■お天気メモ■
・台風10号は間も無く温帯低気圧に。これに伴い暴風域と強風域が広がり、台風から離れた地域でもまだ強風や暴風、高波、高潮に注意。
・台風が日本海に抜けたことで、日本海側でも高潮の被害を受ける可能性あり。
・台風が離れていくことで雨に関しては次第に止む方向に。東北北部の雨は朝には止んでいる予想。
・北海道も次第に雨の範囲が縮小し、昼過ぎには多くのところで雨は止む予想。夕方まで雨が残るところは限定的。 
・西日本や東日本は概ね晴れる予想。猛暑もひと段落し、爽やかな秋空に期待。
・九州では昼過ぎから夕方にかけて曇りや雨のところも。湿った空気と上空寒気によるもの。

生徒 「今日で8月も終わりですね。ここ数日、朝晩がだいぶ涼しくなってきましたね。少し肌寒く感じることもあるくらいで、湯冷めなどには注意したいですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。私の部屋は締め切っておるのじゃが、つい1週間ほど前くらいまでは夜でも33℃近くあり、とてもじゃないが冷房なしでは寝ることはできなかった。しかし、ここ数日は28℃近くまで下がっており、冷房がなくとも寝ることができるくらいじゃ。8月も終わりになったところでようやく秋らしい気温になってきたようじゃ。空を見ても雲が高くなってきたのう。秋空は雲が綺麗なので、たまには上を向いて、綺麗な雲模様を見てみるのも疲れを癒すことになるかもしれんのう。」

図1 台風10号の進路予想

生徒 「史上初の東北太平洋側に上陸した大型の台風10号は北日本に被害をもたらしながら日本海まで抜けました。朝までに温帯低気圧に変わる予想ですね。」

アウル教授 「強風域も暴風域も大きいままじゃ。温帯低気圧となると強風域や暴風域は描かれなくなるが、もし描いたとするとこれよりもぐっと拡大したものになるじゃろう。今日も北海道で最大風速30m/s、最大瞬間風速45m/s、東北で最大風速25m/s、最大瞬間風速35m/sの暴風が予想されておる。 それくらい広い範囲でまだ風に対する警戒は必要なのじゃ。一方で雨雲に関しては次第に範囲は縮小していく予想じゃ。」

図2 深夜0時の雨雲レーダー

生徒 「東北地方の雨雲はほとんど抜けましたね。」

アウル教授 「予想では朝までには東北北部の雨は止んでくる予想であったがもうほとんど雨雲はなくなっているようじゃのう。東北では各地で浸水害などが発生していて、まだ降るのかと心配されている方も多いかと思うが、雨に関しては収束に向かっておるようじゃ。ただ、川の増水や土砂災害の可能性はもうしばらく、少なくとも今日いっぱいは警戒したほうが良いじゃろう。晴れてきても増水した川や崩れかけた斜面には近づかないことが大切じゃ。

生徒 「北海道はまだ強い雨雲も残っていますね。」

アウル教授 「台風の進行方向右側に当たる北海道は湿った空気が入りやすいため引き続き雨雲が発生しやすい状態じゃ。しかし、こちらに関しても台風が離れていくにつれ次第に雨の範囲は縮小していく予想じゃ。東北よりかは天気回復は遅れるが、昼前から昼過ぎにかけて雨の範囲は大きく縮小し、夕方まで雨が残るところはわずかという予想になっておる。」

生徒 「東北は朝の通勤時間帯にはもう傘は必要なさそうですね。北海道はまだ朝は雨が残っているところもありますが、夕方の帰宅時間帯には止んでいるところが多いので傘の置き忘れには注意したいですね。」

アウル教授 「雨については良しとして、風については今言ったようにまだ残る。同じように波についてもまだ高い状態が続く予想じゃ。波の高さの予想としては、東北地方で10m、北海道で9mと猛烈なしけがまだ予想されておる。 高波、高潮はまだ注意が必要じゃ。風向きが変わったことで太平洋側は次第に波は低くなっていく。しかし今度は日本海側で波が高くなる予想じゃ。高潮の恐れもあり、日本海側に今度は広い範囲で高潮注意報が発表されておる。台風によるものか、はたまた日本海の低気圧によるものか、西日本日本海側にも高潮注意報が発表されておる。日本海側では陸地に対して垂直に風が入ってくるので、吹き寄せ効果が大きく働くためじゃ。防潮堤が低い場所などでは注意が必要となる。」

図3 室蘭の天文潮位
図4 津居山(兵庫県日本海側)の天文潮位

アウル教授 「31日はまず未明に最初の満潮があり、警戒すべき時間帯じゃ。函館に関してはまだ注意報基準には達していないが、台風からは遠く離れた兵庫県ではすでに高潮注意報基準を超え、高潮警報が発表されておる。台風から離れていても風向きによっては高潮となる可能性がある。これは日本海の低気圧によるものかもしれんのう。」

図3 30日夜の天気図

生徒 「今出てきた日本海の低気圧ですが、朝鮮半島の東に相変わらず残っていますね。」

アウル教授 「上空の寒気に対応する低気圧であった。この低気圧を回る風により特に西日本方面に比較的涼しい風が入っておる。朝晩を中心に気温がぐっと下がったのはこのためじゃ。大気の状態としてもそこまで不安定ではないはずじゃが…図2では日本海の所々に発達した雨雲があって一部が西日本日本海側にもかかっているようじゃ。広い範囲ではないが、こういう雨が所々降っているようで、上空の寒気によるやや不安定さが表れているのじゃろう。まとまった雨雲ではない。」

図4 上空500hPa予想図

図5 湿った空気の予想

生徒 「日本海西部を中心に上空の寒気があり大気はやや不安定ではありますが、地上付近は日本全国が青い領域で比較的涼しく乾燥した空気に覆われることがわかりますね。」

アウル教授 「局地的な雨の可能性はあるが、全般的には安定した晴れということになりそうじゃ。8月最終日は秋を感じられる、そんな1日になるといいのう。」

図6 今日の天気予報

アウル教授 「天気分布予報によると、昼過ぎから夕方にかけて九州で曇りや雨のところがあるが、その時間帯以外は晴れる予想じゃ。高温注意情報が発表されている場所は深夜0時時点ではどこもなく、残暑もひと段落と言えそうじゃ。風も心地よく感じる季節になってきたのかもしれんのう。」

アウル教授 「ちなみに昨日のクイズ、台風による吸い上げ効果を計算する問題は、答えは2(30〜40cm)である。ただしこれは吸い上げ効果によるものでこれにさらに吹き寄せ効果が加わったものが東北日本海側に押し寄せ、防潮堤を乗り上げたのじゃ。2つの効果を合わせると大きいところで1mほどいつもより高かったようじゃ。つまり吹き寄せ効果が60〜70cmあったということじゃのう。」

生徒 「今日の意識調査は、台風が温帯低気圧に変わるときの風速は?という問題です。台風10号は朝までに温帯低気圧に変わる予想ですが、台風10号に限定せず、一般の台風で考えてください。以外とあまり知られていないことです。」
【追記】午前1:00
台風10号は温帯低気圧に変わりました。