生徒 「11月スタートしました。今朝の東京は昨日のどんよりした曇天と打って変わって雲ひとつない青空が広がっていますね。」

アウル教授 「そろそろ学校などでは文化祭の季節。週末の天気というのは気になってくるが、今週末は、昨日は肌寒い一日となったが、今日は昨日と比べれば青空も広がり、気温も上がってきそうじゃ。」

生徒 「昨日は、予想気温でも低かったのに、それをも下回る肌寒い一日でしたね。」

アウル教授 「東京も少しは日差しも出てくると思ったのじゃが、予想以上に分厚い雲に覆われてしまったために、気温が上がってこなかったのじゃ。今日は、すでに陽射したっぷりで気温も上がってきそうじゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

アウル教授 「昨日と比較して、今日は高気圧が張り出してきておる。このために昨日関東を覆っていた雨雲が南へ下げられたために今日はよく晴れているのじゃ。」

生徒 「ただ、タイトルにもあるようにこれからまた曇ってくるのですか?」

アウル教授 「この高気圧の張り出しはそう長くは続かない。早くも次の天気の崩れがもうそこまで迫っている。明日は全国的に雨となって、この雨は少し注意が必要じゃ。落雷や突風、激しい雨と同時に今季一番の冷え込みとなる恐れがあるためじゃ。」

生徒 「このような大気を不安定にするものは何なのですか?」

アウル教授 「地上天気図を見ただけではこれはなかなか現れてこない、そう、寒冷渦の仕業なのじゃ。」

生徒 「上空に強い寒気を伴った低気圧のことですね。」

アウル教授 「今日、明日と寒冷渦が西日本から接近してくる。早くも九州方面は雲が広がってきておるようじゃ。夕方以降九州では雨となってきそうじゃ。そしてこの雨雲は急速に広がっていって、今夜には西日本各地で、明日の朝までには関東でも雨となりそうじゃ。」

生徒 「日本の南には低気圧と前線がありますね。これも影響を受けるのですか?」

アウル教授 「いいところに目をつけた。関東に雨はさらに前線上の低気圧が北上してくることによっても強まってくる。前線上の低気圧は、寒冷渦に引き寄せられるといった風に関東へと近づいてくるのじゃ。関東で雨が降る前に今日夕方からは早くも伊豆諸島などでは前線と低気圧による雨が降ってきそうじゃ。そして、そのあとは東北方面へと進み、雨雲も東北方面へと広がってくる。このために明日は全国的な雨となりそうなのじゃ。」

生徒 「寒冷渦ということで大気が不安定なので激しい雨や落雷、突風に注意が必要で、雨によって日差しもなくなるので、気温もぐっと下がるということですね。」

アウル教授 「その通りじゃ。東京を例に出すと、今日の日中は20℃近くまで上がる予想じゃが、明日は何と14℃までしか上がらず、今季一番の冷え込みとなりそうじゃ。今のうちに厚手の服を用意しておいたほうがいいかもしれん。雨に濡れると、気温以上に寒く感じて、風邪をひいてしまう恐れもあるので、明日は、というよりも今夜からは暖かい服装で過ごしてほしい。」

図2 

アウル教授 「西から天気は下り坂であるが、東日本に関しては日中は晴れそうじゃ。西日本は午後以降雲が広がってきそうで、夕方には九州で雨、夜には広い範囲で雨が降ってくるので、適宜傘を持参してお出かけしてもらいたい。伊豆諸島でも夕方以降雨が降りやすいのでこちらでも傘があると安心じゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)