3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年06月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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太平洋側ほど大雨に注意な一日。(2016年6月30日)


■お天気メモ■
・前線の活動がやや弱まっているように見えるが油断は大敵。
・今日は九州、四国、紀伊半島南部で夕方にかけて激しい雨の恐れ。大雨や土砂災害、落雷に注意。
・関東の南を前線の盛り上がりが通過していくため、東日本は朝にかけて雨足がやや強まる可能性あり。その後は雨は弱まり、降ってもパラパラ。
・北日本は上空に寒気が入ってくるために、気温の上がる午後は急な雨に注意。 

生徒 「今日で6月も終わりなんですね。今年も半分が終わったことになりますね。」

アウル教授 「6月は西日本を中心に大雨になった。今日も西日本の太平洋側を中心に激しい雨が降る可能性がある。来月もまだ梅雨は続くので、引き続き大雨への対策が必要じゃ。」

図1 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「雨雲にまとまりはなく、発達したものも少ないですね。雨が降っていても弱く、止んでいる地域も多いという感じでしょうか。」

アウル教授 「日本付近で前線の活動はやや弱まっているようじゃ。衛星画像でも薄い雲で、陸地が透けて見えるという感じじゃ。ただ、九州より西にはまた雲のまとまりもあるので、これが今日は西日本の太平洋側に進んでくることになる。」

図2 深夜0時の赤外衛星画像

生徒 「昨日の予想ではもっと雨雲が広がっている予想でしたよね。」

アウル教授 「予想よりも梅雨前線が南に解析されておる。昨日の予想では前線の盛り上がりは日本海を進んで、本州は広く雨が降りやすいという予想であったが、前線が瀬戸内あたりまでしか北上しなかったことで、雨も陸地にあまりかかっていないという状況じゃ。前線の盛り上がりより東側に当たる北陸でやや弱い雨雲があるという程度じゃ。」

図3 29日夜の天気図

生徒 「大雨の可能性が低くなったということでしょうか。」

アウル教授 「東日本方面では予想よりも雨は少ないという傾向に変わってきておる。しかし、西日本方面は油断できない。というのも、前線の位置が予想よりも南へ下がっても、やはり西日本、とりわけ九州に前線がかかるという状況に変わりはないためじゃ。引き続き前線は西日本の太平洋沿岸にあるため、太平洋側ほど雨が降りやすい状況にある。」

図4 今後の予想天気図

生徒 「朝の時点で関東の南に前線の盛り上がりがやってくる予想ですね。」

アウル教授 「この影響で朝までは関東や北陸など東日本でもややしっかりと雨が降る可能性はある。ただ、それが抜けた後は雨は弱まり、止むか、降っても弱い雨ということで昨日のような日中になる予想じゃ。」

生徒 「傘をさそうかささまいか迷うような天気ですね。逆に鬱陶しい天気でした。」

アウル教授 「九州や四国、それに紀伊半島南部といった西日本太平洋側は前線がかかったり、前線が近いので、前線上の発達した雨雲の通り道ということになる。特に九州南部は前線がしっかりとかかり続けるため非常に激しい雨に注意が必要じゃ。毎日のことであるが、すでに雨量が多くなっているところでは少しの雨でも土砂災害の可能性があるので、危険な場所には不用意に近づかないということが大切じゃ。どうしても近づく必要があるときは、複数人で周りをしっかり把握しながらすぐに退避できる状況を作っておくことが必要じゃ。」

生徒 「九州では今日も150mmの雨が予想されていますね。」

図5 夕方の天気分布予報

アウル教授 「夕方の帰宅時間帯、西日本は太平洋側でしっかり傘が必要な雨となっている予想じゃ。逆に日本海側では雨が上がっている地域もあるという予想になっておる。関東などでも雨が予想されておるが降り方は弱い予想じゃ。また、東北や北海道にも所々で雨が予想されておる。これは梅雨前線とは関係なく、北日本上空にやや寒気が入ってくるために午後以降内陸を中心に夕立の可能性があるということを反映しているものじゃ。」

図6 今日の天気予報

アウル教授 「今日も関東などでは傘が必要かわからない、でも傘がないと不安、そういう天気になりそうじゃ。長傘を持っていくのは煩わしいかと思うので、朝降っていなければ折り畳み傘くらいを持っていくと良いじゃろう。」

いつまで続くのやらという大雨の九州。今日も。(2016年6月29日)


