3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

2015年

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

コメント表示されたくないメッセージは直接以下のメールアドレス宛に送っていただければ対応いたします。
ashiyakko.tenkikkoあっとgmail.com
"あっと"は@に変えてください。

2015年年末〜2016年正月の天気まとめ (2015年12月31日)

生徒 「今年も大晦日となり、もうすぐ新年を迎えますね。今年一年振り返ってみていかがでしたか?」

アウル教授 「私は、良い一年を送れたと思う。まあ、年末に大きく体調を崩してしまったがのう。」

生徒 「今年最後の講義ということで今日は今日だけでなく、明日明後日と正月の天気をお願いします。初詣や初日の出など天気も気になる時期です。」

アウル教授 「少し長くなっていくが、一日ずつ見ていこう。まずは今日の天気からじゃ。」

12月31日(大晦日)

図1 午前9時の地上天気図

図2 正午前の雨雲レーダー

生徒 「北陸に低気圧が一つ、東海沖に低気圧が一つありますね。それに伴う雨雲がそれぞれ、日本海側と関東沿岸にあって、北陸地方沿岸では活発な落雷も検知されているようですね。また、南西諸島でも雨雲が散在しているという状況ですね。日本付近は北海道から沖縄まで気圧の谷の中とも言えそうですね。」

アウル教授 「そうじゃのう。ただ、地上付近では明瞭な高気圧に覆われていたり、低気圧の中ということでもない。こういうときは上空の気圧の谷、つまりは上空の寒気などの影響を受けやすい。上空の気圧の谷は今朝の時点で北海道の西から九州上空に伸びておる。このために日本海側を中心に大気の状態が不安定となっており、低気圧周辺で雨、その他の地域で雲が広がっておる。」

生徒 「九州北部は低気圧から離れているように感じますが、雨が降っているのですね。」

アウル教授 「九州北部は低気圧から離れておるが、低気圧の西で、大陸の高気圧の東ということでここで小さな冬型となっておるのじゃ。このために日本海側で雨が降っているという状況で、北陸の低気圧本体とは別物と思われる。低気圧周辺の雨雲に比べれば弱い雨雲であまり雷も発生していないようじゃ。」

生徒 「ただ、雷注意報が広く発表されているので、このあとも急な強い雨や雪に注意が必要ですね。」

アウル教授 「特に北陸沖の低気圧周辺で強い雷が検知されておる。これらの気圧の谷は、今日日中、日本上空を東へ進んでいく。今日は太平洋側を含め雲の多い時間帯や、場合によっては雨のおそれがある。ただ、専門的な話になるのじゃが、上空の気圧の谷と地上の低気圧が重なると低気圧の発達は止まったり、消滅していくことが多く、今回もその傾向にある。つまりは北陸沖の低気圧は今後発達することなく消滅していく予想ということじゃ。これに伴い強い雷というのも縮小傾向と言えるじゃろう。ただ、九州ですでに冬型となってきているように、西から冬型が拡大してくる。このために、日本海側での雨は続く予想じゃ。」

生徒 「東海沖の低気圧の動向が心配ですね。」

アウル教授 「確かに、関東に近い低気圧ということで、関東の天気に影響があるのか気になるところじゃ。結論から言うと、関東南部を中心に影響を受ける可能性がある。天気分布予報によると、今夜遅くにかけて、関東南部の一部で雨が降るおそれがある。この低気圧は今後発達し、明日にかけて弱い冬型をもたらす。この影響で小笠原諸島を始め海上では波が高くなる予想じゃ。」

図3 今夜の予想天気図

生徒 「北陸沖の低気圧は消滅していますが、関東沖の低気圧は前線を伴って発達していますね。確かに気圧配置も西高東低ですね。」

アウル教授 「この続きは後の1月1日の天気で見ていこう。」

生徒 「南西諸島の雨についてまだでしたね。」

アウル教授 「南西諸島は大陸の高気圧の南縁となっておって、等圧線も比較的混んでおる。湿った空気が入るために雨雲が発生しやすくなっておるのじゃ。今日いっぱいこの状況が続くため、雨が降りやすい。同時に強風や高波にも注意が必要じゃ。」

