3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年10月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

コメント表示されたくないメッセージは直接以下のメールアドレス宛に送っていただければ対応いたします。
ashiyakko.tenkikkoあっとgmail.com
"あっと"は@に変えてください。

北海道は雪の朝。初雪が初積雪の可能性も。(2016年10月21日)


■お天気メモ■
・北海道では冬型の気圧配置が強まり、雪となって積雪しているところも。札幌市内でも積雪中。
・朝にかけて北海道では路面の凍結、交通機関の乱れに注意。車の運転ではスリップに注意。
・北海道の雪は昼過ぎにはほぼ止んでくるよそうだが、今日いっぱいは等圧線が非常に混み合っているので、暴風や高波に警戒。
・西日本上空に気圧の谷による雲が広がっている。今日は晴れ予想も上空の雲にしだいで日差しが遮られる可能性も。
・東日本は現在晴れているものの、上空の雲しだいで日差しが遮られる可能性も。 
・九州南部や奄美は高気圧を回る湿った空気が入るため、曇りや雨の一日に。 

生徒 「一昨日、昨日と解説記事はお休みにしましたが今日は書いていきたいと思います。たった2日書かなかっただけなのに、日本の天気、特に北日本は季節がぐっと進みましたね。まさかの北海道で降雪、さらには積雪中です。それも札幌市内という大都市でもです。」

図1 深夜1時のアメダス積雪深

アウル教授 「昨日北海道から東北を寒冷前線が通過して、一気に冬の空気が入ったようじゃのう。今までにも何度か冬型にはなったが、その中で一番強い冬型となっておる。札幌で深夜1時時点で2cmの積雪。たった2cm、北海道の人なら問題ないと思うかもしれんが、やはりしばらく雪を見ていなかった方にとっては恐らく雪慣れの感が飛んでしまっているじゃろう。今日朝は外を歩くにしても車を運転するにしても滑らないよう細心の注意を払っていただきたい。また、今後雪がさらに降り続いて積雪が増えれば交通機関に乱れが生じる可能性もある。朝の通勤通学時間帯は交通情報をチェックしたいところじゃ。」

生徒 「一方で東京は昨日は快晴となりました。気温も高く、半袖という方も多かったですね。」

アウル教授 「ここ数日は比較的暖かい日が多く、昨日は汗ばむくらいに気温が上がったところもあった。しかし、昨日の北日本の寒冷前線通過とともに寒気が入ってきていて、その影響を東日本でも受けることになりそうじゃ。今の時点で晴れているので朝は放射冷却をある程度受けて、ひんやりしそうじゃ。また、日中もここ数日に比べれば下がり、昨日との差はかなり大きくなる可能性もあるので、服装を十分気をつけて出かけたい。そして気温の底は明日朝となる予想で、明日朝はかなり冷え込む可能性がある。」

図2 深夜0時の赤外衛星画像

生徒 「東日本方面は昨日は青空が広がった一方で衛星画像を見ると西日本方面は雲がかかっていますね。この雲、数日前からずっと西日本にかかっていますが何の雲なんでしょう。」

アウル教授 「天気図を見ても特別低気圧などがあるわけではない。これは上空の高いところにある雲じゃ。なぜできたのかというと上空の気圧の谷があるためじゃ。この雲、日差しを完全には遮らないようで、昨日も西日本各地、日差しはあった。ただ、1時間全て日差しが届くかというとそうでもなく、雲が多いなと感じるような空かのう。」

生徒 「この雲は関東などにもかかってくるのでしょうか。」

アウル教授 「今までの動きを見ると少しずつ東へ進んできているのでかかってくる可能性はある。昨日は本当に雲ひとつないようなまるで夏のような空であったが、今日は少し雲が広がった秋っぽい空を個人的には期待しておる。ちなみに東京の降水確率は0%と上空の雲が広がったとしても雨は降らない予想じゃ。」

図3 朝の予想天気図

生徒 「高気圧が大陸から本州へ張り出してきていますね。」

アウル教授 「北海道を見るとすごい等圧線の混み具合じゃ。非常に強い冬型と言える。これほど狭い等圧線ならば当然風への警戒も必要じゃ。雪に関しては午後になるとほとんどのところで止む予想じゃが、風に関してはしばらく強い状態が残る予想で少なくとも今日いっぱいは暴風や高波に警戒が必要じゃ。」

