今日は特に西日本を中心に黄砂の影響で霞んで見えた地域も多かったことでしょう。
気象予報士試験の勉強で、黄砂は、中国北部のゴビ砂漠の砂が、低気圧前面の上昇気流で上昇後、日本上空まで偏西風で流され、低気圧後面の下降気流に乗って地上に降ってくると学習しました。
地球の気候は概ね西から東へと移動し、時には地球を一周することもあります。アメリカを襲った寒気が数日後に日本上空にやってくることもあります。地球規模の天候を考える際には、地球規模の天気情報が不可欠です。 日本もアジアをはじめ多くの国と観測情報をやり取りしています。
この時期は日本人の多くの方が花粉症で苦しんでいる時期でもあります。それに追い打ちをかけるように黄砂が襲来。中には今話題のPM2.5も含まれるのでしょう。 
花粉や黄砂、PM2.5はどちらかというと人為的要因によって引き起こされているものです。人が支配できない自然とは違いこれらは人々が対策を行えば、ある程度解消できるものです。
例えば、花粉症は昔はほとんどなかったと聞いたことがあります。それは日本の多くの地域には広葉樹林しか生えていなかったからです。今花粉症を引き起こしているのは杉やヒノキといった針葉樹林でこれらは昔はあまり生えていませんでした。戦後や高度経済成長期などで住宅建築に針葉樹の木材が必要になり各地に針葉樹林を植えて行った結果、花粉症が各地で見られるようになったそうです。
黄砂に関しても主に中国が砂漠周辺の森林を伐採した結果砂漠が広がり、多くの砂が飛散することになってしまったようですし、PM2.5に関しても主に中国の経済発展とともに発生したと考えられています。
このように今私たちが悩まされている花粉や黄砂などは、根本的な解決の難しい気象現象とは異なり、人によって、その量を変化させることが不可能ではないのです。(確かに花粉を減らすために今植わっている針葉樹を全て伐採することや、中国の経済発展をやめさせることも難しいことではありますが。) 
今や日本人の4人に1人が悩まされている花粉症。今なっていない人もいつなってもおかしくないと言われ、他人事ではないでしょう。毎年訪れる花粉症のシーズン、これは単なる気象現象や季節的イベントというよりはむしろ、ある種の環境問題なのではないかと考えています。 

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2015年3月22日黄砂実況(気象庁ホームページより)
黄砂