3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年08月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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台風10号…の前に北日本と日本海側で激しい雨に注意。(2016年8月26日)


■お天気メモ■
・日本海に寒冷前線が進んできた。北海道や東北では非常に激しい雨や落雷、大雨の恐れ。
・東北から九州の日本海側を中心に前線による雨雲がかかってくる予想。落雷や突風に注意。 
・台風10号は極端Uターン経路が濃厚に。来週前半に備えよう。 

生徒 「台風10号が気になるところですが、その前に今日は北日本でまた大雨が懸念されていますね。」

アウル教授 「今度は台風ではなく前線によって大雨が予想されておる。すでに北海道では3個の台風によって大雨となっているところがあって、少し時間が経ってから土砂崩れなども発生しておるようじゃ。今日の雨でさらに被害が拡大するのではと懸念されておる。危険な場所にはくれぐれも近づかないようにしたい。」

図1 深夜0時の衛星画像

生徒 「北日本には緑で囲った雲の帯が近づいてきましたね。」

アウル教授 「天気図で見るとこの部分には寒冷前線が伸びておることがわかる。寒冷前線は移動性の前線であるから、雨雲も比較的速度を持って移動する。この前線が通過するときは雷がなったり雨が強く降ったりする可能性がある前線じゃ。」

図2 25日夜の天気図

生徒 「かなり南北に長い前線ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。北海道のずっときたから朝鮮半島まで伸びておる。ニュースなどを見ていると北日本ばかり大雨に注意と言われておるが、この前線が近づくと西日本や東日本の日本海側を中心に激しい雨が降る可能性がある。」

生徒「雨はいつ降るのでしょうか?」

アウル教授 「寒冷前線は朝には北海道にかかってくる予想で、北海道東部では朝から雨が降り出す予想じゃ。さて、ここでもう一度衛星画像をよく見て欲しい。実は緑で囲った部分は単なる一つの帯状の雲ではないのじゃ。」

図3 深夜0時の衛星画像(拡大判)


アウル教授 「本州付近を拡大してみると緑と黄色のようにさらに2つのラインに分けることができる。前線に対応するのは黄色い方で、緑のラインは前線よりも東側に存在することになる。この対応は雨雲レーダーを見るとさらによくわかる。」

図4 深夜0時の雨雲レーダー


生徒 「前線に対応する雲よりもそれより前で発生した雲のほうが発達したものになっていますね。」

アウル教授 「そうなのじゃ。前線とは温度が異なる空気の境として描かれておるが、発達した雨雲は風がぶつかる境にでき、必ずしもこの境が前線と一致するとは限らないのじゃ。このように寒冷前線よりも東側に離れて発達した雨雲があるような前線をカタフロントという。まあ、用語はどうでもいいとして、大事なのは前線よりも早く発達した雨雲が到達するということじゃ。予想天気図などを見て前線が離れているからまだ雨は降っていないと安易に思ってはいけないということじゃ。」

生徒 「なるほど。天気図だけから判断すると、思わぬ失敗をしそうですね。」

アウル教授 「これをもとに朝の予想天気図と朝の天気分布図を見比べてみよう。」

図5 朝9時の予想天気図

図6 朝の天気分布予想

アウル教授 「北海道の雨は前線と対応する雨雲による雨じゃ。一方で東北や能登半島、隠岐などの雨予想は今話した、前線よりも東側に伸びる雨雲によるものじゃ。」

生徒 「ということは雨のピークは2回あると考えなければならないのでしょうか?」

アウル教授 「予想では昼過ぎから夕方には前線による雨雲が2つに分かれいるというカタフロントは一般的な一つの雨雲の帯に合体していく予想となっておるから、雨のピークが2回明瞭にあるかといえばわからないじゃろう。降り出しに関しては前線から離れていても早めに降るということを言いたかった。」

生徒 「雨は夜まで降り続く感じですか?」

アウル教授 「停滞前線と違って寒冷前線はある程度の速度を持って一定方向に動くから、雨雲もそれに乗って動いていくことになる。天気分布予報では北海道東部に関しては夜になると止んでくるという予想じゃ。しかしそのほかの日本海側や北海道西部に関しては前線がまだ通過しないので夜まで雨が続くことになりそうじゃ。言い忘れておったが北海道西部は昼前には雨が降り出す予想になっておる。」

図7 湿った空気の予想

生徒 「寒冷前線に向かっては湿った空気が入るので、本州はとても湿った空気に覆われているだろうと思いきや、そうでもないですね。」

アウル教授 「太平洋高気圧がやや張り出している感じなのか、本州太平洋側にやや乾燥した空気が流れ込み、湿った空気が直接入るのを防いでくれておる。日本海の寒冷前線に向かっては湿った空気はこの高気圧の縁を回り込むように沖縄から東シナ海、日本海西部を通っておる。この湿った空気は台風10号が南から運んだ空気でもあり非常に湿っておる。その湿った空気によって作られる雨雲もまた発達したものとなろう。このために寒冷前線付近では今日は非常に激しい雨の可能性があるのじゃ。」

生徒 「北海道や東北では夜までに120mmの雨が予想されていますね。すでに今月は大雨の降っている地域だけに土砂災害など心配ですね。」

アウル教授 「気象庁も早めに気象注意報を出すなどして警戒を呼びかけておる。早めの避難や、万一に備えて食料や電灯の確保などをしておくと良いかもしれん。すでに土砂崩れなどで孤立している集落もあるということで、危ないところにも近づかないようにしたい。」