図4 深夜1時のアメダス風向風速

生徒 「北海道は全体的に東〜北東風が強まっていますね。風速が10m/sを超えるところも何箇所か見られます。」

アウル教授 「さて、今回は本州に向かって西日本、東日本に向かって高気圧が北から張り出してくれるので北高型のような関東で雲が多いということにはならない予想じゃ。しかし、やはり高気圧を回っては湿った空気が流れておる。この湿った空気、今日は九州から奄美に入ってくる予想じゃ。したがって九州や奄美は曇りや雨の一日となってしまう予想じゃ。こちらではお出かけの際は傘を持って行っておきたい。」

図5 札幌の時系列予想


生徒 「札幌はひとまず未明までは雪が降って積雪が増える可能性があります。その後は雪は止んでくる予想ですが引き続き風が強い予想です。」

図6 東京の時系列予想


アウル教授 「東京は日中は日差しが出る予想も気温はあまり上がらない予想でもある。東京の最高気温は22℃予想じゃが、時系列を見ていると20℃を切るのではと思わせるほどじゃ。」

図7 鹿児島の時系列予想


生徒 「鹿児島は昼前から夜まで雨が予想されていますね。また朝も盤も雲が多い予想で日差しはあまり期待できませんね。」

図8 明け方の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「北海道は雪が予想されているところがある。そのほか東北の日本海側もところにより時雨れる予想じゃ。関東は朝から晴れて放射冷却が効きそうじゃ。一方で西日本は上空の雲に覆われて朝から曇り空予想じゃ。」

図9 昼過ぎの天気分布予報と雨量予想

生徒 「昼過ぎになると北海道の雪はほとんど止む予想です。東日本ほど晴れが予想されていて、逆に九州南部や奄美では雨の予想じゃ。」

図10 夜遅くの天気分布予報と雨量予想

生徒 「夜遅くになると九州は広く雨が予想されています。そのほかの地域は晴れているところが目立ちます。」

図11 今日の天気予報

アウル教授 「北海道は日中も一桁の予想がある。朝の冷え込みはより晴れている東日本ほど放射冷却が強くおきて最低気温が低い予想じゃ。」

日中は関東と北陸で曇りや雨が続き、そのほかの地域は天気回復へ。(2016年10月18日)


■お天気メモ■
・関東沖に低気圧が進んできた。 今日は午前中にかけてこの低気圧のために関東南部や伊豆諸島では激しい雨や雷、突風のおそれがある。
・北陸から東北南部上空は上空の気圧の谷による雨雲が発生している。ゆっくり南下していくので東北南部は朝には雨は上がってくる予想だが、北陸は夜まで雨が残る予想。
・北海道は朝にかけて寒冷前線が通過する予想。 こちらも通過時に雨に注意。北海道は風の強まりにも注意。寒冷前線通過後日中は寒気が入ってくるため夕方以降は気温がぐっと下がってくる。
・日中は東北に向けて高気圧が張り出してくるので、広い範囲では晴れてくるが、北高型気圧配置のために関東は湿った空気が入りやすく、曇り空の一日に。 

生徒 「昨夜は三宅島に一時土砂災害警戒情報が発表されるなど、雨足が強まりました。」

アウル教授 「日付が変わっても関東南部を中心に雨雲がかかっておる状況じゃ。この雨雲は関東の南を進んでいる低気圧によるものじゃ。」

図1 深夜0時の雨雲レーダー

図2 17日夜の天気図

生徒 「関東南部の雨雲は発達したものも見られますね。」

アウル教授 「この低気圧、今日朝にかけて関東付近にあるため、関東南部や伊豆諸島を中心に朝にかけて激しい雨や落雷、突風に注意が必要じゃ。その後は低気圧は離れていく。」

生徒 「東北日本海側から山陰沖にかけて日本海には雨雲が見られますね。」

アウル教授 「まばらなようにも見えるがよく見ると細いライン状に分布しておるのがわかる。衛星画像から判断すると上空の気圧の谷による雲であると思われる。降ってもそこまで強い雨は降らさない。この上空の気圧の谷、日中は少し南下する予想で、東北地方はこの雨雲はかからなくなる予想じゃ。雨は朝までと考えて良さそうじゃ。一方で北陸地方はその後も夜にかけて雨がパラつく可能性がある。降っても弱い雨じゃが、これにより北陸は今日はあまり天気は良くない。」

