3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2016年11月

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
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暖かい服装、暖かい飲み物が欲しい関東(2016年11月2日)


■お天気メモ■
・大陸の高気圧が東北地方に張り出す形となってきた。気圧配置的には北高型。
・北日本は、高気圧接近も、その北側は冬型が続き、大陸からは非常に強い寒気も入ってくるので気温は平年を5℃近く下回り日中も1桁の冷え込みに。曇りや雨、雪も降りやすい。
・関東は北寄りの風でこちらも気温上がらず、平年を大きく下回る気温に。風向き次第で雲の量は変わり、気温も変動の恐れあり。
・東海から西の太平洋側や北陸は比較的晴れる時間帯も多く、平年並みの気温に。
・山陰沖には気圧の谷があって、 低気圧が朝までに発生予想。低気圧に近い山陰付近は雲が広がりやすい。

生徒 「昨日は朝から冷たい雨でしたが午後には止んで日差しも出ました。雲も綺麗でしたね。気温としては予想されていた気温までは上がりませんでしたが、それでも日中は上着を1枚脱ぐくらいでちょうどいいという感じでした。」

アウル教授 「この時期は1日の中でも気温差が大きくなることもあるので着脱が容易な服装がいいのう。と言いながら、今日の関東は、ほとんど気温が上がってこない予想じゃ。朝から暖かい服装をしよう。」

図1 1日夜の天気図

図2 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「大陸からは高気圧が張り出してきました。昨日雨を降らせた前線も東へ離れ、雨雲はこの時間あまりありません。」

アウル教授 「そうじゃのう。若干冬型も緩んでいる、相方の低気圧が目立たないために、日本海側も雨があまり降っていない。強いて言えば北海道の内陸部と、後は湿った空気が陸地に対して垂直に入っている新潟県周辺は少しだけ雨雲が見られるかのう。」

生徒 「いずれも弱い雨雲ですね。このあと高気圧が張り出して来ればこの雨雲も消えて晴れていくでしょうか。」

アウル教授 「高気圧は東北方面に張り出してくるため新潟県は朝ごろには雨は止んでくる予想じゃ。その後は北陸は晴れてくる予想じゃ。一方で高気圧が張り出してきてもその北側にあたる東北北部や北海道は引き続き北西よりの風が入るために曇りや雨、雪となってしまう。さらに、昨日あたりから言っておるように大陸の高気圧はかなり強い寒気を持っていて、その寒気も入ってくるので気温も低くなってしまいそうじゃ。北日本は平年より5℃近くも低い予想が今日も続く。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「太平洋側の地域はどうでしょうか。」

アウル教授 「朝の予想天気図を見ると東北地方に高気圧が張り出し北高型の気圧配置に見える。この気圧配置の時は風がどう吹くかで気温や天気が大きく変わる厄介なものじゃ。今日は弱い北風と予想されてはいるが、場所によっては北東寄りの風にもなる予想で、この結果、雲たり晴れたりという感じの予想じゃ。東京の天気マークは曇り一時晴れなので、どちらかというと曇り優勢の予想となっておる。その分日差しは少なく、気温もあまり上がってこない予想じゃ。平年を5℃以上下回る予想じゃ。」

図4 東京の時系列予想


生徒 「日中は気温がほぼ横ばいですね。」

アウル教授 「朝から気温が上がらないので日中も暖かい服装で。それからこのあとじゃが明日朝にかけては高気圧は東へ抜けるが、東日本全域が弱い気圧の谷となってくる。この影響で夜は曇り、沿岸部では雨が予想されているところもある。夜遅くになる方は傘が必要になるかもしれないということは一応頭に入れておこう。」

