3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年07月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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土用の丑。今日も暑くなりそう。夏バテ予防に鰻でも(2016年7月30日)


■お天気メモ■
・今日も本州から九州まで高気圧に覆われて晴れて暑くなる予想。熱中症に警戒。
・沖縄付近を昼前後に弱い低気圧が通過する予想。このタイミングで雨が降りやすい。
・小笠原諸島近海を熱帯低気圧が北上。台風になる可能性は低いものの、今後関東に近づいてくる予想。今後の動向に注意。
・日本の南では明日にかけて台風4号発生の可能性あり。こちらも今後の動向注意。 

生徒 「太平洋高気圧は控えめですが、気温は立派な夏の気温ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。かなり暑い日が続いておる。今日は土用の丑の日。元気の出るものを食べて、これからの暑さ乗り切れるよう体力をつけたいものじゃ。」

生徒 「南の方ではやや活発な様子も見られる今日この頃です。」

図1 29日夜の天気図

アウル教授 「一見、本州は高気圧に覆われて安定したように見えるが、南の方では等圧線がぐっと曲がった部分がいくつか見られる。さらに天気図の一番下には熱低マークが見られる。まずはこれらから片付けよう。」

生徒 「熱低といえば台風の卵ですが、ここ最近かなり見かけますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。今年は台風にならず熱低のままというのが多い気がするが、フィリピン付近に現れた熱低は台風4号へと発達する予想が気象庁より発表されておる。進路次第では来週の天気に影響してくる時期なので、今後どのような進路予想が発表されるのか動向に注目したい。」

生徒 「沖縄付近と小笠原諸島付近。こちらには熱低マークはありませんが大きく等圧線が曲がって低圧部となっていますね。」

アウル教授 「風だけを見れば立派な低気圧と言える。まず沖縄付近の低圧部であるが、これは南西へと動いているようじゃ。今日昼前後に沖縄近海を通過する予想でこのタイミングで沖縄では雨が降る予想となっておる。ここ数日、沖縄付近は湿った空気の通り道となっておるので、すでに雨自体は降りやすい状態であるが、この弱い低気圧接近時は少し雨の降り方には気をつけたい。」

生徒 「そもそも熱帯低気圧と低圧部ってどう違うのですか?」

アウル教授 「簡単に言うと雲がまとまっているかどうかじゃ。熱帯低気圧は台風の卵であるから、台風と似たような雲の塊となる。同心円とは限らないが雲が低気圧中心付近のまとまっているため、中心位置というものが決めやすいようじゃ。一方で低圧部は雲がまだまとまっていない状態じゃ。付近に雲はあるが、まとまらず、中心がどこかというのがはっきりしないので漠然と低圧部としているようじゃのう。」

図2 深夜0時の衛星画像

アウル教授 「衛星画像を見てその辺を見てみよう。まず、赤い丸で囲った部分は雲で覆い尽くされておる。熱帯低気圧がある部分じゃ。一方で青い丸や緑の丸は低圧部がある部分じゃ。雲自体はあるが赤い丸に比べて雲で覆い尽くされてはいない。」

生徒 「小笠原諸島近海の低圧部は昨日まで熱低と書かれていましたよね。」

アウル教授 「そうじゃのう。昨日朝までは雲にまとまりがあったのじゃが、少し崩れたことで低圧部という表現に変わってしまった。しかし今後また雲が集まって熱低になる予想である。熱低表示がなくなったことで安心された方もいるかもしれんが、実はまだ安心はできないという状態じゃ。まだ雲はしっかり残っておるからのう。そして今後の予想天気図ではこの低圧部あるいは熱低が厄介なものとなっておる。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「小笠原諸島近海の熱低が北上してくるんですね。」

アウル教授 「熱低と言っておるが、台風のなりそこない、弱い台風とも言える。それが関東方面へ近づいてくるわけであるから当然、この影響を次第に受けることになる。今後どこに進んでくるのかということは台風の時と同じように意識して気にするようにしてほしい。熱低だからどうせ降っても弱い雨とは決して思わないようにしたい。」

生徒 「熱低と台風の違いといえばその影響範囲と風の強さくらいで、雨に関しては降るところでは降りますからね。過去にも熱低で大雨になったことはありますから、油断はできませんね。」