生徒 「北海道は寒冷前線が通過する予想ですね。」

アウル教授 「普段の寒冷前線通過のような発達した雨雲はあまり見られないが、ちらほら雨雲は見られる。寒冷前線は朝にはもう北海道を通過しきっているというスピードで通過する予想なので雨も朝までという予想じゃ。寒冷前線通過後は寒気が入ってくるので気温が夕方以降ぐっと下がってくることには注意が必要じゃ。明日朝はまた冷え込む予想じゃ。さらに、北海道は日中、等圧線がやや混んで、風が強まる可能性もある。」

生徒 「今日は北陸は日中天気が悪いということでしたが、予想天気図では高気圧が西から張り出してくる予想でもあります。そのほかの地域は晴れと考えて良いのでしょうか。」

図3 今後の予想天気図

アウル教授 「そう考えたいが、ある地域だけは残念ながら晴れてはくれないところがある。それは関東じゃ。明日朝の予想天気図を見ると確かに日本海に高気圧がやってきていて、晴れそうな気もするが、関東は青い矢印で書いたように湿った空気が北東方向から入る、いわゆる北高型の気圧配置となるのじゃ。ここ最近、よくこの気圧配置になるのう。このために、関東では、朝までは低気圧による雨が降りやすいが、その後は雨は止んでも雲が広がりやすい一日となってしまうのじゃ。そのほかの地域に関しては天気は回復して日差しが届いてくる予想じゃ。」

図4 札幌の時系列予想


生徒 「話が逆転しますが、札幌は午後以降、かなり勢いよく気温が下がってくる予想で、夜には10℃を下回る予想です。これは寒気が入ってくるためで朝より夜の方が寒いので、おかえりが夜遅くになる方は服装に注意する必要があります。」

図5 東京の時系列予想


生徒 「そして東京は、一日を通して曇り空の予想です。明け方は雨も予想されています。」

アウル教授 「この北高型の気圧配置となると気温は上がりにくいことが多いのじゃが、珍しく今日は気温は上がってくる予想なのには驚いた。朝は放射冷却はなく、最低気温は高くなる。」

図6 明け方の天気分布予報と雨量予想

生徒 「明け方は関東や東北日本海側、北陸で雨が予想されています。関東方面はやや雨量が多い予想もありますので降り方には少し注意が必要ですね。」

アウル教授 「朝の時点ではまだ曇り空というところも多い予想で今日も放射冷却による冷え込みはほとんどない予想じゃ。朝から暖かな一日が始まりそうじゃのう。」

図7 昼過ぎの天気分布予報と雨量予想

生徒 「昼過ぎ、関東や北陸は曇りや雨の予想ですが、降っても弱い雨に予想です。ただ、それでも曇り空で日差しは少ない予想です。一方でそのほかの地域は晴れてくるところが多い予想です。」

図8 夜遅くの天気分布予報と雨量予想

生徒 「夜遅くにかけても関東はやはり曇り空予想で、結局一日を通して関東は曇り空ということがわかりました。」

図9 今日の天気予報

アウル教授 「今日は北陸、東北日本海側、北海道、関東に傘マークがついたが、いずれも日中は降っても弱い雨で曇り空メインという予想であった。ただ、曇り空メインの地域は折りたたみの傘くらいは持っておきたい。時よりパラっときてもおかしくはないからのう。降水確率は関東で20〜30%、北陸は午前中50%、午後10〜20%くらいじゃ。」

ポイントは仮想寒冷前線、って何?(2016年10月17日)


■お天気メモ■
・高気圧は東へ抜け、変わって気圧の谷が本州に進んできた。
・日本海に低気圧が進むため、日本海の低気圧より東の地域では湿った空気が入りやすく、雨が降りやすい。特に太平洋側では激しい雨に注意。
・低気圧の西側になると湿った空気は少なくなり天気は回復へ向かう。 
・予想天気図では前線は書かれていないが日本海の低気圧からは前線のようにライン状の雨雲が発生する可能性あり。このようなライン状の雨雲通過時は特に雨の降り方に注意するとともにらくらい、突風にも注意。
・北海道は今夜から明日にかけて別の低気圧からのびる寒冷前線が通過する予想。 

