■お天気メモ■
・前線の活動がやや弱まっているように見えるが油断は大敵。
・今日は九州、四国、紀伊半島南部で夕方にかけて激しい雨の恐れ。大雨や土砂災害、落雷に注意。
・関東の南を前線の盛り上がりが通過していくため、東日本は朝にかけて雨足がやや強まる可能性あり。その後は雨は弱まり、降ってもパラパラ。
・北日本は上空に寒気が入ってくるために、気温の上がる午後は急な雨に注意。 

生徒 「今日で6月も終わりなんですね。今年も半分が終わったことになりますね。」

アウル教授 「6月は西日本を中心に大雨になった。今日も西日本の太平洋側を中心に激しい雨が降る可能性がある。来月もまだ梅雨は続くので、引き続き大雨への対策が必要じゃ。」

図1 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「雨雲にまとまりはなく、発達したものも少ないですね。雨が降っていても弱く、止んでいる地域も多いという感じでしょうか。」

アウル教授 「日本付近で前線の活動はやや弱まっているようじゃ。衛星画像でも薄い雲で、陸地が透けて見えるという感じじゃ。ただ、九州より西にはまた雲のまとまりもあるので、これが今日は西日本の太平洋側に進んでくることになる。」

図2 深夜0時の赤外衛星画像

生徒 「昨日の予想ではもっと雨雲が広がっている予想でしたよね。」

アウル教授 「予想よりも梅雨前線が南に解析されておる。昨日の予想では前線の盛り上がりは日本海を進んで、本州は広く雨が降りやすいという予想であったが、前線が瀬戸内あたりまでしか北上しなかったことで、雨も陸地にあまりかかっていないという状況じゃ。前線の盛り上がりより東側に当たる北陸でやや弱い雨雲があるという程度じゃ。」

図3 29日夜の天気図

生徒 「大雨の可能性が低くなったということでしょうか。」

アウル教授 「東日本方面では予想よりも雨は少ないという傾向に変わってきておる。しかし、西日本方面は油断できない。というのも、前線の位置が予想よりも南へ下がっても、やはり西日本、とりわけ九州に前線がかかるという状況に変わりはないためじゃ。引き続き前線は西日本の太平洋沿岸にあるため、太平洋側ほど雨が降りやすい状況にある。」

図4 今後の予想天気図

生徒 「朝の時点で関東の南に前線の盛り上がりがやってくる予想ですね。」

アウル教授 「この影響で朝までは関東や北陸など東日本でもややしっかりと雨が降る可能性はある。ただ、それが抜けた後は雨は弱まり、止むか、降っても弱い雨ということで昨日のような日中になる予想じゃ。」

生徒 「傘をさそうかささまいか迷うような天気ですね。逆に鬱陶しい天気でした。」

アウル教授 「九州や四国、それに紀伊半島南部といった西日本太平洋側は前線がかかったり、前線が近いので、前線上の発達した雨雲の通り道ということになる。特に九州南部は前線がしっかりとかかり続けるため非常に激しい雨に注意が必要じゃ。毎日のことであるが、すでに雨量が多くなっているところでは少しの雨でも土砂災害の可能性があるので、危険な場所には不用意に近づかないということが大切じゃ。どうしても近づく必要があるときは、複数人で周りをしっかり把握しながらすぐに退避できる状況を作っておくことが必要じゃ。」

生徒 「九州では今日も150mmの雨が予想されていますね。」

図5 夕方の天気分布予報

アウル教授 「夕方の帰宅時間帯、西日本は太平洋側でしっかり傘が必要な雨となっている予想じゃ。逆に日本海側では雨が上がっている地域もあるという予想になっておる。関東などでも雨が予想されておるが降り方は弱い予想じゃ。また、東北や北海道にも所々で雨が予想されておる。これは梅雨前線とは関係なく、北日本上空にやや寒気が入ってくるために午後以降内陸を中心に夕立の可能性があるということを反映しているものじゃ。」

図6 今日の天気予報

アウル教授 「今日も関東などでは傘が必要かわからない、でも傘がないと不安、そういう天気になりそうじゃ。長傘を持っていくのは煩わしいかと思うので、朝降っていなければ折り畳み傘くらいを持っていくと良いじゃろう。」