図4 上空500hPa予想図

アウル教授 「例のごとく上空の天気図も見ておこう。本州から沖縄上空は帯状の高気圧も覆われておる。小笠原諸島付近は上空の低気圧となっておって、そこに熱帯低気圧(あるいは低圧部)もあるという状況じゃ。熱帯低気圧上空は暖かいが、この上空低気圧自体は寒気を持っておる。このような状況では熱帯低気圧が台風になる確率は低いが、それでも安心はできないというのは先ほど述べた通りじゃ。」

生徒 「南の海上ばかり見てきましたが陸地も見ていきましょう。」

アウル教授 「まず、本州から九州上空は高気圧じゃった。そして地上天気図でも日本の東から高気圧に覆われておる。ということで地上も上空も高気圧なわけで今日も晴れるということになる。ただ、高気圧に覆われてはいるが、高気圧の中心が近いわけではない。どちらかというと高気圧の端っこが被っているというような形で、大気が絶対安定な状態とは言えない。したがって気温の上がる午後以降は今日も夕立の可能性が内陸部ほどある。昨日は新潟県の内陸部などで夕方に60mm/h近い非常に激しい雨が観測された。午後以降は急な雨に注意するようにしたい。」

生徒 「北海道は前線がまだ近いですか?」

アウル教授 「そうじゃのう。雨雲自体はこの時間少なくなってはおるが、雨雲が多い時間、少ない時間というのが定期的にやってきているような状態で、まだ今日いっぱい雨が降りやすいと考えたほうがいいかもしれんのう。今日は昨日に比べて南部では傘マークが取れた天気マークとなっておるが、天気分布予報ではやはり広い範囲で雨が予想されておる時間帯もあり、傘は持って出かけたい天気じゃ。昨日もそうであったが、雨の降り方としてはそれほど強くはない。昨日も強くて10数mm/h程度の雨じゃ。しかし、すでに降り続いたところでは土壌雨量が多くなっておるので雨が止んだ後も数日は土砂災害の可能性はあるということは頭のどこかに置いておいてほしいところじゃ。」

図5 今日の天気予報

アウル教授 「そうそう。今日は土曜日ということでまた多くのところで花火大会が行われるじゃろう。今日は東京で一番大きい(のかのう?)隅田川の花火大会も予定されておる。この天気予報じゃと今日も無事開催されるところが多そうじゃのう。今日夕方は内陸部では発雷確率50%程度の夕立の可能性があるが、夕立というものはある程度降れば止んでくるものじゃからのう。」

梅雨も明けて晴れてくる関東と大雨が予想されている北海道(2016年7月29日)


■お天気メモ■
・北海道付近に前線が引き続き停滞。今日も一日雨が降りやすく、総雨量が増えている。同じような場所に降り続くため、土砂災害などに警戒。
・小笠原諸島付近は上空寒気により大気の状態が不安定。急な激しい雨に注意。
・今日も午前中を中心に晴れる本州、午後は内陸を中心に夕立に注意。

生徒 「ようやく関東も昨日梅雨明けしました。気づけばきょうはもう7月29日。8月もすぐですね。」

アウル教授 「今年は梅雨明けが遅かったが、そこまで雨が降ったという印象もなかった。比較的雲が多いだけで気温が低めの日もあり、過ごしやすい梅雨だったかもしれんのう。」

生徒 「残る梅雨は東北ですが、それを超えて北海道で大雨被害が出ておるようですね。」

アウル教授 「少し驚いておる。と言うのも、昨日伝えた通り、雨の降り方というのはきょう1日を通じてそんなに強くなかった。1時間に39.5mmというのが北海道で一番強く降ったアメダスの観測値じゃ。これは昨日夕方に紀伊半島では夕立があったが、その時観測された48.5mm/hよりも弱い雨ということになる。それにもかかわらず大規模な浸水外が起きているというのはかなり不思議な気がするのう。」

生徒 「そうですね。たとえ総雨量が多くても、それが一般的な雨(1時間に10mm/h程度)の連続でしたら、河川が洪水を起こすことはあまり考えにくかったですからね。」