生徒 「一昨日と一転、昨日は雲が増えてきて午後はどんよりした雲に覆われてしまいました。」

アウル教授 「そうじゃのう。午後からも日差しは多少出たがやはり雲が多くなってきたという印象じゃった。今日は西から雨雲が広がってくる予想じゃ。ただ、長続きはしない雨で明日はまた高気圧に覆われてくる予想なので、1日だけ雨でも我慢しよう。」

生徒 「夜に雲に覆われるということは放射冷却はあまり起きなさそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。今日朝は昨日や一昨日のように冷え込むところは少なそうじゃのう。東京も最低気温は16℃予想で平年並みじゃ。」

図1 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「西日本を中心にまとまった雨雲がかかっていますね。中国地方から九州北部にかけてや四国太平洋側では発達した雨雲がかかって強い雨が降っているところもあるようですね。」

アウル教授 「なんとなく中国地方から九州北部にかけて雨雲がライン状になっているようにも見える。天気図では前線などは描かれていないがもしかするとここには寒冷前線があるかもしれんのう。一方で四国の方は湿った空気によるものじゃろう。以下、本当は寒冷前線は書かれていないので仮想寒冷前線と呼ぶことにしよう。」

生徒 「久しぶりに出てきました、仮想寒冷前線。」

図2 16日夜の天気図

アウル教授 「気圧配置としては、昨日までの移動性高気圧が東へ抜け、その縁を回る湿った空気が本州に入るようになってきたこと。そして日本海には低気圧が進んできたこと。これにより雨雲が発生しやすい状況となっておる。今日は日本海に低気圧が進んでくる予想じゃが、予想では前線などは伴わない予想じゃ。それにもかかわらずかなり強い雨雲の発生が起きておる。ということでやはり仮想的な寒冷前線が存在するのではないかと思い至った次第じゃ。」

図3 昨夜11時30分起点の降水短時間予報

生徒 「これは気象庁が発表している6時間先までの1時間ごとの雨量予想図ですね。朝4時半から5時半、つまり朝5時前後には近畿から四国東部にかけて雨量が多い予想になっていますね。」

アウル教授 「その雨量が多い場所、赤くなっている場所はなんとなくライン状に南に伸びているように思える。ちなみにこの時間帯、低気圧は山陰沖に予想されておる。ということでやはりこの雨量予想からも仮想寒冷前線が存在することになりそうじゃ。そしてこの仮想寒冷前線が東へ移動していくことになる。」

生徒 「寒冷前線通過時は雨が強まりそうですね。ただ、どうして気象庁は前線を書いていないのでしょうか。」

アウル教授 「そもそも前線とは温度の異なる空気の境のことを表す。この仮想寒冷前線付近は温度差という観点ではあまり温度差がないのじゃ。寒冷前線は通過すると気温が下がってくることが知られているが、それは寒冷前線が温度差のある空気の境に引かれているからじゃ。しかし、今回の仮想寒冷前線、温度差はほとんどないので前線が通過したからといって気温が下がってくるわけではない。ではなんなのかというと風がぶつかっているいわば収束線にすぎないのじゃ。だから気象庁が寒冷前線を引いていないということに間違いはない。しかし、雨雲の分布を説明するためにはこのように仮想寒冷前線を定義した方がわかりやすいじゃろう。」

生徒 「なるほど。上のながたらしい説明を読むのが面倒な人のためにまとめると、温度差に注目したのが本来の前線、雨雲分布に注目したのが仮想寒冷前線ということですね。」

アウル教授 「簡単にいうとそうじゃな。」

図4 朝の予想天気図

アウル教授 「ではもう少し踏み込んで考えてみよう。雨雲のライン(収束線、仮想寒冷前線)では北寄りの風と南寄りの風が吹いているので温度差ができそうなものじゃがそこに温度差が生じなかったのはなぜじゃろうか。」

生徒 「うーん、わかりません。」

アウル教授 「私の考えではこのような状況雨を生み出しているのにはさらに北にある低気圧と前線が影響していると思われる。図4を見てみよう。北海道にはもう一つ別の低気圧が近づいてきておる。こちらにはしっかりと寒冷前線と温暖前線が書かれておるのう。」

