■お天気メモ■
・秋雨前線は今夜にかけて本州を南下していく。日中は本州各地で激しい雨に注意。
・すでに九州などでは大雨となっていたり竜巻とみられる突風による被害の報告が入ってきている。今後少しの雨でも土砂災害や河川の氾濫、低い土地が浸水する恐れがある。また今後も竜巻などの突風や落雷の恐れがある。
・ 今夜には秋雨前線は一旦、太平洋沖まで南下するため、雨が止んでくるところがほとんど。
・北海道上空は気圧の谷が通過するため、 南部を中心に急な雨に今日は注意。
・前線の北側は秋の空気。北海道は今日朝から、その他の地域明日朝から最低気温がグッと下がる予想。気温変化による体調不良に注意。
・台風18号が昨日発生。今後の情報に注意。台風発達により再び明後日から秋雨前線は北上してくる予想。 

生徒 「秋雨前線の影響で九州でかなり被害が出てきているようですね。」

アウル教授 「秋雨前線のかかる九州には次々と発達した雨雲が流れ込み、1時間に50mmを超す非常に激しい雨が様々な場所で観測されておる。昨日だけでもかなりの雨が降ったが、今日もまだ大雨の恐れがあり予断を許さない状況が続く。また、福岡県などで竜巻とみられる突風による被害も発生しているようじゃ。雨だけでなく突風や落雷といった現象にも注意していかなければならない。」

図1 午前0時30分の赤外衛星画像

生徒 「秋雨前線に伴う帯状の雲により日本列島が覆い尽くされてしまっていますね。」

アウル教授 「前線付近では活発に雨雲が発生していることがよくわかる。南からは湿った空気(雲の材料)が次々と流れ込んでおるのじゃ。」

図2 午前0時30分の雨雲レーダー

生徒 「秋雨前線に伴っては弱いながらも広い範囲で雨が降っていますがその中でも九州北部には非常に発達した雨雲がかかっていますね。」

アウル教授 「そうじゃのう。雨雲レーダーを九州版に拡大しなくても発達した雨雲がライン状に分布していることがわかるほど、雨雲がしっかりと分布しておる。この強い雨雲、次から次へと新しい雨雲が発生している状況で昨日の午後からほとんど雨雲分布が変わっていない。このために同じような場所で強い雨がずっと降り続き、結果として大雨となっておるのじゃ。」

図3 午前0時30分現在の大雨に関する気象警報注意報発表状況

生徒 「九州北部には広い範囲に土砂災害警戒情報が発表されていますね。」

アウル教授 「今後少しの雨でも土砂災害が発生しやすい状況であったり、また、すでに土砂崩れなどが発生しているところもあり、非常に危険な状態である。ただ、これから暗いうちの避難というのは危険であるから、斜面や川に近い家などでは、できるだけ離れたところに、1階より階と上の階に避難することで被害を最小限に抑えることができる。」

生徒 「九州北部以外でも近畿などにも土砂災害警戒情報や大雨警報が発表されている地域がありますね。」

アウル教授 「九州ほどの発達したライン状の雨雲ではないにしろ、局地的には発達した雨雲が前線状で発生し、大雨をもたらしているようじゃ。今警報などが発表されていない地域でも今後急に雨が激しく降り出して警報などが発表される可能性もあるので、自分の住んでいる地域にどういう警報が発表されているのかを数時間おきには確認するようにしたい。」

図4 28日夜の天気図

生徒 「天気図ではしっかりと本州を秋雨前線が横たわっていますね。」

アウル教授 「秋雨前線は昨日から南下を始めた。このまま南下を続け、明日朝には本州の南海上まで南下していく予想で、今降っている雨なども今夜になるとほぼ止んでくるという予想じゃ。ということで今日夜までこの大雨に耐えれば一旦は天気回復へと向かう予想じゃ。」

生徒 「このまま秋の空気が降りてくるのでしょうか?」

アウル教授 「残念ながらそうはならない予想じゃ。一旦雨が止むといっても良くて1日ほどじゃ。つまり明日は比較的雨が降るエリアは少ない予想じゃが、明後日からはまた西日本方面で雨が予想されておる。一旦下がった前線が再び北上してくるためじゃ。」

生徒 「この秋雨前線の南北の移動は秋の空気と夏の空気の押し合いによるんでしたね。」

アウル教授 「その通りじゃ。今日は秋の空気の方が優勢となって前線が南へ下がっていく。その理由は、昨日夜に台風17号が熱帯低気圧へと変わったことで太平洋高気圧は勢力を少し落としたためじゃ。前線が南下すれば本州は秋の空気に覆われることになる。今夜から明日の朝にかけては秋の空気に覆われてくるので気温が下がる予想じゃ。昨日寒冷前線が通過した北海道はもう秋の空気に覆われておる。ということで朝の最低気温は北海道で今日は昨日より5℃近く下がる予想じゃ。そして本州各地も明日朝は今日朝より5℃近く下がる予想じゃ。一気に秋の空気が流れ込んで気温が下がるので体調を崩さないようにしたいのう。」

