■お天気メモ■
・上空に強い寒気を持った低気圧(寒冷渦)が北日本に接近、明日にかけて通過。この影響で北日本の大気は非常に不安定に。 
・気温の上がる午後以降、北日本の発雷確率が上昇。70%超えで発雷するところも。
・北日本は天気急変に注意。落雷や突風、強風、激しい雨や雹が降る可能性あり。(気象情報による注意喚起あり)         
・この寒気の影響は関東北部内陸以北で注意。東日本も午後は雲のやや多めの予想。
・西日本ほど今日も晴れて真夏日に。熱中症注意。
・沖縄も今日は梅雨の中休み。 

生徒 「昨日は肌寒い一日でしたね。」

アウル教授 「日中もほとんど気温の上がらなかった東京は、半袖では寒かっただろう。周りでも、寒いという声が聞かれた。今日は気温の方は戻ってきそうじゃ。ただ、天気はそこまで良くない。」

図1 深夜0時の赤外衛星画像

アウル教授 「今日注目したいのは緑で囲った部分にある雲。1枚の画像だけからはわかりにくいかもしれんが、気になる方は気象庁hpで、何枚かの衛星画像を時間を追って見てみるとよくわかるじゃろう。この雲は反時計回りに回転していることがわかる。この円の主に東側で雲が発生し、それが流されてコンマ状の雲を作り出しておる。この雲がなんなのか、天気図を見てみよう。」

図2 30日夜の天気図

生徒 「雲のあると思われる場所には低気圧がありますが、前線などはないですね。」

アウル教授 「雲の分布からしても前線を伴うような大きな低気圧には見えない。しかし、これぞ"山椒は小粒でもピリリと辛い"の象徴とも言える低気圧なのじゃ。」

生徒 「つまり、小さい低気圧だけど油断できないということですね。」

アウル教授 「種明かしをしてしまえば、この低気圧は今まで何度も出てきた寒冷渦じゃ。上空に寒気を伴った低気圧で、寒気は冷たい空気で重たい空気なはずじゃ。つまり、地面に行けば行くほどこの重たい空気の影響で気圧が大きく上がってくる。逆に上空に行くほど気圧の下がり方が大きく、上空ほど低気圧が強いのじゃ。このために地上天気図では小さな低気圧としてしか描かれないが、上空は強い低気圧になっているのじゃ。」

図3 今後の予想天気図

生徒 「この低気圧は夜にかけて北海道に近づいていき、通過していく予想ですね。こうなると北日本を中心に上空寒気が入って大気の状態が不安定になりそうですね。」

アウル教授 「上空の寒気が入るとなぜ大気の状態が不安定になるかというと、地上と上空の気温差が大きくなるからじゃ。この時、地上の気温は上空より高いから、暖かい空気が地上に、冷たい空気が上空にあるという状況になる。冷房を天井に設置するものだし、お風呂は1番風呂で底の方がぬるいことからも、暖かい空気は下から上に、冷たい空気は上から下に行く性質があることは知っておるじゃろう。これを対流という。この対流は暖かい空気と冷たい空気の温度差が大きければ大きいほど強く起きる。対流こそが雲を作るわけで、強い対流からは発達した雨雲ができるのじゃ。だから、大気の状態が不安定というのじゃ。」

生徒 「今日はどの地域で注意が必要ですか?」

アウル教授 「今日は北海道は朝から、東北は午後から広い範囲で雨になってくる予想じゃが、今言ったように発達した雨雲ができやすいので雷を伴ったり、激しく降ったり、雹が降る可能性が高くなっておる。下の図は発雷確率というもので、気象庁が発表しているものではあるが、HPには書かれていない。」

図4 夕方の発雷確率

アウル教授 「東北北部や北海道西部では発雷確率が70%を超えているようなところもあり、ほぼ間違いなく雷がなるという気持ちでいた方がいいかもしれん。雷鳴がしたときは、頑丈な建物内で雷が収まるまで待機することが大切じゃ。特に夕方は帰宅時間帯に重なり、交通機関が乱れるかもしれんが、不用意に屋外を歩いたり、木のそばを通ったりすると危険じゃ。屋内でも窓やコンセントからは離れよう。雷への注意は夕方だけではなく、今日日中通じて必要じゃが、一番発雷確率が高い時間帯がこの夕方のようじゃ。」

生徒 「新潟県や関東北部でも20%くらいの発雷確率となっていますね。」

アウル教授 「上空寒気の中心は北日本なので南へ行くほど雷の可能性というのは低くなってくるが、その南端に当たる関東北部内陸や北陸東部ではところによって雷雲が発生するかもしれん。空の変化に注意したい。」

生徒 「低気圧はやや発達しながら北海道にやってきて、東の高気圧との間では特に等圧線が混み合ってくるようですから、風も次第に強まってきそうですね。」

アウル教授 「雷もなって、雨も降って、風も強いと、外出は危険じゃろう。帰りが遅くなるとしても、雷が過ぎるまでは屋内退避じゃ。ちなみに雷の落雷情報などは電力会社のHPや、気象庁HPの雷ナウキャストで見ることができるのでこちらをチェックすると良いじゃろう。」

生徒 「西日本方面は今日も良く晴れそうですか?」

アウル教授 「九州の西には高気圧があって、高気圧に近い九州ほど今日も晴れて気温は30℃近くが予想されておる。沖縄の前線も今日は活動が弱く梅雨の中休みとなりそうじゃ。東日本方面は、雷雨にならないところでも、上空の気温がやや低く、大気の状態がやや不安定なために、完全な晴れというよりは雲が多めの空が予想されておる。」

図5 今日の天気予報

アウル教授 「今日の快晴度は、九州>中国四国>近畿>東日本>北日本(雷雨)という具合に西ほど晴れ渡る予想じゃ。これに対応して気温も西ほど高い。30℃を超えて真夏日となるところも予想されておる。関東は、雲は多めじゃが、昨日と違って日差しも多少あるので、気温はまた平年並みに戻りそうじゃ。」