■お天気メモ■
・ライン状の雨雲が通過中。書かれていない寒冷前線?今日は関東以外で雨が降りやすい。
・梅雨前線消滅?分裂?前線書かれていなくても南西諸島は今日も雨の予想。
・明日は梅雨前線ジャンプ?今後の天気が読み取れない。 

生徒 「随分と浮かない顔をされていますね。」

アウル教授 「そうなのじゃ。今日から明日にかけての天気がうまく理解できず、壁にぶつかっておる。今日は整理しながら考えていきたい。」


アウル教授 「まず私を悩ませているのは突然梅雨前線が消えてしまったことじゃ。」

生徒 「あれま。沖縄の前線がなくなってしまっていますね。でも沖縄周辺には雨雲があって、前線はありそうな気もしますねどね。」

アウル教授 「そうなのじゃ。沖縄のやや東には等圧線が、ここに前線を引いてくれと言わんばかりにカーブして気圧の谷を作っておる。ちなみにこれは先日まで沖縄上空にあった寒冷渦によるものと思われる。」

生徒 「では、沖縄の雨はこれとは関係ないのですか?」

アウル教授 「寒冷渦部分の気圧の谷は、日本のはるか南からやってくる南風と、日本の東の高気圧を回る東風がぶつかる部分にできておるようじゃ。一方で南西諸島は日本のはるか南からの風と、東シナ海の高気圧を回る北寄りの風とのぶつかる部分にあるようで、当初の梅雨前線は西と東に分かれたとも捉えられる。」

生徒 「日本海沿岸に沿って雨雲が伸びていますね。」

アウル教授 「その雨雲の位置こそが第2の悩みじゃ。天気図を見るとこちらもまた大陸の低気圧の南に、前線を引いてくれと言わんばかりの気圧の谷が伸びておる。が、この気圧の谷と雨雲の分布は一致していない。ここは、大陸の低気圧を回る西寄りの風と、日本の東の高気圧を回る南風がぶつかる部分にあるのであろうが、天気図と雨雲の位置は腑に落ちない。」

生徒 「んー。なかなかに難しいですね。」

アウル教授 「そればかりではない。さらに頭を悩ませているのが今後の予想天気図じゃ。」

図2 今後の予想天気図


アウル教授 「朝には梅雨前線がまるでずっとあったかのように書かれておる。かと思えば今夜から明日の朝にかけては前線が一気に日本海まで飛んでいて、まるで沖縄は梅雨明け、本州は東北南部まで梅雨入りのような天気図になっておる。なぜ突然日本海まで飛ぶのか、理解に苦しんでおるのじゃ。」

アウル教授 「というわけで今日は深くは語れない。日本海の気圧の谷に伴う雨は東へと移動していくが、雨の帯の向きが北東〜南西方向に伸びているため、西日本と北日本で先に降り出しておる。東へ進むにつれ、西日本の雨は東へ、北日本の雨は南へと進んでいく。結局、一番最後まで雨が到達しない関東では今日は雨を免れるという予想じゃ。その他の地域では雨が降ってくる。雨の降り方が一時的に強まったり雷を伴う可能性もある。また、天気図を見ると北日本ほど等圧線が混み合っているのがわかる。大陸の低気圧と東の高気圧の間で気圧差が大きいためじゃ。北日本ほど強風や高波にも注意したい。」

図3 今日の天気予報

アウル教授 「昨日の九州の雨の降り出し予想から調子が狂ってきているようにも思える。今日は他の予報士さんの解説などを見て勉強したい。」