図4 今日の天気

アウル教授 「ということでひとまず今日のところは、日本海側と南西諸島、夜は関東南部で雨が降りやすくなる。(天気マークには現れていませんが、天気分布予報で雨が予想されています)。日本海側の雨雪は一時的に降り方が強まったり、雷を伴うおそれもあるので注意が必要じゃ。その他の地域でも上空の気圧の谷が通過するために雲の広がる時間帯もあるという予想じゃ。気温は平年並みの予想じゃ。」



1月1日(元日)

生徒 「さて、明日は朝の天気から気になるところです。早い人では夜暗いうちから初詣に出かける方もいれば、初日の出を見に行かれる方もいるということで、朝の天気が特に気になります。」

アウル教授 「それではまずは、今晩から明日の朝にかけての流れを整理しておこう。」

図5 明日朝の予想天気図

生徒 「今夜は全国的に冬型と思われましたが、明日の朝には西日本は高気圧に覆われてくるのですね。」

アウル教授 「北日本を中心に冬型が残り、日本海側を中心に引き続き雨や雪が降りやすい予想じゃが、西日本、東日本は冬型が緩み、日本海側の雨雲は取れてくる予想じゃ。関東沖の低気圧も離れるので、関東の雨も止む予想じゃ。冬型と言ってもそこまで強くはなく、等圧線も比較的開いていることから、風はそこまで強くならない予想じゃ。ただ、冬型が緩んでも日本海側の雲がすぐに取れるかと言ったら、そうではなさそうで、雨は止んでも雲はなかなか思うようには取れてくれなさそうじゃ。」

図6 明日朝の天気分布予報。3時〜6時(上)、6時〜9時(下)

生徒 「太平洋側の地域では晴れる地域が多そうですが、日本海側の地域は雨は止んでも曇り予想が多いですね。」

アウル教授 「ただ、東の空さえ晴れていれば初日の出は拝めるので、雨が止んでいる地域ではチャンスはあるかもしれん。曇り=全天雲に覆われる、訳ではないからのう。その意味で、来年は初日の出の期待が高まるのう。そうはいうものの、冬型の残る北日本日本海側は雪や曇りのためにかなり厳しそうじゃ。」

生徒 「えーっと、手元の資料によると、明日の日の出時刻は、札幌で7:05、仙台で6:53、東京で6:50、名古屋で7:00、大阪で7:04、福岡で7:22、那覇で7:16ですね。」

アウル教授 「北に行けば行くほど(夜の時間が長く)、西へ行けば行くほど(太陽は東からやってくるので)日の出時刻は遅くなる。逆に言えば南東に行けば行くほど日の出は早く、南鳥島では5:32、さらに、標高が高ければ高いほど早く(地上ではまだ地平線の下でも、上空に行けば見える)、富士山頂では6:53のようじゃ。」

生徒 「初詣に関してはどうでしょうか?早い方なら日付が変わる前後、除夜の鐘を聞きながらという方もいらっしゃいますよね。」

図7 明日未明の天気分布予報

アウル教授 「日付が変わる頃はまだ北陸や近畿日本海側などで雨が降っている予想じゃ。これらの地域で初詣に行かれる方は、傘が必要かもしれん。ただ、範囲は今日日中に比べれば狭くなっておる。」

生徒 「明日日中はどんな一日となりそうですか?」

アウル教授 「結論から言うと、全国的に穏やかに晴れる予想で、2016年スタートの1日としては素晴らしい天気となりそうじゃ。」

図8 明日夜の予想天気図

生徒 「明日夜になると西日本から東日本が移動性高気圧に覆われてまるで春のような天気図ですね。」

アウル教授 「文字どおり迎春となりそうじゃ。北日本の等圧線も広めで風もそれほど強くならない予想じゃ。また、南西諸島も高気圧に覆われるため、南西諸島に分布している雨雲も明日は無くなってくる予想じゃ。注意することとしては、今日関東沖を発達して通っていく低気圧の影響で、小笠原諸島ではまだ波の高い状態が続く程度じゃ。」