■お天気メモ■
・今日も九州を中心に激しい雨が降り続く恐れ。梅雨の大雨続く。
・西日本では朝には、東日本では昼過ぎから夕方にかけて雨が降り出してくる予想。帰宅時間帯は広く雨に。
・ただ、今日の強い雨は西日本が中心。東日本は並の雨。 

生徒 「昨日の関東はあまり気温が上がらず、長袖でもいいくらいのやや肌寒い1日でしたね。」

アウル教授 「予想では25℃近くまで上がると言われていたが、結局日中は20℃に達するかどうかという低さとなった。日中もずっと北寄りの風が吹いていたためじゃろう。その意味では今日も少し心配かもしれんのう。」

図1 28日夜の天気図

生徒 「夜になって雨の範囲は狭くなったでしょうか。関東の雨も止みましたね。」

アウル教授 「前線上の低気圧が一つ抜け、低気圧の西側に入ったために雨雲のない領域に入っているためじゃ。前線のかかっている伊豆諸島などではまだ雨雲が残っているものの、東日本を中心に雨は上がっておる。日本海には高気圧も進んできておる。」

生徒 「ただ、九州は相変わらず前線がかかっていて、強い雨が降っていますね。前線の盛り上がりも九州の西にできていますね。」

アウル教授 「引き続き九州では発達した雨雲が次々に流れ込む状況が続いておる。」

図2 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「今日も九州南部では200mmという大雨が予想されていますね。他にも九州北部で180mm、四国で100mmと今日は九州四国で大雨が予想されていますね。」

図3 今後の予想天気図


アウル教授 「前線の盛り上がり部分のすぐ東側で雨雲は発生しやすい。つまり朝の時点ではちょうど九州や四国、中国地方で雨足が強まる。そして前線の折れ曲がりは日本海へと進んでくる予想じゃ。今夜の時点で山陰沖あたりまで進んでくる。近畿や東海で雨足がやや強まる予想じゃ。この盛り上がりが進む間も、西日本を中心に前線の南側に入り続ける。前線の南側は湿った空気が次々流れ込んでくるので、前線とは別に、例えば地形的な効果を受けて雨雲が発生する。このために、前線の南側では、前線がかかっていなくても雨が降りやすく、雨量が多くなってしまうのじゃ。」

図4 朝の雨量予想

アウル教授 「朝の通勤通学時間帯は西日本を中心に雨が降っていて、九州や中を中心に大雨に警戒が必要な時間帯じゃ。時間に余裕を持って家を出たい。浸水した道路などくれぐれもお気をつけください。」

図5 夕方の雨量予想

生徒 「夕方は雨の範囲が東へ広がって関東にもかかっている予想ですね。」

アウル教授 「ただ、雨量としてはそれほど多くなく、雨は弱い予想じゃ。念のため傘は必要じゃが、普段通りの雨と考えてよさそうじゃ。一方で九州や中国地方はこの時間帯になっても雨が強い予想がされておる。夜の予想天気図をもう一度見てみると、九州は再び前線が迫っている(前線に近い)状態となっておるためじゃ。このように九州を中心に朝から夜まで雨が続き、総雨量が多くなるのじゃ。」

生徒 「各種気象警報、土砂災害警戒情報、指定河川洪水予報などに注意したいですね。」

図6 深夜0時の赤外衛星画像

アウル教授 「梅雨前線による雲が東西にしっかり伸びているのがわかるが、よく見ると雲が薄くなっていたり逆に真っ白な塊があったりと濃淡はある。その中でも赤い丸で囲った真っ白な雲の塊に注目したい。これはおとといまで台風1号になるかと騒がれていた熱帯低気圧が中国大陸に上陸後、梅雨前線と一体化したものじゃ。この熱帯低気圧が運んできた非常に湿った空気が前線に供給されたことを意味する。この雲の塊も前線とともに東へ進んでくるので、まだまだ大雨への気がぬけない週後半になっていきそうじゃ。」

図7 今日の天気予報

アウル教授 「ここ数日は梅雨前線の位置を決めるのがかなり難しいような状態にあるそうじゃ。梅雨前線の位置によって雨の範囲はもちろん風の向きなども変わってこれが気温に影響する。予想よりも北寄りの風が入れば雨は降りにくくなっる一方で気温はそれほど上がらなかったり、逆に南風が強いと、雨は降って気温は上がるというように、予想が大きく外れてしまう可能性もある。その意味で、服装としては、雨に濡れても大丈夫という意味と、気温が外れても大丈夫という意味の2通りを込めて、暑いときとやや肌寒いとき両方に対応できるようにしておくと良いかもしれんのう。」

