3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年09月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

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今日の雨は日本海側と四国がメインで、太平洋側は所々流れ込む弱い雨。(2016年9月26日)


■お天気メモ■
・秋雨前線が日本海に再び現れた。今日は日本海側を中心に前線付近の雨が降り、太平洋側は一部が流れ込むという構図。
・太平洋高気圧の縁を回る湿った空気がほぼピンポイントに四国と九州南部に入っているため、四国を中心に激しい雨、大雨となる恐れ。四国では夕方までに150mmの雨が予想。
・台風17号の特徴は"強風域が大きい"こと。離れていても風や波は高くなる。
・強い台風17号は、昨日は勢力がほとんど変化しなかったが、強風域の拡大傾向が見られた。今日は勢力を強め、明日午前中にかけて先島諸島の南を通過する予想。沖縄地方では高波や強風に注意。今夜は雨も強まる。
・北海道は北部を寒冷前線がかすめるため、北部を中心に一時的に雨が強く降る可能性あり。その後は強風などに注意。 

生徒 「個人的には昨日もあまり都内は日差しがなかった気もしますが、アメダスでは午前中を中心に日差しが届いたようです。こんな少しの日差しでも、久しぶりの日差しだと言われるほど今月は本当に曇りがちだったんですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。ずっと秋雨前線の影響を受け続けてしまったためじゃ。で、今日も曇り空優勢の天気となってしまいそうじゃ。傘も念のために持っていきたい。🌂🌂🌂」

図1 25日夜の天気図

生徒 「昨夜になって天気図に秋雨前線が復活しましたね。」

アウル教授 「昨日未明頃から前線は書かれなくなり、その間も少しずつ前線にあたるものが北上していた。太平洋高気圧が張り出しを強めていたためじゃ。そして、昨夜になって復活する頃には日本海まで北上しておる。」

図2 上空500hPa予想図

生徒 「ちょうど上空の太平洋高気圧の北の縁にほぼ秋雨前線が対応していますね。」

アウル教授 「どの高度であろうと、高気圧の縁を湿った空気が通ることになるので、ちょうど太平洋高気圧の北の縁というのは水蒸気の通り道となっており、ここで雨雲が湧いているのじゃ。」

図3 深夜0時の雨雲レーダー

アウル教授 「さて、今日本付近にある雨雲は大きく分けてその成因から3つに分けることができる。緑、オレンジ、青で囲った形で分けて考えよう。」

生徒 「まず、緑の雨雲は雨雲は少ないですが、直線に並んだような分布をしていますね。天気図を見るとここには寒冷前線がありますね。」

アウル教授 「寒冷前線による雨雲は雨の強さに差はあれどこのようなラインに沿った雨雲分布をするのでわかりやすい。この寒冷前線、このままいけば北海道を横断しそうには見えるが、予想では通過するのは北部だけという予想じゃ。従って雨も北部がメインとなる。北部では前線通過のタイミング、具体的にはこれから朝にかけて雨が強く降る可能性がある。いまはあまり発達した雲がないようにも見えるが陸地にかかると地形の効果などで発達した雨雲も発生する可能性がある。昼前にはこの雨も止んで、今日はそのあとは北海道はほぼ全域で晴れという予想じゃ。」

生徒 「天気図を見ると前線付近の等圧線は混み合っていますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。雨の降らない北海道南部などでも前線通過に近いタイミングで風が少し強まうかもしれんのう。強風程度には注意したほうがいいかもしれんが、まあ、夜中のことなので、多くの人にとっては夢の中じゃろう。」

生徒 「続いて図3でオレンジで囲まれた雨雲ですが、これは秋雨前線に沿った形で東西に伸びていますね。」

アウル教授 「今日はこの辺りで秋雨前線が停滞するために、日本海側を中心に前線の雨雲がかかり、雨が降りやすい予想じゃ。夜にかけてはもう少し北上するということで夜は西日本日本海側は雨は止む予想じゃ。ちょうど能登半島の緯度で雨が降るかどうかというレベルに秋雨前線は位置する予想じゃ。」

生徒 「今日の雨のメインは日本海側ですか。」

アウル教授 「メインはそうじゃが、前線付近で発生した雲が一部、太平洋側に流れ込む可能性がある。雨の強さとしてはそれほど強い雨は予想されておらんが、太平洋側でも一時的に、また、局地的には傘が必要な時間帯があるかもしれんのう。」

