3年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

気象予報士試験

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
おかしな点、良い点、など賛否両論コメント大歓迎です。

※発表された予報に関する責任は負いません。

コメント表示されたくないメッセージは直接以下のメールアドレス宛に送っていただければ対応いたします。
ashiyakko.tenkikkoあっとgmail.com
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天気予報資料の入手方法 (2018年1月18日更新)

天気予報を行っていくには、適切な資料がなければなりません。天気予報は、下駄飛ばしのような運試し的なものではなく、基本的には、観測された情報から科学的に予想していくものだからです。
では、どの資料を使っていけばよいのか?
気象に関する資料は非常に多くあります。これらの資料をどのように入手し、どのように使っていけばよいのかがまとめられているサイトというものは、あまり見当たりませんでした。
自分の確認の目的にも、ここで一度まとめていきたいと思います。
ただし、まだ不明な点がありますので、分かり次第更新していきたいと思います。
また、この情報は2018年1月18日時点のものであり、今後気象庁の方針により変更される可能性があります。その際は、できるだけ早く更新したいと考えていますが、更新までの間に時間を要する可能性があります。ご了承ください。

①過去の流れを知る
天気予報の原点は、過去の予想が現在どの程度再現されているかということを知ることです。もともと晴れ予想だったのに雨。なぜか?もともと20℃まで上がる予想だったのに15℃までしか上がらなかった。なぜか?
これらの原因をアメダスの観測データや、2015年12月9日からは、過去3日間の天気図を遡ってその原因を探ることができます。 
また、どのような流れで今に至ったのかを知ることも大切です。発達しながら低気圧がやってきたのか、発達のピークを過ぎて衰えながらやってきたのか、両者では大きく違ってきます。

現在の状態を知る/短時間予想をする
現在の状態を知るには、レーダーナウキャスト、解析雨量、衛星画像、アメダス観測、地上天気図と高層天気図を用います。短時間予想は3時間以内の予想のことです。それぞれ気象庁ホームページで閲覧可能です。

気象警報、注意報
各市町村単位で発表されている気象警報、注意報を閲覧することができます。平成29年度より、5日先までに警報が発表される可能性がある場合は、その可能性の度合いを表すようになりました。
http://www.jma.go.jp/jp/warn/

レーダーナウキャスト
3時間前から現在までの雨雲の動きと、1時間先までの雨雲の予想を5分間隔で把握することができます。1時間先までの予想について、基本的には現在存在している雨雲の動きを、そのままの速度で進んだ場合の予想となります。1時間程度ではこれでもかなりの精度がありますが、夏場のゲリラ雷雨など、短時間で急速に発生する雲については、その発生についてはやや精度が落ちます。発生して以降は精度が良くなりますので、こまめにチェックするようにしましょう。
10分間隔になりますが、雷や竜巻の可能性がある領域についてもチェックすることができます。
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

高解像度降水ナウキャスト
平成26年8月7日より運用開始された情報です。レーダーナウキャストよりも細かい範囲で雨雲の予想を見ることができます。水平解像度は250m。
https://www.jma.go.jp/jp/highresorad/


解析雨量・降水短時間予想
12時間前から現在までの1時間単位での降水量と、これから先6時間の1時間ごとの降水予想を把握することができます。主に3時間先まではレーダーナウキャストのように、いま存在する雨雲の動きを表しますが、3時間先以降については新たに発生する雨雲を予想することもできています。ただし、レーダーナウキャストほど詳細に予想したものではありません。また、雷や竜巻可能性の予想はありません。
http://www.jma.go.jp/jp/radame/

衛星画像
赤外画像、可視画像、水蒸気画像を見ることができます。このページでは10分単位で比較的広い範囲を確認できます。
http://www.jma.go.jp/jp/gms/

衛星画像(高頻度)
時間間隔は2分30秒ごととより細かく見ることができますが、日本域のみと、やや狭い範囲のみとなります。なお、より広い範囲での2分30秒ごとの画像を見たい方は、下記の「リアルタイムひまわり画像」をご利用ください。
http://www.jma.go.jp/jp/gms150jp/