太平洋側ほど傘の手放せない一日に。九州は再び大雨。(2016年6月28日)


■お天気メモ■
・梅雨前線が本州の南に停滞。前線上の低気圧が太平洋沿岸を進む。
・低気圧が近づく時間帯は前線の北側にあたる本州で発達した雨雲が通過するため激しい雨に注意。
・激しい雨のピークは近畿東海は未明から明け方、関東は朝から昼前にかけて。
・ピーク後は雨の強さは弱まるが、西日本は次の低気圧がやってくるために夕方再び雨脚強まる。
・九州は前線がかかるために一日を通して雨が強い予想。大雨、土砂災害に警戒。

生徒 「梅雨もそろそろ折り返し地点あたりでしょうか。まだ半分なんですね。今年は九州はもう大雨になっていますね。」

アウル教授 「これから梅雨末期を迎えるにあたり、前線が本州に停滞しやすくなる。今はまだ前線より北に本州配置することが多いので、降ったり止んだりを繰り返しているが、前線がさらに北上し、前線の南に入り続けるようになるとより一層雨に警戒が必要になる。九州は早くもそういう状況になってきておるようじゃ。今日は九州は前線がかかり、それ以外の地域は前線の北側ということになる。」

図1 27日夜の天気図

生徒 「前線上に低気圧が四国の南に進んできました。この低気圧周辺に発達した雨雲が分布していますね。」

図2 深夜0時の雨雲レーダー

アウル教授 「前線の北側であっても低気圧がやってくるときは激しい雨に注意が必要になる。今、西日本を発達した雨雲が通過中じゃ。この影響で近畿や東海はこれから朝にかけて雨脚が強まる可能性がある。関東はこの雨雲がやってくるために、今日の朝から昼前にかけて3時間で10mm以上と、本降りの雨になる予想じゃ。朝の通学時間帯も傘がしっかり必要になる予想で、関東南部ほど雨が強く降る予想じゃ。雨の強く降る時間帯は、雷を伴ったり竜巻などの突風の恐れもある。雷がなっている間は、屋内で待機することを強く勧める。」

生徒 「前線通過後は雨としては弱まるのでしょうか?」

アウル教授 「低気圧の西側になると若干乾いた空気が入るようになるため、雨雲の隙間が生まれやすくなる。今回も例えば四国あたりなんかは雨雲レーダーで見ると雨雲が少ないエリアがあることがわかる。このように、前線の北側であれば、低気圧が通過した後に雨が止むもしくは弱くなる時間帯というのが存在するのじゃ。中国四国近畿東海は朝から昼過ぎにかけて、関東は昼過ぎから夜にかけて、雨は降っても弱い雨となる予想じゃ。場合によっては傘がいらない時間帯もあるという感じじゃ。」

生徒 「九州は前線がかかり続けるという予想ですね。」

アウル教授 「前線がかかり続ける九州では、他の地域のような雨の弱まる時間帯というのがない。1日を通して3時間10mm以上の本降りの雨が続くという予想じゃ。当然総雨量も多くなり、九州では夕方までに150mmの雨が予想されておる。引き続き土砂災害などに注意したい。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「西日本は昼過ぎまでは雨が弱いということでしたが、夕方以降というのは西日本でもまた雨が強まってくるのでしょうか?」

アウル教授 「天気図でオレンジで囲った部分というのは前線が北に盛り上がった部分、低気圧が存在する部分じゃ。今日朝の予想天気図で関東にあるのが、今太平洋側を通過している低気圧ということになる。朝の時点で九州には前線がかかり、さらに前線の盛り上がりが新たに九州の西に発生しておる。これもあって九州は朝から雨が強いのじゃ。そしてこの盛り上がり(低気圧)が九州を通過し、西日本に近づいていくのが今日夕方ということになる。朝のようにしっかりした低気圧が南を進むというわけではないが、九州の西で発生した発達した雨雲がかかってくるためにやや雨足が強まる可能性がある。さらに夜になるとまた九州の西で前線が盛り上がって低気圧ができる。このように九州の西で次々に弱い低気圧ができるので九州では朝から夜まで強い雨が降りやすい状態となるのじゃ。そしてそこでできた低気圧が弱まりながらも定期的に西日本にやってくるため西日本は雨足がやや強まる時間帯が時々やってくるのじゃ。」