生徒 「西日本方面はどうでしょう。」

アウル教授 「西日本太平洋側に関しては比較的日差しも出て気温も平年並み、夜も気圧の谷にはほとんど入らないのでこちらはこの時期らしい天気となりそうじゃのう。」

生徒 「図3を見ていると山陰沖には低気圧が発生する予想ですね。」

アウル教授 「山陰沖には昨日から気圧の谷があって、図1でもオレンジの線で書き入れたが、この部分で朝には低気圧が発生する予想じゃ。この低気圧の影響で夜にかけて山陰など西日本日本海側は雲が広がったり弱い雨の可能性が予想されておる。その後この低気圧はやや発達しながら明日朝には秋田沖まで進む予想じゃが、低気圧発達に伴い日本海側を中心に強風や高波にも注意が必要じゃ。」

図5 今日の天気分布予報


生徒 「日中は北日本と山陰では曇りや雨、夜は東日本方面で雲が多く、静岡県周辺など一部雨も予想されています。」

図6 深夜0時の衛星画像

アウル教授 「今日は衛星画像を楽しんで見てみよう。まずオレンジで囲った部分(朝鮮半島の南)には、渦を巻いたような雲が縦に5個ぐらい、それも左右交互に並んでいるのが見える。これはカルマン渦と呼ばれる、冬場には比較的現れやすい雲じゃ。すでにこの部分にも冬が迫っているということを表しているとも言える。そして朝鮮半島の東、日本海西部にある緑で囲った雲は気圧の谷による雲で、これがまとまって朝までに低気圧が発生する予想じゃ。日本海中部(能登半島沖)などは比較的雲の少ない領域があってここは高気圧の張り出し部分、そして、その北側には冬に見られる筋状の雲があるのがわかる。太平洋側にある白めの雲の帯(水色で囲った部分)は上空ジェット気流による雲じゃ。地震雲ではない。この上空ジェット気流の位置を昨日の記事のと比較して見ると南へ下がったことがわかる。つまり北の寒気が強まっているということでもある。このように衛星画像からでも様々なことがわかるのじゃ。」

図7 今日の天気予報

アウル教授 「東日本と北日本は今日は気温が低い。西日本は平年並みという予想じゃ。東日本、北日本にお住いの方は特に風邪をひかないように、夜は暖かいものでも、そして暖かい風呂に入って、暖かくしてお休みください。」

定期的に訪れる北高型のせいで気温は大きく変動。(2016年11月1日)


■お天気メモ■
・本州の南には前線があって、前線付近の雨雲が太平洋側に広くかかっている。全体として雨雲は抜けつつあるので雨は午前中まで。
・日本海には風の収束帯と弱い低気圧があると思われる。この周辺でも雨が降っている。
・この収束帯は今日はゆっくり南下し、日本海沿岸に近づくため、日本海側は雨が降る時間帯があるかもしれない。 念のため雨の降り方にも注意。
・明日は再び北高型になる予想で、関東はまた気温が下がる。気温の大きな変化に注意。 

生徒 「今日から11月ですね。今年も残すところ後2ヶ月になってしまったんですね。悔いなく年末を迎えたいですね。」

アウル教授 「ハロウィンも終わって、気が早い所は今日からクリスマスの準備になってくるのかのう。いよいよ秋も深まり、冬の訪れも感じる今日この頃じゃ。紅葉も見頃となってきているようじゃのう。」

図1 深夜1時の雨雲レーダー

生徒 「さて、昨日は秋田県で竜巻とみられる突風が発生するなど、大気は不安定なのでしょうか。」

アウル教授 「昨日は北日本を寒冷前線が通過した。この通過のタイミングで大気が特に不安定となったようじゃ。」

生徒 「寒冷前線自体は太平洋側にほぼ抜けたのでしょうか。寒冷前線に伴う雨雲はなくなったようですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。寒冷前線付近のアメダス風向を見ても南寄りから北寄りに変わっておったので、寒冷前線自体は通過したようじゃ。ただ、ご覧のようにあちこちで雨雲も見られる。まだ大気は安定で晴れというわけにはいかないようじゃ。」

