生徒 「1月もだいぶ終わりが近づいてきましたね。いつもより暖かいスタートとなった今年も、先週から冬が強まって大雪となりました。その反動からか昨日は比較的日差しを感じる一日となりました。」

アウル教授 「一昨日に比べて昨日と気温が上がったところが多く、寒さが緩んだと感じる方も多かったじゃろう。日本海側の雪雲も範囲が縮小し、冬型としては弱まってきておる。今日は昨日以上に日差しの温もりを感じる地域が増えてきそうじゃ。」

図1 26日夜の天気図

生徒 「等圧線の間隔は開いて、風も弱くなってきましたね。ただ、日本海には気圧の谷が見られますね。北日本だけはまだ冬型による雨雲が残っているようです。」

アウル教授 「日本海に気圧の谷といえばJPCZを思い浮かべるかもしれないが、あれは北西〜南東方向に走る気圧の谷で、同じような場所に停滞する。一方で、今あるような気圧の谷は東へと動く、寒冷前線のようなものじゃ。つまりはこの後東北や北海道を通過していくことになる。そして、影響する時間は比較的短い。」

生徒 「この気圧の谷ができた原因はなんですか?」

アウル教授 「上空の気圧の谷(下の水蒸気画像青ライン)があらたに西から近づいてきた(赤矢印方向へ動く)ために地上では気圧の谷(低気圧の卵)ができた。北日本方面はまだ冬型が続いているので、こちらに関しては日本海側で雪が続いておる。この気圧の谷が通過するタイミングで降り方が強まったり、落雷や突風を伴ったり、風が強まることが考えられる。しかし気圧の谷は足早に今日午前中には抜けて行く予想なので、注意期間は午前中まで。午後以降は北日本の雨雲、雪雲もなくなって行く予想じゃ。」

図2 0時の水蒸気画像

生徒 「気圧の谷は低気圧の卵ですから、太平洋に抜けた後はまた冬型になるんじゃないですか?」

アウル教授 「いつもなら低気圧通過後は急速に発達して冬型になるというパターンが多い。しかし今回に関しては、この後西日本から東日本にかけて移動性の高気圧がやってくるために、気圧の谷が抜けた後も強い冬型とはならない予想じゃ。北海道に関しては等圧線がやや混み合うために風が強い状態が続きそうじゃが、その他の地域は等圧線が開いて風も強くはならなさそうじゃ。」

図3 今後の予想天気図


生徒 「今日は西日本方面から高気圧がやってくるのですね。」

アウル教授 「高気圧は日本の南を通っていく。本州に湿った空気は入らず、沖縄から東日本にかけて朝からカラッと晴れ予想じゃ。空気の乾燥による火の取り扱いや体調管理は必要じゃが、日差しの温もりは昨日以上に感じそうじゃ。」

生徒 「でも高気圧自体の大きさはそれほど大きくなく、この高気圧も足早に進んでいきそうですね。」

アウル教授 「移動性高気圧の特徴でもあるが、近づいてくるときは晴れて、遠ざかっていくときは湿った南風が入るために天気は悪くなる。今回も明日朝の天気図で沖縄の西に前線が発生するなど、高気圧が去った後は西から天気下り坂となる。ただ、このように、移動性高気圧によって晴れて、その後抜けた後は雨という天気傾向は春によく見られる天気であるため、その意味では春を感じさせる天気図となっておる。」

生徒 「もう直ぐ節分ですし、春はもうそこまで来ているのかもしれませんね。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「西日本日本海側も晴れ予想。東北や北海道の雨や雪は午後以降解消予想じゃ。寒気はだいぶ抜けてきておるので、北陸沿岸部は雪ではなく雨予想が出ておる。気温は太平洋側で10℃を超えてくるところが多そうで平年以上の気温になりそうじゃ。積雪の多い地域では雪崩の危険性もある。」