図8 夕方の天気分布予報

生徒 「今日は前線による雨を除けば夕立は四国、九州くらいが予想されている程度ですね。」

アウル教授 「湿った空気が直接入りにくくなっている東日本ほど夕立の可能性としては低くなっておる。四国や九州はやや湿った空気の流れに近いために内陸を中心に雨の可能性が予想されておる。急な雨には注意したい。」

図9 台風10号の進路予想

アウル教授 「最後に台風10号について見ておこう。動きはまだ遅いが発達は続けており、非常に強い勢力になっておる。この後もまだ発達して猛烈な勢力になる可能性ががある。また、29日から30日にかけて予報円の中心を結び線が異様なまでに曲がって本首位に近づく恐れがある。本当にこんな曲がり方をするのかという人もいるじゃろうが、実際に直角に回るというよりはこの予報円の範囲内で本州に近づく恐れがあると捉えよう。予報円がまだ大きく、どこへ進む状態かわからないが、予報円に入る確率が70%であることから、本州のどこかに上陸する確率は70%を超えておる。どこへ来ても焦らないよう心構えしておこう。」

生徒 「今台風に最も近い大東島地方では風も強く、波も高い状態が今日も続く予想ですね。引き続き暴風などに注意したいですね。」 

図10 米軍発表の台風10号進路予想

アウル教授 「カーブして本州に近づく予想に変わりはないが米軍と気象庁も予想が若干異なる。更新されていくたびに少しずつ変化もしていくので最新の情報をチェックするようにしたい。」

図11 今日の天気予報

アウル教授 「太平洋側ほど今日は晴れて、暑くなってくる。日本海側は今日は激しい雨に注意が必要じゃ。」

来週前半の天気は台風10号次第。(2016年8月25日)


■お天気メモ■
・迷走台風10号の予報円がようやく進んだ。来週はじめに本州へ近づく恐れ。今後の情報に注意。
・台風が近い大東島地方を中心に暴風、また、西日本太平洋側を中心に高波に注意。
・太平洋側を中心に局地的に発達した雨雲が残っている。朝にかけて急な雨に注意。
・今日は西日本太平洋側と東北日本海側の内陸で夕立の可能性があるが、東日本は湿った空気が流れ込みにくい。

生徒 「迷走台風10号の予想進路がようやく動き始めました。」

図1 台風10号の予想進路

アウル教授 「まさかのUターン予想。数年に一度迷走台風はあって変な経路を取るが、ここ台風の場合はその中でも群を抜いた奇抜さを感じさせるのう。まず発生したのが関東沖というところからも。数日前にはすでにこのようにUターンを予想した気象モデルがあったのじゃが、見事じゃ。」

生徒 「それでもまだ5日先以降は予報が出ていませんね。この後どこへ進むのか非常に気になるところです。」

アウル教授 「そうじゃのう。6日後、つまり30日の予報円の中心はこのままいくと本州のどこかに非常に近くなる恐れがある。今日、30日の予報円が発表されるので非常に注目点じゃ。」

生徒 「西日本へ行くのか、東日本へ行くのか、はたまたそのまま日本の東へ進むのか、まさかの4つ目の北海道行きか。そもそもこの台風の進路を決めるポイントは何でしょうか?」

アウル教授 「やはり低気圧を流す風となる。今年の太平洋高気圧は北へ偏ることが多いので、もし高気圧が東へ張り出して本州まで覆ってくると、台風を流す風は東風になって、西日本に近づく可能性がある。一方で高気圧は張りださずに上空の気圧の谷が南下してきて、偏西風がやってくると、台風を流す風は西風になって東日本へ接近する可能性がある。あるいは上空で日本の西の高気圧がぐっとはり出すと台風を流す風が北風になって本州からはやや離れた経路を取ることになる。このようにまだまだ進路予想には大きな不確実性があるので、現時点で私たちができることは、たとえ自分の住んでいるところにきたとしても、無事に乗り切ることができるよう備えておくことじゃ。」

生徒 「台風のせいで西日本を中心に猛暑が続いていますね。」

アウル教授 「今日はまだ台風はほとんど動かないのでやはり暖かい風が西日本に入ることになる。引き続き猛暑に警戒じゃ。」

図2 24日夜の天気図

生徒 「南鳥島付近に熱帯低気圧があって、これも台風になる予想は出ていたのですが、昨夜気象庁は、もう台風にはならないという予想に変えましたね。」

アウル教授 「このまま消滅してくれればいいのじゃが、もし台風として勢力を強めていれば、ますます迷走台風の進路を予想することは難しくなっていたかもしれんのう。」

図3 深夜0時の衛星画像

アウル教授「衛星画像と天気図を照らし合わせて、それぞれの雲がどのような雲なのかを見よう。」

生徒 「赤い丸の部分は台風10号、青く囲った部分は大陸から進んできた寒冷前線と低気圧、緑で囲った部分は日本の東の前線、黄色で囲った部分は本州に残っている雨雲ですね。」

アウル教授「黄色で囲ったように本州には所々雨雲が残っておる。朝まで残る可能性がある。近くにこのような雨雲がある場所では急な雨に注意したい、が、ほとんどの人は夢の中か。所によっては雷もなっておるようじゃ。」