アウル教授 「浸水外よりもむしろ土砂災害の危険性の方が十分高いと考えておったが、思わぬ落とし穴かもしれん。ただ、どこで浸水が発生したかというと、川が合流しているところらしく、そこで人為的に操作が行われたようじゃ。もしかすると人為的な原因による水害の可能性があるかもしれんのう。」

図1 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「雨の様子ですが、そこまで発達した雲があるというよりは、全体的に普通の雨雲がかかっているという感じですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。低気圧と前線による雨じゃが、この低気圧の動きが遅いために、長い時間雨が降ることになって、結果的に総雨量自体は増えておる。」

図2 28日夜の天気図

生徒 「相変わらずオホーツク海高気圧は勢力が強いですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。北海道の低気圧の行く手を阻んでいるだけでなく、本州への張り出しも強いままじゃ。地上天気図には太平洋高気圧が目立たない状態が続いておる。しかし、上空では少しずつ太平洋高気圧が勢力を取り戻しつつあるようじゃ。」

図3 上空500hPa予想図

アウル教授 「上空では高気圧が東西でつながった。赤い線で挟まれた部分が高気圧圏内ということになる。小笠原諸島付近に上空の低気圧という邪魔者があるのでそれを回り込むような形で高気圧が張り出しておる。ちょうど本州から沖縄上空は高気圧圏内となっておる。北海道はやや高気圧圏内から外れる位置にある。」

生徒 「ということは今日も本州から沖縄は晴れてきそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。雲の発生も上空の高気圧がある程度抑えてくれるじゃろう。午後以降気温が上がれば昨日のように内陸を中心に雲が湧いてくる可能性があるが、それまでは日差しが出てくるところが多いという予想じゃ。夕方の発雷確率も高いところで40%程度となっておる。」

図4 今後の予想天気図

生徒 「小笠原諸島付近には熱帯低気圧が発生する予想ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。先ほどの500hPa天気図でも小笠原諸島付近上空は低気圧でやや寒気が入っているという状態じゃ。大気の状態が不安定となっておる。そこに熱帯低気圧じゃ。一般的には、上空に寒気があるようなところで熱帯低気圧は発達していくということは難しいが、熱帯低気圧によって湿った空気がもたらされることにはなる。つまり雨の材料じゃな。今日も小笠原諸島付近では発達した雨雲ができる可能性がある。小笠原諸島は広い陸地ではなく島が点在している場所であるため、どこの島でいつ降るということは予想が難しいが、このような発達した雨雲が陸地にかかると激しく降ったり雷を伴う可能性があるということは知っておくと良いじゃろう。」

図5 きょうの天気予報

アウル教授 「北海道はきょう夕方までに多いところで150mmの雨が予想されておる。小笠原諸島にも傘マークがついておる。その他の地域は今日も昼前後を中心に晴れて気温が上がってくるので連日のことではあるが熱中症対策を忘れないように。そういえば最近、私の部屋では24時間冷房を入れっぱなしじゃ…」

北海道で大雨。今の梅雨本番は北日本。(2016年7月28日)


■お天気メモ■
・北海道に低気圧と前線が接近。北海道を中心にまとまった雨に。今日は北海道で大雨の恐れ。
・北海道は大気不安定。落雷や突風にも注意。
・小笠原諸島は上空に低気圧があって大気の状態が不安定。天気図では描かれていなくても弱い低気圧が発生する予想。雨の降り方に注意。
・関東は昼前から晴れるところが出てくる予想。早ければ昼前にも梅雨明け発表?
・今日も内陸を中心に夕方は夕立の可能性あり。発雷確率はやや高めレベル。 

生徒 「やっぱり昨日の梅雨明け発表はなかったですね。」

アウル教授 「さすがにあの曇り空だとのう。梅雨明けですって言っても曇ってるじゃんって言われるからのう。昨日は梅雨明けしなくて正解だったと思う。さて、今日はどうだろうか。個人的には今日、梅雨明け発表しそうな気がする。」

図1 27日夜の天気図

生徒 「今日は関東で梅雨明けかななんていうのんきな話はできないですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。今日は北海道でまとまった雨となって大雨になる可能性がある。予想雨量は今夜までに250mmとかなり多い。そんな大雨になるわけを見ていこう。」