図9 明日の天気予報

アウル教授 「日本海側を中心に雪マークがついておるが、午後以降は雨雲が狭まって、明日夜にはすっかり無くなる予想じゃ。気温も平年より2、3℃高い地域が多い予想で、いつもよりも暖かい元日となりそうじゃ。」

生徒 「♫お正月には凧あげて、コマを回して遊びましょう♫ 明日は凧揚げも寒くなさそうですね。」

アウル教授 「と言っても札幌は真冬日予想じゃがな…」



1月2日

生徒 「元日は晴れることがわかりました。でも、元日はゆっくりしたいですよね。お出かけとかはやっぱり2日以降。1月2日はどんな天気になりますか?」

アウル教授 「北日本を中心に雨が降りやすい天気となる予想じゃ。この時期北日本の雨は冬型の時に降りやすいが、今回は冬型として降る訳ではなく、低気圧や気圧の谷が通過するための雨であるから、太平洋側でも雨が降るし、寒気が入る訳ではないので本州では雨が主流となりそうじゃ。」

図10 明後日朝の予想天気図

アウル教授 「北陸より北で雨予想。その他の地域については、高気圧に覆われるというよりは高気圧の北縁に位置するため、雲の広がりやすい天気が予想されておる。」

図11 明後日1月2日の天気予報

アウル教授 「予報期間が延びていくと、今後細かい予報は変わっていく恐れもあるので最新の情報を確認して欲しいが、天気傾向としては変わらんじゃろう。」


アウル教授 「今年の講義はこれで終わりじゃ。」

生徒 「とか言いながら、始まりは今日の正午あたりでしたが、書き終わりは紅白が始まってしまっていますね。」

アウル教授 「まあまあ。今年一年長らく付き合ってきてくれてありがとう。また来年も天気分野でのますますの精進をしていきたいと思うので、よろしく頼むぞ。」

生徒 「はい。こちらこそ。」

アウル教授 「では、良いお年を。」

(画像は全て気象庁HPより)

寒さの峠は越え、気温は上昇傾向のまま年越し!? (2015年12月29日)

生徒 「昨日、一昨日と臨時休校でしたが…」

アウル教授 「体調を崩しました(~_~;)26日の夜から高熱に浮かされて、昨日の朝には熱は下がったが今度はひどい咳と喉の痛み。これはインフルか?ということで2日間寝込んでしまった。まだ本調子ではないがのう。2015年も年の瀬。最後の最後に気を緩めてしまったのかのう。私を反面教師に、残りの2015年、体調管理により一層の対策をしてほしい。」

生徒 「早くも今年も今日を入れてあと3日。天気の流も随分変わってしまいましたね。」

アウル教授 「いやいや、3日前がどんな流れだったのかすっかり忘れてしまったよ(^^)」

図1 午前9時の地上天気図

アウル教授 「寝込んでいる間はどうやら強い冬型だったようじゃが、布団の中で暖かくしていたので全く寒くなかった。今朝は今シーズン一番の冷え込みになったところも多かったとか。しかし、夜にかけては冬型は緩んでくる予想じゃ。気温のジェットコースターはもう降り切ったようじゃ。」

図2 今後の予想天気図。今夜(上)、明日夜(下)

生徒 「今夜の予想天気図では北日本では冬型が続くものの西日本から東日本は等圧線の間隔も広くなっていますね。」

アウル教授 「大陸から高気圧が移動してくるため、天気は晴れ、寒気の流れ込みも弱くなって、今度は日に日に気温は上がってくる予想じゃ。今年の年越しは西日本から東日本各地で平年よりも暖かくなる予想じゃ。」

生徒 「一方で北日本はまだまだ冬型が続きそうですね。」

アウル教授 「当初の季節予報でも、北日本は平年並みの積雪が予想されておったが、まさしくそれに沿う形で、北日本では降雪が続き積雪が増えてきているようじゃ。今日も北日本の日本海側を中心に雪が降り続く予想で、明日朝までの24時間で北陸や東北、北海道で30〜40cm新たに降り積もる恐れもある。一時的に降り方の強まったり、雷の鳴るおそれもあるので注意が必要じゃ。また、等圧線も混み合っていることから風も強い状態が続くことが考えられる。」