図4 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「赤い丸は台風10号の雲ですが、大東島地方はこの雲が近いですね。」

アウル教授 「大東島地方の一部は台風の暴風域にも入っておる。動きが遅いので長い間暴風域に入り続ける可能性がある。また、台風自体も発達しているのでさらに風が強まってくる可能性がある。大東島地方は最大風速25m/sの予想となっておる。大雨情報は今の所出されていないが天気マークでは暴風雨マークになっておるので大東島地方は激しい雨などにも注意する必要がある。」

生徒 「青い雲は大陸からやってくる前線の雲ですね。」

アウル教授 「この前線は今夜、北海道の西〜日本海に進んでくるので明日はこの影響を北日本を中心に受ける予想じゃが今日はこの影響はほとんどない予想じゃ。」

生徒 「緑で囲った雲は日本の東へ抜けていますのでこちらも影響はなさそうです。」

生徒 「今日も太平洋側では湿った空気が入りやすいのでしょうか?」

図5 湿った空気の予想

アウル教授「実は、今日の湿った空気は赤い矢印のようなルートを取り、昨日までに比べれば西日本に直接入る空気は少なくなる予想じゃ。特に東日本はやや乾燥した空気気に覆われてくる予想になっておる。湿った空気は東シナ海を回り込んで日本海、東北へ向かうようじゃ。これは今夜やってくる寒冷前線の東側の流れに似たものじゃ。」

生徒 「ということは今日は西日本や東北ほど大気不安定ということでしょうか?」

アウル教授 「そうじゃのう。西日本や東北日本海側は湿った空気が入りやすく、夕方は内陸を中心に雨雲が発生しやすい予想じゃ。一方で東日本は夕立はもっと局地的な予想じゃ。」

図6 夕方の天気分布予報と発雷確率

アウル教授 「西日本は、例えば大阪や福岡周辺も夕立予想が出ておる。夕方の急な雨や雷に注意したい。」

図7 昼過ぎの海上の風と波予想

生徒 「今回の台風は比較的コンパクトなので風は台風の中心付近近くだけで強くなっていますね。台風中心付近は暴風が予想されていますが、沖縄本島まで離れるともう風の影響はほとんどない予想です。一方で波に関してはうねりが到達するため、九州でもやや高い予想になっていますね。」

アウル教授 「大東島地方では波は8mの大しけとなる予想じゃ。高波、高潮にも注意したい。」


アウル教授 「今日はメイン天気が晴れのところが昨日より多い。午後からは天気急変の可能性があるところもあるが、それまでに気温がぐっと上がって、各地熱中症に警戒レベルとなりそうじゃ。朝も暑く、熱帯夜というところも多そうじゃ。冷房をつけて涼しくしてゆっくり休みたい。」

今日も急な雨に注意が必要。南の海上ではさらに台風発生?(2016年8月24日)


■お天気メモ■
・台風10号は沖縄の東でほぼ停滞しながら発達中。今後も進路がはっきりせず、どこへ進むかわからない状態。
・台風の東を回る湿った空気が西日本へ、日本の東の高気圧を回る湿った空気が東日本へそれぞれ流れ、地上付近は湿った空気に覆われる。
・北海道の東から関東にかけて前線が伸びていて、発達した雨雲が発生中。関東沖では発雷も多数。今後の雨雲の動きに注意。
・上空に弱い寒気が残る東日本ほど大気は不安定だが、西日本も夕方は夕立の恐れあり。落雷や急な強い雨に注意。
・ 台風のうねりなどのために西日本の太平洋側ではやや高い波に注意。

生徒 「迷走台風10号はいったいどこへ向かうのでしょうか?台風発生から4日経ちましたが、未だにどこへ向かうか不明な状態ですね。発生場所から異例づくしの台風ですね。」

アウル教授 「台風9号も11号も温帯低気圧に変わり消えていった今、台風10号がどう動くのか、今後の注目点となってきた。今は台風を流す風が弱いため、ほとんど停滞しているような状況じゃ。そのため5日間予想でさえまだ進路がわからないのじゃ。今後、太平洋高気圧の張り出しが強まってくるのか、それとも上空の偏西風が南下してくるのか、はたまた新たな台風が発生してその影響を受けるのか、これによりどこへ動いていってもおかしくないような状態なので、全国的に次の台風への備えをしておく必要がある。特にここ3つの台風で大きな影響を受けた北日本や東日本は一刻も早く応急処置を施す必要があると言えそうじゃ。」

図1 台風10号も予想進路

生徒 「台風はあまり動きませんが勢力だけは強まってきているようですね。」

アウル教授 「台風のある場所の海水温が十分高いためじゃ。台風は同じような場所に留まっていると、台風の風によって海水がかき混ぜられて、海水温が下がるため発達しにくくなることが多いが、この海域はずっと台風が通っていなかったこともあって、温度の高い海水の分厚さが大きいのかもしれんのう。今後もさらに発達していく予想じゃ。」