生徒 「図3で青い丸で囲った部分はかなり発達した雨雲があって雷も伴っているようですね。アメダスでも四国では深夜0時までの1時間に30mm/hを超えるような激しい雨が観測されたところもあり、徳島県には深夜0時現在、大雨洪水警報が発表されているところもありますね。」

アウル教授 「太平洋高気圧の縁を回るように湿った空気が入っておる。」

図4 925hPaの湿った空気予想図

アウル教授 「地表付近では太平洋高気圧は東海沖あたりまでしか張り出していないようじゃ。東海沖あたりは比較的乾いた空気があって青色となっておるがこれは高気圧の下降気流圏内ということを表しておる。一方で四国や九州南部はピンク色で湿った空気が入っていることを表しておる。ほぼピンポイントに四国と九州南部だけに湿った空気が入っていて、この辺りで発達した雨雲が次々と発生し、大雨となっておるのじゃ。この状況、今日日中も続く予想で、四国では夕方までに多いところで150mmの大雨が予想されておる。落雷や突風だけでなく、土砂災害や河川の増水、浸水などにも気をつけたい。」

生徒 「日本の南には"大型で強い"台風17号が台湾に向かって進んでいますね。」

図5 台風17号進路予想

アウル教授 「台風は今日深夜0時から大型の台風となった。昨日はほとんど中心気圧が下がらなかったが、強風域がどんどん膨らんできておった。まだ台風の中心は遠いにもかかわらず、沖縄本島地方も含め台風の強風域に入りかけておる。大東島地方はすでに強風域圏内に入ってきておる。このように、今回は強風域が大きいということが特徴に挙げられるので、台風の進路としては沖縄から離れていても、風の影響や海上では波の影響を広く受ける恐れがある。先島諸島への台風最接近は明日で、場合によっては暴風域に入る恐れもある。」

図6 今夜の海上における波と風の予想

生徒 「波に関しては非常に広範囲で影響を受けそうですね。台風に近い沖縄地方は6m以上の大しけの予想で先島諸島は9m以上の猛烈なしけが予想されています。そのほか、鹿児島県や四国の太平洋側でも2.5m以上と普段より高い波となる恐れがあり、広範囲で高波に注意する必要がありますね。強風域が広い大型の台風ということもあって、沖縄本島地方以南で風速15m/s以上が予想されています。先島諸島は20m/s以上となる可能性もありますね。なお、風の予想図では単位がノット(kt)となっています。ノットを2で割るとおおよそm/s単位になります。沖縄本島地方は30ノットなので15m/sの予想です。また、今夜以降明日にかけてはさらに波は高く、風は強まることが考えられます。今日発表される予想で明日の様子を確認しておきましょう。」

アウル教授 「今日は北は寒冷前線通過、本州は秋雨前線と南からの湿った空気、沖縄は台風17号と各地で注意しなければならない1日でもある。このあとは時間を追って天気分布を見てみよう。」

図7 明け方の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「北海道は北部で寒冷前線による雨、本州は日本海側で秋雨前線、四国には湿った空気による発達した雨雲がかかって雨が降る予想じゃ。そのほか太平洋側は一部で雨が予想されておるが降っても弱いという予想じゃ。」

図8 昼前の天気分布予報と雨量予想

生徒 「北海道は雨が止んで晴れる予想ですね。引き続き秋雨前線の影響で東北から中国地方の日本海側では雨ですね。前線付近の雨雲が流れ込むために関東東部や濃尾平野付近も弱い雨が予想されています。四国はこの時間帯も高知県を中心に大雨に注意が必要ですね。」

図9 夕方に天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「夕方も日本海側を中心に雨が降りやすい。四国は大雨警戒じゃ。この時間になると台風17号の雲がかかってくるのか、先島諸島でもまとまった雨が予想されておる。先ほどは波と風の予想を見てきたが、台風が接近すると雨にも注意が必要じゃ。」

図10 夜遅くの天気分布予報と雨量予想

生徒 「夜遅くになると前線が少し北上するので日本海側は西日本で雨が上がってくる予想ですね。東日本は東北南部から北陸で引き続き雨のところが予想されています。四国や九州南部は雨予想で四国は1日雨ということになりますね。沖縄は特に先島諸島方面で夜は雨だけでなく風も出てきて外出困難となってきそうですね。」

