生徒 「今日は気象予報士試験の日。天気が心配ですね。」

アウル教授 「受験生の方は今日は傘が必須になりそうじゃ。受験会場に到達するまでに雨で濡れて、気分悪く受験することがないように注意してもらいたい。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「日本付近は秋雨前線が停滞していて、東海や四国でこの時間は激しい雨が降っていますね。」

アウル教授 「昨日から同じような所で激しい雨が降っており、気象警報や土砂災害警戒情報が発表されている地域がある。すでに雨量が多くなっておるので土砂災害にも注意が必要じゃ。天気図ではちょうど前線が折れ曲がっているところで激しい雨が降っておる。上の図は午前6時のものじゃが、この時は近畿と九州南部で激しい雨が降っておった。これが東へと進んでおるのじゃ。」

生徒 「この前線、しばらく日本付近に停滞しそうですか?」

アウル教授 「残念ながらここ1週間ほどは少なくとも停滞しそうじゃ。今週は全国的に曇りや雨の予想が出ておる。ただ、この雨も季節を進めるもの。季節は着実に秋へと向かっておる。梅雨のような雨天気は鬱陶しいかもしれんが、美味しい秋の味覚でも思い浮かべながら過ごせば多少は気分も良くなるじゃろう。」

生徒 「松茸、くり、、、」

アウル教授 「さて、今日この後の天気じゃが、雨雲レーダーでは中国地方や九州北部に関しては雨雲が抜けておる所もある。天気分布予報でもこれらの地域は今日は比較的止み間も多い予想じゃ。九州より西では前線が大きく南へ下がっておって、今日日中は比較的前線から離れるためと考えられる。後で出す天気マークでも広島は曇りマークとなっておる。今日日中これらの地域でお出かけする方は折りたたみの傘程度でいいかもしれん。ただ、夜になるとまた前線が上がってきて、九州の西には低気圧も現れる予想で夜遅くになるとまたしっかり雨が降り出す予想じゃから、帰りが遅くなる方は雨に注意が必要じゃ。」

生徒 「一方で東日本では広く雨の予想が出ていますね。」

アウル教授 「こちらでは先ほども書いた前線の折れ曲がりが日中にかけて通過する予想で一日中雨雲がかかる予想となっておる。東海ではすでに激しい雨となっておるが、その他の地域でも激しい雨の恐れがあるので、お出かけの際はしっかりした長傘を持っていった方が安心じゃろう。」

生徒 「北海道や沖縄、小笠原諸島などは晴れマークが付いていますね。」

アウル教授 「北海道は北の高気圧、小笠原諸島や沖縄は太平洋高気圧に覆われるため今日は晴れる予想じゃ。地上天気図では、沖縄は太平洋高気圧に覆われていないように見えるが、この図は等圧線が4hPaごとに引かれているためでより詳しく見ると太平洋高気圧の圏内じゃ。」

図2 午前9時発表の天気予報

(画像は気象庁HPより)