ひまわりリアルタイム画像
http://himawari8.nict.go.jp/ja/himawari8-image.htm

アメダス
全国約1300箇所(等間隔とすると約20km間隔)に設置されている気象観測装置のデータを閲覧することができます。一部の施設では観測を行なっていない項目もありますが、気温、湿度、気圧、日照時間、降水量、風向風速、積雪深(冬期のみ)の観測を行っています。
http://www.jma.go.jp/jp/amedas/ 

推計気象分布
平成28年3月15日より運用開始された情報です。アメダス等の気象観測データから総合的に判断して、日本域を1km間隔で区切った時の天気分布および気温を図にしたものです。 
http://www.data.jma.go.jp/obd/bunpu/index.html

土砂災害警戒判定メッシュ情報
雨が降り続き、土砂災害のおそれがある際に危険地域を示すものです。特に、土砂災害警戒情報や大雨警報が発表された場合は、自分の地域にどれほどの危険が差し迫ってきているのか、しっかり把握しましょう。
https://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/

大雨警報(浸水害)の危険度分布
平成29年7月6日より運用開始された情報です。短時間強雨などにより都市部を含め浸水害の恐れがある際にその危険地域を示すものです。周りより低い土地にいる場合などは、短時間強雨の際に浸水のおそれがあるので注意が必要です。
https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/inund.html

洪水警報の危険度分布
平成29年7月6日より運用開始された情報です。雨が降り続くことなどにより、河川が増水し、洪水の恐れがある場合にその危険地域を示すものです。梅雨期の長雨や、台風などによる大雨の際、増水した河川の近くにお住いの方は特にチェックしましょう。
https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html

気象情報
正確な予想には必ずしもならなくても、ある程度の現象を予想することができることが気象分野の強みです。顕著な現象の恐れがある場合は、早ければ1日以上前から発表されますので、早めに対策を講じるようにしましょう。
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/

地上天気図
地上天気図はさらに速報天気図とアジア地上天気図に分かれています。どちらも気象庁のホームページから入手可能です。
速報天気図は、1日7回、解析のおよそ2時間15分後に掲載されます。解析時刻と掲載時刻の関係は次の表のようになっています。時刻については、直感的に理解できるよう日本時刻で記載していきます。(以下同じ)
解析時刻(日本時) 3時 6時 9時 12時 15時 18時 21時
掲載時刻(日本時) 5時15分 8時15分 11時15分 14時15分 17時15分 20時15分 23時15分

注)2015年12月9日より、速報天気図、アジア地上天気図ともにカラー版が追加されて発表されるようになりました。これに伴い従来の2時間10分後の発表から2時間15分後の発表に変更されています。

速報天気図は、気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/g3/index.html)より閲覧できます。


アジア地上天気図は1日4回、解析のおよそ2時間30分後に掲載されます。解析時刻と掲載時刻の関係は次の表のようになっています。
解析時刻(日本時) 3時00分 9時00分 15時00分 21時00分
掲載時刻(日本時) 5時30分 11時30分 17時30分 23時30分

アジア地上天気図は、気象庁ホームページ(速報天気図のページの左上にある“情報選択”タブから選択)より閲覧できます。 もしくは、上の、速報天気図と同じページで閲覧できます。

高層天気図
高層天気図は1日2回、解析のおよそ3時間半後に掲載されます。こちらも気象庁のホームページから入手可能です。解析時刻と掲載時刻の関係は次の表のようになっています。
解析時刻(日本時) 9時00分 21時00分
掲載時刻(日本時) 12時30分 0時30分
高層天気図は、気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/metcht/kosou.html)より閲覧できます。

