3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年06月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

コメント表示されたくないメッセージは直接以下のメールアドレス宛に送っていただければ対応いたします。
ashiyakko.tenkikkoあっとgmail.com
"あっと"は@に変えてください。

前線通過時の激しい雨に注意。北海道から九州まで大雨予想。(2016年6月25日)


■お天気メモ■
・西日本から東日本は寒冷前線の雨雲通過中。ライン状の発達した雨雲に注意。
 ・西日本は朝にかけて、東日本は昼前にかけて雷を伴った非常に激しい雨に注意。
・前線通過後も西日本太平洋側を中心に雨が降りやすい状態が続くが、降り方は弱まってしとしと。
・北日本には低気圧が発達石ながら接近中。 東北は午前中まで、北海道は夜遅くにかけて雨が降り、こちらでも大雨に注意。
・低気圧発達に伴い、全国的に風が強まる予想。強風や高波に注意。

生徒 「ライン状の雨雲がまた通過しているようですね。昨日の記事でいう2回目のピークってやつでしょうか?」

アウル教授 「そうじゃ。日本海に低気圧ができてそこからのびる寒冷前線が今まさに列島を通過中なのじゃ。降っている幅としてはかなり狭いが、その狭い範囲に強い雨雲が固まっているので、急に雨足が強まって一気に降るというような降り方に注意が必要じゃ。この雨は概ね午前中まで注意すればよさそうじゃ。」

図1 昨夜9時過ぎの雨雲レーダー


アウル教授 「天気図と同じ時刻に合わせるために、雨雲レーダーは少し古いものを持ってきた。寒冷前線が九州北部を通っていて、それに対応するライン状の雨雲がほぼ同じような場所にあることがよくわかる。前線と雨雲の対応が良い。北陸などに広がっている雨雲は低気圧の東側、温暖前線による雨雲じゃ。こちらの方が雨の範囲は広いが、強さとしては1、2段階、弱いものとなっておる。」

生徒 「寒冷前線による雨雲は東へと進んでいるのでしょうか。」

アウル教授 「うむ。この天気図や雨雲レーダーから3時間後の雨雲レーダーを見てみよう。」

図2 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「なるほど。寒冷前線に伴う雨雲は北陸から近畿、四国、九州へと伸びていて、3時間前よりも東へ進んでいますね。」

アウル教授 「移動速度もかなり早い。低気圧自体の速度が時速55kmとかなり早いのでこれに引きずられて寒冷前線もかなりの移動速度を持っているようじゃ。風向きの変化もしっかりしており、すでに深夜0時の時点でこの強い雨雲ラインのあたりまで寒冷前線は進んでおるものと思われる。同様に温暖前線側の雨雲も北陸から東北南部へと進んできた。この移動速度の速さはこの後の予想天気図にも表れておる。」

図3 今後の予想天気図

アウル教授 「朝の時点ですでに西日本は寒冷前線が通過しているという予想になっておる。したがって、西日本での広い範囲での強い雨警戒時間(3時間降水量が10mmを超える時間)は今日朝までのところがほとんどという予想じゃ。関東西部では範囲では午前中まで警戒じゃが、関東東部では前線が近い状態が夜にかけて続く予想ということもあって、夕方まで、まとまった雨の予想になっておる。」

生徒 「寒冷前線通過後は雨はやんでくるのでしょうか。」

アウル教授 「寒冷前線通過後は天気が良くなることが多いのでそう期待したいが、今回は弱い雨が特に西日本太平洋側ほど残る予想となっておる。というのもこのまま寒冷前線として南へずっと下がっていってくれれば乾燥した空気に覆われてくるのじゃが、今晩の天気図を見ると朝までは勢い良く南へ下がっていた前線は途中から速度を落とし、再び停滞前線として日本の南に停滞してしまうという予想なのじゃ。こうなると前線の北側でもあまり天気は良くないという状態になってしまう。」

図4 夕方の雨量予想

アウル教授 「前線がひとまず通過した夕方、雨の降り方としては3時間に5mm以下というしとしと雨が西日本太平洋側を中心に残る予想となっておる。関東東部ではやや強い雨の範囲も予想されておる。」