生徒 「まずは何と言っても低気圧と前線が近づいてきましたね。」

アウル教授 「そうじゃのう。そしてこの低気圧は比較的ゆっくりと進んでおる。と言うのも行く手をオホーツク海高気圧に閉ざされておるからじゃ。北海道では等圧線も混んできておる。このゆっくりした低気圧によって長い間雨が降ることがまず大雨になる一つのポイントじゃ。」

生徒 「雨が降るためには湿った空気が必要でしたね。」

アウル教授 「そうじゃのう。それもうまい具合にたっぷり入っておった。数日前から沖縄から九州北部を経て日本海に流れ込むルートが出来上がっておるがそれに乗って北日本に湿った暖かい空気が流れ込んでおる。雨の材料がたくさんあることが第二の大雨のポイントじゃ。」

生徒 「上空の寒気はどうでしょうか?」

図2 上空500hPa予想図

アウル教授 「上空の寒気に関しては実はだいぶ抜けつつある。今、北海道にはまとまった雨雲があって、ところどころ発達した雲も含まれておるが発雷というのはそれほど観測されていない。今日の発雷確率もかなり低くなっておる。雷注意報は念のために発表されておるという感じじゃろうか。今日はそれよりも大雨に注意したい。」

生徒 「雷を伴う可能性がそれほど高くないということは、ざっと降るタイプというよりは長い時間降るタイプですか?」

アウル教授 「その通りじゃ。大雨と言っても2つの種類があることを知っておこう。一つは短時間にざっと降る(1時間に100mmを超えたりする)タイプじゃ。このタイプはゲリラ雷雨に似たもので、例えば一気に河川が増水して洪水になったりする。こういう時は大雨警報(浸水害)が発表される。この警報の名称で( )の中が大切じゃ。一方で今回はそうではなく、長い時間ザーザーと降り続くことによる雨じゃ。たとえ1時間に10mmの雨でも24時間降り続けば240mmになって今回の予想雨量に近くなる。こういう時に警戒すべきなのは土砂災害で、大雨警報(土砂災害)が発表される。地面がずっと雨にさらされることで土壌中の水分が多くなり、土砂崩れなどが発生しやすくなるのじゃ。このタイプは雨が止んだ後も警戒が必要なタイプじゃ。今北海道では警報が発表されてきておるが、深夜2時現在、大雨警報は全て(土砂災害)となっておる。と言うことで浸水外よりも土砂災害に今日は気をつけたい。」

生徒 「ただ、警報は今後の雨の降り具合によっても変わる可能性があるので適宜自分のいるところにどのような警報が発表されているのか確認しておく必要がありますね。」

アウル教授 「まったくその通りじゃのう。」

生徒 「他の地域は晴れとなるのでしょうか?」

アウル教授 「ここまで北海道ばかり雨といってきたが、東北北部も低気圧に近いため影響を受けて雨が降りやすい。東日本や西日本は今日は晴れるところが増えてきそうじゃ。と言うわけで今日関東で梅雨明けの発表の可能性があるといったわけじゃ。やはり晴れないと梅雨明けという実感はわかないからのう。」

生徒 「図2の500hPa天気図でも高気圧が西から張り出してくる様子がわかりますね。」

アウル教授 「本当は太平洋高気圧は東から張り出してきてもらいたいものじゃが、今年は西から張りだすというやや変わったものとなるが、ようやく高気圧が本州上空に張り出しを強めることになりそうじゃ。ここで注意したいのは本当は太平洋高気圧は東から張り出したい。しかし邪魔者があるために張り出せないということじゃ。その邪魔者とは…実は上空の低気圧(寒気)なのじゃ。小笠原諸島付近の上空を見て欲しい。なんとなくピンクが薄い。すぐ東には水色の領域もある。実はこれ、寒気が取り残されておる。小笠原諸島付近は昨日から発達した雲が発生しており大気の状態が不安定となっておる。今日も雨の降り方に注意すべき1日となりそうじゃ。この寒気のために高気圧はいつも通り張り出すことができないのじゃ。仕方なく西から張り出して、今夜には日本の西と東が高気圧圏内でつながり、小笠原の寒気だけが孤立するという形になっていく。」

