■お天気メモ■
・北海道は今日まで冬型続く。風雪や高波注意。
・南岸低気圧通過。西日本は太平洋側ほど大雨注意。
・東日本は内陸中心に大雪の恐れ。雪エリアは温度次第で関東南部にも。
・ 太平洋側を中心に激しい雨や落雷、突風、河川の増水、土砂災害に警戒。

生徒 「今日から、いつものお天気メモが冒頭にきました。これからの会話はこのメモの解説ということですね。」

アウル教授 「まずは北海道の冬型に関する解説から始めよう。」

図1 北海道の0時時点の風向風速

アウル教授 「他地域が冬型でなくなった今も北海道だけは冬型が続いておる。昨日に比べても次第に強風エリアは縮小してきておるが、依然、西部を中心に10m/s前後の風が吹いておるところがある。えりも岬は20m/sの暴風となっておる。これらの影響で北海道では日本海側で降雪が続き、風雪に、また海上では波がやや高くなっておるので高波に注意が必要じゃ。」

生徒 「そろそろこの冬型も終わりを見せてもいい頃ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。あとで載せる予想天気図を見る限りでは明日朝には一旦冬型は緩む予想じゃ。しかし週間予報では今後も雪が続く予想となっており、再び冬型となることが考えられる。まだまだ大雪への警戒は必要じゃ。」

生徒 「続いてのポイントは南岸低気圧ですね。」

アウル教授 「いつもと順序が異なってしまったが、ここで今の天気図を整理しよう。」

図2 28日夜の天気図


生徒 「青い渦巻き線はなんですか?」

アウル教授 「…先程書いた北海道の強風を表現したのじゃが…」

生徒 「あ、そうでしたか。単なる落書きにしか見えませんでした。」

アウル教授 「それより南岸低気圧じゃ。といっても九州に上陸する形じゃから西日本方面はいつもの南岸低気圧と比べればかなり北を進む形になる。こういう時は、前線や低気圧本体の雨雲による大雨に注意が必要じゃ。赤い矢印で書いたように、日本の南の高気圧の周りを通って湿った南風が流れ込み、前線上で雨雲となる。西日本は、前線北の寒気の影響は受けないために雪ではなく雨の予想じゃ。おそらく今年に入って最初の本格的なまとまった雨となりそうなので少し注意が必要じゃ。」

図3 相当温位予想図

生徒 「昨日も出てきた図で、湿った空気の流れ込み予想図ですね。」

アウル教授 「赤いラインより南の地域では特に激しい雨や大雨に注意してほしい。図でいうと九州や山陽、四国、近畿中南部、東海がかかっておる。赤いラインがまるで舌のように北に突き出しているのは、前線特有のものじゃ。この舌の先端に向かって湿った空気が流れ込むのじゃ。もちろん赤いラインに入っていないからといって雨が弱いわけではないのでそこは注意してほしい。赤いラインより南は特に注意が必要ということじゃ。」

生徒 「総雨量的にはどれくらいになるんですか?」

アウル教授 「ひとまず夕方までに九州南部や四国で150mm、九州北部で100mmの大雨が予想されておる。その他の地域でも強い雨や落雷、突風に注意が必要じゃ。また、この文句は結構久しぶりに使うのじゃが、河川の増水や土砂災害の恐れもあるのでこちらにも注意を払ってほしい。」

生徒 「土砂災害や河川の増水なんて台風の時期ぶりくらいの注意事項ですね。それだけ久しぶりということでより注意が必要ですね。」

アウル教授 「今まで冬の時期は乾燥だとか雪崩だとかばかり注意してきたが、季節はゆっくり春へと進んでおり、これからはたまにやってくる南岸低気圧による大雨、また、時には春の嵐などに注意していかなければならない季節となってきたのじゃ。」

生徒 「西日本は大雨に注意ということがよくわかりましたが、東日本はどうですか?南岸低気圧の時は雪も心配ですよね。」

アウル教授 「先程の湿った空気の流れ込みの図をもう一度見てほしい。右下の図に注目じゃ。特に湿った空気のエリア(赤いライン)は関東にはかからずに南岸を通る。つまり東日本は西日本に比べれば大雨の可能性というのは低い。ただ、これが何を意味するか。暖かく湿った空気の影響を受けないということは逆に言えば冷たい空気の影響を受けるということを意味する。気温が低くなれば当然雨は雪となろう。つまり、総雨量的には少ないが、雨ではなく雪のエリアがあるというのが東日本の今日の特徴じゃ。」

生徒 「やはり南岸低気圧の時は東日本で雪が降りやすいですね。」

アウル教授 「関東内陸から東北南部にかけて雪となって積雪の恐れがある。大雨にはならなくとも大雪となる恐れがある。夕方までに関東で30cm、東北で25cmの降雪が予想されておる。」

図4 今夜遅くの天気分布予想

生徒 「今夜遅くの天気分布予想ですが、夜は気温が下がってくることもあって雪のエリアも南下し、東京都西部や神奈川県西部でも雪予想ですね。」

アウル教授 「雨雪判断というのは非常に難しく、少しの気温、湿度で変化するということはしっかり頭に入れておこう。現時点での予想は上の図の位置じゃが、場合によっては23区内でもみぞれや雪が夜遅くは降る可能性はゼロではないじゃろう。」

生徒 「今夜遅くになってもまだ広い範囲で雨や雪が降っているのですね。」

アウル教授 「赤外衛星画像を見てみるとよくわかることじゃが、今回は前線の北側に広く雲が広がっておる。西日本各地は昨日は低気圧はまだ遠いのに正午過ぎくらいから雲が多かった。このように今回の前線や低気圧による一連の雲の広がりは大きく、比較的長い時間雨が降り天気の回復は遅れそうじゃ。この、長い時間雨が降るということも土砂災害の危険性を高めてしまう。」

図5 赤外衛星画像
(オレンジの枠内が今回の雲域)

図6 今日の天気予報

アウル教授 「東日本の雨や雪の降り出しじゃが、朝のうちには関東で、昼前には東北南部でも降り出してくる予想じゃ。東日本の今日の天気回復はない。気温を見てみると、特に、湿った南風が入りにくく寒気の影響を受ける東日本で5℃を下回るような寒さとなりそうじゃ。この気温がどこまで下がるかで雪のエリアも変わってきそうじゃ。雪が降るエリアは路面状況が悪くなるのでスリップや横転などにも注意が必要じゃ。」