3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

天気図大賞

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
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※発表された予報に関する責任は負いません。

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天気図大賞#3 「12月だって」

12月に入って1週間余りが経ちました。
天気図大賞第3回目は12月に発生した台風が載っている天気図を選びました。

12月にもなると、日本付近は冬型の気圧配置がよく見られるようになります。しかし、よくよく見てみると、日本の南には前線ができることが多くなります。
これは冬の空気と夏の空気の境目がそこにあるということです。それより南はまだまだ暖かい空気。というより熱帯域は一年中暖かいのですが…

台風は12月にも十分発生の可能性があります。過去の統計によると、12月は平均で年1個以上の台風が発生しています。(正確には、1951年から2014年の64年間に75個)。本州に接近したりする可能性は極めて低いですが、フィリピン方面へ進み、甚大な被害を与えることがあります。
今回紹介する天気図に載っている台風もフィリピンで大きな被害を出しました。昨年のことなので記憶にある方も多いのではないでしょうか。

平成26年12月6日18時の天気図

実はちょうど1年前の天気図です。冬型が緩み始めている状況、なんだか今日とそっくりな感じですね。

台風22号は930hPaにまで気圧が下がっています。12月といえどまだまだ海水温の高い領域を進んできたため、真夏並みの発達具合です。

今後地球温暖化が進んでいくと、12月といえども強い台風が、日本を襲うことになるかもしれません。

天気図大賞 #2 「高気圧だって」

前回の天気図大賞では、冬場に猛烈に発達した爆弾低気圧を紹介しました。冬場は何と言っても西高東低の気圧配置が目立ちます。
しかし、西高東低の綺麗な気圧配置ができるには、低気圧が強いだけではいけません。相方である高気圧だって強くなければうまくバランスしたいい気圧配置とは言えないでしょう。高気圧だって頑張ります。

さて、今回紹介するのは、そんな、高気圧が頑張った例です。

平成24年12月22日12時の天気図を選びました。


大陸上の高気圧に注目。なんと中心気圧は1068hPa。これはかなり強いです。
冬場のいわゆるシベリア気団による高気圧は、地上付近はグッと冷やされてできる高気圧で、寒ければ寒いほど気圧が高く、強い高気圧となります。しかし、それでも1060hPaの壁は高気圧にとって厳しいもの。今回はその壁を見事に乗り越えた高気圧を称えます。

冬場は大陸の高気圧にも注目してみましょう。かなり発達した高気圧ができるのに、なかなか1060hPaを超えてくれないもどかしさ。こういう風に天気図を見てみるのも面白いですよ。

天気図大賞 #1 「台風かい!」

新しいコーナー、「天気図大賞」です。
今年8月に、集めている速報天気図が1万枚を超え私の手元には過去4年分のさまざまな天気図があります。天気図は1日1日、もっと言えば3時間ごとの一枚一枚でさえ表情が変わるとても面白いもの。1万枚の天気図全てが一枚として同じものはありません。
天気図はよく地図に例えられます。事実、高層天気図では地図と同じように等高線という言葉を使いますし、気圧の谷や気圧の尾根などいわば空気の地図と言えるでしょう。登山好きの方はきっと地図を見るのが好きなはず。天気好きの人は天気図を見るのが大好き。天気図は毎日変わります。その意味で毎日新しい登山をしているようなもの。そこで見つけた珍しいもの、ぜひ共有していきたい。

そんな思いで、私が勝手に珍しいなと思った天気図を紹介していきます。題して、「天気図大賞」(ノミネート?)

記念すべき(?)第1回目は、この時期らしい天気図から。
晩秋のこの季節は、夏の空気もあれば秋の空気もあり、冬の空気もある。3つの空気によって多様な天気図がもたらされます。台風ありーの移動性高気圧ありーの冬型ありーのと天気図豊作の季節。
その中でも私の目をまず驚かせたのは、、、

2014年11月8日15時の天気図です。


えーっと、南に発達した台風があって…

いえいえ、違います。失礼。天気図が逆です。


発達した台風と思われた低気圧は実は日本よりもずっと北にあった低気圧だったんですね。北海道より北で発達した低気圧ができることはよくあることですが、それでも940hPaまで下がればかなりのもの。それをはるかに超える低気圧でした。

さて、なんでここまで発達したのかというのも気になりますよね。この低気圧は台風20号から変わった低気圧からのびる前線上でできました。台風が連れてきた南の暖かい空気が冬の空気にぶつかることでここまで発達することができたのでしょう。この1日前、つまりは7日15時の時点では980hPaの低気圧でしたから、24時間で-60hPa。まさに、"びっくりポン"ですね(笑)

ということで天気図大賞1作品目は
"台風以上に発達した爆弾低気圧"
でした。

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