図11 今日の天気予報

アウル教授 「今日本州は太平洋側でも、一時的に雨雲が流れ込んできて雨となる可能性があるので、念のために傘は持って行っておきたい。四国は少し大雨に警戒じゃ。沖縄は台風がやってきているため、今日は早めに帰宅して夜の雨風対策をしておきたいのう。」

関東、久しぶりの青空も、午後からはまた雲が広がりやすい。(2016年9月25日)


■お天気メモ■
・前線の雲がとれ、東日本を中心に朝から日差しが久しぶりに届いている。
・西日本太平洋側は湿った空気が入り、雨雲が発生しているところも。ところによって激しい雷雨のところもある。
・午後からは真夏のような夕立の恐れ。内陸を中心に広い範囲で午後からは天気急変に注意。
・久しぶりに晴れた東日本も天気は日々変わる。明日はまた曇り空優勢の予想で雨の恐れも。 
・台風17号は大型化の兆候を見せながら勢力も強まってきた。先島諸島の近くを通る可能性があるので今後の情報に注意。 

生徒 「東京都内、朝は青空も広がっていたのですが、また雲に覆われてきました。」

アウル教授 「今日の午前中は、時々青空が顔を覗かせるという感じで、午後からは次第に雲が多くなってくる予想じゃ。なんとなく予報が悪い方悪い方へと向かってしまっている気がする。昨日の時点ではもう少し晴れるかと思っておったがのう。」

図1 午前9時と10時のアメダス日照時間

生徒 「昨日とは逆に東日本方面で日差しは届いているみたいですね。あまりそんな気もしないですが。一方で西日本方面は日差しが少ないようです。」

アウル教授 「秋雨前線による雲は一旦東へ抜け、天気図でも秋雨前線は消滅傾向にある。雲が多いがその隙間から東日本には日差しが届いているようじゃ。ただ、雨雲もまだ残っておる。秋雨前線によるものではなく、本州が太平洋高気圧に覆われてきたが、太平洋側では湿った空気が入りやすい状況となっているためじゃ。湿った空気の流れ込みの中心は西日本のようじゃ。上空は高気圧なので、普通であれば発達した雨雲というのは発生しにくい。雲は発生しても弱い雨というのが多いが、しかし、今回はさらに上空に少し寒気が入っており、また、地形的な影響を受けるなどして局地的にはこの高気圧を突き破って発達した雨雲も発生しているようじゃ。」

図2 午前9時の赤外衛星画像

アウル教授 「オレンジで囲った部分には色が薄いが雲が広がっておる。これは低いところの雲で、日差しは遮るがそこまで強い雨ではない。しかし、その中の一部、緑で囲った部分には発達した雲が見られ、特に四国東部から紀伊半島南部にかけては活発に落雷が発生しているような発達した雨雲が見られる。」

図4 上空500hPa天気図

生徒 「上空の太平洋高気圧としては太平洋側あたりまでは張り出してくれているんですね。」

アウル教授 「つい最近まではかなり南に交代後退しておったので、そう思うと北に大きく張り出している状況じゃ。」

図4 午前9時の雨雲レーダー

生徒 「四国沖などには確かに発達した雨雲が見られますね。衛星画像を見ると日本の南には台風の雲が広がっていますね。かなり大きいですね。」

図5 台風17号の進路予想

アウル教授 「そうじゃのう。今回の台風17号は大型化を見せている。強風域が少しずつ広がってきており、今後大型の台風となる可能性もある。また、勢力も強まってきていて、午前9時の時点で中心気圧は950hPa、最大風速は40m/s、最大瞬間風速は60m/sとなっておる。この後も発達を続け、今夜には非常に強い勢力となる予想じゃ。このままいけば、明後日27日9時の予報円がかなり先島諸島に近い。この頃が発達のピークになるとの予想も出ており、再び強い風や雨、海上では高波に厳重に警戒して行く必要がある。台風情報をこまめにチェックしていきたい。」

図6 午前9時の赤外衛星画像(再掲)

