■お天気メモ■
・移動性高気圧は日本の東へ。北海道〜九州まで南寄りの湿った風が入る。
・湿った風により、西日本や北日本に雨雲広がる。その後東日本も夜から雨に。
・夜にかけて北日本では次第に風が強まってくる。
・沖縄には前線が伸びてきて再び雨に。夜には低気圧も近づき、雨足が強まる可能性も。落雷や突風、激しい雨に注意。 

生徒 「今日は天気下り坂ですか。傘が必要ですね。」

アウル教授 「今日は朝降っていなくても帰りが夜になる場合は傘が必要になってくる地域もある。晴れ間は長続きしないものじゃのう。」

図1 12日夜の天気図

生徒 「昨日は移動性高気圧に覆われて全国的に晴れとなりましたが、夜になってもう高気圧の中心は日本から離れて行っていますね。」

アウル教授 「足早な高気圧だこと。こうなると日本は南風と湿った空気の入る場となってしまう。まず真っ先に高気圧圏外になる九州と北海道方面から雲が広がり雨が降り始め、西日本と北日本全体に広がってくる。そして、最後に雨が降り出すのが東日本という何時もの雨の降り出しパターンじゃ。」

生徒 「朝の時点ではまだそれほど降っていない予想ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。朝の時点で降っているのは紀伊半島南部付近の予想じゃ。九州から降り出すと言っておきながら九州より前に紀伊半島で降る予想なのは、この辺りが弱い気圧の谷となって、湿った空気の溜まり場となるためじゃろうか?すでにこの時間から雨雲ができ始めておる。広い範囲では午前中は曇りベースじゃが、九州や近畿の一部では午前中から雨が降り出す予想になっておる。」

生徒 「降り出しの時間はまちまちでも、夕方には西日本の広い範囲で雨になっているので、西日本は朝降っていなくても帰りは傘が必要になりそうですね。」

アウル教授 「それと北日本(秋田岩手以北)もな。北日本も帰りの時間帯は雨となる予想じゃ。」

生徒 「東京など東日本はどうですか?」

アウル教授 「東京など関東は夜遅くになって降るかどうかという微妙ラインじゃが、夕方に帰宅するような方は傘いらずで済むかもしれん。夕方までの降水確率は20%で低めじゃ。一方で北陸や東海、甲信は夜遅くになればなるほど雨が降ってくるので、夜遅い方は傘を持っていくと良いじゃろう。」

生徒 「日本の南の前線ですが昨日は沖縄からは離れていましたね。」

アウル教授 「昨日は、な。じゃが今日は新たな前線が西から伸びてくるのでやはりこちらも雨の天気となる。」

図2 今後の予想天気図

アウル教授 「前線付近は雨の降り方に注意が必要ということは今までにも何度も述べてきたことじゃが、前線上の低気圧が近づくときはそれ以上に注意が必要になってくる。そしてそれが今日夜じゃ。落雷や突風、激しい雨の恐れがある。雨雲レーダーとにらめっこして大雨に備えよう。」

生徒 「夜には北海道にも低気圧が近づいてくる予想ですね。」

アウル教授 「北海道の雨は高気圧の縁を回る湿った空気によるものだけでなく、この低気圧の影響も受けるということで明日明後日にかけてと長引きそうじゃ。夜の予想天気図を見てもわかるように等圧線もやや混んでおる。夜にかけて風も強まってくる予想じゃ。強風や高波注意といったところじゃ。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「全国的に南風が入るということで今日は平年よりもやや高く、20℃近くまで上がる予想じゃ。」