生徒 「一方で低気圧は発達しながら北日本、北海道に近づいていく予想ですね。温帯低気圧による雨以外に低気圧本体の雨雲もかかってくることになるのでしょうか。」

アウル教授 「まず、低気圧が発達してくることで、北日本はもとより西日本や東日本の等圧線も影響を受けて混み合ってくる。このために今日は風が時間とともに強まっていく予想じゃ。強風や高波に注意したい。北日本の雨については、東北に関しては主に温暖前線による雨雲が午前中いっぱいかかる予想じゃ。その後は雨雲は東の海上へと抜けていく予想じゃ。一方で北海道には低気圧本体の雨雲がかかってくることになる。先ほどの夕方の雨量予想でも北海道は3時間に10mm以上の雨の範囲が低気圧に近い日本海側に広がっていることがわかる。未明には西部では降り出してそれが北海道全域に広がり、夜遅くにかけて降り続く予想じゃ。」

生徒 「全国的にも雨量が多くなるのでしょうか。」

アウル教授 「今日は降るところではまとまった雨になるので総雨量も多くなってくる。予想では、北海道や近畿、九州北部で150mm、東北や東海、中国四国、九州南部で100mmが予想されておる。特に、北海道でも大雨の恐れがあるということには注意したほうがよさそうじゃ。また、ここに関東や北陸などが入っていないが、一時的には雨の強まる可能性はあるので、大雨というよりは短い時間にざっと降るような雨には注意したい。これは全国的なことじゃが、発達した雨雲からは雷や突風を伴う可能性があるということも頭に入れておきたい。」

生徒 「西日本を中心にすでに今年の梅雨で多くの雨が降っていますね。土壌中の水分量も多くなっていてすでに土砂災害の危険性は高まっています。そんな中での雨ということで、気象庁も各地に大雨警報などを発表して警戒を呼びかけています。自分の住んでいる地域に今どんな危険があるのかをこまめにチェックすることが大切ですね。」


アウル教授 「沖縄奄美は夏空が広がる予想じゃ。松江は晴れマークがついておるが、寒冷前線による雨のピークはすでに過ぎており、日中は前線から一番離れるということを反映しているのじゃろう。」

明日にかけては今まで降らなかったところでも大雨に注意。(2016年6月24日)


■お天気メモ■
・今度の梅雨前線上の低気圧は日本海を進む。今までに比べて北を通る。
・この影響で今まで降らなかった日本海側などでも強い雨の可能性がある(明日にかけて)
・今日は朝の時点で九州北部を中心に激しい雨に注意。この雨は東へ進み、夕方には関東でも雨の可能性。
・低気圧本体の雨は日本海中心だが、そこから西へ伸びる前線が夜以降九州にかかるため九州では猛烈な雨(1時間に80mm以上)の雨の恐れ。朝の雨以上に今夜からの雨には警戒。
・フィリピンの東には台風の卵が発生。明日にも台風1号に⁉︎ 

生徒 「台風1号の発生が気になりますね。今年はまだ台風の発生はありませんが、気象庁は昨日、フィリピンの西で台風になる可能性がある熱帯低気圧について情報を発表しました。今日明日のうちに台風になる可能性があるとのこと。」

図1 深夜0時の赤外衛星画像(広範囲)

アウル教授 「その台風の卵とやらを衛星画像で見てみると、まだ台風特有の渦巻きっぽいものはわからない。雲の塊がある程度じゃ。ここ最近、熱帯域では他にも雲の発生が活発なようじゃ。ちょうど太平洋高気圧の南側の縁ということになる。高気圧の縁で雲が発生しやすいのは、日本に限ったことではないのじゃ。」

図2 深夜0時の赤外衛星画像(日本域)
アウル教授 「今度は日本周辺の雲に注目してみよう。」

生徒 「日本付近で雲が弧を描くように北に盛り上がっている様子が見えますね(緑のライン)。いわゆるバルジ状の雲ってやつですね。低気圧が発生し、発達していく目印ですね。」

アウル教授 「初めて"バルジ状"という言葉を読んだとき、"バジル状"と読み間違えたのを覚えておる。天気の世界では、にんじん状の雲(テーパリングクラウド)もあって、野菜に例えることが多いんだなと思ったものじゃ(笑)。それはともかく、この雲があるということは前線状には次の低気圧が発生しつつあるということを表しておる。さらに、この雲の西の方には、雲の塊がいくつか見られる。こういう雲がやってくると天気は荒れ模様になってしまうのじゃ。」