図3 夕方の天気分布予報

アウル教授 「夕方になっても北日本は雨が続く。また、内陸を中心に今日も西日本から東日本で夕立の可能性があるというのはもう夏の恒例行事じゃのう。発雷確率は九州と北陸内陸部で40%程度となっておる。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「ということで北日本は今日は大雨に注意。小笠原諸島も強い雨には注意したい。その他の地域は今日も熱中症に注意したい気温になってくる。」

今日は北日本で雨の一日に。関東は梅雨明けしたくない⁉︎(2016年7月27日)


■お天気メモ■
・北陸沖の低気圧による北陸、関東、東海の強い雨は朝までがメイン。雨はその後も残るところがあるが降り方は弱まる。
・沖縄は湿った空気の通り道。発達した雲が所々見られる。晴れても油断できない。
・午前中を中心に西日本ほど日差しが出る予想。午後からは内陸を中心に雨雲が湧き出しそう。北陸で発雷確率やや高め。
・日本海北部に低気圧がやってきて、温暖前線が北日本に。東北は朝から、北海道も昼前後から雨雲が広がってくる。上空寒気が残っているため大気はやや不安定。落雷や突風にも注意。

生徒 「そろそろ関東も梅雨明けかと言われていますね。」

アウル教授 「まあ、梅雨のとらえ方は人それぞれだろうが、雨がちでなくなるという観点でいえば、今日の朝までが広い範囲での雨が予想されておるので、それ以降は梅雨明けと考える方もおるのじゃろう。ただ、今日は東京都内では止んだとしても関東東部や北部ではやや雨が残る予想であるから、梅雨明け発表があったとしても午後、あるいは明日に持ち越す気がしないでもない。まあ、個人的には関東の梅雨はずっと前に明けておるのじゃがのう。」

図1 26日夜の天気図

生徒 「まだ東海や北陸など雨雲が残っていますが、天気図だけを見るとあまり雨が降りそうな天気には思えませんね。」

アウル教授 「そうじゃのう。昨日夕方あたりまでは北陸沖に低気圧が書かれておったのじゃが、描かれなくなってしまったことでよりなぜ雨が降っているのかわかりにくい天気図になってしまった。できれば今降っている雨が止む頃まで低気圧は残しておいてもらいたかったが。まあ、かろうじて北陸沖は等圧線が曲がって気圧の谷になっておる。この部分に元低気圧があると考えよう。」

図2 深夜1時の雨雲レーダー

生徒 「所々発達した雨雲も含まれていますね。」

アウル教授 「今日朝まではまだこのような雨雲がかかって雨が強く降る可能性がある。落雷としては北陸の一部で観測されておるが東海沖や関東の東にある発達した雨雲からは観測されておらん。雨雲は全体として弱まってはきておるがもうしばらくは降るところでは降るといった状況じゃ。」

生徒 「朝の通勤通学時間帯になれば雨の心配もなくなってくるところが増えてきそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。ただ、午前中を中心に例えば千葉県や茨城県方面では雨が残る予想になっておる。東京も雨は上がってもまだ雲が多い。雨が降っても弱い予想じゃが、すっきり晴れるのは明日以降ということになりそうじゃ。果たしてそれで梅雨明けを発表するのかどうかじゃのう。一方で西日本方面は朝から晴れるところが多いという予想じゃ。」

図3 昼前の天気分布予報

生徒 「沖縄付近には小さいながら発達した雨雲がいくつもありますね。」

アウル教授 「昨日も言ったが、沖縄は今、湿った空気の通り道となっておる。天気予報では晴れと言われておるが、このような小さな雨雲が陸地にかかると一時的にざっと強く降るような雨が昨日も観測されておる。晴れても油断できない天気じゃ。沖縄は先日も落雷被害に遭われた方や、海上では竜巻が発生したりと、晴れる割にはそういうシビアな現象も起きておるので、雲が広がってきたりしたら、安全な行動を心がけるようにしたい。」