アウル教授 「もう一度衛星画像に戻る。今度は大陸から伸びてきている青い線で囲った雲に注目してみよう。これは上空の気圧の谷による雲じゃが、これから明日夜にかけて、秋雨前線がまた復活してくる時の元となる雲でもある。」

生徒 「かなり北まで北上していますね。」

アウル教授 「太平洋高気圧が本州の太平洋側あたりまで張り出してきておるので、次の前線が現れるのは日本海側あたりの緯度となる予想じゃ。しかし、もう次の前線がそこまできておるのじゃ。ということでそれほど天気がいいというのは長続きしない。」

生徒 「せっかく少し晴れたと思ったらまた曇りか雨ですか。」

アウル教授 「今回はそこまで雨は長続きはしない予想じゃ。明日はまた曇りや雨になるが明後日はまた晴れてくる予想で、このように日々天気がコロコロ変わる予想じゃ。ちなみに明々後日はまた微妙な天気が予想されておる。」

生徒 「この時期、晴れるといっても雲が多いのであまり期待はできませんが…」

アウル教授 「それは、、、面目無い。」

図7 午前中の天気分布予報と雨量予想

生徒 「午前中は、あの、四国沖にある発達した雨雲の影響で四国南部では強い雨に注意が必要ですが、そのほかの地域は降っても弱い雨の予想ですね。午前中は東日本や北日本で晴れ、西日本は曇り空が優勢ですね。」

図8 夕方の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「午後以降は気温が上がってきて大気が不安定になってくる。上空が高気圧なので発達した雨雲は広く見れば発生しにくいが、内陸を中心に雷を伴うような雨雲になる可能性がある。雨量としてはそこまで多いところはないが、念のため急な雨には午後以降気をつける必要があろう。天気分布予報には紀伊半島付近の湿った空気による雨雲も混ざっており、全てが夕立による雨ではないことに注意じゃ。午後以降は東日本もさらに雲が多くなり日差しが少なくなってしまう予想じゃ。」

図9 夜遅くの天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「夜遅くになると夕立性の雨というのはやんでくる。残った四国などの雨は朝から降り続く湿った空気によるものじゃ。また、中国地方日本海側の雨は太平洋側に流れ込む湿った空気が流され、西から近づく上空の気圧の谷で発生するような雨雲じゃ。」

図10 今日の天気予報

アウル教授 「西日本ほど朝から雨が降りやすい予想じゃ。湿った空気は主に西日本に流れ込む予想となっておるためじゃ。東日本も午後は内陸を中心に雨が降る可能性があり、平野部でも雲が広がりやすくなってくる予想で、午前中までかのう、日差しに期待できるのは。高気圧に覆われていること、南から湿った空気が入ることで、気温は高めじゃ。特に西日本は真夏日予想のところもある。曇りや雨といえど熱中症には気をつけたい。」

雨は今日までに延長。前線消えず、今日まで停滞予想に。(2016年9月24日)


■お天気メモ■
・前線消滅が遅れている。予想が変わり、太平洋側を中心に今日まで雨の予想に。
・前線上の折れ曲りが再び東海に。紀伊半島南部から関東にかけての太平洋側を中心にまとまった雨雲がかかっている。
・秋雨前線はこの後、東日本方面で北上する様子。雨雲も北上し、近畿から関東にかけて雨が降りやすい。
・前線から遠い九州や、高気圧の進んでくる東北北海道は比較的晴れて、秋空が期待できる。ただし、上空には寒気が入ってきているので大気が不安定。気温の上がる午後以降内陸を中心に急な雨に今日も注意。 
・台風17号は台湾方面へ進んでいく予想だが、先島諸島付近などは波が高くなる可能性がある。今後の進路情報に念のため注意。 

生徒 「昨日朝発表の天気予報では今日から雨マークが取れるという予想でしたが、変わってきましたね。」

アウル教授 「そうじゃのう。予想では昨夜のうちに前線が本州から離れていくというものであったが、今もなお残ってしまっておる。予報としては外れた形になってしまった。ということで今日も傘が必要な地域が出てくる。」