図2 31日夜の天気図

生徒 「天気図がごちゃごちゃしているという印象です。何かに覆われているという感じではないようにも見えますが。」

アウル教授 「まあ、まずは大雑把に見ると大陸と日本の東には高気圧、北海道より北と本州の南は低気圧という構造をしておる。ざっくばらんに言えば列島全体が気圧の谷の中という感じじゃ。全体的にそれほど天気は良くない環境、なので雨雲も目立つ。」

生徒 「細かく見ていくとその中でも雨雲がどこに分布しているのでしょうか。」

アウル教授 「まず、本州の南には前線が伸びておる。この前線に伴う雨雲が特に前線上の低気圧の部分で見られる。図1の雨雲レーダーでいうと四国にかかっているやや強めの雨雲の塊じゃ。」

生徒 「図1を見るとその雨雲が北東へ流されている感じですね。近畿や東海、北陸にも弱い雨雲がかかっていますね。」

アウル教授 「上空のジェット気流に乗って北東方向へ広がっておる。前線上の低気圧自体は東へと進んでいくので太平洋側の地域はこの雨雲がかかってくるということになる。」

図3 深夜1時の赤外衛星画像

アウル教授 「地震雲、、ではなく、上空のジェット気流に伴うライン状の白い雲が北東方向に伸びているのがわかる。この線に沿ってオレンジの矢印のように上空のジェット気流が流れておる。この風に流されて四国から北陸方面へと雨雲が広がっているのじゃ。」

生徒 「朝は関東などでも雨が降っているでしょうか。」

アウル教授 「そうじゃのう。これから雨雲がやってくるので朝の通勤通学時間帯は太平洋側各地で傘が必要になりそうじゃ。雨が降るということで主要都市、1桁の冷え込みとまではならない予想じゃが、それでも平年並くらいの気温にまでは下がってくる予想で肌寒い雨になりそうじゃ。」

生徒 「今日の雨は1日降り続くのでしょうか。」

アウル教授 「太平洋側の雨に関しては関東も含めて午前中までという予想じゃ。前線状の低気圧は比較的足早に通過していく。午後からは晴れ間も広がるかもしれんのう。ただ、この晴れ間も関東では特に長続きしない。」

図4 今日朝から明日朝までの予想天気図

生徒 「明日朝にかけてはまた高気圧が東北へ進んでくるんですね。」

アウル教授 「全国的に見れば天気は回復に見えるが、関東にとっては定番の北高型になってしまう。明日朝の予想天気図に書いたように青い矢印のような冷たく湿った北東風が吹いてくる予想じゃ。こうなると雲は広がるし気温も上がってこない。東京、今日は雨は正午以降は上がってきて気温もそこで上がってくるので平年並みになる予想じゃが、明日はまた15℃を日中も下回るような気温が予想されておる。」

生徒 「気温が上がったり下がったり。体調を非常に崩しやすいですね。十分お気をつけください。また、最近は湿度も下がってきました。ますます風邪を引きやすい環境になっています。」

図5 東京の時系列予想


生徒 「東京は午前中までは雨が予想されていますが午後は晴れマークも見られます。ただ、夜からはまた雲が広がりやすく、風も北東よりになってくることがわかりますね。」

アウル教授 「ここまで太平洋側の前線による雨について解説を行なってきた。それでは今度は日本海側の雨に関して解説していこう。図1に戻ろう!」

生徒 「雨雲レーダーによるとそれほどまとまった雨雲というよりはなんとなく線状に雨雲が発生しているような感じがしますね。朝鮮半島から能登半島沖、秋田県沖へと緩やかな弧を描いているように見えます。」