生徒 「今日から正月休みという方も多いでしょう。帰省などで普段雪の降らない都会から、積雪地域へと運転する方も多いのでスリップ事故など注意が必要ですね。雪による視界不良も危険です。」

アウル教授 「そうじゃのう。どうしても事故の多い時期となってしまう。しかし、そのことを意識して行動するだけでも大きな事故は減るのではないだろうか?いざ自分の車がスリップしてブレーキが効かないとなると、ほとんどの方が焦ってしまうだろうが、事前にスリップ時の対応を確認して冷静に行動することが大切じゃ。また、視界不良で速度を落とす時、後続車への知らせ方なども事前に確認しておくと良いじゃろう。早く故郷へ帰りたい気持ちもわかるが、安全運転を心がけよう。年末や正月早々大切な命や物を失うことなく良い年を迎えてほしいものじゃ。」

図3 正午発表の天気予報

アウル教授 「今日はまだ日中の気温は10℃前後と、平年並みの寒さとなりそうじゃ。寒気がまだ残る影響もあるじゃろう。しかし、明日以降は寒気も抜けてきて平年を上回る気温となってきそうじゃ。北日本方面は今後も冬型の気圧配置になりやすい日が多い予想じゃが、北陸では雪ではなく雨の予想であるし、東北や北海道も平年よりもやや気温が高い予想がこの先1週間の予想で出ておる。」

(画像は全て気象庁HPより)

今夜から強い冬型で寒気流れ込む 日本海側は大雪注意 (2015年12月26日)

生徒 「♫もう6回寝るとお正月〜🎶」

アウル教授 「この時期になると、毎年のようにクリスマス寒波だの、年越し寒波だのと聞くが、今年はクリスマスと元日の間となる今日明日が寒気のピークとなりそうじゃ。」

図1 午前6時の地上天気図

生徒 「日本海に小さな低気圧がありますが、そのおかげもあってか等圧線の混み具合は弱いですね。」

アウル教授 「今は一時的に冬型が緩んでおる。寒気の南下も止まっておるようじゃから、雪の範囲の拡大傾向も緩やかじゃ。ただ、この日本海の低気圧、今はいいことをしてくれておるが、この後は強い冬型を作る要因となってしまいそうじゃ。」

図2 今後の予想天気図。今夜(上)、明日朝(中)、明日夜(下)

生徒 「今夜の時点では日本海側に低気圧からのびる前線がかかっていますね。」

アウル教授 「すでに今夜の時点でも西高東低の冬型が強まっているのがわかるじゃろう。等圧線が混み合っておるので風が強く吹くことが予想できる。ただ、西日本や東日本の日本海側は、寒冷前線の南側ということで比較的暖かい空気に覆われておる。よってこの時間はまだ雪の範囲は狭い予想じゃ。」

生徒 「明日朝になると前線は東日本も通過し終えて、東の海上に抜けていますね。」

アウル教授 「今度は寒冷前線より北側となって本格的に寒気が流れ込む。今夜から明日朝にかけて冬型が一気に強まって寒気が南下する予想じゃ。雪の範囲も拡大するじゃろう。」

生徒 「寒気が南下すると言っていますが、何を持って寒気が南下すると言っているのですか?」

アウル教授 「普段は見慣れない天気図じゃろうが、850hPaの気温分布の乗った天気図(FXFE)で上空の気温を確認しておる。過去の統計から850hPaで0℃以下となると山地で降れば雪、−6℃以下なら平野でも降れば雪の目安とされておる。
例えば今回の冬型を、能登半島北部上空で見てみると、26日(今日)朝は−6℃、今夜は−5℃、明日朝は−11℃、明日夜も−11℃が予想されておる。850hPaまで上空に行くと、日中の日差しなどによる変動は小さくなるので、寒気が流れ込んでいるかどうかがよくわかるのじゃ。もちろん気温が低ければ低いほど強い寒気が流れ込んでいむことを表しておって、能登半島では今日よりも明日に強い寒気が入ることがわかる。」