図2 23日夜の天気図

生徒 「台風9号は去りましたが、台風からのびる前線のために昨日も関東では激しい雨を観測したところがありました。」

アウル教授 「台風が去っても台風一過とはならず、引き続き湿った空気が入りやすい状態となっておる。雨雲レーダーも見ておこう。」

図3 深夜0時の雨雲レーダーと雷レーダー

生徒 「関東も陸地では雨はほとんど止んできましたが関東沖の海上では非常に発達した雨雲が列になっていて、落雷も多数発生しているようですね。」

アウル教授「この場所に前線があるのは、まず、日本の東の太平洋高気圧の西側を回る湿った空気が通っていて、さらに日本海に進んできた高気圧によって乾いた北風が吹いていて、その境目で湿度や温度が大きく変わるためじゃ。前線の種類は停滞前線であるから特に南北に大きく動くというわけではなく、同じような場所に留まる前線である。多少南北に振動した時に、陸地にかかると、関東などで激しい雨が降るのじゃ。」

生徒 「今日もこのような状況が続くのでしょうか?」

アウル教授 「気圧配置はほとんど変わらないので、今日も関東を中心に東日本は急な雷雨の可能性がある。昨日までにすでに多くも雨が関東などで降っていて、ただでさえ土砂災害が発生しやすいような状況というところもある。今後少しの雨、あるいは雨は降らなくとも数日後に土砂災害が起きる可能性があるので当面は危険な場所へは近づかないようにしたい。」

図4 湿った空気の予想

アウル教授 「日本の東の高気圧を回る湿った空気はオレンジの線のように入ってくる。」

生徒 「でも、関東は青っぽい色なので乾燥しているのではないでしょうか?」

アウル教授 「青っぽくは見えるが、日本海のような濃い青でもない。これくらいの青の場合でも雨は降る。また、今回の前線は先ほど述べたように日本海にやってくる乾燥した空気との境であったから、濃い青と比較すれば相対的には十分湿った空気じゃ。」

生徒 「赤い矢印は西日本方面へと流れていますね。」

アウル教授 「台風10号がほとんど動かないので、台風10号の東側を通って西日本に湿った空気が入り続けておる。が、上空はまだ安定している方(寒気はない)なので、朝から雨というわけではない。午前中はまだ晴れるところが多い。湿った空気は気温も高いので、この風が入ることで西日本を中心に連日の猛暑となっておる。」

図5 上空500hPaの予想図

生徒 「東日本上空が青い色が抜けて間も無くといった感じですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。まだ弱い寒気は残っておるような状況じゃ。地上付近は今見たように湿った空気、上空には弱い寒気ということで東日本は大気は不安定となっていて、あの前線付近で活発な雨雲が発生しているのじゃ。西日本方面は上空は安定しているので、夕方の夕立は可能性があるが、朝からずっと雨ということはない。これが西日本と東日本の天気の違いじゃ。東日本は日中から雨が降りやすいので今日も傘が欲しい。」

図6 夕方の天気分布予報と発雷確率

アウル教授 「夕方は東北から九州まで広い範囲で雨の恐れがある。夕立と前線による雨が合わさっておるがのう。より大気が不安定な東日本ほど発雷確率は高いが、西日本も油断してはならない。雷が鳴った時はできるだけ早く屋内に退避するように。」

図7 波の予想

生徒 「西日本を中心に台風からのうねりが続きますね。西日本はしばらく海のレジャーは控えた方がいいかもしれませんね。」

図8 今日の天気予報

アウル教授 「西日本ほ気温が高く猛暑、熱中症に注意じゃ。午後からは急な雨や雷に注意したい。東日本は朝から激しい雨の恐れがある。雲も広がりやすい天気予想じゃ。」

生徒 「図2の天気図では日本のはるか南にまた熱帯低気圧が発生しましたね。」

アウル教授 「昨夜、この熱帯低気圧も2日以内に台風になるとして台風情報を気象庁が発表した。この熱帯低気圧についても目が離せない。」

強い雨は北日本へ。関東も台風一過にはならず、今日も浸水害の恐れ。(2016年8月23日)


■お天気メモ■
・台風9号は北海道に向けて東北を縦断中。台風周囲には非常に発達した雨雲があって、激しい雨を観測中。東北地方に土砂災害警戒情報が発表されているところも。
・台風9号は未明に三陸沖に抜けた後、朝のうちに北海道に再上陸する可能性が高くなってきた。北海道は引き続き大雨に警戒。
・台風が離れることで関東の雨雲は次第に抜けてきた。しかし、湿った空気、気圧の谷、上空の寒気の影響で昼前後から再び激しい雷雨の恐れ。東北南部、関東甲信、東海では夜にかけて傘が必要。
・台風10号はほとんど停滞するが、勢力は強まってくる。今後の進路情報に注意。まだどこへ進むか不確実。
・ 西日本は今日も晴れて猛暑日が続く。熱中症に厳重警戒。
・太平洋側は今日も波が高い状態が続く。高波に注意。 

生徒 「台風9号は関東直撃ルートを取り、関東各地で浸水害や風による被害を受けました。台風は東北、北海道へと進んでいるようですね。」

図1 昨日昼の雨雲レーダー

アウル教授 「昨日15時の雨雲レーダーじゃが、台風による雨雲が渦を巻いている様子が非常によくわかる珍しい雨雲分布となった。台風の目がどこにあるのかもわかる。不謹慎であるが、かなり美しい雨雲分布じゃのう。この時間帯、関東では100mm/hを超えるような猛烈な雨が降っていたところもあった。関東を直撃したのはかなり久しぶりのことじゃろう。今回は発達しながらの接近ということで、一昨日までなかった暴風域が昨日発生するなど異例でもあった。暴風域が小さくなりながら近づくというのがいつもの台風じゃからのう。雨だけでなく風も強い台風じゃった。しかし、これでも中心気圧は975hPaほどじゃった。将来、もっと強いスーパー台風が都心を直撃した時のシミュレーションなどもあり、今のままではその時は今回とは比べ物にならない被害になるじゃろう。その意味で都心部の台風への脆弱さがまた分かった台風でもあった。」