図3 23日夜の天気図

生徒 「大陸の方で梅雨前線は北に膨らみ始めましたね。この部分で低気圧が発生するのでしょうか。現時点では前線は南に下がった部分にあるので九州も含めて雨は小康状態ですが、このあとまた雨が降ってくるのでしょうか。」

アウル教授 「前線は西から盛り上がってくることになる。再び雨が降りやすくなってくる。今回注目すべきなのは前線の位置じゃ。今後の予想天気図を見ていこう。」

図4 今後の予想天気図


生徒 「今までより1段階北に上がる気がしますね。」

アウル教授 「そうなのじゃ。今までは前線状の低気圧は太平洋側を進んでおった。関東に来る頃にはかなり南を通ったためにあまり雨が降らないなんてこともあった。しかし今回は日本海側を通る予想が出ておる。梅雨の段階も一つ進んだのかもしれんのう。もしかすると、日本の南で雲が発生しやすくなっていることが太平洋高気圧を強めて、前線を北に持ち上げ始めているのかもしれないのう。」

生徒 「そうなると、関東などでも雨が降りやすくなるということでしょうか。」

アウル教授 「関東だけでなく、今までは梅雨入りしたもののあまり降ってこなかった関東内陸や北陸などでも雨が多く降る可能性があるということじゃ。」

生徒 「雨の降り方にも今までとは変化があるようですね。」

アウル教授 「前線の動きを見て欲しい。低気圧の東側は北上し、西側は南下する。この動きは今までと同じなのじゃが、前線全体を北にあげることで、降る時間帯というものが変わってくる。どういうことかというと、今までは低気圧が九州を通過していくような形であったため、九州の激しい雨はこの低気圧通過のタイミングがほとんどであった。通過したあとは速やかに雨は上がってきた。しかし、今回は九州よりも北を低気圧が通過する。すると低気圧の雨というよりは前線通過時の雨が降ることになる。まず、低気圧がやってくるより前に前線が北上してくることで雨のピークを迎える。その後は低気圧の南側に入るのじゃが、前線通過時よりかは雨の降り方は弱まるものの、ここでも湿った空気は入るために雨が降り続くことになる。そして低気圧が去ったあと、前線が南下してくるタイミングでもう一度雨のピークを迎える。このように雨のピークが2回できることになるのじゃ。その間も雨が降り続くことで降る時間帯が長くなる。そして、2回目のピークは低気圧の西側の前線で、寒冷前線になることも多い。ライン状の雨雲が特徴的じゃ。こうなると、1回目より2回目の方が降り方も雨量も多くなる可能性がある。1回目のピークで地盤が緩んだ上に2回目のピークで土砂災害の可能性があるということじゃ。」

生徒 「なるほど。低気圧と前線の位置関係によって雨の降り方にも変化が出てくるのですね。今日はまずは1回目のピークでしょうか。」

アウル教授 「そうじゃのう。今夜の予想天気図を見ると今日日中は低気圧が九州に最接近するまでということで1回目のピークによる雨が降る。前線の盛り上がりが進んでくることで前線も西から盛り上がり、強い雨雲は西から東へと動いていくことになる。具体的には、今日の朝の時点では九州北部を中心に雨のピークを迎える予想じゃ。この強い雨雲が昼前に中国、四国、昼過ぎから夕方に近畿、東海と移動してくる。この1回目のピークについては関東には南にそれるのか、関東も夕方以降は雨は降るもの、それほど強くはならない予想じゃ。またもやかする雨なのかのう。1回目のピークを超えたあとは、雨自体は降り続くところが多いものの、降る強さはやや弱まる予想となっておる。傘についてじゃが、今日は朝降っていなくても夕方は弱いながらも降っている可能性がある。西日本は日中雨足が強まる可能性がある。傘を忘れずに持っていきたい。」

生徒 「明日は2回目のピークの方に注意ですか?」

アウル教授 「明日というよりももう今夜遅くから九州では2回目のピークを迎えることになりそうじゃ。というのも明日朝の天気図を見るともう朝の時点で前線は九州南部まで下がってきていることになる。今夜遅くから雨の降り方に注意したい。そして予想される雨量であるが、今日夕方までに九州北部は100mmである一方、今日夕方から明日夕方までにはさらに200〜300mmの雨が予想されておる。1回目の雨よりも2回目の雨の方が注意が必要ということがここからもわかるじゃろう。2回目の雨は夜からということでまた不安な夜にさせそうじゃ。今日中に大雨への備えをしておこう。」

