昨日から東京大学では五月祭が開催されています。昨日は午前中は雨がちでしたが、午後からは天気も回復し、暑くなりました。大勢の方で賑わった初日となりました。
では、2日目の今日はどうなるでしょうか?

また、今日は大阪で大阪都構想を決める住民投票が行われます。投票率は結構天気に影響される物です。大阪の天気も見ていきたいと思います。

今日も、気象庁発表の短期予報解説資料に沿って解説していきたいと思います。

まずは午前6時の地上天気図から。

図1  午前6時の地上天気図(出典:気象庁HP)

昨日の午前中に雨を降らせた前線は、東シナ海の高気圧によって南に押し下げられています。今日日中はこの高気圧が東進し、列島を覆うため全国的に晴れる予想が出ています。
一方、北海道付近には連日書いている、上空に寒気を伴った低気圧がまだあります。このため今日も北海道を中心に大気が不安定で、夕方までは雷雨となる時間帯がある予想です。
東北地方は、南の高気圧と北の低気圧の間に入り、気圧傾度が大きく、等圧線が混み合っているので、風が強くなると予想されています。
ただ、今日列島を覆う高気圧は小さく、明日にも東の海上に抜け、西から気圧の谷が接近し、天気は下り坂。その意味で今日は貴重な晴れとなりそうです。

現在の雨雲レーダーも見てみましょう。

図2  午前8時50分の雨雲レーダーと雷レーダー(出典:気象庁HP)

北海道の雨雲は弱いですが、北海道付近は先ほども書きましたように雷雨の可能性があります。
日本の南にライン上に弱い雨雲があり、一部が紀伊半島まで上がっているように見えますが、これは前線による雨雲で、今後前線がなくなっていくと同時にこれらの雨雲は消えていく予想で、いま前線に近い沖縄や奄美も今日は晴れる予想です。

以上を踏まえて、今日の天気予報を見てみましょう。

図3  午前5時発表の17日の天気と予想最高気温(出典:気象庁HP)

全国的に晴れマークが広がっています。北海道では雨マークも見られます。
昨日の東京の最高気温は23.7℃でしたので昨日に比べると3℃ほど高くなる予想です。
大阪の昨日の最高気温は23.9℃でしたので、こちらでは4℃ほど高くなる予想です。
いずれも、今日は晴れて暑くなる予想です。五月祭にしても選挙に行くときにしても熱中症や日焼けに注意してください。

図4  東京の時系列予想(出典:気象庁HP)


図5  大阪の時系列予想(出典:気象庁HP)


また、昨日の五月祭で感じたことですが、夕方になるとかなり蚊が発生しています。五月祭で夕方まで行かれる方は虫刺されにも注意が必要です。昨年は関東を中心にデング熱が問題となりました。虫刺されも侮れません。

最後にちょっとだけ台風7号。
中心気圧が、当初予想されていた930hPaを上回り、925hPaにまで下がっています。今後も今夜にかけて915hPaまで下がる予想です。中心付近の最大風速は50m/sに達し非常に強い勢力となっています。

図6  午前6時発表の台風7号進路予想(出典:気象庁HP)

20日3時の予報円が小笠原諸島にかかっています。このときの勢力予想が935hPa、50m/sとなりますから、小笠原諸島では大荒れとなることが予想されます。この強さなら、数年に一度もしくは数十年に一度の強い勢力で小笠原諸島を襲う可能性があります。大雨、暴風に対する対策をいまのうちにしっかりしておきましょう。
また、この台風の直接の影響は本州には及びませんが、うねりが届き始めているようです。太平洋側では波の高い状態がしばらく続くので海のレジャーにはお気をつけください。

図7  午前9時の赤外衛星画像(出典:気象庁HP)
台風の雲域は広がり大きくなっています。目もしっかり見えるようになり、強いことが伺えます。