生徒 「よく見ると、今日夜の予想天気図でフィリピンの西に台風が発生する予想になっていますね。」

アウル教授 「これじゃが、昨夜気象庁はおうは、台風のはならないという見解に修正しておる。台風予想からもこの熱帯低気圧が台風になる予想をやめておる。今年の台風1号はまた延期となりそうじゃ。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「前線による雨雲は概ね東北南部あたりまでで、それより北では晴れ間が広がる予想じゃ。ただ、北日本上空は寒気が残っており、やや大気の状態は不安定。午後以降は内陸を中心に所々で雨の予想が出ているので急な雨には注意したい。沖縄は今日は夏空が広がりそうじゃ。」

帰宅時間帯は西日本で雨に。再び大雨に注意。(2016年6月27日)


■お天気メモ■
・北日本は降ってもパラパラの雨に。午前中のうちには晴れ間が広がてくる予想。晴れの週明けスタートに。
・梅雨前線は西日本で北上してくるため、西から再び梅雨空に。こちらでは雨の週明けスタートに。
・ 西日本は今日は朝降っていなくても帰宅時間帯は広く雨となっている予想。傘を忘れずに。
・ 夜遅くになると東海や関東でも所々で雨が降り出す予想。

生徒 「今日からまた西日本は傘が必要になってきそうですね。月曜から雨とは、いやですね。」

アウル教授 「ただ、今日は朝はまだ降っていないというところが多そうなので、朝は濡れずに通勤通学できそうじゃ。帰宅時間帯は雨となっている予想なので朝降っていなくても傘を持っていきたい西日本じゃ。関東も夜遅くになると雨が降り出してくるところもあるので、夜遅くまで外にいる方は傘があると安心じゃろう。」

図1 26日夜の天気図

生徒 「北日本の雨はほとんど上がりましたね。」

アウル教授 「弱い雨雲がちょっと残っている程度でほぼ雨は上がったと言って良いじゃろう。北海道を通過した低気圧は弱まりながら遠ざかっていくので今日は天気は回復へと向かう。昼前からは日差しも出てくる予想じゃ。ただ、低気圧の西側で北寄りの風の入る北海道では頭部から北部を中心に朝冷え込みそうじゃ。平年より5℃近く最低気温が低くなる予想じゃ。昨日の雨で水蒸気を多く含んだ空気が残っているため、この朝の気温で冷やされると霧が発生する可能性がある。北海道には広く濃霧注意報が発表されておる。朝は車の運転などに注意したい。日中はぐっと気温が上がってきそうじゃ。朝と日中の気温差も大きくなる。」

生徒 「梅雨前線は沖縄まで下がっていましたが今日はまた北上してくるのでしょうか。」

アウル教授 「昨日は沖縄や奄美で久しぶりの激しい雨となった。今日は前線がまた北上してくる。というのも、朝の時点で日本の高気圧は東北まで進んでくる。こうなると西の方では湿った空気が入りやすくなり、高気圧で北上を妨げられていた梅雨前線も北上してくるために、再び大雨に注意が必要な天気になってくるのじゃ。」

図2 今後の予想天気図

生徒 「雨はいつ頃から降ってくるのでしょうか?」

アウル教授 「九州では昼前から西部で降り出し、昼過ぎには全域に広がってくるという予想じゃ。3時間雨量予想を見ていくと、九州南部では夕方以降、九州北部は夜から3時間に10mmを越して雨足が強まってきそうじゃ。夜の予想天気図を見ると九州の西で前線の折れ曲がりが予想されていて、これが近づいてくるためと考えられる。またもや夜からの雨の強まりということで、明るいうちに雨対策をしておきたい。」

生徒 「昨日は晴れたと言え、大雨の被害を受けたところでは昨日1日では片付くはずもなく、そんな中でのまた雨。不安が続きますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。一度崩れた斜面などでは再び崩れて被害をもたらす可能性もある。自治体の指示に従って、命を守る行動を取るようにしたいものじゃ。」

生徒 「九州以外の雨の降り出しはどうでしょうか。」

アウル教授 「四国では夕方から、中国地方や近畿は夜の初め頃から降り出してくる予想じゃ。帰宅時間帯には弱い雨が降っているところが多くなってくるという感じじゃのう。四国は夜の始め頃から、近畿南部では夜遅くから降り方が強まる予想となっておる。」