生徒 「前線状の低気圧本体は北陸へ向かうという感じでしょうか。」

アウル教授 「そうじゃのう。低気圧本体の雨雲は北陸へとやってくることになる。北陸では明日の降水確率が高く予想されていて、今までは降るか降らないかという感じであった本州内陸や日本海側でも今回はしっかりと降ってくる可能性が高くなっておる。これで関東の水不足も解消されれば良いのじゃがのう。」

図5 今日の天気予報

アウル教授 「みてきたように、今日は関東より西で雨が降ってくる。北陸も低気圧が近づいてくることで夕方から雨が降り出す予想じゃ。西日本から東日本にかけて傘を持っていきたい天気じゃ。北日本に関しては、前線や低気圧の影響は今日はないが、やはりすっきりした天気とは言えなさそうじゃ。曇りベースで午後以降は所々で雨の可能性がある。これは北日本が弱い気圧の谷に入っているためじゃ。結局、北日本も傘がお守りというような天気になりそうじゃ。」

なかなか雨は止みません。各地で大雨警戒続く。(2016年6月23日)


■お天気メモ■
・九州から発達した雨雲が東へ移動中。午前中、本州を通過。
・九州では土砂災害の危険性が非常に高まっている。広い範囲に土砂災害警戒情報。洪水にも警戒。中国地方にも警戒地域が広がり中。
・西日本から東日本にかけては午前中を中心に雨脚が強まるおそれ。 近畿、東海は通勤通学時間帯に注意。
・東日本は西日本よりも強い雨の範囲は狭いものの、都内でも昼前には雨が強く降るおそれあり。
・午後以降は九州を含め西日本から東日本は雨が弱まるか止むところも。しかし、明日以降は再び雨に。
・北日本もすっきりしない天気。

生徒 「西日本は雨が断続的に降っていますね。九州も、ちょっと降り方が弱まったかなと思ったらまた強い雨雲がかかってきてざっと降るというようなことを繰り返していますね。」

アウル教授 「夜になって再び雨脚が強まってきているようで、1時間に50mmを超すような非常に激しい雨も観測されておる。また、九州だけでなく中国地方にもこの強い雨雲が流れ込んできておる。中国地方でも激しい雨が降っており、土砂災害の危険性が高まってきておるようじゃ。」

図1 深夜0時時点の土砂災害警戒マップ

アウル教授 「長雨により、土壌雨量が多い地域が中国地方に拡大してきた。土砂災害警戒情報が九州だけでなく中国地方にも広がってきておる。危険な斜面や、増水した河川などには決して近づかないように注意してほしい。また、今後の雨次第では警戒範囲が広がる可能性が十分あるので、最新の情報をチェックするようにしよう。」

図2 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「雨雲レーダーでも九州だけでなく中国地方にも発達した雨雲がかかっている様子がわかりますね。」

図3 23日夜の天気図

アウル教授 「この発達した雨雲に対応するのが九州北部に発生した低気圧じゃ。この低気圧は今後前線に沿って東へ進んでいく予想じゃ。強い雨雲の範囲も東へと進んでいく。一方で、低気圧が雨雲を一通り東へ持って行ってくれるので、低気圧の西側に入るとやや雨は穏やかになる。」

図4 朝の降水短時間予報(深夜0時30分起点)

アウル教授 「その発達した雨雲は朝には近畿地方まで進んでくる予想じゃ。今日の朝6:30までの1時間降水量予想では近畿地方を中心に強い雨が予想されていて、1時間に30mm以上の激しい雨が予想されている地域もある。そしてこの数時間後には今度は東海地方へとこの雨雲は移動していくので、朝の通勤通学の時間帯は近畿や東海で雨に注意する必要がある。場合によっては交通機関が乱れたり、地下鉄が浸水する可能性もあるかと思う。逆に中国地方などでは早くも雨が上がってくるところも出てくる予想じゃ。」

