生徒 「今更ですが、ホワイトクリスマスって、クリスマスの日に雪が積もっていることなんですってね。クリスマスの日に雪が降るだけなのはホワイトクリスマスとは言わないそうですね。」

アウル教授 「雪が降るだけでもクリスマスのに華が添えられる気がするが、なるほど。ホワイトクリスマスは雪が積もっていないといけないのか。で、今日じゃが、もしかすると夜遅くになって雪が積もってギリギリホワイトクリスマスとなる地域も出てくるかもしれん。」

図1午前6時の地上天気図

生徒 「低気圧が日本の東に移動し始め、等圧線が縦に立ってきましたね。こうなると冬型に移っていることがわかりますね。」

アウル教授 「今回の冬型は、2回の冬型がやってくると言える。1回目である程度南下した寒気が2回目でさらに南下する。このために、今日、明日、明後日と気温が日に日に下がってくる地域が多い。」

生徒 「今までは冬型がすぐに緩んでしまうことが多かったので冬型といえど寒さは長続きしませんでしたね。」

アウル教授 「今回もそこまで長続きするわけではなさそうじゃが、来週前半にかけて寒気の影響を受けそうじゃ。特に来週の月曜日は朝の気温が各地で0度近くまで下り予想じゃ。初氷となる地域も増えそうじゃ。」

図2 今後の予想天気図。今夜(上)、明日朝(中)、明日夜(下)


生徒 「今夜も冬型ですが、明日朝は冬型が緩んでいるようですね。」

アウル教授 「1回目の冬型は今夜から明日朝までとなりそうじゃ。明日朝以降は日本海に低気圧が発生する予想で、これにより等圧線が広げられ、冬型としては弱くなる。しかし、日本海の低気圧が太平洋に抜けた明日夜には再び冬型となる予想じゃ。1回目の冬型よりも2回目の冬型の方が等圧線は混み合っているようじゃ。」

生徒 「雨や雪は今後どの地域で降りそうですか?」

アウル教授 「まず1回目の冬型となる今夜にかけては近畿以北の日本海側で雨や雪となりそうじゃ。日中の雪は北海道と内陸部中心じゃが、天気分布予報によると夜になると新潟県や東北地方で雪の範囲が拡大する予想じゃ。一方で北陸西部や近畿では雨のままとなる地域が多い予想じゃ。」

生徒 「明日の朝にかけては冬型は一時的に緩むのですよね。」

アウル教授 「そうじゃ。明日日中の天気分布予報がまだこの時間でていないのでなんとも言えないが、降水確率だけを見ると、今夜にかけて高まった確率は、明日午前中を中心に各地低くなっておる。そして、2回目の冬型が始まる明日午後以降は再び降水確率は上がってくる予想じゃ。2回目の冬型は1回目よりも強くなる予想じゃから、北陸西部でも次第に雪となってくる予想じゃ。(日曜日)」

生徒 「天気図を見ると、日本海側には気圧の谷が常にありますね。」

アウル教授 「少し難しい用語になるが、冬型の時はよく、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれるものが現れる。なんのことはない、冬の日本海の気圧の谷のことじゃが、この周辺では発達した雲ができて、気温が低ければ大雪、気温が高ければ大雨に日本海側の地域で注意が必要になる。また、発達した雲からは雷を伴う恐れもある。冬の雷は頻度は低いものの、1発が落ちた時の強さが強くなるので油断できない。つまりは、JPCZが近づくときは、荒れた天気に注意が必要ということじゃ。冬の日本海は筋状の雲に覆われることが多い。しかし一様に覆われるわけでなく、よく見ると、筋の走っている方向が違う雲があることがたまにある。その境がJPCZとなるので衛星画像で確認すると良いじゃろうう。」

図3 午前10時ごろの赤外衛星画像

アウル教授 「この画像じゃと、赤いラインを引いたあたりがJPCZとなる。実際に雨雲レーダーでは若狭湾沿岸にまばらではあるが弱い雨雲がある。しかし弱い雨雲だからといって油断はできず、今後発達して雷を伴う恐れもある。それを暗示してか、雷レーダーでは活動度1の「雷可能性あり」となっておる。ちなみに、緑で囲った部分は、「カルマン渦」と呼ばれるものを見ることができる。これも冬型特有の雲の一つじゃ。」

図4 午前9時発表の天気予報

アウル教授 「今日の日中は1回目の冬型へと移行していく段階であるからまだ寒気はそこまで流れ混んでおらず、日本海側でも広い範囲では雨、太平洋側では気温は高めじゃ。今夜以降は寒気が入ってくるため、気温が下がってくる。早い時間に雪となれば今日中に積雪となって、ホワイトクリスマスとなるかもしれん。明日朝は一旦冬型が緩むが、寒気の南下は続くので気温は低い。ただ、日本海側の降水は範囲が狭くなる可能性がある。そして、明日夜にかけては2回目の冬型で、こちらは強い冬型のため、日本海側では広く雪となり予想、太平洋側でも気温がさらに下がる予想じゃ。そんな今週末となりそうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)