生徒 「ということはここでは温度差があるということですよね。」

アウル教授 「そうじゃ。逆に言えばこの寒冷前線によって北の寒気がブロックされているとも言える。この前線を境に冬の空気と、秋本番の空気が分けられておるのじゃ。一方で日本の東に移った高気圧の縁を回るように本州には湿った南風が入ってくるがこれは秋の初めくらいの空気かのう。こうして両方とも秋らしい、あまり温度差のない空気同士が日本海の低気圧の南でぶつかっているので温度差はあまりないが、雨雲はできるという状態が生み出されておるのじゃ。」

生徒 「なるほど、日本海の低気圧だけでなくさらにその一つ北の低気圧も関係しているという考え方ですね。」

アウル教授 「さて、これで仮想寒冷前線がどのようにできているのか、そしてその性質は理解いただけたかな。この仮想寒冷前線は低気圧とともに東へ進んでいくわけじゃが、日本海の低気圧、まっすぐ東へ進んでくれればいいものを、日本海沿岸に沿うようにして東日本日本海側をやや北上していく予想なのじゃ。すると、西日本方面は順調に仮想寒冷前線が東へ進んでいってくれるが東日本に達するころには仮想寒冷前線の東への動きが遅くなる。ということで西日本は比較的早くに天気は回復へ向かうのじゃが、東日本は夜まで雨が残るところがあるという予想でやや回復が遅れてしまうということになりそうじゃ。」

図5 今夜の予想天気図

生徒 「同じ速度を持っていても単に東へ進む時よりも北東方向に北寄りの速度成分を持っている方が東へ進む速度は遅くなるということですね。」

アウル教授 「そのような観点から今日の天気分布予報を見てみよう。」

図6 明け方の天気分布予報と雨量予想

生徒 「朝は西日本から東日本の広い範囲で雨が予想されていますね。今日の通勤通学時間帯は傘が必要になりそうですね。」

アウル教授 「特に緑で囲った部分は雨量が多い予想になっておるがこれは先ほど見た降水短時間予報(図3)を反映しているものと思われる。近畿地方を中心に朝は雨が強まる恐れがある。また関東も朝から弱い雨の可能性がある。仮想寒冷前線が通過する前でも南風が入ると弱いながらも雨が降りやすくなるためじゃ。」

図7 昼過ぎの天気分布予報と雨量予想

生徒 「昼過ぎになると近畿より西の地域は雨が上がっているんですね。強い雨の範囲が東海関東に移動してくる予想ですね。」

アウル教授 「昼前後は特に関東南部を中心に本降りの雨となる可能性がある。湿った空気によって北日本も弱い雨が予想されておるのう。仮想寒冷前線が通過した地域は天気は回復するが、普段の寒冷前線のように気温がぐっと下がるというようなことはない予想じゃ。」

図8 夜遅くの天気分布予報と雨量予想

生徒 「千葉県など関東南部では夜遅くにかけても雨が残る予想ですね。」

アウル教授 「この時間帯は津軽海峡付近に低気圧があって、南に仮想寒冷前線が伸びるという感じで東北や関東は曇りや雨が夜にかけて続いてしまいそうじゃ。天気の回復が遅れる。また、低気圧本体の雨雲がかかる北海道太平洋側も雨が降る予想じゃ。」

生徒 「そう言えば図5の今夜の予想天気図では北海道の西に寒冷前線がやってきていますね。」

アウル教授 「北海道は今夜から明日にかけて寒冷前線が近づいてくる予想じゃが、かすめる程度という感じでこれによる雨などは特に予想はされていない。ただ、寒冷前線通過後はこちらは気温差のある空気が入ってくるので明日朝は北日本ではまた冷えが戻ってくることになる。」

図9 東京の時系列予想


アウル教授 「さて、風の向きを見て驚くかもしれない。あれだけ湿った南風が入るといっておきながら風の予想は北なのじゃ。ただ、北風といっても微弱で、地上は弱い北風になっても少し上空に行けば南風となってそこで湿った空気が入ってくるということじゃ。いわゆる海陸風が吹いていると思えばいいレベルである。また、仮想寒冷前線の通過によってもほとんど気温は変化せず、今日は1日を通して気温差の小さい人なる予想じゃ。気温のグラフは見事に一直線。四捨五入しているので完全に同じ値というわけではないが朝も昼も夜も同じような気温予想じゃ。」


アウル教授 「今日は朝の冷え込みがあまりないので暖かな朝を迎えそうじゃのう。西日本は朝から20℃近くある予想で、午後から天気が回復するということもあってさらに気温が上がり高知はなんと29℃と真夏日一歩手前予想じゃ。西日本方面、傘の置き忘れに要注意じゃ。」