沿岸波浪実況図
毎日、午前9時の波浪状況を気象庁が発表しています。発表は毎日午後1時頃です。上記リンクより閲覧可能です。

予想をする
一言に予想をするといってもさまざまな予想があります。短期予想、中期予想、長期予想など、予想する期間に応じて使用する資料も異なってきます。
短期予報は先2日間までの予想を言い、比較的狭い範囲での数値予想(メソモデルや局地モデル)を基本的には用います。ただ、初期時刻と実況のずれに応じて全球モデルを用いる場合があります。
中期予想は2日後から7日後までの予想を行います。比較的広い範囲での数値予想(全球モデル)を基本的には用います。
長期予報は7日以上の予想のことをいい、主に季節予想がこれに該当します。季節予想は特定の日の気象現象を予想するのではなく、気象の傾向を予想します。初期時刻の誤差が大きく影響してしまう予報期間なので、アンサンブル予想を用います。
また、天気予報ガイダンスというものもあります。これは、数値予報から計算されたいわゆるパソコンによる天気予報ですが、必ずしも完璧ではありません。下に記した資料だけでなく、地形の影響などを総合的に踏まえて、人が修正しながら用います。

短期予想をする
短期予想(2日先まで)にはまず、パソコンによって得られる数値予想資料を用います。数値予報はGPV(格子点値)と略されることがあります。数値予想資料には、メソ数値予報モデル(MSM)と、全球数値予報モデル(GSM)、そして、局地モデル(LFM)があります。基本的にはメソ数値予報モデルを用いますが、場合によっては全球数値予報モデルも参照にします。
また、気象庁は短期予報解説資料や沿岸波浪予想図を発表しています。

地上天気図で見る2日先までの天気図は、速報天気図と同じページで、白黒版、カラー版ともに閲覧可能です。

メソ数値予報モデル(MSM)
メソ数値予報モデルは、比較的狭い領域(東アジアだけなど)を対象としています。計算に使われる際の格子間隔も狭く(5km)、地域ごとの地形的影響もかなり詳細に取り入れています。
メソモデルは1日8回、解析時刻の2時間10分後(3時、9時、15時、21時解析分)から2時間30分後(0時、6時、12時、18時解析分)に掲載されます。それぞれ39時間先までの予想を行っています。解析時刻と掲載時刻の関係は次の表のようになっています。
解析時刻(日本時) 0時00分 3時00分 6時00分 9時00分 12時00分 15時00分 18時00分 21時00分
掲載時刻(日本時) 2時30分 5時10分 8時30分 11時10分 14時30分 17時10分 20時30分 23時10分
メソモデル数値予想は気象庁ホームページ上で見当たりませんでした。
以下のサイトで閲覧できます。
-GPV天気予報(http://weather-gpv.info/) でモデル選択は“詳細(39時間)”を選んでください。


全球数値予報モデル(GSM)
全球数値予報モデルは、比較的広い範囲(ユーラシア大陸全域など)を対象としています。計算に使われる際の格子間隔はメソモデルに比べて広く(20km)、地形の影響も粗くなります。天気の概況を見るときに使います。
全球モデルは、1日4回、解析時刻の4時間後に掲載されます。21時解析分のみ264時間先まで予想し、それ以外の3時、9時、15時解析分は84時間先までの予想を行っています。解析時間と掲載時間の関係は次の表のようになっています。
解析時刻(日本時) 3時00分 9時00分 15時00分 21時00分
掲載時刻(日本時) 7時00分 13時00分 19時00分 1時00分
全球モデル数値予想も気象庁ホームページ上で見当たりませんでした。
以下のサイトで閲覧できます。
-GPV天気予想(http://weather-gpv.info/) でモデル選択は“広域(264時間)”を選んでください。

なお、9時と21時解析分は、同時刻に数値予想天気図として、気象庁のホームページに掲載されています。
-気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/metcht/suuchi.html)

さらに、全球モデルに基づく天気予報ガイダンスが同時刻に発表されます。
-予報ガイダンス(http://www.imocwx.com/guid.htm)


