生徒 「今日は11月22日、いい夫婦の日ですね。」

アウル教授 「夫婦のありがたさを改めて感じる日となるといいのう。今日は昨日よりもひんやりした1日となりそうじゃ。夫婦でお出かけの際は、肩を寄せ合いながら歩くと少しは温かさを感じるのではないだろうか。」

図1 午前3時の地上天気図

生徒 「今朝の東京、高気圧に覆われているようですが、昨日とは打って変わって雲が多いですね。青空が見えなくなっています。」

アウル教授 「昨日から大陸の高気圧が張り出してきたのじゃが、どうやら地上付近は高気圧に覆われているものの、上空は高気圧には覆われていないようじゃ。冬に張り出す大陸の高気圧は比較的背の低い高気圧であるために、高気圧に覆われているようでも上空高いところは高気圧ではなく、雲が広がりやすいようじゃ。」

生徒 「この雲はどこからやってきているのですか?」

アウル教授 「高気圧の境というか、地上付近の湿った空気が台湾あたりに流れ込んでおる。台湾周辺では発達した雨雲ができているようじゃ。ここで発生した雲の一部が上空の偏西風に流されて九州から関東方面、太平洋沿岸地域の上空にかかっているようじゃ。上空高いところに雲であるため、地上付近で雨となっているところは南西諸島から九州南部にかけての一部地域のみと少ないが、日差しは十分隠してしまうほどじゃ。今日はこのような状況が続くために日中も雲に覆われやすい天気となりそうじゃ。」

生徒 「今日は日差しがないとなると、昨日よりも肌寒そうですね。」

アウル教授 「それに加えて、昨日もお伝えしたが、北日本から東日本へは寒気が流れ込んでおる。北海道では冬型のために広い範囲で雪が降っておるようじゃ。この後、北海道の東の低気圧がゆっくりと離れていくにつれて、冬型は弱まってくる予想じゃが、寒気はまだ残るために気温は低めの予想じゃ。この寒気が流れ込んでいるために、単なる曇りの西日本よりも、東日本はより気温が低くなるという予想じゃ。ただ、これで平年並みか平年よりやや高い気温。」

図2 午前7時発表の天気予報

アウル教授 「20℃を超えた昨日に比べると今日はひんやりと感じるかもしれん。ただ、それでも平年を上回る気温が続いており、今年は冬になるのが遅れている気がする。例年ならすでに暖房をつけ始めている季節じゃが、今年は私はまだつけておらん。ただ、明日からの1週間は、気温の高い日が少ない1週間となりそうで、少しずつ冬を感じるようになってきそうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)