図4 上空500hPaの予想図

図5 湿った空気の流れ込み予想図

生徒 「朝鮮半島から低気圧が進んでくる予想ですね。」

アウル教授 「この低気圧は日本海北部から北海道へと近づいていくことになる。西日本や東日本からは離れておるので、影響はほとんどないが、東北や北海道は影響を受けそうじゃ。まず、上空の状態であるが寒気はほぼ抜けているかのように見えるが北海道上空だけかなり冷たくなっておる。なかなか移動速度も遅く、抜けない。一方で湿った空気はこの低気圧に向かって日本海に広がっておる。北日本も湿った空気が到達し始めておるようじゃ。この湿った空気と上空の寒気、および低気圧からのびる前線の影響で東北や北海道は次第に天気が崩れ、大気も不安定となっていく予想じゃ。東北は朝から、北海道は昼前後から雨が降り出し、降り方も強まる可能性がある。落雷や突風、大雨に注意したい。北海道は夕方までに120mmの雨が予想されておる。」

図6 今後の予想天気図

生徒 「等圧線も北海道で次第に狭くなっていくように見えますから、強風などにも注意したいですね。」

アウル教授 「東北はまだ梅雨が明けておらん。まだ雨への警戒は緩めてはならない。」

図7 夕方の天気分布予報

アウル教授 「さて、今日も夕方は内陸を中心に雨雲の発生が予想されておる。この夕立と日本海の前線による雨が合わさって今日も夕方の天気分布予報は広い範囲が雨になっておるが、原因は区別しておかなければならない。今日の夕立で発雷確率が高いのは北陸から長野県周辺で50〜60%となっておる。」

生徒 「南の海上では台風3号が発生しましたね。」

アウル教授 「今年の台風は1号の発生が遅く、7月になってからであったが、2、3号と立て続けに発生した。1号はものすごく強い勢力になったので今年は強い台風が多いのかとも言われたが、台風1号発生が遅いとその年の台風は強くなりやすいというような統計は今の所ない。事実、台風2はほとんど強まらないまま約1日で消滅し、3号も間もなく中国大陸に上陸し日本への影響も考えられない。」

図8 今日の天気予報

アウル教授 「ここ数日そうであるが、気温は西高東低。関東はやや過ごしやすい気温が続いておる。明日からはしっかり晴れて気温が上がってくると身体に堪えそうじゃが、1日でも過ごしやすい日が多いというのは悪くはない。ここまで書いてくるとますます、関東は今日梅雨明けしても、そんな気分になる空じゃないなと思えてきた。せっかく梅雨明け発表するなら、自分なら明日に持ち越すかのう。」

全国的に大気はやや不安定。お出かけ前は雨のチェックを。(2016年7月26日)


■お天気メモ■
・日本海に低気圧がやってきた。湿った空気は沖縄から九州北部を経て日本海側に。湿った空気の通り道では大気の状態が不安定。
・沖縄は朝から、九州などは気温の上がる午後から雨が降りやすくなる予想。
・今日は日本海側のうち近畿から東北にかけて朝から雨が降りやすい。低気圧の西側でも雨雲が発生しやすく、風に乗って太平洋側へ流れ込むところも。
・日本海側ほど雷を伴った雨になる可能性あり。発雷確率は40%
・東北や北日本上空は寒気が残る。気温上昇と湿った空気のために北海道や太平洋側も次第に雨が降りやすい状態に。

生徒 「西日本方面で雨が降り出してきているようですね。」

アウル教授 「日本海には小さい低気圧が進んできた。特に上空に深い気圧の谷があるというわけではないが、動きが遅いので、雨が長く降ることになりそうじゃ。」

図1 25日夜の天気図

生徒 「今日もオホーツク海高気圧優勢ですね。」

アウル教授 「日本の東でオホーツク海高気圧優勢が居座っているため、全体的に低気圧や高気圧の流れが遅くなっておる。日本海に低気圧があるが、この状況は今日の朝も、夜も、明日の朝も続くという予想じゃ。」

図2 今後の予想天気図

図3 今日朝の500hPa予想天気図

生徒 「上空の寒気が抜けてきているところのようですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。青い部分が上空の寒気に当たるわけじゃが、寒気としては西日本は抜けた。東日本と北日本は完全に抜けるまでにはもう少しかかりそうじゃ。この上空寒気と日本海の低気圧による湿った空気がマッチングすると、大気は不安定になる。もう一つ、この天気図で見ておきたいのは例のごとく5880m線じゃ。今日は九州だけということで九州上空はやや高気圧に覆われていて、それ以外上空は高気圧圏外ということになる。」