局地モデル(LFM)
メソモデルより狭い領域の予想に用います。格子間隔は2kmと、非常に細かくなっています。1日24回、毎正時に解析をはじめ、1時間半後に発表されます。それぞれ9時間先までの予想を行います。解析時間と掲載時間の関係は次の表のようになっています。(この表に関しては時刻は12時間制で表記します。)
解析時刻(日本時) 0時00分 1時00分 2時00分 3時00分 4時00分 5時00分 6時00分 7時00分 8時00分 9時00分 10時00分 11時00分
掲載時刻(日本時) 1時30分 2時30分 3時30分 4時30分 5時30分 6時30分 7時30分 8時10分 9時30分 10時30分 11時30分 0時30分
掲載場所に関しては現在調査中です。


以下は、短期予報を行う際の補助資料(一部)です。これらの資料は以下のリンクより閲覧可能です。
-地球気ホームページ(http://n-kishou.com/ee/index.html)
-ウェザーニュースホームページ(https://labs.weathernews.jp/data.html)
-sunny spotホームページ(http://www.sunny-spot.net/chart/senmon.html?area=0)
ただし、ウェザーニュースは月額360円の会員登録が必要となります。その分、下記コンテンツ以外の気象データを閲覧することが可能です。(例えば下層雲量予想や局地天気図など)

ここまでは日本の気象庁(JMA)が計算を行なっているモデルですが、これ以降のモデルは、海外の気象当局が計算を行なっているモデルです。同じ初期時刻でも国によって若干の違いが生じます。どの程度の誤差を持った予想であるのかを把握するときに使いましょう。特に、台風の進路予想や、南岸低気圧による雪予想など、変動が大きいものについては1つのモデルにこだわらず、色々なモデルを見ながら検討していくことをお勧めします。

米国海洋大気局全球数値予報モデル(GFS)
アメリカ海洋大気局によるモデルです。格子間隔は0.5度ということで、距離に直すと50km程度というところでしょう。1日4回、16日先までを予想します。

解析時刻(日本時)3時00分9時00分15時00分21時00分
掲載時刻(日本時)7時00分13時00分19時00分1時00分

-GPV天気予想(http://weather-gpv.info/) で左のリストから、“米国海洋大気局予報”を選んでください。

欧州中期予報センターのモデル(ECM)
欧州中期予報センター(ECMWF)が発表している数値モデルです。

-ECMWFのホームページ(https://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue/?facets=Range,Medium%20%2815%20days%29%3BType,Forecasts)から、見たいものを選んでください。アクセス直後はエリアがヨーロッパとなっていると思うので、日本域にするには、“Area”を“Eastern Asia”にしてください。

短期予報解説資料
その日の予想に必要な大気擾乱の予想や、解析資料の使用上の注意などを気象庁が発表したもので、毎日午前4時前と午後4時前に発表されます。

沿岸波浪予想図
その日の午前9時の波浪状況を初期値とした予報図を気象庁が発表しています。発表は毎日午後3時頃です。


中期予想をする
中期予想(2日から7日後の予想)には、全球モデルまたは週間アンサンブル予想を用います。
他にも気象庁は週間天気予報解説資料を発表しています。
全球モデルについては③項に書きましたので、ここではアンサンブル予想について書きます。
以下の資料も、先ほど書いた地球気またはウェザーニュースのホームページから閲覧可能です。
-地球気ホームページ(http://n-kishou.com/ee/index.html )
-ウェザーニュースホームページ(https://labs.weathernews.jp/data.html)

週間予報支援図(アンサンブル)
初期時刻の72時間後から192時間後までの500hPa高度および渦度、850hPa相当温位、500hPa特定高度線と降水量予想のアンサンブル、850hPa気温偏差アンサンブルについて気象庁が毎日発表しているものです。毎日21時解析分が翌日4時半頃発表されます。

週間解説予想図(週間アンサンブル予想図ともいう)
初期時刻の72時間後から192時間後までの地上気圧配置と地上降水域について気象庁が毎日発表しているものです。

週間天気予報解説資料
発表の翌日から1週間の天気傾向の解説を気象庁が発表しているもので毎日午前10時ごろ発表されます。上記リンクより閲覧可能です。


長期予想をする
長期予想(7日を超える予想)はアンサンブル予想を用います。これは特定の日にちの予想を行うのではなく、1か月や3か月などの期間における傾向(平年並みなのか平年より低いのかなど)を表したものです。