生徒 「そして、台風は過ぎましたが、まだ台風の影響はなくなったわけではないのですね。」

アウル教授 「今日も関東は台風の影響を強く受けてしまう。これは前回の台風7号が離れていった次の日も関東は雨が強く降ったのと同じじゃ。今日も関東は非常に激しい雨が降って、昨日と同じように都心でも浸水害が発生する可能性がある。」

図2 台風9号の予想進路

生徒 「台風9号は東北地方まで進んできました。まだ暴風域を伴っていますね。」

アウル教授 「台風は比較的速度を速いようで、上陸した後勢力が弱まる間もなく、東北をひた走っておる。この後、未明の間に三陸沖へ抜けた後、朝のうちに北海道へ再上陸する予想となっておる。北海道に上陸すれば今年3個目か。しかも、ほとんど同じようなところに上陸しており、同じような場所で大きな被害を受け続けているようじゃ。」

生徒 「今年は北海道が災難の年になっていますね。北海道はまだまだ今日も大雨になってしまいそうですね。」

アウル教授 「北海道は新たに200mmの雨が予想されておる。また、東北に関しても150mmの大雨予想じゃ。すでに多くの雨が降っており、各種気象警報、東北地方には土砂災害警戒情報が発表されておる。少しの雨でも土砂災害が発生しやすい状況であるのに、そこに大雨が降ると、大規模な被害を受ける可能性がある。せめて人命だけでも失わないよう、危険な場所にはくれぐれも近づかないよう注意したい。」

図3 昨夜11時のアメダス雨量

生徒 「東北地方を中心に所々で30mm/h以上の激しい雨が観測されていますね。」

図4 昨夜11時のアメダス風向風速

生徒 「台風の東側(危険半円)に当たる東北地方太平洋沿岸地域で風速が15m/sを超えているようなところがあります。」

アウル教授 「暴風域もあるので、一度風が弱まっていても暴風が吹いてくる可能性があり、引き続き雨風ともに警戒が必要じゃ。上陸しているので台風としての勢力はゆっくりとは弱まっていくものと思われる。しかし、温帯低気圧としての勢力が強まるため、今度は中心から離れたところで風が強く吹いたりする可能性がある。前回の台風7号も三陸沖に来てから暴風域を伴って発達した例もあるからのう。」

図5 昨夜11時の雨雲レーダー

アウル教授 「さて、台風による雨雲は東北にかかっていて明らかじゃが、その南、関東の沖合にかけて雨雲の列が伸びていることがわかる(緑で囲った部分)。これはどういうものなのかを見ていこう。雷レーダーでは活発に発雷もしているようじゃ。」

図6 22日夜の天気図

生徒 「北海道方面に北へ伸びている雲は前線によるものとわかりますが、関東沖に南に伸びている雲は…よくわかりませんね。」

アウル教授 「そうじゃのう。この天気図からでは少し分かりにくいが、この雲列が台風9号の東側につながっていることを考えれば検討はついてくる。台風の東側というのは湿った南風の通り道であるから、この発達した雲列も湿った空気に沿ったものじゃろう。実際、この雲列に沿う形で湿った空気が流れておる。台風が去っても湿った空気が入りやすいというのは前回の台風7号と同じで台風が南から北へ抜けるときに見られやすいことじゃった。ちなみに東西方向へ動く台風なら、台風が東へ抜けると風向きが北寄りになるので湿った空気が入らなくなり、台風一過の青空が広がるということが多いのじゃがのう、今年はそのパターンが少ない。」

図7 正午の予想天気図

アウル教授 「この雲列はこの後もっと広がって広い範囲に雨を降らせる予想じゃ。正午の予想天気図で赤い丸で囲った部分を見て欲しい。まず等圧線が北へカーブしており気圧の谷であることを表しておる。そして、ちょうどその気圧の谷で風を表す色が変化しておるのがわかるじゃろうか。右側は緑っぽい色なのに左側は紫っぽい色となっておる。これはこの部分で風速に差があることを表す。風の向きも変化しておる。前線に似た特徴じゃ。台風9号は今夜になると温帯低気圧へ変化していく予想じゃが、その前線が南から作られてくるということかもしれん。」

生徒 「なぜこの位置に前線が作られるのでしょうか?」

アウル教授 「日本の東には高気圧があって、湿った空気は高気圧の中は貫いていくことができないから、高気圧の縁を通ることになる。それがこの関東沖から三陸沖にかけてなのじゃ。また、台風の西側を通ってきた北風は日本海側から太平洋側へ抜け、この湿った空気とぶつかる。それがこのラインとなるのじゃ。」