図3 午前8時発表の天気予報

アウル教授 「ということで今日のところは北陸地方では雪は山間部に限られそうじゃが、今夜から明日にかけては次第に寒気が流れ込んでくるために雪となる地域も増えてくるという予想じゃ。また、寒冷前線が通過する今夜から明日朝にかけては、雨の地域も雪の地域も、降り方が強まったり、雷を伴う恐れもあるので注意が必要じゃ。雪の地域では大雪となる恐れもある。太平洋側は概ね晴れる予想じゃが、じわりじわりと北から寒気が迫ってきているため、昨日より今日、今日より明日と気温は下がってきそうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

冬型へ 気温は低下傾向 (2015年12月25日)

生徒 「今更ですが、ホワイトクリスマスって、クリスマスの日に雪が積もっていることなんですってね。クリスマスの日に雪が降るだけなのはホワイトクリスマスとは言わないそうですね。」

アウル教授 「雪が降るだけでもクリスマスのに華が添えられる気がするが、なるほど。ホワイトクリスマスは雪が積もっていないといけないのか。で、今日じゃが、もしかすると夜遅くになって雪が積もってギリギリホワイトクリスマスとなる地域も出てくるかもしれん。」

図1午前6時の地上天気図

生徒 「低気圧が日本の東に移動し始め、等圧線が縦に立ってきましたね。こうなると冬型に移っていることがわかりますね。」

アウル教授 「今回の冬型は、2回の冬型がやってくると言える。1回目である程度南下した寒気が2回目でさらに南下する。このために、今日、明日、明後日と気温が日に日に下がってくる地域が多い。」

生徒 「今までは冬型がすぐに緩んでしまうことが多かったので冬型といえど寒さは長続きしませんでしたね。」

アウル教授 「今回もそこまで長続きするわけではなさそうじゃが、来週前半にかけて寒気の影響を受けそうじゃ。特に来週の月曜日は朝の気温が各地で0度近くまで下り予想じゃ。初氷となる地域も増えそうじゃ。」

図2 今後の予想天気図。今夜(上)、明日朝(中)、明日夜(下)


生徒 「今夜も冬型ですが、明日朝は冬型が緩んでいるようですね。」

アウル教授 「1回目の冬型は今夜から明日朝までとなりそうじゃ。明日朝以降は日本海に低気圧が発生する予想で、これにより等圧線が広げられ、冬型としては弱くなる。しかし、日本海の低気圧が太平洋に抜けた明日夜には再び冬型となる予想じゃ。1回目の冬型よりも2回目の冬型の方が等圧線は混み合っているようじゃ。」

生徒 「雨や雪は今後どの地域で降りそうですか?」

アウル教授 「まず1回目の冬型となる今夜にかけては近畿以北の日本海側で雨や雪となりそうじゃ。日中の雪は北海道と内陸部中心じゃが、天気分布予報によると夜になると新潟県や東北地方で雪の範囲が拡大する予想じゃ。一方で北陸西部や近畿では雨のままとなる地域が多い予想じゃ。」

生徒 「明日の朝にかけては冬型は一時的に緩むのですよね。」

アウル教授 「そうじゃ。明日日中の天気分布予報がまだこの時間でていないのでなんとも言えないが、降水確率だけを見ると、今夜にかけて高まった確率は、明日午前中を中心に各地低くなっておる。そして、2回目の冬型が始まる明日午後以降は再び降水確率は上がってくる予想じゃ。2回目の冬型は1回目よりも強くなる予想じゃから、北陸西部でも次第に雪となってくる予想じゃ。(日曜日)」

生徒 「天気図を見ると、日本海側には気圧の谷が常にありますね。」

アウル教授 「少し難しい用語になるが、冬型の時はよく、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれるものが現れる。なんのことはない、冬の日本海の気圧の谷のことじゃが、この周辺では発達した雲ができて、気温が低ければ大雪、気温が高ければ大雨に日本海側の地域で注意が必要になる。また、発達した雲からは雷を伴う恐れもある。冬の雷は頻度は低いものの、1発が落ちた時の強さが強くなるので油断できない。つまりは、JPCZが近づくときは、荒れた天気に注意が必要ということじゃ。冬の日本海は筋状の雲に覆われることが多い。しかし一様に覆われるわけでなく、よく見ると、筋の走っている方向が違う雲があることがたまにある。その境がJPCZとなるので衛星画像で確認すると良いじゃろうう。」