生徒 「関東にもこの発達した雨雲はやってくるのでしょうか。」

アウル教授 「関東も朝から傘が必要な雨で、昼前に雨足はピークを迎える予想じゃ。ただ、昼過ぎには止んでくるところも多いという予想じゃ。こういう、降っても長く降らないような雨ばかりに関東はなっているので水不足になるのじゃのう。」

図5 朝の降水量予想

アウル教授 「太平洋側を中心に朝は本降りの可能性がある。特に近畿東海は今九州中国に降らせている雨雲がやってくる時間帯となるため、より一層の注意が必要じゃろう。」

図6 今後の予想天気図

アウル教授 「今後の予想天気図もこの時期はあまりあてにならないのが正直なところ。今日朝の予想天気図では九州北部に前線の折れ曲がりがあるが、これはすでに昨日夜に発生した低気圧と思われる。それもほぼ同じ位置じゃ。12時間ほど早く推移している感じがする。とすると、今日の朝の天気図は、夜の予想天気図の方に近いのかもしれんのう。近畿に前線の折れ曲がりがあることも合点がいくし。」

生徒 「前線としては南へ下がる傾向にあるのでしょうか?」

アウル教授 「前線上の低気圧が一つ通過すれば、前線は一旦南へ下がるというのが普通じゃ。そしてまた西から盛り上がって低気圧ができて、通過したら下がる、この繰り返しとなる。予想天気図では九州の方はあまり上下していない気もするが、もう少し南へ下がるかのしれんのう。というのも今日午後以降は九州も含めて雨がやや小康状態となる予想じゃからじゃ。」

図7 夕方の降水量予想

生徒 「九州もようやくひと段落でしょうか。」

アウル教授 「と言いたいところじゃが、明日にはまた前線が北へ上がって、再び雨が降ってくる予想じゃ。」

図8 今日の天気予報

アウル教授 「今日は雨のち曇りというところが多い。雨は午前中中心。その後雨は止んでも曇り空主体の予想じゃ。北日本(北海道)についても、今日もあまりすっきりしない天気となる予想じゃ。等圧線がやや北へ曲がっていて、弱い気圧の谷の中となる予想だからじゃ。」

なかなか予想通りにいかない梅雨の空。西日本は再び大雨予想。(2016年6月22日)


■お天気メモ■
・西日本で梅雨前線が北に盛り上がる傾向。再び西日本では雨雲の通り道に。
・東シナ海には発達した雨雲の塊がいくつもあって、断続的に強い雨をもたらす予想。すでに雨量の多くなっている九州を中心に土砂災害に厳重警戒。
・東日本は太平洋側を雨雲がかするだけ。なかなか関東の水不足は解消されない。
・それでも東日本太平洋側でも傘の出番があるかも。 
・北海道は周辺の低気圧の影響で午後から広い範囲で雨に。 

生徒 「梅雨の天気は本当に当たりませんね。昨日の関東は帰宅時間帯は本降りの雨という予想だったので覚悟していたら、傘いらずでした。」

アウル教授 「本当にそうじゃのう。昨日は予想よりも雨の範囲が南で、伊豆諸島などではかなり強い雨も降ったのじゃが、関東南部は昼過ぎには雨は上がり、ほとんど強くも降らなかった。今日の関東も昨日よのうな感じで雨雲としてはかする感じになる予想じゃ。一時的には雨が降る時間帯があるものの、強い雨雲は主に海上という予想になっておる。」

生徒 「またまた。そう言っていると今度は本降りになったりして。」

アウル教授 「冗談にならないぞ、それは。」

図1 昨夜11時の雨雲レーダー

生徒 「東日本の雨雲はほとんどなくなりましたね。変わって九州には再びライン状の発達した雨雲があって、熊本県などにかかっていますね。」

アウル教授 「相変わらず九州では強い雨が降っているところがある。土壌中の水分もかなり多くなっており、今後は少しの雨でも土砂災害が起きる可能性がある。すでに九州では斜面が崩れたり、洪水が起きたりと被害報告が上がってきておるので、今はまだ被害がないところも今後の雨次第では危険にさらされることもある。特に熊本地震で揺れが大きかったところはいつもの程度の雨でも災害が発生する可能性がある。最新の情報をチェックしながら、身動きが取れなくなるような状況を作ってしまわないよう、早め早めの行動を心がけたい。」

