4年目気象予報士の成長日記

ある大学生気象予報士が、日々の天気を通じて学んでいくブログです。 気象庁発表の天気予報の解析、解説を行っています。

気象予報士試験

日々の天気を会話形式でわかりやすく解説することに努めています。
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※発表された予報に関する責任は負いません。

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気象予報士試験の受付が開始されました

昨日、気象業務支援センターのホームページが更新され、第44回気象予報士試験の受付が開始されたようです。
詳しい情報、最新情報は、気象業務支援センターのホームページ(http://www.jmbsc.or.jp/hp/cwfe/p0030.php)を参照していただきたいのですが、以下にも簡単にまとめておきたいと思います。
受験資料の入手は、インターネット、郵送、窓口の3通りがあり、それぞれ締め切りが異なりますので注意してください。
また今回から郵送での受験資料の入手方法が変更となっています。
今回初めての方はもちろんのこと、前回までに受験経験がある方も注意してください。
ちなみに、受験資料の入手ですが、
インターネットダウンロードは7月10日17時まで
郵送は7月3日センター必着
窓口での受け取りは7月10日17時30分まで
となっています。これは、あくまでも願書の受け取り期間であって、試験の申し込みは願書に情報を記入して、6月22日から7月10日に郵送(当日消印有効/普通郵便不可)か窓口受け渡しで行ってください。受験料の振り込みも同期間です。(ギリギリはもしものことがあった時に危険なのでできるだけゆとりを持って)
第44回気象予報士試験は、8月30日に実施されます。

登録完了


気象予報士への登録完了の通知書が昨日雨が降りしきる中届きました。
天気を専門に扱う気象庁なのですから、こういう濡れてはいけないものは雨が降らない日に配達するなんて言う配慮があってもいいものですが。
それはさておき、これにて無事に気象予報士となることができました。登録日は3月13日ですね。
合格発表があった3月6日に、もうすぐ廃止されるクロネコメール便で送ったら、2日あまり地元の集配所どまり。結局、発送が3月8日、東京の気象業務センターへの到着が3月9日となってしまいました。それからおよそ10日で通知書が届いたことになります。合格発表後すぐですし、登録希望者も多いことでしょうからもっと時間がかかるかと思いましたが、結構早く登録していただきました。
一応、通知書の写真を載せますが、このIT時代、いくらでも画像加工できるので、自分が気象予報士だという証明は画像だけでは不可能ですね。私も個人情報の関係から登録番号と氏名、生年月日の一部を消させていただきました。あくまでも、登録通知書がどのようなものなのかを紹介するためだけの画像です。
登録番号は9000番代で、気象予報士試験はもうすぐ合格者10000人目を出しそうです。
この通知書を手にして、ますます気象予報士としての自覚と、今後ますます勉強していかないといけないという使命感を新たにしました。

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合格通知

自分へのプレゼント


気象予報士試験に合格したら購入したいと思っていた本がありました。少しお高い本ですが、気象に関することがさまざま書かれている、『気象予報士ハンドブック』(日本気象予報士会編)という本です。初版が2008年と少し古いデータですが、天気予報に関することはもちろん、生活と気象についてなど、気象を単なる勉強以外の側面からも書かれた本です。合格後、書店を何か所か見て回りましたが、どこも在庫なしで、最終的にネットにて注文し、昨日到着しました。ハンドブックという割に重さは約2キロ、実に900ページにも及ぶいわば気象の百科事典です。持ち運びには若干不便ではありますが、今後、少しずつ読んでいき、また、必要な時の参考書にしていきたいと思います。

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気象予報士ハンドブック (本体価格¥15000+税)
気象予報士ハンドブック

便利グッズ


天気図には様々な記号や数値が書かれているので、天気図解析の際に、濃いマーカーペンなどで着色してしまうと、それらの文字が消えてしまう可能性があります。そこで、天気図の解析には薄く着色することが可能な色鉛筆が多用されます。
色鉛筆なんて小学生の時の塗り絵以来使ったことないという方も多いでしょう。私も、最近数年ぶりに色鉛筆を手にしました。しかし、この時手に取った色鉛筆は数年前に使っていた色鉛筆とは全く違うもの。それがこれです。