図8 上空500hPa予想図

生徒 「台風が温帯低気圧へ変わるときは、上空には気圧の谷も近づきますね。今回も正午には上空の気圧の谷が日本海まで進んでくる予想ですね。」

アウル教授 「上空の気圧の谷とともに上空の寒気も入る。このために関東などはやや大気が不安定にもなってくる。前線はあるし、湿った空気はあるし、上空には寒気もあるという大気の不安定な条件がすべて揃ったような形をしておる。この不安定さゆえに、関東を中心に今日も雨が降りやすく、雷雨となる可能性が高くなっておるのじゃ。」

生徒 「具体的にどの地域でいつ雨が降るのでしょうか?」

アウル教授 「今日も時間を追って天気分布予報を見ていこう。」

図9 明け方の天気分布予報

アウル教授 「明け方には台風は青森県の東の海上あたりにやってくる予想じゃ。すると、台風を回る風は赤い矢印で書いたようになる。東北太平洋側は湿った空気は入りにくくなるので雨は止んでくる予想じゃ。逆に東北日本海側は湿った空気が入りやすいため朝まで雨が残る予想じゃ。関東は湿った空気の通り道で所により雨、北海道はいよいよ台風本体の雨雲がかかってくることと、前線の活動も活発になることで、雨のピークを迎え始める時間帯じゃ。北海道は通勤の時間帯に本降りの雨と暴風で、交通機関が大きく乱れる可能性があるので時間にゆとりを持って出かけたい。」

図10 昼前の天気分布予報

生徒 「昼前になると東北の雨は止んでくる予想ですね。」

アウル教授 「台風9号の動きは早く、朝に北海道に再上陸した後、昼前にはもうオホーツク海に抜ける予想じゃ。こうなると東北日本海側も湿った空気は入りにくくなり、北海道のみ雨が残る。北海道はまだこの時間帯もまとまった雨、激しい雨の恐れがある。関東はやはり湿った空気の通り道で前線が伸びているために、雨の予想となっておる。こちらも降り方には注意したい。」

図11 夕方の天気分布予報

生徒 「東北南部〜東海にかけて雨雲が広がる予想ですね。内陸方面にも広がる予想ですね。」

アウル教授 「北海道は早くも雨が上がってくる予想じゃ。ようやくひと段落つくと言った感じじゃろうか。しかし、台風からはずっと離れているはずの関東などでは雨が続くのじゃ。引き続き気圧の谷、あるいは前線が存在するためじゃ。」

図12 夜遅くの天気分布予報

生徒 「夜遅くになってもまだ東日本では雨が残っている予想ですね。」

アウル教授 「結局、北海道は昼過ぎまで、東北〜関東甲信、東海は今日日中も雨が降りやすいというわけじゃ。」

図13 昼過ぎの発雷確率

生徒 「関東は今日は発雷確率が非常に高いですね。」

アウル教授 「大気の状態が非常に不安定なので、東日本は雨は雨でも雷雨となる可能性が非常に高くなっておる。発雷確率は東京都心でも70%近くになっておる。雷がなっている間の外出は非常に危険である。昼前後なので昼食は朝のうちに確保しておくことをお勧めする。昼食時には外出しなくても良いように。雷雨があるということは非常に激しい雨の可能性もあり、すると、低い土地は浸水したりする可能性がある。昨日も関東で浸水や洪水が発生したところがあったが、今日も浸水害が発生する可能性がある。」

生徒 「西日本方面はそこまで広い夕立は予想されていませんね。」

アウル教授 「そうじゃのう。暑いだけというのも辛いかもしれんのう。逆に西日本の人は少しは雨が欲しいのかのう。夕方もそこまで広い範囲の夕立は西日本では期待できない。内陸部などは夕立の可能性はあるが、発雷確率もそこまで高くはない。夕立になれば少しの時間、屋内で待機するという考えで問題なさそうじゃ。」

図14 昨夜11時の衛星画像

生徒 「台風9号の雲はだいぶ薄くなりましたが、台風10号の雲はまだしっかり渦を巻いていますね。」

アウル教授 「台風が複数発生するとそれぞれの台風はそこまで発達しないということを数日前に書いた。しかし、すでに台風11号は消滅し、台風9号も今夜には温帯低気圧へと変わっていく予想じゃ。すると台風は1つだけが残っている状態になり、こうなるとこの台風10号は台風11、9号の分、発達できるようになる。予想進路はほとんど停滞という予想じゃが、暴風警戒域があるなど今後は発達して暴風域も伴うようになるようじゃ。海水温は当然高い場所にある。」

生徒 「小笠原諸島付近もまとまった雲がありますね。」

アウル教授 「この雲は特に熱帯低気圧ということでは今の所ないが、小笠原諸島はこの影響で今日は雨の予想じゃ。衛星画像の雲頂強調画像では発達した雨雲になっているようじゃから降り方にも気をつけたい。」

図15 台風10号の予想進路

生徒 「台風10号は速度が非常に遅く、5日間予想でもほとんど動かない予想なので読めませんね。」

アウル教授 「まだまだどこへ進むのかサッパリという感じじゃろうか。逆にどこに行ってもおかしくないということでもあるから、引き続き台風への警戒は続けたい。ちなみに気象庁は沖縄方面へ進む予想が5日間予想では出ておるが…」

図16 米軍の台風10号予想進路

アウル教授 「米軍発表の予想では円を描くような進路が予想されておろ、気象庁と米軍でも意見が異なる。今後の情報に注意と言ったところじゃ。」

図17 波の予想図

生徒 「台風は弱まったり離れても海上の波は引き続き高い状態が続いていますね。うねりは当分残るということですね。北海道や東北は7〜8mの大しけの予想です。西日本太平洋側も台風10号によって波がやや高い状態で、今日もあまり海のレジャーはむかなさそうですね。」