秋空を見送り、西から雨雲広がる。(2016年10月16日)


■お天気メモ■
・移動性高気圧は日本の東へ抜けつつある。変わって西から湿った空気が入りやすくなってきた。
・九州や四国では深夜0時時点で既に雨が降り出しているところも。曇りエリアは近畿まで広がってきた。
・朝は東日本を中心に晴れるので、東日本では今日も朝の冷え込みに注意。西日本は朝の冷え込み緩む。
・日中、雨の範囲は東へ広がり、日暮れ頃には近畿まで雨雲は広がる予想。曇りエリアも東へ広がり、東日本も午後からは雲が多くなってくる予想。
・この雨は局地的には強く降る可能性もある。落雷や突風、大雨にも注意。
・太平洋側を中心に波が高くなっている。沿岸部では強風や高波に注意。 

生徒 「昨日は雲ひとつない秋晴れになりましたね。気持ちいい一日となりました。久しぶりに晴れの週末となり思い切り羽を伸ばせた方も多いのではないでしょうか。」

アウル教授 「昨日は本当にいい天気じゃったのう。こんないい天気、長続きはしてくれないぞ。」

図1 深夜0時の赤外衛星画像

生徒 「昨日は雲がどんどん南へ下がっていって晴れてきましたが、今度は西から雲が北上してきましたね。今の雲の境は近畿あたりでしょうか。」

アウル教授 「昨日は移動性高気圧に広く覆われたが、移動性高気圧はその名の通り移動していく。今日は次第に東へ抜けつつあるという気圧配置になる。明日になると完全に抜けてしまう。」

図2 今日朝の予想天気図

生徒 「高気圧が抜けると天気は良くはならないですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。高気圧の周りは湿った空気が流れておるのじゃが、高気圧圏内であればこの湿った空気は入ってこないので晴れてくれる。しかし、高気圧が抜けてくるとこの湿った空気が入りやすくなるので次第に雲が広がり、雨が降ってくるのじゃ。」

図3 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「九州や四国では既に雨が降り出してきているようですね。」

図4 深夜0時の推定天気分布

アウル教授 「九州や四国では雨が降ってきておるが、近畿や中国にも雲が広がってきた。今日朝は近畿より西の地域は雲に覆われているので放射冷却は起きにくい。一方で東海や北陸より東の地域は朝の時点ではまだ晴れている予想なので朝にかけては気温が下がっていく予想じゃ。」

生徒 「今日は曇りや雨の範囲が東へ広がってくるのでしょうか。」

アウル教授 「そうじゃのう。雨は今夜にかけて近畿あたりまで進んでくる予想じゃ。今夜遅くは東海や北陸で雨が所により降るかなという感じの予想で、東京など関東は今日はまだ雨は降ってこない予想じゃ。ただ、雨よりも曇りの範囲の方が先に東へ広がってきて、午後になると早くも関東を含む東日本も曇りとなってくる予想じゃ。午後からは日差しは少なくなってくるので東日本の晴れは午前中までと考えておきたい。」

図5 明け方に天気分布予報と雨量予想

生徒 「朝の時点では九州や四国で雨が降るところがあって、中国四国は曇りやすく、それより東は晴れ予想ですね。」

アウル教授 「高気圧が抜けて湿った空気が入ってくるわけじゃが風としては東ないしは南東の風となる。よって湿った空気が直に入りやすい太平洋側の東斜面を中心に雨量が多くなる可能性がある。この時間帯で言えば宮崎県などで雨量がやや多い、つまり雨がやや強く降る可能性があることを表しておる。」