図1 午前6時の天気図

生徒 「昨日とあまり変わらず、秋雨前線停滞ですね。」

アウル教授 「前線の折れ曲り部分も朝の時点で四国沖じゃが、午前9時頃には紀伊半島沖まで進んできていると思われる。この折れ曲り部分では雨雲がまとまりやすかった。」

図2 午前9時の赤外衛星画像

生徒 「紀伊半島から関東にかけて、真っ白な雲が広がっていますね。」

アウル教授 「テーパリングクラウド、またはニンジン状と呼ばれる雲が発生しておる。ニンジンだけに、オレンジ色でマーカーをつけてみたが、美味しいニンジンとは裏腹に積乱雲の塊で、この雲の下では雨が強く降りやすい。」

図3 午前9時の雨雲レーダー

生徒 「雲の形に沿うように三角形に雨雲も分布していますね。」

アウル教授 「この時間帯は雨は主に海上が中心ではあるが、紀伊半島南部にはこの雲がかかっていて、1時間に10mmを超すようなまとまった雨となっておる。」

生徒 「関東はあまり雨は降っていませんが今日も雲が広がっていますね。」

図4 午前9時のアメダス日照時間

アウル教授 「日照時間を見ると、九州や中国四国、北陸、東北、北海道と日本海側を中心に晴れておる一方で、近畿南部から東海、関東甲信にかけてはほとんど日差しが届いておらん。ちょうどニンジン状の雲がかかっておるエリアとそうでないエリアに分かれておる。」

生徒 「この後前線はどのように動いていくのでしょうか。」

アウル教授 「梅雨前線は南から北へと抜けると夏がやってくる。一方で秋雨前線は北から南へと抜けることで秋がやってくる。動きが逆なわけで、秋雨前線の順調な動きというのは北から南へ下がっていくことじゃ。しかし今日は南から北へと逆向きに動く予想じゃ。」

図5 今夜から明日朝の予想天気図

生徒 「確かに今夜にかけて前線が北上しますね。これはどうしてですか?」

アウル教授 「秋雨前線は南の夏の空気と北の秋の空気の間にできる前線じゃが、北上するということは南の夏の空気が勢いを増すということじゃ。南の夏の空気とはすなわち、太平洋高気圧じゃ。今注目の相撲で例えると、秋の力士が優勢となってきていたところ、夏の力士が少しだけ踏ん張って、秋の力士を押していくという感じじゃ。ではなぜこのタイミングで夏の力士が勢力をぶり返してくるのか、その原因の一つが昨日発生した台風17号にある。この台風が発達するとそれだけ、太平洋高気圧の下降流が強まる、つまり勢いが増すことになるのじゃ。従って、台風17号がまず抜けるまではしばらく夏の空気が優勢な状況が続く予想じゃ。」

図6 上空500hPa天気図

生徒 「さらに上空には寒気がやってきたようですね。」

アウル教授 「途上と上空の気温差が40℃近くになると大気は不安定となると言われておる。真夏の時期は35℃近くあったので-6℃くらいの寒気が入ると大気は不安定となった。少し季節は進んだので地表付近の気温も下がり、今の時期だと-10℃以下くらいになると大気は不安定となる。で、今日の予想を見て見ると日本海には-12℃以下の寒気がやってくるように、不安定レベルの寒気がやってくることになる。前線付近ではテーパリングクラウドといったようにすでに発達した雨雲もあるのじゃが、上空の寒気がやってくるとさらに発達した雨雲ができる可能性がある。一方で西日本各地は比較的晴れておるところも多いが、これから気温が上がってきて午後には30℃近くまで上がるところが出てくる。すると上空と地上付近の気温差が大きくなり、大気の状態が不安定となる。午後以降は内陸を中心に雷雨となる恐れがある。昨日も四国などで午後から雨が降った。夏の空気が優勢となっている今、まだまだ夕立の可能性もあるのじゃ。」

図7 午前中の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「午前中はまだ夕立はないので、雨は前線付近の、主にニンジンジ状の雲の下で降る雨がメインで、近畿から関東の太平洋側で雨が予想されておる。四国南部でも沿岸部を中心に一時的に強い雨雲が通過する恐れはある。また、これらの雨雲の下では雷を伴い落雷が多数発生しているところもあるようじゃ。落雷や突風などにも注意したい。前線が伸びる沖縄や奄美は所々雨雲があるが局地的で降る量は少ない予想となっておる。九州や中国、四国広い範囲、近畿北部や北陸、東北、北海道などは広い範囲で晴れ間が予想されておる。」