図18 今日の天気予報

アウル教授 「東日本方面は傘マークがついておる。朝は雨がやんでいても途中から雨が降り出し、強く降る可能性がある。昼過ぎから夕方にかけては発雷確率も高い。夜も雨が広い範囲で降っている予想じゃ。傘を忘れないように。一方で西日本は今日もかんかん照り。猛暑日が各地で予想されておるので熱中症の引き続き気をつけたい。」

台風9号、関東へ。都心でも浸水害に警戒。(2016年8月22日)


■お天気メモ■
・台風9号は関東地方直撃の可能性が非常に高まってきた。今日は大荒れの天気に要注意。
・台風9号は今後暴風域を伴いながら接近、上陸する予想。最大風速は30m/s、最大瞬間風速は40m/s。交通機関が大幅に乱れる可能性大。
・東海〜北日本にかけて大雨にも警戒。東海、関東で400mm、予想で明日にかけてもさらに雨量が多くなる予想。土砂災害に厳重警戒。
・北海道には台風11号が昨夜上陸した。台風9号も後を追って北海道に近づく。北海道は今日も大雨に警戒。すでに土壌雨量が多いところでは土砂災害の危険度さらに増す。
・太平洋側を中心に北海道から九州まで高波に警戒。7〜8mの大しけのところも。
・台風10号は次第に動きが遅くなる。今後も情報に注意。 
・西日本は今日も猛暑が続く。熱中症に十分な注意を。 

生徒 「もうご存知の方が多いと思いますが、今日は台風9号が関東に上陸する可能性がありますね。今日は月曜日、週初めということで多くの方が通勤されると思いますが、この通勤の足に大きく影響する可能性が出ています。今日通勤される方はいつもより早めに起きて、交通機関の運行情報を確認し、外は大荒れの場合は身の安全を十分確保した手段で通勤されるようお願いします。」

アウル教授 「今回の台風は比較的コンパクトなので、近づいてくると急に風が強まったり、荒れた天気になる可能性がある。油断してはならないぞ。」

生徒 「そしてもう一つの台風、台風11号は昨夜北海道に上陸しました。北海道への台風上陸は非常に珍しく、実に4日ぶりのことです(笑)」

アウル教授「そうじゃのう。前回台風7号が上陸したのはつい4日前のことじゃ。その時は9年ぶりということであったが、まさかその次が4日後に来るとは誰のいたずらじゃろうか。今年は全体的に台風の経路がいつもと違う。特に東日本、北日本に多く接近してきているので、今後も台風への備えをより一層しておくことが大切じゃろう。」

図1 台風11号の予想進路

アウル教授 「先に台風11号から片付けてしまおう。」

生徒 「台風11号は昨夜9時の時点で1000hPaであったが、その後上陸したのでもっと弱まっているじゃろう。朝には温帯低気圧へ変わる予想じゃ。北海道東部太平洋沿岸で10m/s程度の風が吹いているが全体的に風は弱い。雨に関してもほとんど雨雲はかかっていない。すでに弱まった低気圧という感じで、この台風の影響はほぼなくなっていると考えて良さそうじゃ。」

生徒 「北海道には相変わらず前線がかかっていますね。」

アウル教授 「この前線はこの後は台風9号の方が刺激をして活発化する可能性がある。台風11号に関してはこれでひとますおしまいじゃ。最後の方に載せるが、波だけはもうしばらく高い状態が続くがのう。」

図2 台風9号の予想進路

生徒 「ジャストミートで関東直撃の予想ですね。」

アウル教授 「こういう台風の北上の仕方も珍しいが今年はこういうパターンも今までに多いのう。予報円の中心を結ぶ線を通って行った場合は今日12時から15時(昼過ぎ)に神奈川県に上陸する可能性がある。まあ、多少ずれて静岡県や千葉県に上陸する可能性もまだ残っておるが、いずれにせよ関東、東海へ大きな影響を及ぼす台風となってしまいそうじゃ。」

生徒 「まだ暴風域はありませんが、予報円の外側には赤い線で暴風警戒域が書かれていることからこの後、暴風域が発生する予想ですね。」

アウル教授 「そうなのじゃ。日本近海に来てもまだ発達できるくらい海水温は今高い状態となっておる。発達しながら台風が近づくということは風が急に強まってくるということを表しておる。」

生徒 「23区などは台風の進行方向に対して東側の危険半円に入る可能性がありますね。」

アウル教授 「危険半円とは、台風を回る風と台風を押し流す風が合わさる台風の右側の方が台風の西側より風が強くなるために、台風情報で発表される最大風速や最大瞬間風速はこの危険半円の方で観測されることがある、そういう風の強い領域のことじゃ。今回の場合は関東の方が東海よりも風は強くなる可能性がある。ただ、東海は風が弱いということではないというのでそこは誤解しないように。あくまで比較の話じゃ。」

