■お天気メモ■
・北海道では冬型の気圧配置が強まり、雪となって積雪しているところも。札幌市内でも積雪中。
・朝にかけて北海道では路面の凍結、交通機関の乱れに注意。車の運転ではスリップに注意。
・北海道の雪は昼過ぎにはほぼ止んでくるよそうだが、今日いっぱいは等圧線が非常に混み合っているので、暴風や高波に警戒。
・西日本上空に気圧の谷による雲が広がっている。今日は晴れ予想も上空の雲にしだいで日差しが遮られる可能性も。
・東日本は現在晴れているものの、上空の雲しだいで日差しが遮られる可能性も。 
・九州南部や奄美は高気圧を回る湿った空気が入るため、曇りや雨の一日に。 

生徒 「一昨日、昨日と解説記事はお休みにしましたが今日は書いていきたいと思います。たった2日書かなかっただけなのに、日本の天気、特に北日本は季節がぐっと進みましたね。まさかの北海道で降雪、さらには積雪中です。それも札幌市内という大都市でもです。」

図1 深夜1時のアメダス積雪深

アウル教授 「昨日北海道から東北を寒冷前線が通過して、一気に冬の空気が入ったようじゃのう。今までにも何度か冬型にはなったが、その中で一番強い冬型となっておる。札幌で深夜1時時点で2cmの積雪。たった2cm、北海道の人なら問題ないと思うかもしれんが、やはりしばらく雪を見ていなかった方にとっては恐らく雪慣れの感が飛んでしまっているじゃろう。今日朝は外を歩くにしても車を運転するにしても滑らないよう細心の注意を払っていただきたい。また、今後雪がさらに降り続いて積雪が増えれば交通機関に乱れが生じる可能性もある。朝の通勤通学時間帯は交通情報をチェックしたいところじゃ。」

生徒 「一方で東京は昨日は快晴となりました。気温も高く、半袖という方も多かったですね。」

アウル教授 「ここ数日は比較的暖かい日が多く、昨日は汗ばむくらいに気温が上がったところもあった。しかし、昨日の北日本の寒冷前線通過とともに寒気が入ってきていて、その影響を東日本でも受けることになりそうじゃ。今の時点で晴れているので朝は放射冷却をある程度受けて、ひんやりしそうじゃ。また、日中もここ数日に比べれば下がり、昨日との差はかなり大きくなる可能性もあるので、服装を十分気をつけて出かけたい。そして気温の底は明日朝となる予想で、明日朝はかなり冷え込む可能性がある。」

図2 深夜0時の赤外衛星画像

生徒 「東日本方面は昨日は青空が広がった一方で衛星画像を見ると西日本方面は雲がかかっていますね。この雲、数日前からずっと西日本にかかっていますが何の雲なんでしょう。」

アウル教授 「天気図を見ても特別低気圧などがあるわけではない。これは上空の高いところにある雲じゃ。なぜできたのかというと上空の気圧の谷があるためじゃ。この雲、日差しを完全には遮らないようで、昨日も西日本各地、日差しはあった。ただ、1時間全て日差しが届くかというとそうでもなく、雲が多いなと感じるような空かのう。」

生徒 「この雲は関東などにもかかってくるのでしょうか。」

アウル教授 「今までの動きを見ると少しずつ東へ進んできているのでかかってくる可能性はある。昨日は本当に雲ひとつないようなまるで夏のような空であったが、今日は少し雲が広がった秋っぽい空を個人的には期待しておる。ちなみに東京の降水確率は0%と上空の雲が広がったとしても雨は降らない予想じゃ。」

図3 朝の予想天気図

生徒 「高気圧が大陸から本州へ張り出してきていますね。」

アウル教授 「北海道を見るとすごい等圧線の混み具合じゃ。非常に強い冬型と言える。これほど狭い等圧線ならば当然風への警戒も必要じゃ。雪に関しては午後になるとほとんどのところで止む予想じゃが、風に関してはしばらく強い状態が残る予想で少なくとも今日いっぱいは暴風や高波に警戒が必要じゃ。」

図4 深夜1時のアメダス風向風速

生徒 「北海道は全体的に東〜北東風が強まっていますね。風速が10m/sを超えるところも何箇所か見られます。」

アウル教授 「さて、今回は本州に向かって西日本、東日本に向かって高気圧が北から張り出してくれるので北高型のような関東で雲が多いということにはならない予想じゃ。しかし、やはり高気圧を回っては湿った空気が流れておる。この湿った空気、今日は九州から奄美に入ってくる予想じゃ。したがって九州や奄美は曇りや雨の一日となってしまう予想じゃ。こちらではお出かけの際は傘を持って行っておきたい。」

図5 札幌の時系列予想


生徒 「札幌はひとまず未明までは雪が降って積雪が増える可能性があります。その後は雪は止んでくる予想ですが引き続き風が強い予想です。」

図6 東京の時系列予想


アウル教授 「東京は日中は日差しが出る予想も気温はあまり上がらない予想でもある。東京の最高気温は22℃予想じゃが、時系列を見ていると20℃を切るのではと思わせるほどじゃ。」

図7 鹿児島の時系列予想


生徒 「鹿児島は昼前から夜まで雨が予想されていますね。また朝も盤も雲が多い予想で日差しはあまり期待できませんね。」

図8 明け方の天気分布予報と雨量予想

アウル教授 「北海道は雪が予想されているところがある。そのほか東北の日本海側もところにより時雨れる予想じゃ。関東は朝から晴れて放射冷却が効きそうじゃ。一方で西日本は上空の雲に覆われて朝から曇り空予想じゃ。」

図9 昼過ぎの天気分布予報と雨量予想

生徒 「昼過ぎになると北海道の雪はほとんど止む予想です。東日本ほど晴れが予想されていて、逆に九州南部や奄美では雨の予想じゃ。」

図10 夜遅くの天気分布予報と雨量予想

生徒 「夜遅くになると九州は広く雨が予想されています。そのほかの地域は晴れているところが目立ちます。」

図11 今日の天気予報

アウル教授 「北海道は日中も一桁の予想がある。朝の冷え込みはより晴れている東日本ほど放射冷却が強くおきて最低気温が低い予想じゃ。」