色鉛筆

一見、普通の色鉛筆のこれ、実はノック式の(最新型)色鉛筆なのです。
これの何がいいって?
何といっても削らなくていいところ。
気象予報士試験では色鉛筆の持ち込みが可能ですが、普通の色鉛筆だと折れたり短くなった時に鉛筆削りが必要。時間は使うわ削りかす出るわで試験に集中できそうもありません。でも、これならまるでシャーペンのように扱えるから便利です。
ちなみにお値段は、、、なんと、¥108(税込)です。関東にあるダイソーで購入しました。10色入ってこの価格、お買い得でしょ。削るタイプの色鉛筆1ダースでもこんなに安く買えないかも。
なんかセールスのような記事になってしまいましたが、とにかく、これ1セットあれば天気図解析に必要な赤、茶、青、緑の色鉛筆が手に入ります。
唯一の問題は残り6色が全く使い道がないことです。解析用の4色がなくなるともう1セット買わないといけないかな。
みなさんも今度ダイソーで見かけたらぜひ購入してみては。

天気図解析のやり方

誰でもそうですが、受験後から発表までに不安はつきものです。特に試験まで頑張れば頑張るほどその不安は大きなものとなるでしょう。私もそうでした。毎日、何か作業をしているときは気が紛れて大丈夫なのですが、やることがなくボーっとしているとき(例えば寝る直前や入浴時など)は不安が襲ってきます。

社会人の方はこの時期も仕事があるので、日中はあまり不安を感じる暇はないかもしれませんが、学生、とくに大学生などはちょうど春休みに入る時期で、家庭で過ごす時間も多くなることでしょう。

そんなとき、私はどのようにして過ごしていたか。

それは、天気図解析です。

気象予報士試験の一般、専門、実技をすべて勉強したならば、その知識、技術を生かして気象解析をしてみましょう。

気象予報士試験では、天気図が与えられ、問題によって、いわば誘導されながら解析をしていくということが求められました。しかし、現実の社会において、次はここに注目して解析しよう、この部分が注意だよ、などとは教えてくれません。資料を見て自分で試験問題の設問を作っていくようなことが必要なのです。それには、この実技試験の勉強とは別にまた多くの練習が必要でしょう。

ちなみに、私は試験勉強中に気象の解析を行ったことはありませんでした。だから、試験にマーカーペンが持ちこみ可といわれてもどのように使っていけばいいのかよく分かっていませんでした。

それに、まだ自分の予想を発表することはできないことですし、いくら解析を間違えても誰からも文句を言われることはありません。

私が行っている天気図解析を紹介したいと思います。

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まず、まだまだ解析して間もなく、一つ一つの資料への解析に時間がかかっているので、解析は予想天気図ではなく、解析天気図を使っています。

また、この解析天気図は1日2回(午前9時解析分と午後9時解析分)発表されますが、そのうち1回分を解析に使っています。

実況天気図は1日4回(午前9時分、午後3時分、午後9時分、午前3時分)発表されますが、解析天気図と同時刻の天気図を利用します。

解析に使う天気図は、気象庁のホームページに掲載されている高層天気図をプリントアウトして用いています。プリントアウトするのは、

①アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図(AUPQ35)

➁アジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図(AUPQ78)

③極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/500hPa高度・渦度天気図(AXFE578)

④実況天気図(アジア)(ASAS)

この4種類を用いています。自分で解析をしてみて、これも必要だと思ったら追加で解析してみてください。ちなみに、

①~③は、www.jma.go.jp/jp/metcht/kosou.html

④は、www.jma.go.jp/jp/g3/wcAsia.html

(ともに気象庁ホームページ)に掲載されています。

あと、取得時間に注意してください。高層天気図は解析時刻から約3時間半後(午後0時30分と午前0時30)に毎日更新されていきます。アジア実況天気図は観測の2時間半後(午前11時30分、午後5時30分、午後11時30分、午前5時30分)

このことから、午前9時分を取得したい場合はその日の午後0時30分~午後5時30分の間に取得するのがちょうどよく、午後9時分を取得したい場合はその日の午前0時~午前5時30分の間に取得するのがちょうどよいことになります。私は後者の時間帯は夢の中ですから、前者、つまり午前9時分を毎日解析しています。