生徒 「前線が上がってくるというのはまた太平洋高気圧が強まってくるということですよね。」

アウル教授 「その通りじゃ。昨日、台風18号が新たに発生した。まったく、1つ消えたと思ったらもう次の台風じゃ。今年は台風1号が遅かったと思ったら発生速度はいつも以上となっておる。まだまだ台風シーズンじゃ。そしてこの台風、やはりまた発達してくる予想じゃ。まだまだ南の海上は海水温が高いからのう。これにより太平洋高気圧も勢力をぶり返して、秋雨前線がまた北上してくるというわけじゃ。」

図5 台風18号の進路予想(気象庁)

図6 台風18号の進路予想(米軍)

生徒 「台風18号ですが予想進路が気になりますね。まず沖縄に接近した後進路が北寄りに変わり九州に接近してくる恐れがあるという予想ですね。」

アウル教授 「今回も発達してくる予想で10月1日21時の予想で中心気圧955hPaの強い台風になるという予想じゃ。米軍によるとその後も勢力を強める予想じゃ。4日以降、どう進むのかも気になるところで、場合によっては秋雨前線をまた刺激して、前線+台風の大雨というのも頭に入れておかなければならない。今後発表される進路予想などをこまめにチェックしていくようにしたい。」

図7 明け方の天気分布予報と雨量予想

生徒 「明け方にかけても九州北部から北陸にかけて雨量の多いエリアが広がっていますね。激しい雨や突風、落雷、土砂災害などに警戒が必要ですね。」

図8 昼前の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「秋雨前線は南下傾向にある。したがって強い雨の領域も少しずつ南へ下がってくることになる。昼前になると九州北部や中国地方の雨は降り続く予想ではあるが降り方は少し弱まる予想じゃ。変わって九州中部で雨が強い予想じゃ。四国、近畿、北陸、関東北部なども雨量が多くなる予想が出ておる。」

図9 夕方に天気分布予報と雨量予想

生徒 「夕方になると日本海側は雨が弱まってくる予想ですね。ただ太平洋側はまだ雨が降り続き、四国や関東の一部では雨が強く降る予想です。東京を始め関東南部平野部では朝は雨が降らないか降っても弱いエリアに入っていますが帰宅時間帯は少しまとまった雨になる可能性もありますね。朝降っていなくても傘を忘れずに持っていきたいですね。」

図10 今夜遅くの天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「今夜遅くになるとほとんどのところで雨は止む予想じゃ。秋の空気への入れ替わり完了といったところじゃ。この後は明日明け方にかけて気温が下がってくることに注意が必要じゃ。具体的には東京や名古屋、大阪は今日朝の最低気温が23℃で、明日朝は18℃と5℃近く下がる。九州各地はそこまで気温の低下はない予想じゃが2、3℃下がる予想のところもある。ということで気温変化が大きくなるので体調を崩さないようにしたい。なお、北海道ではすでに今日の朝から気温が低い予想じゃ。昨日朝と比べてやはり5℃近く下がる予想じゃ。」

生徒 「量的予想ですが、今日夜までに降る雨の量は多いところで、四国で200mm、九州北部で180mm、近畿で120mm、九州南部や中国、北陸、関東甲信で100mmといずれも大雨が予想されています。」

図11 上空500hPa予想図

アウル教授 「今まで太平洋高気圧の張り出し具合を見るということでよく登場させた図じゃが、オレンジの線がいつもの太平洋高気圧の縁で昨日よりも南へ下がっていることがわかると思う。今回はそれ以外に緑の二重線で書いたところに注目しよう。これは上空の気圧の谷で、上空の寒気ということもできる。つまりこれが近づくと大気が不安定となる。今日はこれが北海道に近づいてくる予想じゃ。上で見た天気分布予報、北海道南部を中心に所々で雨が予想されているエリアがあるがそれはこの気圧の谷による局地的な発達した雨雲が予想されているためじゃ。この不安定による雨も今夜には止んでくる予想じゃが、日中は局地的に急な雨が降る可能性もあるということは頭に入れておこう。」

図12 今日の天気予報

アウル教授 「次第に秋の空気に覆われてくるということで、最高気温を見ても少し下がるという感じになっておる。今日も各地で大雨には注意が必要じゃ。」