図2 昨夜11時の土砂災害危険度マップ

生徒 「雨がやんだ地域でも土砂災害の危険性はしばらく残りますね。雨が上がったからといって油断はできませんね。」

アウル教授 「土砂災害の危険性としては、上のマップのように、土砂災害警戒判定メッシュ情報が気象庁HPで見れるほか、土砂災害警戒情報や気象警報を適宜チェックするようにしてほしい。また、増水した河川には近づかず、河川情報は指定河川洪水予報や国土交通省のテレメータ水位で確認すると良いじゃろう。昨日もそうじゃが、夜の間に激しい雨となることも考えられる。暗くなってからの避難などはかえって危険であるので、家の中の2階以上で、斜面が近い場合は斜面から離れた部屋、窓からも離れたところで、雨戸がある場合はしっかり閉めて、安全を確保した上で朝まで休むようにすると良いじゃろう。」

図3 昨夜11時の赤外衛星画像

生徒 「一時的に雨は小康状態になっていた九州ですが夜から再び降り出してきましたね。」

アウル教授 「昨日は前線状の低気圧が通過した後は前線の活動は弱まった。しかし、その低気圧ももう離れていき、再び前線の活動は活発になってきているようじゃ。衛星画像を見ると九州の西の東シナ海にはパッと見ただけでも5つ以上に雲の塊が確認できる。このような小さな雲の塊は積乱雲の塊であって、この雲の下では激しい雨が降っているということになる。これらの雨雲がこの後九州や西日本に移動してくるために、九州では強い雨が再び降り始めたのじゃ。」

生徒 「すでに降り始めからの雨量が500mmを超えているような宮崎県で出てきていますね。」

アウル教授 「これに加えて、今日夜までに新たに九州北部で150mm、九州南部で100mmの雨が降るおそれがある。」

図4 21日夜の天気図

アウル教授 「東シナ海で発達したアマ組が発生し始めたのは梅雨前線が再び九州の西で北に盛り上がり始めたからじゃ。今はまだ盛り上がっているというだけじゃが、この後前線はこの盛り上がりの部分でしっかり折れ曲がり、場合によっては低気圧が描かれるかもしれんが、この折れ曲がりが九州へと接近していくことになる。」

図5 今後の予想天気図


生徒 「中国や四国、近畿、東海も一旦前線が下がって雨がやんでいましたが、前線は北上して再びかかってくる予想ですね。」

アウル教授 「今夜の予想天気図の前線はやや北へ行きすぎていて、最新の予想ではもう少し南、中国地方から九州北部を通過する予想になっておるが、いずれにせよ西日本に前線が再びかかってきて西日本では雨が降ってくるということになる。四国は朝から、中国や近畿東海は昼前から昼過ぎにかけて降り出してくる予想じゃ。」

図6 朝の天気分布予報

生徒 「朝の通勤通学時間帯は九州や中国四国の一部で降っている予想ですね。」

アウル教授 「雨の降り方にも注意したい。また、関東を見てみるとこちらでも所々雨が予想されておる。前線からは離れておるのになぜ雨が降るのか。それは、昨夜の時点で近畿中部にあった弱い雨雲が進んでくるためじゃろう。もしかすると朝は関東でもパラパラ降っているところがあるかもしれないということじゃが、強く降るという予想は出ておらん。一方で中国や近畿、東海は朝は一旦雨が上がっている予想じゃ。」

生徒 「しかしこの後、西日本全域に雨雲が広がっていくということですね。」

アウル教授 「前線が北上してくると中国や近畿でも雨が降ってくることになる。ただ、東日本は前線が大きく南へ下がっていく形となっておる。これにそう形で雨雲も南へ下がりながら東へ進んでいく予想じゃ。西日本で降る強い雨雲は東日本では主に南の海上中心となる。伊豆諸島などでは昨日に引き続き強い雨のおそれがあるが、関東南部は今日も雨雲がかするという感じの雨量予想じゃ。」

図7 今夜の天気分布予報

図8 今夜の雨の強さ分布図

アウル教授 「夜のなっても九州北部から中国地方にかけて強い雨雲がかかる予想でが出ておる。一方で関東なども雨の予想が出てはおるが、その地域はかなりバラバラで、雨の降る強さも弱い予想となっておる。」