全般季節予報支援資料(1か月予報)/解説資料
発表日の翌日から1か月の天気傾向の解説を気象庁が発表しているもので、毎週木曜日午後2時40分に発表されます。支援資料は上記リンクより閲覧可能です。
解説資料は気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/)に掲載されます。

3か月予報
発表月の翌月から3か月の予報を気象庁が解説したもので、毎月25日午後2時10分発表されます。
気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/000_1_10.html)に掲載されます。

暖候期予報/寒候期予報
暖候期予報は6月から8月の予報、寒候期予報は12月から2月の予報で気象庁が発表します。暖候期予報は2月25日午後2時10分、寒候期予報は9月25日午後2時10分に掲載されます。ともに気象庁ホームページで確認できます。

異常天候早期警戒情報
5日先から14日先までの期間に平年と比べて気温がかなり低いかかなり高い場合、降雪量が平年と比べてかなり多い場合に発表されます。発表される場合、14時30分に発表があります。
かなり高い、かなり低いというのは、平年値を作成する時に使用する30年間(現在は1981年から2010年まで)のデータを大きさの順に並べた際に、上位と下位それぞれ10%(すなわち上位3位、下位3位)よりも値が外の場合を表します。
http://www.jma.go.jp/jp/soukei/



何か誤っている点、付け加えてほしい点などございましたらコメントにてお寄せください。














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気象予報士2年生となって

   本日3月13日は、1年前に私が気象予報士の登録をされた日、いわば自分が気象予報士としての人生を歩み始めた日でもあります。あれから今日で1年、この1年はとても学びの多い1年になったと思います。

 1年前の3月13日からさかのぼること約1週間、2015年3月6日に第43回気象予報士試験の合格発表があり、晴れて合格することができました。そして、その日のうちに本ブログを立ち上げ、最初の記事『気象予報士試験に合格!』を投稿しました。ブログ開設当時は特段、何か目的があるというわけでもなく、しいて言うならば、これからの気象予報士試験受験生の少しでも役に立てばというくらいの簡単な気持ちで立ち上げました。翌日から1日1記事のペースで天気に関する記事を投稿しました。しかしブログにまだ慣れていないせいもあり、3月末には1日1記事が1週に1記事となるようになっていました。

 2015年3月9日投稿の『天気図解析のやり方』でも書いたように、私はそのころ天気図で色を塗るという方法で天気解析を行っていました。しかし、この色塗り気象解析はたしかに分かりやすくなることはなるのですが印刷する手間など厄介な部分も多く、時間にゆとりのある春休みの教材としては使えたのですが、新学期以降は解析のできない日々が続いていました。

 そんなこんなで5月のゴールデンウィークを終えた5月7日ごろ、せっかく気象予報士になったのに、翌日の天気についてろくに語れない自分がいることに気づきました。これはもったいない。このブログを、自分が毎日翌日の天気を考えるためのノートとして活用しよう、そう考えたわけです。それが、今に至る、『2分で見る今日の天気』の始まりでした。

 この『2分で見る今日の天気』は今も昔も、あくまでも自分が天気を解析していくうえでのノートであることが一番の目的です。特に最初のうちは自分個人のメモ帳であるかのように、専門用語も使うし、気象学を勉強していない人にとっては読みづらいものもありました。今読み返すと、何だこりゃというような記事もあります。ブログを訪れた方のためという目的は二の次でした。というのも、気象予報士になって1年も経験していないような新米はまだまだ多くの誤りを犯すでしょうし、少し過信ですが、自分の記事だけを見て自分だけを信用して、予想が外れた時、惨めな思いをする、そんな人がもしかしたらいるかもしれないと思うと、怖かったという面もあります。自分が予想をしているわけではない、気象庁発表の予想をそのまま使っているだけだけれども、前日に晴れと書いたのに、翌日、雨が降るといったことが起きると、やってしまったという思いが実際に生じました。