試験勉強をしてきた方なら分かることと思いますが、天気図はUTCで時刻化されています。つまり、午前9時は00UTC、午後9時は12UTCと書かれていますのでそこのところは注意してください。

長々と解析する資料について記してきましたが以下では私が行っている解析方法を記したいと思います。なお、ここで記す解析はあくまで私のやり方であり、まだまだ未熟であるため誤った解析であったり、不足している部分も多々あるかと思います。ご了承ください。

でははじめます。

   *      *      *

まず、用意するものは天気図以外に、色鉛筆(緑、茶、青、赤)、ボールペン(青、赤、紫)です。

一例として、2015年3月4日午前9時の解析を載せます。

3月4日 地上

①AUPQ35の解析

上に300hPa天気図、下に500hPa天気図が載っています。

300hPa天気図は、主に強風軸の解析に用います。

まず、風速60ノットの等風速線を緑の色鉛筆でなぞります。それを手掛かりに、風速が最大となるところを茶色の色鉛筆で書いていきます。等風速線は楕円型の綴じた形となっていることがよくあります。この時は、大方、楕円の長軸方向に強風軸が走っています。天気図に載っている矢羽根の向きも参考にします。こうすると、寒帯前線ジェット気流に該当するものと、亜熱帯ジェット気流に該当するものが現れてきます。

500hPa天気図は、上空のトラフの解析に使います。まず、地上天気図(ASAS)を用いて、500hPa天気図に地上低気圧の中心を赤色鉛筆で書き込みます。次に、等高度線の蛇行や、③の天気図の上にある、500hPaの渦度を参考にしながら、トラフの位置を赤色鉛筆の二重線で書きます。地上天気図の後ろに500hPaのトラフがあれば気圧の谷の軸は西に傾いていることになります。

3月4日 AUPQ35

➁AUPQ78の解析

上に700hPa天気図、下に850hPa天気図が載っています。

ともに、湿数3℃未満のドット域を緑色鉛筆で塗ります。この領域は湿っていて、雲が存在すると考えられます。これと地上天気図を見比べてみてください。緑の領域では、地上で雲が多かったり、雨や雪が降っていたりするのがわかります。また、850hPaは湿っているのに700hPaでは湿っていない領域は背の低い雲(乱層雲とか)の一方、ともに湿っている領域では背の高い雲(積雲とか)のマークが書かれていることも分かります。

更に、700hPaで-12℃、850hPaで-6℃の等温線を青色鉛筆でなぞります。これも冬場の寒気の目安で降雪の目安となるラインです。

そして、2つの天気図に地上低気圧の中心位置を赤色鉛筆で、850hPaには加えて、地上前線をボールペンで書きます。この前線位置と、緑の領域や等温線がうまく対応しているのがわかります。 (閉塞前線が略されているのは、紫ボールペンが今切れているからで特別な意味はありません。)

3月4日 AUPQ78

③AXFE578の解析

上に500hPa高度・渦度天気図、下に850hPa気温・風と700hPa上昇流天気図が載っています。

上の天気図の渦度が40以上の領域を赤色鉛筆、-40以下の領域を青色鉛筆で塗ります。

下の天気図の鉛直流が-20以下の領域を赤色鉛筆、20以上の領域を青色鉛筆で塗ります。

このとき、赤い領域は強い上昇流や低気圧、青い領域は強い下降流や高気圧と考えます。

➁天気図で緑の領域は湿っており、そういう領域で強い上昇流があると降雨になることが推測できます。

3月4日 AXFE578

色塗りに関しては以上です。4枚の解析は1時間くらいでできるでしょうか。

最後に、低気圧の今後を勝手に予想します。

低気圧前面と後面の温度移流、乾燥域の流れ込み具合、上空のトラフとの位置関係などからその低気圧が今後発達するのか衰弱するのか、それとも維持するのか予想してみましょう。

答えは翌日の実況天気図で明らかになります。それまでわくわく。

今回はちまちまと解析方法を書いてきたのでかなり長くなってしまいました。最後まで丁寧に読んでくださった方、ありがとうございました。

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