■お天気メモ■
・上空寒気が西日本〜東日本に。大気の状態が非常に不安定。広い範囲に雷注意報。
・関東沖には低気圧が発生。東日本を中心に雷雨となる恐れ。落雷、突風、降ひょう、激しい雨に注意。
・西日本も大気はやや不安定。午前中、局地的な雨雲の発生には注意。 
・北海道の北の低気圧から伸びる寒冷前線が午前中、北日本を通過。通過時に雨か雪。午後は天気回復。

生徒 「桜の開花状況が気になる毎日ですが、今日家の周りの桜を見たら3分咲きくらいでしょうか?まだ花見には少し足りないくらいですね。」

アウル教授 「今日、明日、明後日と気温が上がってくるのでこの流れに乗って桜もどんどん開花してくれるといいのう。前々から言っておることじゃが30、31日くらいまでに見頃になると花見としては最高の日となりそうなのじゃが。来月に入ると少し曇りや雨の空が続きそうな週刊予報が出ておるからのう。」

図1 深夜0時の雷レーダー

アウル教授 「さて、昨日からお伝えしておるように昨日今日は大気の状態が非常に不安定となっておる。雷レーダーでは主に海上ではあるが、雷への注意が呼びかけられた黄色い部分がいたるところに書かれておる。この時間は鹿児島の南で落雷が多数起きておるようじゃ。雨雲レーダーではそれほど発達した雨雲というのは少ないが、その少ない発達した雨雲から落雷が多数発生しておるようじゃ。また、それほど強くはない雨雲からも連続性はないものの落雷が起きる場合があるようじゃ。」

生徒 「雷注意報もたくさん出されていますね。」

図2 深夜0時時点の雷注意報発表情報

アウル教授 「西日本〜東日本で雷注意報が発表されておる。北海道も雷注意報が西部で発表されておるがこれはまた別要因によるものじゃ。」

図3 上空の寒気予想図

アウル教授 「さて、今大気が不安定となっておるのは上空に冷たい空気(寒気)が入っているためじゃ。昨日は上空5500mで−30℃の寒気であったがこれは少し弱まって−27℃となった。しかしこの寒気でも十分大気は不安定となるので何も安心できない。上の図では−27℃の境界を青いラインでなぞった。朝の時点では西日本〜東日本に広くかかっており、夜になると西日本から寒気は抜けていくものの関東〜東北南部にかかっておる。昨日も書いたことじゃが、−27℃はあくまでも目安であり、この周辺でも大気は不安定であることは注意じゃ。」

生徒 「大気が不安定になると強い上昇気流ができるということでしたが、それでも水蒸気の存在が雨雲には欠かせませんよね。」

アウル教授 「そうじゃのう。では次は地上天気図を見てみよう。」

図4 昨夜からの予想天気図

生徒 「なるほど。日本列島は日本の西と東に分かれた高気圧の間の気圧の谷にあるということですね。」

アウル教授 「その通りじゃ。この気圧の谷に向かって湿った空気が流れ込み、さらに上空の寒気の影響で不安定となったところで上昇気流ができて発達した雲ができるというわけじゃ。発達した雨雲の下では落雷や突風、降ひょう、激しい雨に注意が必要じゃ。」

生徒 「いつ頃までこの雷に注意が必要ですか?」

アウル教授 「予想天気図を見ると次第に日本の西の高気圧が西日本を覆ってくるため気圧の谷は東へと移っていく。一方で関東の沖には低気圧が新たに発生して夜の天気図でも関東沖は低気圧が近い状態が続いているという予想じゃ。このことを踏まえ、雷注意報の予想期間は、
九州未明まで四国明け方まで中国地方昼前まで近畿、北陸昼過ぎまでの一方で 東海や関東甲信夜にかけて注意が必要ということじゃ。特に関東甲信は午後以降広い範囲でまとまった雨が予想されておりこのタイミングが最も警戒期間となりそうじゃ。」

図5 夕方の天気分布予報

生徒 「各種気象情報のチェックが大切ですね。場合によっては竜巻注意情報が発表されるかもしれませんね。雷がなっている時や竜巻注意情報が発表されているときは特に外出を控え、安全な建物内で待機することが大切ですね。」

アウル教授 「西日本〜東日本の大気不安定についてはこれくらいにして、もう一つ、北海道の北には低気圧がある。昨日も述べたようにこちらも寒冷渦となっており上空には強い寒気があることが図3からもわかるが、こちらの寒気は北日本からもう抜けておる。低気圧についても閉塞前線ができるなど、今後低気圧は衰弱していく傾向にある。しかし、この低気圧からのびる寒冷前線が今日の朝にかけて北日本を通過していく予想でこのタイミングで一時的に雨や雪が降るおそれがある。寒冷前線による降水であるため雷を伴う可能性があるということで北海道には雷注意報が出されておるのじゃろう。午前中までは雨や雪が降るおそれがあるが午後以降は天気が回復してくる予想じゃ。」

図6 今日の天気予報

アウル教授 「今日は特に関東甲信で午後以降雷雨となる可能性がある。広い範囲での降水が予想されているので関東では傘を持って出かける必要がありそうじゃ。西日本各地も午前中は雲の様子に注意しておこう。気温は平年並みまで上がってきて春の空気となりそうじゃ。」