 それでも、メモ帳ではなくブログという公開の場に記事を書いたのは、どこかに、自分の解析を見てほしいという思いがあったからでしょう。ブログの記事は読んでくれる人を思いやったものにする努力をするようになりました。たとえば専門用語などは解説を行ってから使うような感じで。また、当初は文章だけで解説を行っていました。ほかの気象予報士さんも解説を行うときは主に文章でした。でも、文章ばかりって読みづらいと思いました。まるで業務連絡みたいになってしまいますし。テレビでも、一人の気象予報士さんが延々と原稿を読み続けるよりも、たとえば気象予報士とアナウンサーが会話をするような天気予報のほうが親しみがわきます。そこで、私は会話形式という形で解説することに決めました。アウル教授と生徒という2人の登場人物による会話にするというものです。ちょっとしたギャグを入れて笑いをとることもできますし、なによりも天気というものをもっと身近に感じてもらえる方法だと思ったからです。

 この1年で、多くのコメントもいただきました。自分の解析方法でおかしいところを指摘してくれた方もいました。とても勉強になりました。自分の解説が分かりやすいとおっしゃってくれた方もいました。分かりやすい解説にもこだわっていた自分にとってとてもうれしいものでした。天気解説以外の天気に関する情報を教えてくれた方もいます。自分の知らない新たな知識を得ることができました。この1年で400記事以上の投稿をし、のべ4万人の方にブログを訪問していただきました。その1人1人が私を支えてくれたと感じています。もし1年間コメントもなく、訪問者もいなかったならば、いくら自分のために始めたブログとはいえ、1年も続かなかったことでしょう。感謝しております。

 この1年、毎日天気解説をしていくうえで学んだものはとても多かったです。気象予報士試験に合格するまでの約1年間、対策テキストなどで勉強をしてきたわけですが、それを実際の日々の天気に当てはめて考えていくと、とても勉強になりました。対策テキストや試験はある1つのテーマに絞ったものが出題されますが、実際の天気では、(たとえば寒冷渦と台風のように)2つ以上のテーマが1つの天気図に表れることもありますし、その相互作用で、思いもしなかった動きをすることもあるということを学んできました。実際に学んだことがどのように実際の天気予報に活かされているのか、例えば短期予報解説資料などで確認することができました。これは、試験勉強だけをしていては学ぶことのできなかったことでしょう。

 しかし、まだ1年しかたっていません。たった1度の春夏秋冬を経験したに過ぎないのです。一人前の気象予報士になるには1000枚の天気図を書くという話がありますが、仮に1日1枚ずつ書く人でも約3年かかります。よく、異常気象がどうとか言いますが、これは何年ものデータを集めたうえでわかることです。その意味で、今の私にはまだ、この1年の天気が普段通りだったのか、それとも異常だったのかをしっかりと判断することもできないわけです。これから2年目に突入するわけですが、まだまだ自分の勉強は続くと思っています。このブログを通じて2年目も『成長』していきたいと思います。よろしくお願いします。

気象予報士試験 過去問補助情報(第42回試験)

気象予報士試験は年2回、1月末と8月末に実施されています。
今年も8月末に第44回試験が行われる予定です。

さて、受験を希望される方は当然過去問を解いていくことでしょう。
過去問の解説が、"気象予報士受験応援団"というサイトで第37回以降の試験について詳しく解説されていますので、活用されることをお勧めします。

では、この記事は何かというと、問題の解説をするのではなく、実技試験の問題に出題された事例がどのようなものなのかを見ることを目的としたいと思います。あくまでも補助資料として活用していただければと思います。