図9 今日の天気予報

アウル教授 「今日も西日本ではしっかり傘が必要になってくるが、東日本は太平洋側を前線状の雨雲がかすっていくという感じで傘は持っていた方が安心ではあるが、昨日のようにほとんど降らない可能性もある。ちなみに東京の降水確率は30%である。(対して西日本は午後から70%以上)」

図10熊本県の週間予報

生徒 「明日以降も雨は降り続くのでしょうか?」

アウル教授 「前線は上下動をしながらも九州にはかかり続けるという状況が今後もしばらく続いてしまいそうじゃ。週間予報では土曜日まで傘マークが付いていて降水確率も高い。日曜と月曜は雲マークだけも、降水確率は40%、信頼度も低いため、今後雨予想に変わってくる可能性もある。そうなると当分雨が続いてしまうことになり、雨量はさらに増加する危険性がある。」

今年の夏至は太陽どころじゃない。土砂降り覚悟。(2016年6月21日)


■お天気メモ■
・梅雨前線が西日本に停滞。前線上の低気圧周辺で活発な雨雲。
・雨雲の下では猛烈な雨、落雷、突風の恐れが高く、最大級の警戒を。暗い時間帯の外出は危険。
・発達した雨雲は西日本から東日本へ。太平洋側を中心に大雨に警戒。交通機関に影響が出る恐れも。時間にゆとりを持った行動を。
・北海道の東には低気圧が居座るため、北日本も天気回復は遅れる。 夜にかけて北海道東部で雨が続き、落雷や突風に注意。

生徒 「九州では昨日から、いや一昨日から雨が降り続き、1時間に100mmを超えるような雨も観測されているようですね。」

アウル教授 「気象庁は記録的短時間大雨情報を発表するなどして、猛烈な雨への警戒が続けられておる。このような短時間に大量の雨が降ると、河川が一気に増水して洪水を引き起こしたり、道路が冠水する恐れが非常に高くなってくる。特に車を運転される方は高架下など低くなっているところでは車が浸水して動けなくなる可能性があるのでこういう場所を通るのは避けるようにしよう。」

生徒 「今日は夏至なんですけどね…全く日差しを楽しめそうにありませんね。」

アウル教授 「そうじゃのう。今日はいつ激しい雨となるか不安な天気となってしまいそうじゃ。太陽が恋しい夏至となりそうじゃのう。」

図1 午前1時の土砂災害警戒マップ

アウル教授 「まず、これまでに降った雨によって九州では土砂災害の危険性が非常に高まっておる。熊本地震の被災地ではただでさえ地盤が緩んでいる中でのこの雨じゃ。今までにないくらいの警戒心を持って慎重になる必要があろう。九州と中国、四国には土砂災害警戒情報が発表されている自治体がある。九州北部では川が増水して洪水の恐れがあるという情報も発表されておる。今後、これらの情報は更新され、発表区域が広まる可能性が十分あるので、最新の情報をチェックして、自治体の指示に従うなど、命を守る行動を心がけたい。」

生徒 「これほどの雨は予想されていたのでしょうか?」

アウル教授 「ここまでの雨ははっきり言って予想できていなかった。これが梅雨の量的予想の難しさと言える。しかし、大雨に注意という喚起はある程度の精度を持ってできるので、これからまだ梅雨の時期は続くが、大雨予想のときは発表される情報よりも悪くなったときのことを考えておいたほうがいいかもしれんのう。梅雨の時期でなければそこまで考えなくても良いことが多いのじゃが。」

図2 20日夜の天気図

アウル教授 「今回の予想で誤算だったのは前線上で低気圧がより早く発生したことじゃろう。前線の活動が予想よりも活発にだったということじゃ。この前線上の低気圧周辺で非常に発達した雨雲が次々に作られ、大雨をもたらしておる。発達した雨雲からは雷や突風、ひょうに注意したい。」

図3 落雷発生マップ


アウル教授 「九州や四国を中心に落雷が多数発生しておる。夜のことであるから、より不安が高まるじゃろうが、むやみに外に出たり、窓を開けたりすることは危険じゃ。ひとまず、朝が来るまでは今いる建物内で、窓からは離れた場所でゆっくり休むことが大切じゃろう。」