図8 夕方の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「午前中は晴れる地域でも午後からは特に西日本内陸を中心に発達した雨雲が湧いてくる可能性がある。九州、中国、四国地方内陸部では午後から雨が予想されている地域があるがこれは、日中気温が上がって大気が不安定となうために発生する雨雲と考えられる。一方で紀伊半島から東海、関東甲信にかけては引き続き強い雨の恐れがあり、少し前線が北上するため北陸などでも雨雲がかかる恐れがあるという予想じゃ。」

図9 夜遅くの天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「図5の予想天気図を見ると、明日朝には前線は東へ去るという予想じゃ。夜以降は次第に雨の範囲は狭くなってくる予想となる。ようやく天気は回復と言えるじゃろうか。明日こそ関東も秋晴れに期待したい。夜遅くは東北付近では雨が少し残る。というのも前線が北上したものがこの辺りまでやってくるからじゃ。前線はこの辺りまで北上した後消えていくのじゃ。これより南では夏の空気に再び覆われることになる。」

図10 台風17号進路予想

生徒 「今回は大陸方面へ進んでいきそうですね。」

アウル教授 「なんとなく台風14号の進路に似ておるのう。あの、中心気圧が900hPaを下回って、台湾や中国にに大きな被害をもたらしたものじゃ。思えばあの台風も9月ということで、もしこのまま台湾に直撃していけば1月の間に2度も台風の大きな被害を受ける可能性がある。台風は27日9時には非常に強い勢力まで発達している予想じゃ。先島諸島では台風の進路次第では暴風域に入る可能性もある。入らなかったとしても台風が近いところを通るので波が高くなる恐れがある。今後の台風情報や気象情報をこまめにチェックするようにしていきたい。」

図11 今日の天気予報

アウル教授 「昨日の時点では今日から晴れだと思っておったが、今日も関東は傘が必要じゃ。明日こそ晴れの予想になっておる。これから晴れの天気も増えてくる予想じゃが、前線が北上して消えるように、夏の空気に覆われる。このため気温が上がってきて、30℃近くまで上がる日も予想されておる。再び熱中症への警戒も必要となってくる。」

東海や関東は激しい雨の恐れあり。(2016年9月23日)


■お天気メモ■
・秋雨前線が太平洋側に停滞。 三陸沖には前線上に低気圧、東海には前線の折れ曲りが見られる。
・東海の前線の折れ曲り部分を中心に発達した雨雲が見られる。東海から関東にかけての太平洋側を中心に激しい雨の恐れ。
・日本海には低気圧があって、北陸から東北の日本海側、北海道でも雨雲が見られる。
・西から上空のジェット気流が進んでくるため、西日本ほど雨雲は広がりにくく、次第に雨の範囲は東へ移動していく。
・上空は寒気も入ってくるため、午後以降は西日本でも内陸を中心に局地的な強い雨、雷の恐れあり。 

生徒 「今日も曇りや雨。なかなか晴れてくれません。運動会が近いというところもあるでしょうが屋外練習などが進まないでしょうね。」

アウル教授 「今月は本当に雨や曇りの日ばかりが続いてきた。が、今月も残り1週間となって、ようやく明日からは傘マークがない週間予報が並んだ。明日も降水確率としては30%とやや高めではあるが、ひとまずこの秋雨は今日でひと段落するという予想じゃ。」

生徒 「ようやくですね。」

図1 午前9時の雨雲レーダー

生徒 「東海地方を中心にまとまった雨雲がかかっていますね。」

アウル教授 「発達した雨雲も含まれておるのでこの雨雲の下ではところによって激しい雨が降っている。今朝は静岡県で50mm/hを超す非常に激しい雨が観測されたところもある。」

図2 午前6時の天気図

生徒 「近畿から東海地方で前線が大きく折れ曲がっているようですね。」

アウル教授 「ほぼ直角に折れ曲がっていて、西日本と東日本の天気分布を作り出しているようじゃ。この折れ曲り、ゆっくりと東へ動いていく。今、関東は雨雲が少ないエリアに入っておるが、この後、東海地方の雨雲がやってくることになるので、お出かけの際は傘を忘れずに持っていきたい。関東でもこの後、雨が強く降る恐れがある。」

