■お天気メモ■
・天気は西から下り坂。日本の南を前線上の低気圧が近づいてきた。
・この低気圧周辺で特に大雨に注意。昨日中国大陸上にあった熱帯低気圧による湿った空気によって発達した雨雲による激しい雨、雷に注意。
・ 九州南部や奄美で今日は雨量が多くなる予想。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水にも注意。
・低気圧は発達しながら南海上を進む予想。風も強まってくる。 

生徒 「昨日は結局梅雨入り発表はどこもありませんでしたね。」

アウル教授 「気象台は今回の雨は一時的な梅雨前線の北上と見ているのかもしれん。だが、今日も九州を中心に雨が降り、大雨に警戒な天気が続く。」

図1 午前5時30分の赤外衛星画像

生徒 「今朝の東京は日差しが出て晴れていますが、衛星画像でも雲が取れている様子がわかりますね。」

アウル教授 「昨日は帯状の雲に覆われやすかった本州も、一時的に雲が南へ下がっておる。この原因は上空の偏西風(ジェット気流)じゃ。その流れを緑の線で書いておる。ちょうど雲の北の境界にジェット気流がある。というのも、前線付近でできた雲はこのジェット気流の緯度までは北へ広がるが、ここで強い西風によって東へ流されるため、それ以上北には流れ込めないのじゃ。こうしてジェット気流を境に南側に帯状の雲が広がるというわけじゃ。」

生徒 「朝鮮半島は、ジェット気流より北なのに雲が広がっていますね。」

アウル教授 「あくまでもジェット気流より南にある前線で発生した雲の話で、ジェット気流より北に低気圧があったりした場合は当然雲が広がることになる。ただ、天気図を見ると本州は高気圧に覆われておる。このため東日本、北日本ほど晴れのスタートとなる。」

図2 29日3時の天気図

生徒 「九州南部に前線が伸びてきましたね。」

アウル教授 「先ほどのジェット気流の位置を見ると、九州付近は北へ盛り上がっていることがわかる。この部分は雨雲も北へ盛り上がっていて、このために九州では雨が降り始めているようじゃ。この後の天気図とジェット気流の位置を見ていこう。」

図3 今後の予想天気図とジェット気流の位置

生徒 「まず今夜ですが、ジェット気流は本州で北に盛り上がってきますね。」

アウル教授 「低気圧や高気圧が西から東へ動くようにジェット気流の北への盛り上がりというのも西から東へ進む。朝の時点で九州付近で盛り上がっていたジェット気流は夜には本州で盛り上がるというわけじゃ。」

生徒 「天気図を見ると前線上の低気圧が九州まで進んでくるようですね。」

アウル教授 「前線上の低気圧というのは前線の中でも活発な雨雲ができる。それから昨日を思い出して欲しい。中国大陸上には台風のなりそこないである熱帯低気圧があった。この熱帯低気圧が運んできた湿った空気が前線と合体して東へ進んできておる。このために前線活動はただでさえ活発なのじゃ。そこへ前線上低気圧がやってくるわけじゃから、当然、大雨が心配される。今日は九州や奄美を中心に総雨量が120〜150mmの大雨となる予想じゃ。」

生徒 「ジェット気流の位置まで雲が広がるということは本州でも雨が降ってくるのでしょうか?」

アウル教授 「ジェット気流が北へ盛り上がってくると同時に雲も盛り上がってくるので西から雲が広がり雨が降ってくる。今日午前中は北海道から東海で晴れ間が広がる予想じゃが、近畿以西では雲が広がり始める。図1のジェット気流を見ると近畿以西でジェット気流の南に位置するためじゃ。その中でも九州と四国で雨が降る予想じゃ。午後になると雲の範囲はさらに東へ、雨の範囲も東へ広がる。夕方には近畿全域まで雨雲が広がり、関東も雲優勢となってくる予想じゃ。そして夜になると北日本も雲優勢となり、雨は中部地方で、さらに夜遅くには関東でも雨が降り出してくる予想じゃ。ちょうど今夜のジェット気流の位置が関東あたりを通っており、雨の分布ほぼ一致する。」

生徒 「今日はお出かけされる方、傘が必要なところが多くなってきそうですね。」

アウル教授 「明日にかけて前線上の低気圧は本州の南を進んでいく予想じゃ。ジェット気流は複雑なカーブを描くようになるが、今夜のジェット気流の盛り上がりが、東へ抜け、その西の盛り下がりが本州にやってきたと思えば、やはり西から東へ動いているとも取れる。ただ、このカーブの南北幅が大きくなっているだけじゃ。そして低気圧のすぐ西では大きく南へ下がっておる。これは低気圧通過後の天気回復を表しており、明日は西日本では天気回復する予想じゃ。一方で、東日本、とりわけ関東ではジェット気流が盛り上がった部分にあり、明日にかけても雨が降りやすい予想じゃ。雨の降り方にも注意したい。」

生徒 「低気圧の中心気圧を見ていくとやや発達していくことがわかりますね。次第に風も強まってきそうですね。強風や高波にも注意したいところです。」

図4 今日の天気予報

アウル教授 「これまで見てきたように、西日本は曇り(午前)のち雨(午後)、東日本は晴れ(午前)のち曇り(午後)のち雨(夜)となる。西日本は朝から雨のところもあるがのう。気温は西日本ほど低く、20〜25℃、東日本は25〜30℃が予想されておる。」