図4 今後の予想天気図

生徒 「前線上の低気圧は西日本を通過して東日本に近づいてくる予想ですね。」

アウル教授 「まず朝の時点では近畿地方に前線上の低気圧がやってくる。近畿地方では朝の通勤通学時間帯に猛烈な雨となる恐れがある。場合によっては交通機関が乱れたり、気象警報により教育機関は始業が遅れたりする可能性もあると思うので、朝起きたら最新の情報をチェックし、安全な方法で学校ないしは職場へ向かう必要がある。」

図5 朝の天気分布予報

生徒 「朝は関東はギリギリ降っているかまだかという感じですね。」

アウル教授 「関東に関してはあわよくば傘を使わずに通勤通学できるかもしれん。ただ、昼前からは雨が降り出し、降り方も強まり、帰宅時間帯は本降りの可能性も高いので、いずれにせよ傘は絶対に忘れてはならない。また、これは西日本方面でも言えることじゃが、雨の降り方が強いと傘をさしていても濡れてしまう恐れが高い。濡れた時用にタオルや着替えを持っていくと良いじゃろう。今日は雨は降る割に気温はそこまで低くはないため蒸し暑い。冷房も各所で効いていることじゃろう。濡れたままにしておくと風邪をひくリスクが高まる。」

図6 夕方の天気分布予報

生徒 「夕方は関東を中心に雨が降っている予想ですね。西日本方面は止んでくるところもあり、ようやく一息つけそうですね。」

アウル教授 「そうも言えないのじゃ。まず、土砂災害などは雨が止んでから起きる可能性も十分ある。雨が止んだからといって油断できないのが怖いところじゃ。おそらく大雨警報なども雨が止んだ後も数時間は発表され続けると思うが、その後も斜面、増水した河川には近づかないなど警戒が必要じゃ。それから、なぜ西日本で雨が止んでくるのかというと予想天気図を見るとわかるように低気圧の西側では前線が南に下がるためじゃ。しかし、九州ではやはり前線はかかりっぱなしであるように、西からはまた前線が上がってくる。明日以降も雨がまた降るという予想になっておる。引き続き土砂災害の危険性が高いまま大雨となる恐れがある。」

生徒 「とほほ。」

アウル教授 「さて、量的予想であるが、今夜までに九州北部は250mmの雨が予想されておる。が、あまり当てにしにほうがいいかもしれない。というのも、昨日夕方発表では九州北部は今日夜までに150mmという予想であった。しかし、夜になってからの大雨を受け、深夜0時過ぎに新たに100mm増の250mm予想にしたという経緯がある。その他の地域も100mmから150mmの雨が予想されてはおるが、これを上回る雨となる可能性は十分あると思って雨対策をしてほしい。100mmの雨なんて、1時間で降る可能性だってあるのだから。ちなみに、1時間最大雨量は120mmが予想されておる。」


生徒 「昨日は北日本も荒れた天気になりました。竜巻やひょうの報告もありましたね。」

アウル教授 「梅雨前線による雨雲とは違い、比較的狭い範囲に、でも激しい雨をもたらす、そんな降り方をしておるのが北日本の雨じゃ。この雨は北日本を通過する低気圧と、上空の寒気による大気不安定のために起きておるのじゃが、その低気圧は予想天気図を見ると、、、なんと明日朝までほぼ動かない。これは同じような場所に同じような強さの雨が降り続く危険性を表しておる。ということで北日本も今日は降るところは降り、雷や突風に注意が必要じゃ。ではどこで降るのかというと、より低気圧に近い北海道南東部となりそうじゃ。ちなみに先ほど紹介した夕方の天気分布予報でも南東部で雨が予想されておる。雨の降る範囲としては狭いのじゃが、その狭い範囲に一気に降るようなゲリラ雷雨に注意したい。」

図7 今日の天気予報

アウル教授 「東北と沖縄と小笠原諸島は1日を通して晴れる。夏至の太陽を楽しめそうじゃ。その他の地域は曇りや雨と日差しが恋しい夏至となりそうじゃ。ただ、雨が降っても気温は高め。これは雨の元となる水蒸気が南からやってくるということを表しておるのじゃが、今日は蒸し暑い一日となりそうじゃ。そして最後にもう一度。今日は災害級の雨や雷、突風に十分注意無事夜を迎えてほしい。ちょっと大げさかのう…」
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