生徒 「東北地方は日本海側にも太平洋側にも低気圧がありますね。」

アウル教授 「2つに低気圧に挟まれている東北や北海道にも雨雲がかかっておる。この状況は今夜にかけて続く予想じゃ。北日本各地も今日はなかなか傘が手放せなさそうじゃ。」

図3 上空300hPa天気図

アウル教授 「西日本方面では雨雲が少ない。その理由を説明しよう。図3は上空300hPaの天気図で色は風速を表す。オレンジの矢印で描いたように、上空はジェット気流があって、ちょうど西日本まで進んできておる。このジェット気流は風速が大きいので、ここに雲がやってくると一気に東へ流され、ジェット気流より北には雲が入り込めないのじゃ。つまり、秋雨前線で発生した雲は北上しても西日本方面には侵入できなくなっておる。このために西日本には雨雲が広がらないのじゃ。」

図4 午前9時の衛星画像

アウル教授 「図3は今日正午の予想で、朝はまだジェット気流が少しだけ西にあるので、衛星画像を見ると西日本にも雲が広がっておるが、西から雲のない領域が広がってきておる。」

生徒 「西日本方面は天気回復ですね。」

アウル教授 「ただし、前線の雲は北へは広がれないが、ジェット気流より北で発生した雲に関しては話が別じゃ。ジェット気流より北には上空の寒気がある。つまり西日本方面は大気が不安定となる。水蒸気が少なく乾燥しているために雨が降っていないだけじゃ。しかし、日中気温が上がってくると内陸を中心に雲が湧き始める可能性が潜在的にあるという状況じゃ。午後以降は急な雨に注意する必要がある。」

図5 午前中の天気分布予報と雨量予想

生徒 「午前中は九州で晴れ、中国四国は曇りで雨は少ないですね。東海から関東の太平洋側は雨が強く降る可能性がありますね。北陸や東北の日本海側、北海道でも雨が降る予想になっています。」

図6 夕方の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「夕方になると前線の折れ曲りとともに雨雲も東へ移動し、東海地方の雨は弱まる予想じゃ。北陸や東北、北海道は雨が続く予想じゃ。日本海の低気圧によるものじゃ。西日本方面、内陸部を中心に雨雲が発生する予想になっておる。九州や四国近畿内陸部を中心に午後以降の急な雨には注意したい。もちろん雷や突風のおそれもある。」

図7 今夜遅くの天気分布予報と雨量予想

生徒 「夜遅くになると一部で雨は残っているものの、雨の範囲はぐっと狭くなる予想ですね。西日本方面の雨も止み、近畿東海あたりまで晴れのエリアが広がってくる予想ですね。」

図8 明日明け方の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「明日明け方になるとほとんどのところで雨は止み、晴れ間も広がってくる予想じゃ。東京や伊豆諸島では雨の予想も出ておるが、この辺りはかなり先の予想でもあるので、これから更新される天気分布予報を確認していくことをお勧めする。」

図9 今日の天気図

アウル教授 「とりあえず、今日はまだ東日本、北日本を中心に傘が必要じゃ。西日本も午後は急な雨に注意したい。気温は西日本方面では上がってきて、東日本は昨日はかなり低かったが、今日は少しだけ上がる予想じゃ。」

雨の祝日。日差しが恋しい毎日続く。(2016年9月22日)


■お天気メモ■
・秋雨前線が北上。本州の南まで上がってきている。
・前線上の折れ曲がりや北に膨らんだ部分を中心に発達した雨雲が見られる。局地的には激しい雨の恐れがある。落雷や突風にも注意。
・夜には日本海にも低気圧が発生。前線上に低気圧は関東に。今夜は北陸と関東で強い雨の恐れ。
・その後2つの低気圧はそれぞれ北上していくため、明日にかけて東北や北海道でも雨が降る予想。 

生徒 「今日も雨ですか。ここ最近ずっと曇りや雨ばかりでなかなかスッキリした青空が広がりませんね。秋空が恋しいです。」

アウル教授 「秋雨の時期じゃから仕方ないといえばそうなのじゃが、秋雨、台風、秋雨、というふうに続いてしまうとなかなか晴れとなってくれないのう。」

図1 午前9時の天気図

生徒 「本州の南に前線が停滞してしまっていますね。前線上には低気圧も発生しています。」

アウル教授 「前線上では雨は降るのじゃが、その中でも特に強い雨が降りやすいのは前線上の低気圧や、前線が北に盛り上がった場所じゃ。四国沖と関東沿岸に見られる。雨雲レーダーを見てみよう。」