生徒 「関東など東日本にも雨雲は広がってくるのでしょうか。」

アウル教授 「東海や関東北部、伊豆諸島は夜遅くから、雨が降り出す予想じゃ。降り方としてはそれほど強い予想は出ておらん。関東南部では現時点では曇り空で今日は推移しそうじゃ。これらの地域では夜遅くになる場合は、折りたたみの傘くらいあると良いかもしれんのう。」

生徒 「南の方の熱帯低気圧も気になりますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。一旦はフィリピンに上陸していくということで、中心気圧は弱まったが、明日にかけて海上に出た後は発達して台風になると気象庁は現時点で予想しているようじゃ。これが台風1号になってしまうのかのう。今後の情報をチェックしていきたい。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「ということで西日本は晴れのち雨と、天気は下り坂に向かう。東日本ほど今日はまだ降らずに済むところもありそうじゃが、明日は東日本も雨となってくる予想じゃ。」


今日は大気不安定ながらも梅雨の中休み。午後以降は急な雨に注意。(2016年6月26日)


■お天気メモ■
・北海道は低気圧の影響で夕方まで雨が降りやすい。低気圧の発達ピークは過ぎており、激しい雨への警戒は朝まで。日中は弱い雨が続く予想。
・東北日本海側から北陸にかけても同様に湿った空気が入りやすい午前中を中心に弱い雨となる予想。
・この低気圧上空には強い寒気があって、全国的に大気の状態は不安定。
・西日本から高気圧に覆われてくる。前線は一旦南へ。今日は梅雨の中休み。ただし午後以降は夕立のところも。
・梅雨前線は沖縄まで下がり、沖縄と奄美は梅雨の戻り空。 夜まで激しい雨や落雷、突風に注意。

生徒 「台風の発生、結局なかったですね。」

アウル教授 「台風発生に必要な十分な海水温はあったのじゃがのう。ただ、熱帯域の対流活動がここ数日で高まっているようで、今後も熱帯低気圧の発生が予想されておる。」

図1 深夜0時の赤外衛星画像(北半球)

生徒 「赤い丸を書いた部分で雲が丸くまとまっていますね。今日の予想天気図から熱低と書かれていますね。」

アウル教授 「この熱低が台風となるのか、熱低のままなのかということに関してはまだわからんが、ここにきて台風の卵である熱低が発生しやすい状況になっておるのかもしれんのう。」

生徒 「早いうちに台風への心構えもしておきたいですね。ただ、今の日本にとっては台風よりもまず梅雨の大雨が心配ですね。昨日も西日本を中心に弱い雨が降り続きました。地面には水分がたっぷり含まれた状態が続いていますね。」

アウル教授 「土砂災害などは雨がやんだ後に発生することもあるので、この時期、晴れても油断はできないのじゃが、晴れればひとまず都市部では安心できる面も多いかもしれん。今日はそんな梅雨の中休みとなりそうじゃ。」

図2 25日夜の天気図

生徒 「昨日、梅雨前線(寒冷前線)が日本海側から太平洋側に南下していくという状況でしたが、そのまま南下を続けているようですね。」

アウル教授 「梅雨前線は九州を通り越して沖縄付近まで南下しておる。西から九州に高気圧がやってきたことで梅雨前線が再び北上するということが阻止されておるのじゃ。今日はこの高気圧のおかげで梅雨の雨はお休みということになる。逆に梅雨前線がやってくる沖縄奄美はすでに梅雨は明けておるのじゃが、梅雨空が戻ってくるということになりそうじゃ。前線付近の発達した雨雲がかかるため、雷を伴った激しい雨や突風に注意したい。沖縄奄美の雨は今日夜まで続きそうじゃ。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「北日本にも雨雲がかかっているという状況でしたね。」

アウル教授 「北日本の雨は梅雨前線の北の端に当たる低気圧によるものじゃ。昨日までは日本海の低気圧から梅雨前線が伸びておったのじゃが、前線は切り離され、太平洋側に新たに低気圧が発生した。このような状況を低気圧の世代交代と読んだりする。文字どおり、古い低気圧は衰えて消滅へ向かい、新しい低気圧が今後発達していくわけじゃ。つまり北海道の西にある日本海の低気圧というのはこの後次第に衰弱傾向にある。ということでこの低気圧に伴う雨も次第に弱まってくることになる。北海道の強い雨(3時間に10mm以上)は今日朝まで注意したいがその後はしとしと雨へと変わっていく予想じゃ。弱まっていく低気圧じゃが、このしとしと雨は夜まで続くという予想じゃ。すっきり晴れるのは明日以降となる。同様に北日本の日本海側から北陸にかけても、低気圧を回る風により湿った空気が日本海から入っておって、雨雲が発生しておるが、こちらも降り方は弱まってくる。こちらは午後以降は雨が上がってくるという予想になっておる。」