図6 昼過ぎの天気分布予報と雨量予想

生徒 「昼過ぎになると中国地方も雨が降り出すところが出てくる予想です。また東海や関東南部などでも曇り空が広がってくる予想ですね。」

アウル教授 「やはり東斜面の宮崎県を中心にこの時間帯も雨が強く降ることが予想されておる。東日本も午後からは雲優勢となってくる予想じゃ。」

図7 夜遅くの天気分布予報と雨量予想

生徒 「夜遅くになると雨は近畿や東海北陸まで進んでくる予想ですね。東北まで広く雲に覆われてくる予想です。」

アウル教授 「湿った空気は四国、特に徳島高知で強い雨が予想されておる。特に東斜面では注意が必要じゃ。」

生徒 「雨が降るエリアでは所により強い雨が降る可能性がるということもわかりましたね。」

アウル教授 「局地的に雨が強く降ったり、雷や突風を伴う可能性もあるので雨の降り方には念のため注意したい。」

図8 午後の波の高さの予想

アウル教授 「さて、湿った空気をもたらすこの東風は海上においては波を高くする。ということで今日は太平洋側を中心に波が高波や強風に注意が必要ということじゃ。」


アウル教授 「東ないしは南東風が入ってくるということで曇ったり雨が降る割には全体的に気温が高めの予想じゃ。東日本は朝は冷え込みに注意が必要じゃが日中は気温が上がって20℃を超えてくる予想じゃ。気温だけを見れば過ごしやすいが昨日よりも次第に雲が出てきたり、雨が降ってきたりと外出にはあまり向かない天気と言えそうじゃ。」

朝にかけては今季一番の寒さに注意。日中はポカポカ陽気に。(2016年10月15日)


■お天気メモ■
・昨夜から上空の雲が取れて来て本州と四国の広い範囲では晴れて来た。朝にかけて放射冷却が起き、今季一番の寒さとなる可能性あり。今夜は暖かくして、また明日朝は寒さに注意。
・日中も現時点では広い範囲で晴れる予想で日中の気温は20℃を超えてくる予想。朝と日中の気温差に注意。
・上空の雲は九州南部では取れにくく、1日雲が広がりやすい。こちらでは朝も冷え込まず、日中との気温差も小さい。
・九州南部は雨が降り出すところも。高気圧が東に抜けてくるため。明日は西から天気は下り坂傾向に。全国的なお出かけ日和は明日より今日。 
・沖縄も湿った空気の影響で雲や雨が降りやすい天気に。 

生徒 「昨日は青空も広がりましたが雲も多かったですね。」

アウル教授 「昨日の記事でやや曖昧にした部分、今日の日差しは上空の気圧の谷次第と言ったがまさにその通りじゃっただろう。関東はちょうど曇りと晴れの境目あたりとなり、日差しも出たが雲も広がった。結局昨日の日照時間は4時間あまりとまずまずの天気じゃった。」

生徒 「ただ、上空の雲でどんよりしたものではありませんでしたし、秋の上空の雲は空に絵を書いたような美しい雲になることも多いですから、雲ひとつない天気よりは少しは雲があった方が楽しいのではないかと個人的には思いますね。」

アウル教授 「贅沢じゃのう。確かに、秋の空は美しい。外に出た際は是非空を見上げてみるといいかもしれんのう。歩きスマホなどよりよっぽどか目を休められるぞ。」

生徒 「♪上を向いて歩こう〜♪ガーン!」

アウル教授 「電柱にあたらないように…」

図1 深夜0時の赤外衛星画像

生徒 「上空には気圧の谷に伴う帯状の雲が広がっていましたが、少しずつ南へ下がって来ましたね。」

アウル教授 「深夜0時時点で関東上空もこの雲が抜けたようじゃのう。夜は良く晴れておる。外に出ていないからわからんが星空はどうなんじゃろうのう。以外と綺麗に見えているかもしれんのう。」

生徒 「ただ、気温も下がって来ましたね。外は寒そうです。」

アウル教授 「夜中にこのように雲ひとつ内容な晴れとなるのは、放射冷却をもろに受けてしまう。布団をかけずに寝ると身体が冷えるのと同じじゃのう。どんどん熱が漏れて言って気温は下がってくる。今日朝は今季一番の冷え込みとなるところがまた多くなって来そうじゃ。」

生徒 「いつまでも夏の感覚で寝ていると風邪をひいてしまいますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。ここ最近急に朝晩が冷え込んで来たので風邪をひいている人も多いのではないかのう。暖かくして休んでほしい。」

図2 14日夜の天気図

生徒 「日本海に高気圧が進んで来ましたね。」

アウル教授 「日本海に高気圧がすすんでくるときは北高型と言って、関東や太平洋側は湿った空気が入って雲が広がりやすいことが多いが今回の高気圧、以外と大きな高気圧のようで、関東もこの高気圧の圏内となっておる。湿った空気はさらに関東沖合を通っているので陸地には湿った空気は入らず、こうして晴れているのじゃ。」

