■お天気メモ■
・一時的な冬型に伴う雨雲が北海道と東北にかかっている。東北は明け方ごろまで、北海道は正午ごろまで雨が降りやすい。
・北海道では広い範囲で雪となっていて積雪地域も。季節外れの雪のため、交通障害や路面凍結に注意。
・東日本と北日本を中心に風が強く吹いている。風のピークは過ぎたが、夕方ごろまでは強風に注意。
・東北日本海側と北陸では低気圧の影響で夕方以降雲が広がり雨になる予想。夕方以降は大気不安定となり雷を伴ったり雨足が強まることに注意。
・西日本や東日本太平洋側は一日を通して晴れるが、朝は気温が低めで広い範囲に霜注意報。 

生徒 「昨日は関東でも風が強く吹きました。歩いたり自転車に乗っていても風に煽られそうになるくらい強い風でしたね。」

アウル教授 「三陸沖を発達しながら低気圧が北上していった。発達の度合いが大きかったため等圧線がどんどん混んで風が強くなったのじゃ。風のピークは過ぎたが、今日いっぱい強風に注意が必要といったところじゃ。」

図1 29日夜の天気図
アウル教授 「等圧線が混んでいるのは北日本中心で北日本では風速10m/sを超える風が吹いているところが多数ある。低気圧は次第に北日本から離れていくが、今後の予想天気図を見るとこの低気圧は今日午前中が発達のピークとなる予想で、朝にかけてさらに発達する恐れがある。この兼ね合いで東北では朝まで、北海道は夕方ごろまで風が強い状態が続く予想じゃ。引き続き強風や高波に注意が必要じゃ。」

生徒 「北海道は季節外れの雪となっているようですね。積雪もしているようで、びっくりですね。」

アウル教授 「住民でさえ驚いているかもしれない。車などはもう夏用タイヤに変えた人も多いのではなかろうか。そんな中での大雪、路面凍結によるスリップ事故も危険じゃ。特にこの時期は普段は北海道にいない人が帰省してきて、慣れない道を運転するということも考えられる。積雪しているようなら運転は控えるなど、十分な注意を払ってほしい。」

図2 今後の予想天気図

生徒 「一方で太平洋側には高気圧が進んでくる予想ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。風向きも次第に北から南へと変わってくるじゃろう。南からの暖かい空気も入り、気温も上がってきそうじゃ。ただ、朝はまだ北寄りの風が残るところが多いため、最低気温はこの時期としては低くなりそうじゃ。広い範囲に霜注意報が発表されておる。農作物の管理に注意じゃ。また、熊本地震の被災地でも朝はやや冷え込むということで暖かくして過ごして貰えばと思う。」

生徒 「夜には日本海に低気圧が進んできますか?」

アウル教授 「低気圧の東側では湿った南風が入るが、太平洋側は高気圧に覆われているため、雨の心配はない。しかし、高気圧からやや離れた東日本日本海側や東北日本海側ではこの影響を次第に受けてきそうじゃ。さらに、上空には、あの北海道の東にある発達した低気圧がもたらした寒気が残っているため、上空と地上の気温差が大きくなり大気の状態が不安定になる。夕方以降、これらの地域では急な雨になったり、雷を伴う可能性があることに注意じゃ。お出かけの際は夕方以降は天気急変に十分お気をつけくだされ。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「東北や北陸の雨マークは朝までと夕方以降で、日中は晴れ間も広がる予想じゃ。気温も西日本ほど高く、25℃近くまで上がるところもある。今日は行楽日和と言えそうじゃ。北海道は午前中を中心に雪に注意じゃ。」

図4 熊本市の時系列予報


アウル教授 「今日はずらっと晴れマークが並んだ。GWに入ってボランティアの方も多く手伝いに行かれていることかと思うが、今日は気温も上がってくるので、こまめに水分補給をして熱中症に注意してほしい。被災者のためを思って頑張ることは素晴らしいことだと思うが、頑張りすぎて自分の体調を崩してしまうと元も子もない。余計に迷惑をかけることになってしまうので、適度に身体を休めながら活動してもらえればと思う。」

図5 熊本県の週間予報

アウル教授 「心配なのは3日の雨じゃ。長続きしない雨ではあるが、今後の情報に注意してほしい。その後はまた晴れ間が戻ってくる予想じゃ。気温はかなり高い状態で推移していく予想じゃ。水分補給を忘れずに。また、車中避難をされている方は、小さいお子さんを車の中に放置して物資を取りに行くということも危険じゃ。この時期晴れればすぐに、閉じられた空間は温度が上がってしまう。風通しを良くすることが大切じゃ。」