図3 暴風域に入る確率

アウル教授 「あまり見慣れない図かもしれんがこれも気象庁HPに一般公開されておるものじゃ。台風情報のページを開いて、上の"情報選択"という項目から、"台風の暴風域に入る確率(地域ごと時間変化)"を選ぶと見ることができる。この図は文字どおりどの時間帯に暴風域に入る可能性が高いのか、つまりはどの時間帯に一番台風が接近するのかを見ることができる。まだ暴風域が発生していないので確率は抑えられているが、この後暴風域ができるとこの確率はもっと高く修正されるじゃろう。」

生徒 「今日はどのくらい風が吹くのか、どのくらい雨が降るのかということが気になるところだと思います。」

アウル教授 「まず、気象庁が気象情報として発表している値は次のようになっておる。」

図4 気象情報本文の一部

アウル教授 「改めて書くと、雨量は東海地方で400mm、関東地方で350mmなどとなっておる。これは8月1ヶ月の雨量を優に上回る量で当然土砂災害の危険性が高くなること間違いなしじゃ。一度に多くの雨が降ると都心でも浸水などが発生する可能性がある。周りより低い場所などは注意が必要じゃ。雨が降り出すと気象警報、土砂災害警戒情報などが発表されるのでこのような情報に耳を傾けて、くれぐれも危険な行動はとらないようにしたい。」

生徒 「風も最大風速30m/sとかですね。」

アウル教授 「台風が上陸するということは台風の中心が通るということでもあるから、中心付近の最大風速を実際に観測することになるわけじゃ。」

アウル教授 「さて、ここからは実際にどの時間帯に雨が降るのかを見ていこう。」

図5 未明の天気分布予報

アウル教授 「雨雲の原因ごとに分けてみると緑、赤、黄で囲ったような分かれ方となる。まず、緑は台風9号によるもので、未明の時点ですでに関東から東北の一部に雨雲が広がっている予想じゃ。台風本体の雨雲というよりは、台風の北側に発生する湿った空気による雨である。しかし、朝からすでに傘がいるような天気じゃ。黄色で囲った雨雲は台風11号の雨雲じゃが、北海道東部一部のみ。赤い丸で囲った部分は前線による雨雲じゃ。前線はまだ活発ではないので、降ってもそれほどは強くならない予想となっておる。一方で黄や緑のエリアでは本降りとなる予想が出ておる。」

図6昼過ぎの天気分布予報

生徒 「昼過ぎはちょうど台風9号が関東に上陸するかという時間帯ですね。」

アウル教授「まあ、予想は出来ると思うが関東は本降りじゃ。また、赤い丸は前線による雨エリアじゃが、たいふう9号からの湿った空気が入り始めて次第に活動が活発になりながら雨雲は北海道全土に広がってくる。昼過ぎの雨はすでに北海道でも本降りとなっている予想じゃ。西日本には青い丸を書いた。雨のエリアが青いのに青い線で囲むのは見づらくなると思ったが、色がなかったので仕方なく…西日本の雨は夕立によるものじゃが、今日もそれほど広い範囲ではない。西日本の南には台風10号もあるが、思ったより湿った空気は入っていないようじゃ。」

図7 夜遅くの天気分布予報

アウル教授 「夜遅くになると台風の中心は関東から東北へと移っていくがまだ関東も雨が残っている予想じゃ。関東南部ほど雨の強さは少しづつ弱くなっていく予想じゃが、北部はまだ本降りとなっているという感じじゃ。台風による雨と前線による雨の境はもうわからないが、北日本から関東まで広い範囲で本降り予想じゃ。」

生徒 「この雨に風も加わると横殴りの雨となってくるはずですから、傘があっても濡れてしまうかもしれませんね。濡れたまま仕事をするのは嫌という方は、タオルや着替えを持っていくといいかもしれませんね。また、昼前後の接近ということで今日は昼食はあらかじめ朝のうちに買っておくなどあまり外に出ることはおすすめできませんね。」

アウル教授 「鉄道は風速が25m/sを超えると多くのところが運休してくるそうじゃ。また、航空機に関しても今日は運休などが発生するかもしれん。朝から晩までダイヤが乱れる可能性もある。お出かけの際は時間に余裕を持って、また、運行情報などをあらかじめチェックしておきたい。」

図8 昼過ぎの発雷確率

アウル教授 「台風本体の雨雲は特に発達したものが多いので、より発雷確率が高くなる。大雨以外にも落雷などにも注意する必要がある。」

アウル教授 「台風9号に関してはこれくらいじゃろうか。続いて、今日の天気にはあまり影響がないようじゃが、台風10号も見ておこう。」

図9 台風10号の予想進路

アウル教授 「ゆっくりとじゃが沖縄方面へ動いているようじゃ。あまり進展がないが、この後はこちらも暴風域を伴う予想であるので今後の情報に注意といったところじゃろうか。」

図9 波の予想

アウル教授 「3つの台風によって海も大荒れじゃ。図4の気象情報本文でも書いてあるように最大で8mの大しけとなる予想のほか、太平洋側は北海道から九州まで広く波が高い状態となっておる。沿岸部など高波に注意したい。海のレジャーは今日も控えたほうが良さそうじゃ。」

図10 今日の天気予報

アウル教授 「西日本は台風知らずの晴れ間が広がって今日も猛暑となる予想じゃ。熱中症に十分気をつけたい。一方で東海〜北海道では大雨、落雷、暴風、土砂災害、浸水、洪水など、注意点を挙げればきりがないが、気象情報などをこまめにチェックするようにしたい。」

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