アウル教授 「そうじゃのう。この部分を図2の天気図で確認して見ると弱い気圧の谷が発生しているのがわかるじゃろうか。オレンジの線で描いたものじゃ。ここで雨雲が発生しておる。もっと冬になるとJPCZと言って筋状の雲同士がぶつかった境で特に雪雲が発達するというようなことがあるが、それに似ておる。まだ本州は雪のシーズンではないが、このような気圧の谷(シアライン)では雨の降り方にも注意が必要と言える。降ってもすぐ止みそうなほど細いラインじゃが、こういう細いラインほど意外と雷や竜巻が発生しやすいからのう。山椒は小粒でもピリリと辛い、じゃ。」

生徒 「このシアラインは今後どう影響してくるのでしょうか。」

アウル教授 「図4の予想天気図状にもこのシアラインをオレンジの線で書き加えておる。それによると今夜までこのシアラインは残りそうじゃ。さらに明日朝にはこのシアライン状に新たな低気圧まで発生する予想じゃ。」

生徒 「シアライン自体も南にやや下がってくるように見えますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。このため、今降っていない日本海側の地域も雨が降る可能性がある。雨が降ってきたら、ああ、シアラインによる雨かと思い出して、念のためその後の降り方にも注意しておきたい。」

生徒 「図4で今日朝に東北の東に予想されエイル低気圧が気になります。」

アウル教授 「この低気圧はもしかするとすでに日本海に発生しているかもしれんのう。シアラインの雨と言ったが東日本側はこの低気圧による雨の影響もあるのかもしれん。気持ち、秋田県沖では雨雲がやや広がっておるからのう。この低気圧は朝には太平洋へと抜ける予想じゃが、低気圧周りの反時計回りの風を考えるとこの低気圧が離れていくと東北北部の日本海側はやや雨は弱まり、逆に太平洋側は雨が降る可能性があると考えられるじゃろう。まあ、予想がそうなっているから話しているわけじゃが。」

図6 天気分布予報

アウル教授 「はじめの方は晴れの範囲が少なかったのでマーカーにオレンジ色を使ってしまったら途中から晴れの範囲が広がってオレンジ色が見づらくなってしまった。すまん…」

生徒 「えっと…緑で囲った部分は太平洋側の前線による雨、オレンジで囲った部分は日本海側のシアラインによる雨、赤で囲った部分は太平洋側に抜ける低気圧による雨、ですね。」

アウル教授 「太平洋側は前線による雨が止んだ後は回復して晴れ間も広がってくる予想じゃ。夜になると関東は雲が広がってくるがのう。日本海側はなんだかんだ言って雨が止んでいる時間も雲が広がりやすい予想じゃのう。」

生徒 「北海道も日本海側を中心に雪の降る時間帯がある予想ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。大陸からは高気圧が明日にかけて東北へ張り出してくると言ったが、北海道はその過程で一時的に等圧線がやや狭くなって冬型がやや強まる。さらに上空は今日日中に気圧の谷が通過する様子で弱い冬型でも大気が不安定となるために雪が降るところがあるという予想じゃ。天気分布予報では昼前後が一番広く雪が予想されておるのう。」

生徒 「最後にもう一つ。図1の衛星画像で青い丸で囲った部分、渤海にも筋状の雲が現れていますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。今、大陸にある高気圧はかなり強い寒気を持っておりそれを象徴するかのような筋状の雲じゃ。今までは北海道方面によく現れていたが今回は渤海にも現れるほどでもう高気圧としては冬並みじゃのう。この高気圧が張り出しその寒気が入ってくる東北や北海道などは今後一層寒くなるということが想像できるわけじゃ。」

図7 今日の天気予報

アウル教授 「北海道は寒い。気温は日中も一桁じゃ。かと思えば東北北部、秋田も青森も1桁なんじゃのう。寒そうじゃ。一方で西日本から東日本は気温はある程度上がって平年並みといったところが多い。ちなみに東京の平年は18〜19℃、大阪で20℃、鹿児島で22〜23℃じゃ。ん?札幌も聞きたい?札幌の平年は12℃じゃからこちらは平年を大きく下回る予想じゃのう。」
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