図2 正午の雨雲レーダー

アウル教授 「天気図は午前9時のもので、低気圧などは少しずつ東へ動いておる。正午の時点では四国や紀伊半島沖に強い雨雲があって、また、関東東部にも強い雨雲がある。」

生徒 「降っていないところもあるようですが、局地的には強い雨が降っているところもあるという感じですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。ただ、雨雲自体は西から東へ動いていくので、今降っていないところでも今後雨が降ったり、強く降る可能性もあるので、外出される場合は傘は必須となりそうじゃ。」

図3 今夜の予想天気図

生徒 「今夜になると四国沖の低気圧が関東の東までやってくるんですね。また、日本海にも低気圧が発生する予想ですね。」

アウル教授 「低気圧に近い関東や北陸を中心に今夜は強い雨の可能性がある。また、さらに四国沖にも前線の折れ曲がりが現れる。九州などは一旦雨が止んでも夜にかけてまた降り出すところがある予想じゃ。」

図4 夕方の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「この時間帯でももしかしたら日本海に低気圧が現れているかもしれんのう。関東や北陸を中心に雨量が多めの強い雨が予想されておる。そのほかの地域は降り方としては弱いが雨が続きやすいので傘が必要なところも多いじゃろう。」

図5 夜遅くの天気分布予報と雨量予想

生徒 「夜遅くになると北陸は引き続き強い雨が予想されていますが、関東に関しては弱まってきて止んでくるところも出てきそうですね。」

アウル教授 「低気圧が関東の東にやってくるため、低気圧の西側に入る関東の雨は弱まる。雨の中心は低気圧の北側に当たる東北南部へと移っていく。九州南部などは弱いながらも再び雨が降る可能性がある。前線の折れ曲がりが四国沖に発生するためじゃ。」

アウル教授 「さて、日本海の低気圧と前線上の低気圧。これらはこの後それぞれが北上して東北の日本海側と太平洋側へと進んでいく予想じゃ。これに伴い雨雲も北上し、東北や北海道へと広がっていくことになる。」

図6 明日朝の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「前線上の低気圧は三陸沖まで進み、東北南部太平洋側の雨は止んでくる予想じゃ。一方で昨日夜に四国沖にあった前線の折れ曲がりが東海沖まで進んでくる予想で、紀伊半島や東海地方で雨がやや強まる予想じゃ。日本海の低気圧周辺の北陸から東北日本海側は雨で、北海道にも広がってくる。」

生徒 「低気圧で雨が降りやすいところは北から東、南側でした。低気圧の西側にはいれば雨は止んでくることが多いですが、それ以外だと雨が降りやすいですね。太平洋側は低気圧北上とともに通り過ぎた場所は低気圧の西側に入るので止んでくるところが多い予想ですが、日本海側の低気圧が北上しても北陸は南側になってしまうので引き続き雨が降りやすいということですね。」

図7 明日昼前の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「明日昼前になると前線上の低気圧は北海道付近までやってくるので東北太平洋側は雨が弱まる。一方で日本海側は相変わらず雨つづきの予想。紀伊半島から関東にかけては前線上の折れ曲りが進んでくるため、関東などは特に再び雨が降り出すところがある予想じゃ。明日朝雨が降っていなくとも傘が必要になってくるかもしれんのう。」

図8 今日の天気予報

アウル教授 「今日は弱いながらも雨が降り続くというところが多い。関東や北陸は強い雨が降る可能性がある。東京は今日の最高気温は20℃と、また肌寒くなりそうじゃ。雨に濡れるとさらにひんやりと感じるじゃろう。風邪をひかないよう注意したい。」

図9 明日の天気予報

アウル教授 「明日、九州や四国方面の雨は上がって晴れマークがついておるが、そのほかの地域は明日も雨マークがついておる。前線上の折れ曲りがやってきたり、日本海の低気圧がやってきたりするためじゃ。明日朝は雨が上がっていても日中、雨が降り出す可能性があるので傘を忘れずに持っていきたい。明日は関東も気温が25℃を超えてくる予想じゃ。」
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