとんど上空の雲じゃが、地面が加熱されて暖かくなり、上空と地上の気温差が大きくなる日中はこの上空の雲につけたされる形で雲が発生し、背の高い雲を作る。これが昨日の東北の状況じゃ。夜になると気温も下がってくるので、上空との気温差も小さくなり、雨雲もなくなったというわけじゃ。」

生徒 「昨日も同じような場所にあって、今日もあまり動いていないんですね。」

アウル教授 「寒冷渦は普通の低気圧よりも動きが遅いことが特徴じゃ。前線を伴った低気圧なんかは一日で日本を横断していくことも多いが、寒冷渦は一日経っても同じような場所にあることも多い。移動速度が遅い理由は、寒冷渦を流す風がないからじゃ。実はこの寒冷渦の部分で上空の風は南を回る風と北を回る風にわかれているため、寒冷渦の部分だけ取り残されておるのじゃ。」

生徒 「岩にせかるる滝川の、ですね。」

アウル教授 「われても末に逢むとぞ思う。」

生徒 「お見事!」

アウル教授 「百人一首の時間じゃないんだけどなあ。」

生徒 「衛星画像で緑で囲った部分には何があるんですか?雲も薄くて見にくいですが。」

アウル教授 「実はこれも寒冷渦なのじゃ。関東の東のと比べればまだまだ弱いが、上空に寒気は少し持っておる。次の画像を見るとよくわかる。」

図2 深夜0時の水蒸気画像

生徒 「なんですかこれ?目が二つあるようにも見えます。」

アウル教授 「こも目に見える部分が寒冷渦なのじゃ。この画像は、上空に水蒸気があると白く映る画像じゃ。つまりは上空の雲画像と言える。寒冷渦は主に上空の雲でできておるので、この画像でよく映るのじゃ。」

生徒 「なるほど〜。これなら渦巻きがどこにあるのか一発でわかりますね。」

図3 21日夜の天気図

アウル教授 「ちなみに地上天気図では寒冷渦があることなどわからないことも多い。上空だけの低気圧ということじゃ。」

生徒 「それは危険ですね。気づかない間に上空にやってきているんですね。」

アウル教授 「天気予報などで"上空の寒気が"なんてことを聞いたら寒冷渦の可能性も疑いたいのう。」

生徒 「この寒冷渦は影響ありそうですか?」

アウル教授 「本州への影響はなさそうじゃ。しかし南西諸島や奄美に影響がある。と言うのも、連日梅雨空が続いておる沖縄奄美じゃが、暖かい空気はたっぷり流れ込んでおる。そこに上空の寒気がやってくるわけじゃから当然温度差が大きくなり大気の状態は不安定になる。今日は雨雲がうんと成長して、激しく降ったり雷を伴う可能性が普段以上にあると考えたほうがいいかもしれんのう。連日の雨で総雨量も多くなってきておるかと思うが、今日夕方までに沖縄では120mmの新たな雨が予想されておるので大雨にも注意が必要じゃ。」

図4 今後の予想天気図

生徒 「本州は高気圧に今日も覆われそうですね。」

アウル教授 「日本は西にも東にも寒冷渦がある。寒冷渦は先程言ったように動きが遅いことも特徴じゃ。このためにその間にあたる本州の高気圧もなかなか東へ進めなくなっておるのじゃ。幸か不幸か本州は連日晴れて気温が上がっておる。運動会シーズンでもあり、今日も炎天下のもと行われるところがあるかもしれんが、熱中症や日焼けには十分注意したいほどの強い日差し、気温になってきそうじゃ。特に年配の方は注意してほしい。観戦する親御さんたちも水分補給は忘れずに。」

図5 今日の天気予報

アウル教授 「上空寒気が抜ける東日本も今日は晴れて気温が上がってきそうじゃ。内陸部では30℃を超えて真夏日になるかもしれんのう。北海道は今日も30℃を超える地点が予想されており、北海道といえど熱中症の恐れが高まってくる。」
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