図3 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「本州よりも南海上に雨雲が帯状に分布していますね。」

アウル教授 「これが高気圧の縁を回る湿った空気によるものじゃ。本州からは離れた場所にあり、これより北側は高気圧圏内で良く晴れているのじゃ。」

生徒 「この帯状の雲、西へのバスト九州南部にあたりますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。九州南部はこのように湿った空気の通り道となっておる。また図1の衛星画像を見ても九州南部は帯状の雲がまだかかっておる。このように九州南部は今日も雲がかかりやすく雨雲もかかりやすいということであまり天気は良くない予想じゃ。その分、朝も放射冷却はほとんど起きずに、気温もあまり低くない。」

生徒 「日中は高気圧に覆われた地域では晴れてくるのでしょうか。」

アウル教授 「そうじゃのう。高気圧に覆われる北海道から九州北部までは広く晴れる予想じゃ。大陸から進んで来た高気圧ということもあって乾いた空気を持って来てくれる。カラッとした秋晴れが期待できそうじゃのう。また、晴れて日差しが出てくる予想ということで朝は気温が低くなっても日中は20℃を超えてくる予想じゃ。日中はポカポカ感じるかもしれんのう。1日を通しての大きな気温差は注意が必要じゃがのう。九州南部は残念ながら雲の広がりやすい日中じゃが、その分気温は朝と日中でそこまで大きな差はない予想じゃ。」

図4 今後の予想天気図

生徒 「高気圧の塊は2つの高気圧が東西に並んでいるという感じですね。」

アウル教授 「東西に長いので今日は1日存分に晴れてくれる予想じゃ。ただ、西側にある高気圧、今夜になると早くも日本海中部まで進んでくる予想じゃ。それより西はもう次の高気圧は続いていない。すると明日は高気圧が東へ抜けていくということで、西から湿った空気が入りやすくなってくる予想じゃ。また帯状の雲が西から北上してくるということじゃ。明日は西から天気が少しずつ崩れていく予想となっておる。あるいは雲が多くなっていく予想じゃからお出かけをするなら明日よりも今日かのう。」

図5 明け方の天気分布予報と雨量予想

生徒 「朝から広い範囲では晴れる予想ですね。」

アウル教授 「これだけ晴れるとやはり広い範囲で放射冷却が起きて気温が下がってくる。内陸では氷点下の冷え込みとなる場所もあるかもしれんのう。九州南部は朝から雲が広がりやすい。」

図6 昼過ぎの天気分布予報と雨量予想

生徒 「昼過ぎ、最高気温を迎える時間帯も広く晴れている予想です。朝から順調に気温が上がってくれるといいですね。」

アウル教授 「一方で九州南部は曇りや、湿った空気が直に入る太平洋側を中心に雨が予想されておる。お出かけの際はこちらでは傘を持って言って起きたい天気じゃ。同じように沖縄も今日は曇りや雨が予想されておる。」

図7 今夜遅くの天気分布予報と雨量予想


生徒 「今夜遅くにかけても広い範囲で晴れる予想ですね。」

アウル教授 「晴れたまま夜を迎えるとまた夜はやや気温が下がってくるので、1日を通してのうまく服装調節できるといいのう。九州南部は湿った空気がさらに入ってくるということで曇りや雨の範囲が少し増えてくる予想じゃ。」

図8 札幌の時系列予想


生徒 「北の大地、札幌も晴れて朝は寒くなりそうですが日中は15℃を超えてくる予想です。北海道にとってこの時期の15℃は平年並みということです。」

図9 東京の時系列予想


生徒 「今日の東京の降水確率は1日を通して0%です。朝から晩まで良く晴れそうですね。」

図10 鹿児島の時系列予想


生徒 「一方で鹿児島は1日を通して曇り空予想です。気温変化も晴れの地域とは異なり朝から気温が高く、日中もあまり変化はありません。夜の降水確率は30%とやや高い予想です。」

図11 今日の天気予報

アウル教授 「なんだかニコニコしてしまうような天気マークじゃのう。晴れマーク1つというところもかなり目立つ。その分、1日を通して気温は10℃以上変化する予想で、長野や釧路は15℃も1日で変化する予想じゃ。これほど大きな変化は体調を崩しやすいのでご注意を。」
livedoor プロフィール
最新コメント
ブログランキング参加中

ブログランキングならblogram


人気ブログランキングへ