図3 午前10時ごろの赤外衛星画像

アウル教授 「この画像じゃと、赤いラインを引いたあたりがJPCZとなる。実際に雨雲レーダーでは若狭湾沿岸にまばらではあるが弱い雨雲がある。しかし弱い雨雲だからといって油断はできず、今後発達して雷を伴う恐れもある。それを暗示してか、雷レーダーでは活動度1の「雷可能性あり」となっておる。ちなみに、緑で囲った部分は、「カルマン渦」と呼ばれるものを見ることができる。これも冬型特有の雲の一つじゃ。」

図4 午前9時発表の天気予報

アウル教授 「今日の日中は1回目の冬型へと移行していく段階であるからまだ寒気はそこまで流れ混んでおらず、日本海側でも広い範囲では雨、太平洋側では気温は高めじゃ。今夜以降は寒気が入ってくるため、気温が下がってくる。早い時間に雪となれば今日中に積雪となって、ホワイトクリスマスとなるかもしれん。明日朝は一旦冬型が緩むが、寒気の南下は続くので気温は低い。ただ、日本海側の降水は範囲が狭くなる可能性がある。そして、明日夜にかけては2回目の冬型で、こちらは強い冬型のため、日本海側では広く雪となり予想、太平洋側でも気温がさらに下がる予想じゃ。そんな今週末となりそうじゃ。」

(画像は全て気象庁HPより)

クリスマスイブの夜は? 雨?雪?晴れ? (2015年12月24日)

生徒 「今日はクリスマスイブ。今夜からあすにかけてホワイトクリスマスとなる地域が出てきそうですか?」

アウル教授 「今年は残念ながらホワイトクリスマスとなる地域は狭くなりそうじゃ。」

図1 午前9時の地上天気図

生徒 「関東沖に低気圧がありますが、すでに雨雲はなくなってきていますね。」

アウル教授 「この後は太平洋側は低気圧の西側に入るために天気は回復へと向かう。日差しが出る地域を中心に気温は上がってくる予想じゃ。」

生徒 「沖縄方面には前線が伸びていますね。」

アウル教授 「この前線付近では雨雲がまとまっているので、この後も雨が続く予想じゃ。ところによっては強く降る恐れもある。」

生徒 「一方で日本海側には低気圧が発生していますね。」

アウル教授 「ただ、この低気圧に伴う雨雲はそれほどまとまっていないようじゃ。」

生徒 「今夜の天気はどうなりそうですか?」

アウル教授 「天気分布予報と天気図で見てみよう。」

図2 今夜の予想天気分布

図3 今夜の予想天気図(上)とあす夜の予想天気図(下)

アウル教授 「日本海の低気圧は今夜も同じようなところのあって、北陸の一部で雨が予想されておる。この低気圧が東へと抜けた後の明日は強い冬型となりそうじゃ。あす夜は西高東低の気圧となっておる。北海道を中心に大雪や暴風に注意が必要となる。」

生徒 「あすは気温が下がってきそうですね。」

アウル教授 「あすは冬型になって間もないためにまだ気温はやや高い予想じゃが、明後日には強い寒気が流れ込むために気温が数度下がる予想じゃ。あすは東北では雨の予想じゃが、明後日は雪となる予想じゃ。」

図4 正午発表の天気予報

アウル教授 「結局今夜からあすにかけて雪が降ってホワイトクリスマスとなるのは基本的には北海道中心となりそうじゃ。あとは長野県などの内陸部では期待できそうじゃ。一方で日本海側は降っても雨の地域が多そうじゃ。」
livedoor プロフィール
最新コメント
ブログランキング参加中

ブログランキングならblogram


人気ブログランキングへ