今日も東日本各地で気温が上がっています。
まずは正午時点のアメダス。

図1  正午のアメダス(出典:気象庁HP)
東日本を中心に、25℃以上の夏日になっています。群馬県伊勢崎市ではすでに30.1℃となり、真夏日となっています。今日も熱中症が心配ですね。

図2  今日正午の紫外線予想(出典:気象庁HP)
紫外線も特に沖縄と本州内陸で非常に強い、その他広い範囲で強い予想となっています。日焼け止め対策も万全に。(焼けたくない人は)
おや、中国四国の瀬戸内側を中心にあまり上がっていませんね。20℃を下回っている地域があります。
その理由は…

図3  12:30の雨雲レーダー(出典:気象庁HP)
瀬戸内地方を中心に雨雲が広がっています。しかもこの雨雲たち、ちょっと厄介です。

図4  12:30の雷レーダー(出典:気象庁HP)
これは発雷状況を表した図です。
オレンジ色の活動度2以上の地域はすでに雷が発生しています。黄色の地域もいつ雷がなってもおかしくない、そういう状況です。

図5  12:07時点での雷注意報発表状況(出典:気象庁HP)
今日はご覧の各県にすでに雷注意報が発表されています。今雨が降っていなくても、黒い雲が広がってきた、遠くで雷鳴がした、冷たい風が吹いてきたなどは雷雨の兆候です。安全な屋内に避難してくださいね。
さて、この雷雨のメカニズムですが、まずは9時の天気図。

図6  午前9時の地上天気図(出典:気象庁HP)
朝鮮半島付近に小さな低気圧がありますが、これは寒冷低気圧と呼ばれるものです。この低気圧、上空に強い寒気を持っています。
一方、南の海上には高気圧があって、今日も日本付近には西風で暖かく湿った空気が流れ込んでいます。東日本を中心に気温が上がる一つの要因ともなっています。
朝鮮半島付近の低気圧は西日本に接近し、西日本上空は寒気で覆われます。一方、地上付近は暖かく湿った空気に覆われます。典型的な大気不安定のパターンですね。地上と上空の温度差が大きくなり、暖かい地上付近の空気は一気に上昇。湿っているので発達した積乱雲となります。これがいま、瀬戸内を中心に雷雨をもたらしているわけです。
さて、この雷雨はいつまで続くのでしょう。気象庁が発表している短期予報解説資料や、天気分布予報を見ると、今日一杯、西日本は雷雨となりやすい予想になっています。また、明日以降は西日本に前線が発生し、所によって非常に激しい雨となる地域もあるとのこと。
西日本を中心に今日明日は空の変化に注意してください。