■お天気メモ■
・北海道付近に前線が引き続き停滞。今日も一日雨が降りやすく、総雨量が増えている。同じような場所に降り続くため、土砂災害などに警戒。
・小笠原諸島付近は上空寒気により大気の状態が不安定。急な激しい雨に注意。
・今日も午前中を中心に晴れる本州、午後は内陸を中心に夕立に注意。

生徒 「ようやく関東も昨日梅雨明けしました。気づけばきょうはもう7月29日。8月もすぐですね。」

アウル教授 「今年は梅雨明けが遅かったが、そこまで雨が降ったという印象もなかった。比較的雲が多いだけで気温が低めの日もあり、過ごしやすい梅雨だったかもしれんのう。」

生徒 「残る梅雨は東北ですが、それを超えて北海道で大雨被害が出ておるようですね。」

アウル教授 「少し驚いておる。と言うのも、昨日伝えた通り、雨の降り方というのはきょう1日を通じてそんなに強くなかった。1時間に39.5mmというのが北海道で一番強く降ったアメダスの観測値じゃ。これは昨日夕方に紀伊半島では夕立があったが、その時観測された48.5mm/hよりも弱い雨ということになる。それにもかかわらず大規模な浸水外が起きているというのはかなり不思議な気がするのう。」

生徒 「そうですね。たとえ総雨量が多くても、それが一般的な雨(1時間に10mm/h程度)の連続でしたら、河川が洪水を起こすことはあまり考えにくかったですからね。」

アウル教授 「浸水外よりもむしろ土砂災害の危険性の方が十分高いと考えておったが、思わぬ落とし穴かもしれん。ただ、どこで浸水が発生したかというと、川が合流しているところらしく、そこで人為的に操作が行われたようじゃ。もしかすると人為的な原因による水害の可能性があるかもしれんのう。」

図1 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「雨の様子ですが、そこまで発達した雲があるというよりは、全体的に普通の雨雲がかかっているという感じですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。低気圧と前線による雨じゃが、この低気圧の動きが遅いために、長い時間雨が降ることになって、結果的に総雨量自体は増えておる。」

図2 28日夜の天気図

生徒 「相変わらずオホーツク海高気圧は勢力が強いですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。北海道の低気圧の行く手を阻んでいるだけでなく、本州への張り出しも強いままじゃ。地上天気図には太平洋高気圧が目立たない状態が続いておる。しかし、上空では少しずつ太平洋高気圧が勢力を取り戻しつつあるようじゃ。」

図3 上空500hPa予想図

アウル教授 「上空では高気圧が東西でつながった。赤い線で挟まれた部分が高気圧圏内ということになる。小笠原諸島付近に上空の低気圧という邪魔者があるのでそれを回り込むような形で高気圧が張り出しておる。ちょうど本州から沖縄上空は高気圧圏内となっておる。北海道はやや高気圧圏内から外れる位置にある。」

生徒 「ということは今日も本州から沖縄は晴れてきそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。雲の発生も上空の高気圧がある程度抑えてくれるじゃろう。午後以降気温が上がれば昨日のように内陸を中心に雲が湧いてくる可能性があるが、それまでは日差しが出てくるところが多いという予想じゃ。夕方の発雷確率も高いところで40%程度となっておる。」

図4 今後の予想天気図

生徒 「小笠原諸島付近には熱帯低気圧が発生する予想ですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。先ほどの500hPa天気図でも小笠原諸島付近上空は低気圧でやや寒気が入っているという状態じゃ。大気の状態が不安定となっておる。そこに熱帯低気圧じゃ。一般的には、上空に寒気があるようなところで熱帯低気圧は発達していくということは難しいが、熱帯低気圧によって湿った空気がもたらされることにはなる。つまり雨の材料じゃな。今日も小笠原諸島付近では発達した雨雲ができる可能性がある。小笠原諸島は広い陸地ではなく島が点在している場所であるため、どこの島でいつ降るということは予想が難しいが、このような発達した雨雲が陸地にかかると激しく降ったり雷を伴う可能性があるということは知っておくと良いじゃろう。」

図5 きょうの天気予報

アウル教授 「北海道はきょう夕方までに多いところで150mmの雨が予想されておる。小笠原諸島にも傘マークがついておる。その他の地域は今日も昼前後を中心に晴れて気温が上がってくるので連日のことではあるが熱中症対策を忘れないように。そういえば最近、私の部屋では24時間冷房を入れっぱなしじゃ…」