生徒 「日本海の低気圧から前線が離れる前は閉塞前線という前線が低気圧から伸びていましたね。」

アウル教授 「閉塞前線は、低気圧が世代交代する時の"へその緒"みたいな役割で、新たにできる低気圧はこの閉塞前線の反対側にできる。そして新たな低気圧として切り離されると、元の低気圧はお役御免となるのじゃ。」

生徒 「お母さん低気圧、かわいそうですね。人間のように生まれた後も子育てすればいいのに。」

アウル教授 「まあまあ。それは置いといて、ではどうやって低気圧は消滅していくのか。そのヒントが衛星画像に写っておる。」

図4 深夜0時の赤外衛星画像(日本域)

生徒 「赤い矢印の部分で雲が渦巻きのようになっていますね。これがお母さん低気圧ですね。」

アウル教授 「緑の線はちょうど雲に沿った形で円を描くようじゃが、南へ膨らんだ上空の気圧の谷なのじゃ。」

生徒 「この上空の気圧の谷とお母さん低気圧の消滅が関係あるのですか?」

アウル教授 「上空の気圧の谷には寒気がある。寒気は文字どおり冷たい空気で、重い。この重い空気が低気圧の上空にやってくると、低気圧は上昇気流あってのものじゃから、上昇気流がうまく作れなくなって低気圧としては衰えてしまうわけじゃ。逆に、東シナ海から高気圧がやってくるというのはこの冷たい空気によってできたものなのじゃ。」

生徒 「でも、上空寒気といえば大気不安定にする原因でもありますよね。」

アウル教授 「その通りじゃ。上空に寒気があるというのは重たくて気圧としては上がるから低気圧は弱くなるし高気圧は強くなる。しかし、頭の上に重いものを乗っけると体が不安定になるように、上空に重い寒気があるというのは不安定な空気状態なのじゃ。もしここで足元を揺さぶるようなことをされると…」

生徒 「崩れてしまいますね。なるほど。その足元を揺らすものというのが、地表付近の気温上昇なわけですね。」

アウル教授 「その通りじゃ。足元をあっためても体は不安定にはならんぞと言われそうじゃが、上手い例えが浮かばなかったのでこれは置いておこう。ともかく、今日は晴れることには晴れる西日本から東日本なのじゃが、気温次第では大気が崩れる(対流が発生して雲が湧く)可能性があるということで、不安定な晴れといえそうじゃ。」

生徒 「どの辺りで不安定となるのでしょうか?」

アウル教授 「こんな言い方をしていると、まるで大規模な雷雨の恐れがあると思われるかもしれんが、西からやってくる高気圧が大陸から乾いた空気を地表にもたらしてくれるため、気温が上がったからといってどこでもかんでも雷雨になるわけではない。湿った空気がなければいくら大気が不安定でも発達した雲は作れないからじゃ。どこで夕立の可能性があるのか、発雷確率を見てみよう。」

図5 夕方の発雷確率

生徒 「おっと、関東で高い予想ですね。あれあれ、今日の注意地域は関東でしたか。」

アウル教授 「西から高気圧によって乾いた空気がもたらされるということで、やはりそこから一番遠い関東ではなかなか乾いた空気にありつけないということじゃろうか。同じような気温になっても、より湿った空気が残る関東で今日はちょっと午後からの天気急変に注意したいところじゃ。その他は、近畿北部などで発雷確率が発表されておる。今日は午前中は晴れる予想なので、雲の変化というものはつかみやすいじゃろう。黒い雲が広がってきたり、積乱雲が湧いてくる様子が見えた時はそのあとの天気に注意を払うようにしたい。」

図6 今日の天気予報

アウル教授 「今日は一旦梅雨はお休みじゃが、明日からはまた梅雨空が戻ってくる予想じゃ。明日からの雨に備えて、家の周りの側溝を掃除しておくとか、食料を蓄えておくとか、大事なものは上の階に避難させとくとか、できることをやっておくともし大雨になった時に救われるかもしれんのう。」
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