最初に申し上げておきます。私は化粧品会社の回し者ではありませんww

さて、今日は多くの方が気にしているであろう紫外線について考えましょう。
紫外線とは、日焼けの原因ともなるものですね。まあ、ものと言っても、実態は空間を流れる波なんですが。

紫外線についての専門家ではないので、紫外線について少し調べたことを書いてみます。

まず、紫外線には何種類か種類がありますが、その中でも地上に届いて生物に影響を与えるのがUVAとUVB。より波長が短いのがUVBのようです。
さて、物理を学んだことがある方は波長が短いほどエネルギーが大きくなります。
《ウィーンの変異則(波長と温度は反比例の関係) によると、波長が短いほど、対応する温度は高くなり、ステファンボルツマンの法則(エネルギーと温度の4乗が比例) によると温度が高いほど、つまり波長が短いほどエネルギーが大きくなるわけです。》

ということで、より波長の短いUVBの方がUVAよりエネルギーとしては大きくなるわけですね。エネルギーが大きい方が人にも影響が大きいということは想像できるでしょう。では、UVBの方が人への影響が大きいのでしょうか?

ところが実際はそうではないようです。UVAの方がUVBよりも気をつけなければならないようですね。その理由としては、
①太陽光中のUVAの方がUVBよりも総エネルギー量が多い。
②波長の長い紫外線ほど皮膚の奥に入り込む性質がある
ということらしいですね。①はなんとなく大気中のオゾンの分布とも似ている気がします。1つあたりではUVBの方が多くても、総量となるとUVAの方が多くなるということですね。枯れ木も山の賑わい的な。②は、、、まあ、生物的な問題なのでしょうか?
ということで、日焼け止めクリームはUVAに対応したものがいいということですかね。

実は今回書きたかったのは、「UVAに注意しましょう」ということではありません。これからが本題です。でも、先ほどの①の理由は頭に入れておいてください。

まず問題です。
紫外線に気をつけなければならないのは何月でしょう?

暑くなる8月ですか?

確かに、8月は月平均で一番紫外線が多い月の一つです。




東京では僅差で7月ですが、まあ、8月と言っても問題ないでしょう。ここで問題にすべきなのは、これは月平均であることです。
10、10、10、10、10の平均は10ですが、
0、0、0、0、50も平均は10なのです。

確かに農作物や、人間以外の生態系においては、瞬間的なものより平均的なものの方が重要になってきます。しかし、人間の日焼けという観点では、1日単位の変化が大切になってくるわけです。日焼けは充分1日で進行してしまうことだからです。

では、日ごとに見たときはどうでしょうか?


黒い点が1日ごとの値になるわけですね。薄く書かれた線が平均線です。こう見ると平均から大きく外れるものも目立ちますね。

4月の最大値を見てみましょう。昨年は4月でもUVインデックス8(または、非常に強い)以上が1日だけですが存在しました。これは8月の平均よりも高いわけですね。5月になると7日以上がUVインデックス8を超えました。のべ1週間も8月並みの紫外線になったわけですね。

さて、ではどうして平均よりも上だったり下だったりするのでしょうか?

それはもちろん、天気が影響しているわけですね。曇りや雨だと紫外線量は減ります。逆に雲一つない晴れだと、最大のエネルギーがやってくるわけですね。

ここでいう最大のエネルギーは、太陽の南中高度の影響を受けます。同じ総エネルギーでも、太陽光が斜めから当たると地上では広がって、強さとしては弱まるからです。一日のうちでも朝と正午前後では正午前後の方が紫外線が強いということからも理解は容易でしょう。
太陽の南中高度が最大なのは夏至の時期ですから、本来ならば6月中旬〜7月上旬あたりが一番エネルギーの高い時期となります。しかし、幸か不幸かその時期の本州は梅雨の時期で曇りや雨がちの天気となります。梅雨の中休みのときは紫外線量も多くなりますが、平均をとると少なめになるのです。
逆に7月、8月というのは太陽光度としては下がってきつつある時期ですが、太平洋高気圧に覆われてよく晴れます。紫外線量の少ない日が少なくなるため、結果的に平均をとると高くなるわけですね。数字のトリックです。先ほど、頭に入れておいてね〜と言った①の理由と同じ考え方です。
では5月はどうでしょう。5月は高気圧や低気圧が周期的に通過し、晴れや雨がしっかり分かれた時期でもあります。太陽の高度としては7、8月並みです。このことから、盛夏ほどではないにしろ、紫外線量の平均はかなり多い季節でもあります。

どうも私たちは、気温と紫外線に関係を見出すという錯覚をしてしまうようです。暑い=紫外線が強いという印象を持っている方も多いのではないでしょうか?今述べてきたように、紫外線に関係するのは、気温よりはむしろ、太陽の高度と日照時間ということです。平均気温が最大になるのは8月なので、紫外線対策は8月にバッチリと考えている方も多いでしょうが、それではもう手遅れなわけですね。東京でも、5月は、まだ残暑残る9月以上です。

最近は、熱中症対策か、運動会を従来の9月から5月頃に持ってくる学校も増えてきているようです。そりゃ5月の方が気温は低いですし、熱中症のリスクは小さいです。しかし、紫外線という観点から見れば5月の方が強いわけですね。「子供は日焼けしてなんぼ」みたいなこともあるかと思いますが、運動会を見に来る親御さんは日焼けは天敵。運動会は子供の熱中症を心配することから、親御さんの日焼けを気にしなければならない時代になったのでしょうかね。

ここまで見てきたように、もうこれから、晴れれば1日の紫外線量が真夏並みの日になる可能性が出てくる時期です。その意味では、紫外線を気にされる方ならば、紫外線対策を始めても早くはない時期と言えるでしょう。長時間屋外で作業される方は、日焼けに注意が必要な時期となってきたということです。