図4 今日朝の湿った空気予想

生徒 「これは湿った空気の予想ですね。随分と西から迂回して日本海に入っていますね。」

アウル教授 「今日本列島はオホーツク海高気圧に覆われておる。これも高気圧であるから湿った空気はその縁を通ることになる。具体的には沖縄あたりから東シナ海、九州北部、日本海というようなルートで湿った空気が入ってきていることがピンクの領域を見るとわかる。逆に太平洋側は青い領域に近く、湿った空気が直接は入っていないことになる。このために日本海側ほど雨が降りやすくなるのじゃ。」

生徒 「低気圧といえば東側でよく降って西側は天気が回復していることが多いですよね。」

アウル教授 「一般的にはこんな湿った空気の入り方をしていないからのう。(低気圧に向かっては真南から湿った空気が入ることが多い。)今回は低気圧の西側といえど湿った空気が入っておる。低気圧西側は本来乾燥した北寄りの風ではあるが、湿った空気にさらされるため例えば近畿北部などでは低気圧が能登半島あたりに進んでくる夕方もまだ雨が降っている予想じゃ。当然、低気圧の東側に当たる北陸や東北は日本海側を中心に雨が降りやすい。さらに、低気圧西側の北風に乗って雨雲は一部が太平洋側へと流れ込んで、太平洋側、例えば東海などではやや強い雨の可能性があるのじゃ。」

生徒 「湿った空気の通り道である沖縄にも雨雲がありますね。九州まで低気圧から離れると影響は少ないでしょうか。」

アウル教授 「沖縄は湿った空気が入りやすいために雨雲がちらほら見られるという状況じゃ。朝からこのような雨雲が通過して雨になる可能性がある。九州は先ほど見たように一応上空は高気圧じゃった。午前中を中心に安定した晴れになる。ただ、湿った空気もやや入る位置で、気温が上がる午後ほど雨雲が発生しやすい状況になる予想じゃ。午後からは雨の可能性があると考えておこう。まあ、夕立じゃのう。」

生徒 「関東などでは雨はどうでしょうか。」

アウル教授 「関東や東北太平洋側も日本海側からの雨雲の流れ込み次第じゃ。予想では朝から関東も北部を中心に広く雨が予想されておるが、現時点では降り方は弱い予想じゃ。と言うのも、先ほど湿った空気の流れを見たが関東などはやや乾燥した空気となっておる。関東部分で雨雲が湧いてくるというよりも日本海側から流れ込んでくることが雨を降らすメインなのじゃが関東周辺の山々は結構雨雲を弱めるからのう。冬場は東海と違ってほぼ雪雲が流れてこないほどじゃからのう。しかし、関東など東日本も爆弾は抱えておる。それは上空の寒気じゃ。この寒気と日中気温が上がってくると大気が不安定になる。そこに日本海側から雨雲が流れ込んだりすると、それが発達した雨雲になる可能性はある。雨雲レーダーなどで自分の近くに発達した雨雲が近づいてきていないか時々チェックする必要がある。北海道も内陸を中心に午後以降雨の予想が出ておる。こちらは低気圧からは離れておるので一般的な夕立と考えられる。が、やはり上空寒気があるのでその点注意したい。」

図5 夕方の天気分布予報

生徒 「こう見ると夕方はかなりの範囲が雨予想ですね。」

アウル教授 「今日は日本海の低気圧によるものと本来の夕立によるものが合わさったような夕方の分布となっておる。私なら全国どこにいても、傘を持って出かけたいと思う天気分布じゃ。発雷確率としては1日を通して高いところで40%程度じゃ。これを高いと見るか低いと見るか。」

図6 今日の天気予報

アウル教授 「この時期の天気マークは結構判断を惑わす。と言うのも夕立などは予想されていても降る時間帯が短いので傘マークとして現れにくいのじゃ。今まで見てきたように北海道や九州でも午後から傘が必要な可能性はある。気温は、関東などやや低めじゃのう。過ごしやすそうじゃ。午前中を中心に晴れる九州ほど気温は上がる。熱中症には今日も気をつけたい。」
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