◎第42回実技試験第1問
この事例は、2012年7月13日〜7月14日の事例です。
7月13日12時から7月14日12時までの地上天気図は以下のようになっていました。
試験では7月13日21時の天気図が採用されていました。
気象庁が毎月発表している1ヶ月ごとの日々の天気図によると、
7月13日 梅雨前線が本州付近に停滞。九州〜中国は雨、鹿児島県霧島市清辺で101mm/1hと観測史上1位を記録する猛烈な雨、210.5mm/3hも記録更新。九州各地で猛烈及び非常に激しい雨。
7月14日 梅雨前線に流れ込んだ非常に湿った気流の影響で大気の状態が非常に不安定となり九州北部で猛烈な雨。福岡県八女市黒木では486mm/24h。神奈川県山北町丹沢湖でも104.5mm/1hの雨。

この年の九州の梅雨明けは7月23日ということで梅雨末期の大雨になったのでしょうか。



◎第42回実技試験第2問
この事例は、2013年11月24日〜11月25日にかけての事例です。
11月24日3時から11月25日21時の地上天気図は以下のようになっていました。
試験では11月24日9時の天気図が採用されていました。



日本海を発達しながら低気圧が通過していく様が地上天気図の推移でよくわかりますね。典型的な温帯低気圧の一生と言えるでしょうか。とても試験問題的な気がします。

気象庁が毎月発表している1ヶ月ごとの日々の天気図によると、
11月24日 全国的に晴れて西日本で朝の冷え込み強まる。鹿児島県奄美市笠利の最低気温9.3℃は11月として最低記録。徳島市・神戸市でカエデ紅葉。佐賀市・東京都千代田区でイチョウ黄葉。
11月25日
寒冷前線が東進。前線の東側では南寄りの風が強まり、西〜東日本の所々で暴風となった他、沖縄〜関東の広い範囲で竜巻注意情報を発表。室戸岬で最大瞬間風速33m/s。
日本海の低気圧は24時間に最大28hPaも気圧が下がっていますから立派な爆弾低気圧と言えますね。11月は本来は雨の少ない時期ですが、この低気圧の影響で各地激しい雨と風に見舞われたようです。こういうような状況を以下に正確に把握して予測できるかというのが気象予報士に問われることなのでしょう。

気象予報士試験 験を担ぐ?

第44回気象予報士試験の受験受付が今週月曜から始まっています。
締め切りは7月10日必着です。
受験予定の方は期間に注意してください。
ちなみに、願書は大安の日がいいなんて言います。
6月22日から7月10日までの大安は
6月22日、6月28日(日)、7月4日(土)、7月10日(金)
ということで、土日か締め切り当日ということになってしまいます。土日は郵便局が閉まっているところも多いので、大安まかせは今回は難しいかもしれませんね。

本屋にて

どんよりとした雲に覆われた昼下がり。
今日は蒸し暑い一日です。
そんな時、意外と涼しいのは本屋さん。生物を扱っているわけでもないのにどこの本屋も冷房を効かしています。客が気分良く立ち読みできるような配慮とも考えられますが、本屋側としても立ち読みだけで購入してもらえなければ利益につながらないはず…
ちょっとした矛盾です。

そんな本屋をぶらぶら。といっても行くのは決まって気象コーナーです。いつも行く本屋は意外と気象に関する本が揃っています。かつて購入した気象予報士ハンドブック(まだ200ページくらいしか読めてないけど)といった大きいものから、ラジオ用天気図といった小さいもの様々あって面白いです。
で、今日見つけた面白そうな本がこれ。
あの、気象予報士試験のバイブルと言われている『一般気象学』の作者小倉義光先生が書かれた最新作です。初版が今年の4月末ということでかなり最新の情報が詰まっていると思い手に取りました。
実は、今日本屋に行ったのは、今まで通学中に読んでいた一般気象学(もう3巡目くらい)を読み切ったのでその次の段階の本『総観気象学入門』(同じく小倉先生の本)を買おうと思っていたのですが、中身を見たら数式だらけ。いずれマスターしたいですが、それは今度夏休みとかに回そうと思いました。
まだ全く読んでいないので、どれくらいのレベルなのか(見た感じ数式はあまりない)、気象予報士試験対策にオススメかなどはわかりません。
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