生徒 「今日は台風21号の動きが気になりますね。」

アウル教授 「昨日のこの時間と比べさらに発達して中心気圧925hPaとなっており、勢力を落とさないまま先島諸島に接近している。速度がゆっくりということで、台風の接近時間が長く、雨風の強い状態が今日一杯続きそうじゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

アウル教授 「台風21号は目がはっきりした雲を見ることができる。雨雲レーダーでもぽっかり空いた台風の目が確認できるくらい発達しておる。雨雲全体の大きさは意外にも小さく、先島諸島にかかる程度じゃ。しかし、雨雲の速度が遅いため、一旦かかるとなかなか止まないという厄介な状態となりそうじゃ。明日朝までに300mmという災害級の大雨となる予想が出ておる。いまは弱い雨が降っていてもこの後非常に激しい雨の恐れがある。また、台風周辺の湿った空気が流れ込む影響で沖縄本島や奄美地方にも発達した雨雲が所々できておる。ただ、これに関しては台風周辺の風に流されるということもあって、比較的動きがある。短時間の強雨には注意が必要じゃが一日中降り続くというよりは降ったり止んだりと言って感じじゃ。」

生徒 「一方で一時大型にまでなった風に関してはどうでしょうか?」

アウル教授 「雨雲の狭さとは対照的に風が広い範囲で強くなっており、沖縄本島地方も一時強風域に入っておった。現在は強風域から抜け、風が弱まってきているようじゃ。一方で先島諸島は一部が暴風域に入りはじめておる。暴風域は風速25m/s以上の風とされておるが、その上限はない。今回の台風は中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速70m/sであるから、これに匹敵するような暴風の恐れがある。屋外では車などのトン級の物体さえも宙を舞う恐れがあり、非常に危険じゃ。屋内でも外からの飛来物の恐れがあるので窓際は危険となる。安全な建物内の、窓から離れた場所で台風の過ぎ去るのを待つのが一番じゃ。」

生徒 「一方で北海道の西にも発達した雨雲がありますね。」

アウル教授 「こちらに関しては当然台風とは全く関係ない。上空に強い寒気の影響じゃ。昨日は寒冷前線が通過し、その前後で雨が降り、通過後は一旦天気が回復した。しかし、今日はまた次の気圧の谷(前線としては書かれていないが、上の天気図でもわかる)が接近しており、この影響で非常に発達した雨雲が列をなしてできておるのが雨雲レーダーでわかる。雷を伴った激しい雨を降らせる雨雲で、日中この雨雲が北海道を通過していきそうじゃ。今日も落雷や突風へ注意が必要じゃ。」

生徒 「南も北も激しい雨に注意が必要ということですが、本州はどうですか?」

アウル教授 「今日の本州は西から高気圧に覆われてくる予想じゃ。昨日まで近かった前線も南へ下がった。大陸からの高気圧ということで空気も乾燥し、晴れて過ごしやすい一日となりそうじゃ。久しぶりに秋晴れにも期待できそうな関東じゃ。」

図2 

アウル教授 「ということで先島諸島では大雨と暴風に最大級の警戒を。沖縄や奄美では一時的に激しい雨の時間帯がありそうじゃ。北海道では雷を伴った雨に注意が必要で、一部東北に流れ込む恐れがあるが、メインは北海道じゃろう。東日本から西日本は晴れて、過ごしやすい一日となりそうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)